「ふ、二人ともちょっと落ち着けって」
「そうだよ。今私たちがバラバラになっても意味ないって」
俺が二人の間に割って入ると、それに続いて今井さんも二人をなだめるように声を上げた。
「どうしたんだよ白金さん。なんかいつもと違うぞ」
「だって……」
俺の言葉に、白金さんは俺から視線をそらして言葉を濁した。
「別に俺達は白金さんを仲間はずれにするつもりはないぞ。ただ、男手が必要なだけだ」
「本当……ですか?」
白金さんが上目遣いで聞いてくる。
(や、ヤベえすげえ可愛いぞ)
まるで子猫を彷彿とさせるような表情を浮かべる白金さんに、俺はドキドキしてしまう。
状況が状況で無ければ、襲いかかっていたかもしれない。
「ああ、本当だよ。氷川さんの言葉を借りるなら、適材適所ってやつだ」
「それは……そうかもしれませんけど」
未だに納得が行かないような表情を浮かべる白金さん。
そんな彼女の耳元に、俺は顔を寄せる。
「後で埋め合わせするから」
「っ! ……本当……ですか?」
他の人に聞こえないように俺が囁くと、白金さんは頬を赤く染めて恥じらう様子を見せる。
「あぁ、本当だよ」
彼女の問いかけに、俺はそう答える。
「二人とも、何話してるの?」
「まあ、ちょっと、な」
湊さんの追求に、俺は誤魔化すように答えながら、白金さんから距離をとった。
「わかり……ました」
一方、白金さんはというと、少し考えるような仕草を見せた後、小さくこくりと頷いた。
どうやら俺の提案が功を奏して納得してくれたらしい。
これで、皆がバラバラになる最悪の事態は避けられた。
「……それではこの振り分けでいきましょう」
氷川さんの言葉に、全員が頷いて同意を示す。
こうして、俺達の一日は始まるのであった。
俺と氷川さんは、公民館を後にして氷川さんのいていた場所へと向かっていく。
「「……」」
その間、お互いに無言であった。
気まずい空気が流れ、ただ黙々と歩き続ける。
(なんか、話した方がいいよな……)
いくらなんでも、ずっと無言でいるのは精神的に良くない。
そう思った俺は、隣を歩く氷川さんに声をかけた。
「……なあ、氷川さん」
「なんですか?」
とりあえず、何か話題を振ろうと思ったけど、特に思いつかない。
(話題の引き出しのなさが恨めしいところだな)
内心そんなぼやきを抱きつつも、なんとか言葉を絞り出そうとする俺に、氷川さんの刺すような視線が容赦なく突き刺さる。
「用がないのでしたら、私からいいですか?」
「あ、ああ」
どうやら、話はしてもらえるようだ。
俺はそのことに安堵しながら、彼女を促すように返事をした。
氷川さんはそんな俺を一瞥すると、俺に向かって言葉を発する。
「白金さんとは……一体どういう関係なんですか?」
「っ!」
氷川さんのその一言に、俺は思わず息を詰まらせた。
(いきなりかよ!)
まさかこんな直球でくるとは思っていなかった。
「べ、別に白金さんとはただのネトゲ仲間だよ」
とりあえず、俺はそう答えることにした。
「本当ですか?」
「ああ、本当だよ」
嘘は言っていない。
ただ、今はそれ以上の関係になっているけれど。
そんな俺に対し、氷川さんはジト目で俺を見つめてくる。
(やべえ……なんかめっちゃ疑われてる気がする)
「……私は別に、あなたが誰とどういう関係にあろうが、問題はありません。ただ……」
そこまで言ったところで、氷川さんは一度言葉を区切る。
「ただ、”そういったこと”は、今私たちが置かれている状況を理解した上でしていただけませんか?」
氷川さんの言葉は、俺の心臓を鷲掴みにするかのような、鋭い一言だった。
「っ!?」
(まさか……)
彼女の発言にある可能性を見出した俺は、一瞬で冷や汗をかき始めた。
(バレてる……?)
俺が白金さんと淫らな行為をしていることに、氷川さんは気づいているのでは?
