三日目の夕方パートになります。
「すまなかった」
「えっ!?」
頭の中に浮かんだいろいろな考えを振り切って、その場に土下座をして白金さんに謝った。
やはり、何事も真摯に謝罪することが一番だ。
対する白金さんはというと、いきなりのことで動揺しているようだった。
「あの……頭を上げてください……」
白金さんがおそるおそるといった感じで、俺の肩にそっと手を置いてきた。
その優しさに俺はさらに申し訳なくなる。
「……いや、本当にすまないことをしたと思っている。あんなことするつもりじゃなかったのに」
「……いえ、私もあそこで……その、してたのも悪いですから……」
お互いがお互いに自分が悪かったと主張するというカオスな状況になってしまった。
「……そ、それに私、斉藤君に謝って欲しいわけじゃないんです……」
「……え?」
白金さんの言葉に、思わず顔を上げる。
そこには顔を赤らめながらも、どこか真剣な目でこちらを見ている彼女の姿があった。
「……ただ、一つだけお願いしたいことがあって……」
「お、俺にできることならなんでも言ってくれ!」
彼女の頼みであれば何でも引き受けよう。
それが罪滅ぼしになるのであれば。
そう決心して彼女に言葉を促す。
「今晩、昨日の夜にいた場所に、来てくれませんか……?」
「わかった。でも、どうしてまたあんな所に?」
なぜそんな夜にわざわざ行くのか、理由がわからない。
すると彼女は少し恥ずかしそうに、しかしはっきりとこう言った。
「斉藤君に、話したいことがあるんです……」
「それっていったい……」
「……それは、夜来てくれた時に、お話……します」
そう言って、白金さんはスタスタと歩いていってしまった。
残された俺は呆然と立ち尽くしていた。
(一体何なんだ……?)
考えても答えは出ない。
(今は待つしかないか……)
そう思った俺は、とりあえず拠点である公民館へと向かうのであった。
「皆、ちゅうも~く☆」
公民館にぜ戻り、外が徐々にオレンジ色の夕焼けに染まる頃、今井さんが唐突に声を上げた。
「どうしたの? リサ姉?」
「ふっふっふ。実はね~なんと、お風呂の掃除が終わって使えるようになりました~」
「えぇっ!? 本当!?」
今井さんの発表に皆が驚きの声を上げていた。
「ホントホント。何だったら今日からもう使えちゃうカンジ♪」
「わぁっ! やったー!!」
「宇田川さん、気持ちは分かりますがはしゃぎすぎですよ……」
はしゃぐあこさんの横で、氷川さんがたしなめるように言う。
「あはは、まあ喜んでくれた方がアタシも嬉しいしね」
「確かに、そうですね」
苦笑しながら言う今井さんに、氷川さんも同意を示す。
「じゃあ早速入りましょうよ~!」
「そうね。電気も使えないし、今のうちに入ったほうが良いわね」
あこさんの提案に、氷川さんはそう言ながら賛同する。
暗くなれば浴室という場所柄、行燈も使えない為、明るいうちに入る必要があるのだ。
「では、入る順番ですが……」
氷川さんはそう言うと、俺の方を見る。
「あー、俺は薪番をしてるから最後に入らせてもらうよ」
氷川さんの言外に込められた意図を察した俺は、先を譲ることにする。
「そうですか……分かりました。それでは、お願いします」
「ああ、ゆっくり入ってくるといいよ」
「ありがとうございます」
俺の言葉に礼を言う氷川さんの言葉を聞きながら、外へと向かった。
「さて、それじゃあ俺も準備するか……」
そう言って、俺は台所に置いてあった水汲み用のバケツを手に、近くにある川へと向かうと、川の水を汲んでから公民館の方に戻って風呂桶へと入れていく。
それを何回か繰り返していく。
「ふぅ……これでよしっと」
風呂桶にある程度の水が溜まったのを確認して、俺は額の汗を拭う仕草をする。
「あとはこれを沸かすだけか」
そう言いながら、俺は再び外に出て浴室がある場所の裏側に向かう。
ここのお風呂は少し古いタイプのようで、薪を燃やす釜がついており、それを使ってお湯を沸かす仕組みになっている。
(テレビの歴史特集を見ていて良かった)
そう思いながら、俺は火を点けるために必要な薪を探した。
(あれか?)
意外にも薪らしき物は簡単に見つかった。
というのも、俺がいるお風呂場の裏側の脇の方に積んであったのだ。
(気が利く……)
まるで誰かが用意したかのような用意周到さに複雑な気分になりながら、俺は火を起こすために薪を釜に入れていく。
そして着火剤として近くに落ちていた木の葉等も一緒に入れて、うまく火が回るようにしていく。
しばらくしてパチパチと音を立てながら燃え始めたのを見て、俺は安堵の息を吐く。
どうやら上手くいったようで、俺は火の様子を見ながら必要に応じて薪を追加していく。
そんな作業を続けること数十分後、壁から伸びている煙突から湯気が出始めた。
「そろそろいいかな……」
俺はそう呟くと、お風呂のお湯の温度を確認するべく建物内に戻って浴室に入ると、風呂桶にそっと手を差し入れる。
(うん……いい感じ!)
ちょうどいい湯加減になっていたことに満足しながら、俺はそのまま浴室を出ると、みんながいるであろう居間に向かっていく。
「おーい、お風呂の準備ができたぞー!」
「あ、斉藤君。ありがと~☆」
「どういたしまして。それじゃあ、俺は外の方で薪番をしてくるよ」
お礼を言ってくる今井さんに返事を返すと、俺はその場を後にして再び外に出るとお風呂場の裏側の釜の方に回り込む。
俺はそこで薪を適宜追加したりして火が消えないように調整を続けた。
しばらくすると、浴室の方から音が聞こえて来るようになったので、恐らく他の人達が入浴を始めたのだろうと思う。
(……聞かないようにしないとな……)
いくら火が消えないようにするためとは言え、流石に女性の入浴中の音を盗み聞きするのは良くないと思い、意識を逸らすためにも、バチバチと音を立てて燃える炎に視線を向ける。
「斉藤君。そこにいるんですよね?」
「あ、はい」