氷川さんの口ぶりからは、そんな考えが頭をよぎってしまう。
(いや、まだバレたと決まったわけじゃない)
俺は必死に自分に言い聞かせる。
「それって、どういう……」
「先日、日中に白金さんが拠点に入っていくのを見ました」
俺の言葉に、氷川さんがそう答えた。
「ッ!」
その発言を聞いた瞬間、心臓が大きく跳ねた。
(まさか……白金さんとの行為を見られていた?)
いや、さすがにそれはないと信じたい。
「何をしていたかは置いとくとしても、見過ごせる状況ではありませんでしたから」
”何をしていた”の部分を強調するように言う氷川さんの言葉が、それを否定する。
背中に嫌な汗が流れだす。
「とにかく、節度さえ守ってくれるのであれば、私は何も言うことはありません」
「ああ、わかった」
俺は力強くうなずいた。
(とりあえず、最悪な事態は回避できた)
俺は心の中でほっと胸を撫で下ろす。
そんな話をしていると、森の入り口の前で氷川さんが足を止める。
どうやらここが目的地のようだ。
「この森の先が島の反対側なのか?」
俺は森を見つめながら氷川さんに問いかける。
「はい。おそらくはそうだと思います」
氷川さんは俺の言葉に頷きながら答えた。
(まあ、島の反対側に行くにはここを通るしか無いんだよな)
俺はこの島の構造について思い出していた。
この島は、どのルートを通ってもこの森の中を抜ける必要があるらしい。
要するに、島の反対側へ行くためにはここを通る以外の選択肢はない。
(そういえば今井さん達もこの中で食料を探してるんだったっけ)
そろそろ山菜以外の食糧を調達したいと話していたのを思い出しながら、俺は目の前の森を改めて見つめた。
「それでは、行きましょうか」
「ああ。俺が前を歩くよ」
氷川さんの言葉に頷きながら、俺は彼女の前に出て森へと足を踏み入れた。
森の中に入ると、そこは想像以上に鬱蒼と木々が生い茂っている獣道が続いていた。
(この島に来てから初めて森に入ったけど、結構雰囲気あるな)
木が鬱蒼と茂っているため、太陽の光がほとんど差し込まない薄暗い道を、俺達は進んでいく。
「足元気をつけてくれ」
「え、ええ」
そんなやり取りを交わしながら、俺達は森の中を進んでいく。
「あ、出口だ」
しばらく歩いたところで、俺達は森を抜けた。
「「……」」
目の前に広がった光景に、俺たちは言葉を詰まらせる。
そこには、木造の古い民家が点在していた。
その古民家は、まるで時代劇にでてきそうな、そんな和風な造りをしていた。
その古民家が、左右に建ち並ぶように並んでいることから考えると、ここがこの島の居住スペースなのだろうと、俺はそう思った。
「これは……すごいな」
「はい……」
俺達は目の前に広がる光景に呆然と立ち尽くしていた。
(人は……いなさそうだな)
相も変わらず人の気配を全く感じなかった。
だが、生活感のようなものが各所から感じ取れた。
まるで、ある日いきなりこの島に住んでいた人が神隠しにでもあったのではないかと思わせるような、そんな雰囲気を俺は感じた。
「とりあえず、先行ってみよう」
「わかりました」
俺の言葉に頷いてくれる氷川さん。
俺は古民家が立ち並ぶ場所を進んでいく。
そして、古民家を通り過ぎた先には、そこにはやや広めの広場のような場所があった。
奥のほうには畑のような場所があり、そこで農作物を栽培していたのだろう。
そして、広場の端には、石造の壁のようなものがあり、その奥は山なのか、木々が茂っているのが遠目に見えた。
「手分けしましょう。私はこの周辺を調べてみます」
「わかった。じゃあ俺は山の方を」
氷川さんの提案に、俺は頷いた。
「終わりましたら、ここで落ち合いましょう」
「了解。一応気を付けて」
そんなやり取りを交わした後、俺達はそれぞれのエリアの探索を開始した。
俺は脇のほうにある石の階段っぽいものを上がって山の方へと向かっていく。
「これは……鳥居か?」
山道を登って少し進んだところで、少しだけ開けた場所に出た。
そこには、古びた鳥居があった。
その奥側にはと神社のような小さな建物があった。
「ここにあったんだな。神社」
俺はそんな感想を漏らしながら、その鳥居をくぐり抜ける。
前に本で読んだお祭りなどが神社で開かれていたらしいのだが、それはここでやっていたのだろう。
境内は広いとは言えない物の、それでもお祭りとかの場所には適していそうな広さはあるように見えた。
奥の建物は、所々がボロボロで、あまり手入れがされていないように見えるが、雰囲気はとても神聖なものであった。
(さて、ほかの場所を調べて……)
「ん?」
他の場所を調べようと踵を返そうとした瞬間、俺は人の声らしき音を耳にした。
(なんだろう、誰かいるのか?)
俺は、不思議に思いながらその声のもとへ向かって歩き出す。
そうしてたどり着いたのは神社の建物の裏側だった。
(なっ!?)
建物の角から顔をのぞかせると、そこには今井さんがいた。
だが、今井さんの姿は上着をはだけさせ、ブラを取り払って胸を露出させた状態でオナニーに耽っていたのだ。
「あっ……んん……」
左手では胸の先端を指でつまんでいて、右手はもう片方の胸を揉みしだいている。
「ふぁ……あぁ……」
今井さんは目を閉じ、気持ちよさそうな表情を浮かべながら自慰に耽っていた。
そんな今井さんの姿に、俺は無意識のうちに、茂みに隠れた。
「ふぅ……ん……ダメ……なのにぃ……とまらなぃ……」
今井さんは、そう呟きながら、さらに激しく指を動かしていく。
その度に、彼女の大きな胸がぐにゃりと形を変えながら激しく揺れていた。
その先端にあるピンク色の突起もピンと勃ち上がっているのが見て取れる。
「んぅ……あぁ……ん……」
リサは、甘い吐息を漏らしながら、自身の胸を刺激し続ける。
(今井さん……あんなに乱れて……)
普段は大人っぽい印象のある今井さんが、今は頬を赤く染めながら甘い吐息を漏らして自分の胸を慰めているそのギャップが、とても淫靡で色っぽく見え、俺はその光景から目を離せないでいた。
「はぁ……あぅ……」
自慰行為に夢中の彼女は、俺が覗いていることに気付く様子もなく、快楽に身を委ねていた。
彼女の表情はすっかり蕩けきっており、口の端からは涎を垂らしている。
その目は虚ろで焦点が定まっていないように見えた。
「んん……はぁ……足りないよぉ……もっとぉ……」
今井さんの口から漏れる声は、普段の彼女からは考えられないような甘えた声で、俺の心を激しく揺さぶった。
そんな彼女は、自分の固く尖り始めた先端を人差し指と親指でつまみ上げる。
「ひゃうんっ!? ……きもひぃ……」
ビリッと心地よい感覚が走ったのか、今井さんはビクッと身体を痙攣させ、それと同時に彼女の口から一際大きな嬌声が漏れた。
「ああぁっ! 乳首、いいっ!」
彼女は夢中になって乳首を引っ張り続ける。
(今井さん……あんな声出してる)
俺は目の前で繰り広げられる淫靡な光景に、頭がクラクラしそうになる。
「ふぁッ! あぁ……オマンコ……疼いてる」
今井さんは、さらに快楽を求め、下半身へと手を伸ばしていく。
そして、ショートパンツに手を差し込む。
「んはぁッ! ……ひゃうん……きもひい……」
今井さんは、目をトロンとさせながら、自分の股間をいじくり回す。
その動きに合わせて、乳首を同時にいじる。
「あぁ……ひゃん……イイッ! ……あぅ……オマンコと乳首……しゅごいぃ」
今井さんは、気持ちよさそうな表情を浮かべながら、ひたすら自分の敏感な箇所を刺激し続ける。
「ふぁッ! ……あぁん……ひゃうんっ!」
ビクビクと身体を痙攣させながらも、彼女は自らの手で快楽を求め続けた。
「あぁ……オマンコ……足りない……」
今井さんは、自分の乳首と秘部を刺激しながら、うわ言のようにつぶやく。
「んあぁ……指じゃ足りない……あ、そうら」
何か思いついたのか、今井さんは胸から手を離してショートパンツのポケットから、歯ブラシを一本取り出した。
そしてそれをショートパンツの中に入れてもぞもぞと動かす。
「ひゃうぅっ!?」
次の瞬間、今まで以上の刺激を感じたのか、今井さんはビクンと身体を大きく震わせた。
(まさか、歯ブラシでアソコの中を刺激してるのか?)
「んあぁ……歯ブラシ……奥まで入って……」
今井さんは、恍惚の表情を見せながらつぶやくので確信した。
やはりあの歯ブラシは今井さんの膣内に差し込まれているのだと。
そして、彼女は自分の膣内に差し込んだ歯ブラシを動かしている。
「ふぁ……あぁん……」
今井さんは、気持ちよさそうに喘ぎ声を漏らして、腰をくねくねと動かしていた。
「ひゃう……んっ……あぁん……」
甘い声を漏らしながら、彼女は夢中で自慰行為を続けている。
「あぁ……イイッ! ……あぅ……歯ブラシの毛が……こすれて……あぁん」
今井さんは、さらに激しく自らの秘所を刺激する。
その刺激に耐えられなかったのか、彼女の身体が徐々に下に下がっていく。
「あぁ……こんなところ……誰かに見られたらぁ……でもぉ……気持ちよすぎてぇ……止められないのぉ……」
彼女は、草むらに尻餅をついてしまい、両足を大胆に開きながら、乳首をいじったり、ショートパンツの中に差し入れ立てを動かして秘部を刺激したりと激しく乱れていた。
「あぁ……アタシ……おかしくなってるぅ……オマンコと乳首を同時にいじってるぅ……変態だよぉ……ひゃうんっ!」
今井さんは、自分で自分の痴態を実況するようにつぶやくと、逆に歯ブラシの刺激を強めていく。
グチュッという水音が、こちらにまで聞こえてきそうだ。
「あぁ……ダメェ……アタシもう……限界ぃ……」
今井は、切羽詰まった声でそう言うと、突然歯を食いしばりながら身体を硬直させた。
「んあぁぁっ!! イク! イクッ! イッちゃう!!」
次の瞬間、彼女の身体がビクビクと痙攣し始め、絶頂を迎えたことが傍目にもわかった。
彼女の下半身は激しく震え、ショートパンツのちょうど割れ目の部分から、透明な液体が噴き出して、地面に水溜りを作った。
どうやら潮を吹いてしまったらしい。
「あ……はぁ……ん……」
今井さんは身体を痙攣させ、余韻に浸るように脱力していた。
(すげぇ……)
俺はその光景に圧倒されていた。
目の前で行われていた今井さんの自慰行為は、普段の姿からは想像もできないほど淫らなものでしかなかった。
「はぁ……はぁ……ん……またしちゃった……」
今井さんは、息を整えながらそうつぶやくと、ゆっくりと立ち上がる。
そして、膣内に入れていた歯ブラシを抜くと、ショートパンツを脱ぐ。
今井さんの下着は、すでにグショグショになっていて、クロッチ部分が大きな染みになっていた。
そして、脱いだショートパンツのポケットから、同じ色のショートパンツを取り出すと、それを穿いた。
「うぅ……下着びしょびしょだよぉ……でも……気持ちよかったぁ」
リサは、自らの股間から溢れ出た愛液の感触に顔をしかめるが、すぐに恍惚とした表情に変わり、そうつぶやくとその場を後にした。
それを見届けた俺は、その場からそっと離れるのであった。
日光が西側に差し込み始めた頃、俺は氷川さんとマッチ合わせ場所で合流した。
「斎藤君、お疲れさまです」
「氷川さんも。それで、成果はあった?」
「いえ、残念ながらこれといって何も見つかりませんでした」
氷川さんは残念そうに首を横に振る。
どうやら彼女も収穫は得られなかったようだ。
この島から脱出する手段がそう簡単に見つかるとは思っていなかったので特にショックは受けなかった。
「そっか、まあそんな簡単に見つかるものでもないしね。俺の方も神社はあったけど、特に何も見つけられなかったよ」
「そうですか……では、そろそろ戻りましょうか」
「そうだね、これ以上は暗くなると危ないし」
そう言って、俺達は拠点である公民館へと戻ることにした。
「学校?」
その道中、俺は氷川さんから見つけたものについて話を聞いていた。
「ええ。学校のような建物や、診療所。蔵のような建物もありました」
「そうか。だったらそこに何か手がかりがないか探してみるべきかもな」
「そう……ですね。やはりまずはそこを探すべきでしょうか」
俺の言葉に、氷川さんが考え込むような仕草を見せる。
「ああ。それに案外何か手がかりになりそうなものがあるかもしれねえし」
「確かにその可能性はありますね」
俺の言葉に氷川さんが頷く。
「よし、それじゃあとりあえず明日にでも引き続き探してみるとしよう」
というわけで俺達は明日の予定を立てていく。
氷川さんも特に否定しないので、俺の提案に反対というわけではないのだろう。
こうして、俺たちの無人島捜索は終わりを告げたのだった。
「ただいまー」
「ただいま……戻りました」
時刻は夕方に差し掛かっており、太陽が水平線に沈もうとしていた中、調べ物や食料の調達に出かけていた白金さん達が、公民館に帰ってきた。
「あ、おかえり」
「おかえりなさい」
俺と氷川さんは戻ってきた皆にそう声をかけた。
「紗夜、斉藤君見て見て、今日の収穫♪」
今井さんが嬉しそうに俺と氷川さんに話しかけながら戦利品である食料の入ったかごを俺達に見せてきた。
「これは……」
「凄い量ですね……」
今井さんの持ってきた大量の食料を見て、俺達は驚きの声を上げる。
今井さんが持ってきた食料は最初の頃の山菜に加えて、果物等が大量だったのだ。
「どう? 凄いでしょ?」
今井さんが得意げな顔で俺達に笑いかける。
「ええ、とても驚きました」
氷川さんも感嘆の声を上げていた。
そんな中、俺は今井さんの顔を直視できずにいた。
今井さんの顔を見ていると、先程見た光景が頭に浮かんできてしまうのだ。
今井さんの顔はどこか淫靡で艶っぽい雰囲気を纏っているように思えた。
「どうしたの、斉藤君? アタシの顔に何かついてる?」
そんな俺の様子に気づいたのか、今井さんは不思議そうに首を傾げている。
「いや……なんでもない」
俺は慌てて誤魔化す。
「そう? だったらいいけど」
そう言うと、彼女は俺から視線を外した。
「それでは、暗くならないうちにお風呂に入りましょう」
氷川さんの提案で、俺達は入浴することになった。
女性陣がお風呂に入っている間、俺はいつものように浴室の裏にあたる外で薪番をしていた。
「斎藤君」
「……白金さ――――んむぅッ!?」
そんな時、不意に白金さんから声をかけられた俺が後ろを振り返るのと同時に、白金さんの唇が俺の唇をふさいだ。
「んん……ちゅ……くちゅ……」
白金さんはそのまま舌を絡ませてくる。
「はぁ……ん……斎藤君……ちゅ……」
白金さんは、俺の口内を舌で蹂躙していき、俺はその感覚に思わず悶えた。
「んん……白金さ―――んんっ」
「はぁ……んちゅるぅ……」
白金さんは夢中になって、さらに激しく舌を絡めてくる。
俺達の唾液が混ざり合い、淫靡な音が周囲に響く。
(ど、どうなってんだ、これ!?)
俺は突然のことに驚きながらも、なんとか白金さんを引き剥がす。
「ぷはぁっ」
「ちょ、ちょっと待ってくれ! なんで急にこんな……」
「だって……斎藤君が全然構ってくれなかったから……」
お風呂に入っているあこさんに聞こえないように声を潜めながらの俺の問いかけに、白金さんが少し拗ねたような表情でそう言ってきた。
「そ、それは……悪かったよ。でも、今はまずいって」
「どういう、ことですか?」
「氷川さんにばれてるみたいなんだ。俺たちがこういうことしてることが」
「え……?」
燐子は驚いた様子で目を見開いた。
「実は―――」
俺は、昼間の氷川さんとのやり取りを白金さんに話した。
「そう……ですか」
俺の説明を終始無言で聞いていた白金さんは少し考え込んだ後、口を開いた。
「……それなら、氷川さんも仲間に入れましょう」
「え……?」
白金さんの言葉に、俺は思わず聞き返してしまう。
「私……氷川さんでしたら、別に構いませんよ。その分……私にたくさん、エッチなことをしてくれるなら」
そう言って白金さんは微笑んだ。
その微笑みは妖艶なもので、普段の彼女からは想像もできないものだった。
「……」
俺は白金さんの言葉に、言葉を詰まらせる。
何かを言わないといけないのは分かっているが、言葉が出てこない。
「ふふ……斎藤君、今晩部屋で待ってますね」
そんな俺に、白金さんは笑顔のままそう言うと、俺の頬に軽くキスをして去っていった。
一人残された俺は、ただ茫然とその場に立ち尽くすのであった。
そしてその後、俺達は入浴を終え、夕飯を食べた。
食事の内容は、ここに来た当初からは考えがたい豪華なものであった。
今井さんいわく、「食料を探してると、まるで見つけてくださいと言わんばかりに見つかるんだよね♪」とのことである。
とはいえ、食料に困らないのはありがたいので、あまり深く考えることはなかった。
尤も、意外だったのは氷川さんが昼間の探索の成果を皆に言わなかったことだった。
(何か言えない事情でもあるのか、それとも明日言うつもりなのか)
考えても仕方がないので、俺はそれ以上考えることはなかった。
―――大事なことはちゃんと話してくれる。
俺は氷川さんのことを信頼しているのだ。
そうして、夕食を終えた後、俺たちは眠りに就くことになった。
「……」
皆が寝静まった頃、俺は布団からはいでると、寝室から出る。
もちろん、目的地は白金さんたちの部屋だ。
(一応、約束だしな)
そう心の中で言い訳しつつ、部屋から出た時だった。
「ん?」
ちょうど白金さんたちが寝ている部屋から出てきた人影に、俺は思わず声をもらす。
その人影は、そのままスタスタと居間のほうに向かって歩き始めた。
(あれって、今井さん……だよな)
月明かりに照らされる中で見えたロングウェーブの髪の後ろ姿は、間違いなく今井さんだった。
(こんな時間に何をするつもりだ?)
少ししてドアの開閉音が聞こえたことから、外に行ったのは間違いない。
(彼女の後についていくべきか?)
一応夜の無人島だ。
何があるかわからない以上、様子を見に行ったほうがいい。
とはいえ、昼間のことがあるので少しだけ気が引ける。
(もしくはこのまま白金さんのところに行くか……)
約束もあるし、それが最善なのだろうが、女子の部屋に入って他の人にばれたら最悪だ。
(ここはもう寝たことにするか)
疲れていたと言えば、信じてもらえるだろう。
白金さんにはあとで埋め合わせをすればいいのだから。
とはいえ、約束を破るのは少しだけ気が引ける。
色々と考えを巡らせる中、俺は―――
いかがでしたでしょうか?
投稿までに時間がかかりましたが、なんとか完成しました。
キャラ崩壊が着実に進んでおります(汗)
さて、早速ですが、毎度恒例のアンケートに入らせていただきたいと思います。
主人公に取らせたい行動をお選びください。
得票数の多い選択肢の行動を主人公が取ります。
期限は二週間後の13日までとさせていただきます。
下記にヒロインのステータスを記載いたしますので、よろしければご参照ください。
皆様の貴重な一票お待ちしております。
・湊友希那
【欲情】:通常
【親密度】:中立
・氷川紗夜
【欲情】:通常
【親密度】:緊張↓
・今井リサ
【欲情】:通常
【親密度】:中立
・白金燐子
【欲情】:過敏
【親密度】:通常↑
・宇田川あこ
【欲情】:過敏
【親密度】:友人
主人公の選択は
-
部屋に戻る
-
リサの後を追う
-
燐子の部屋に行く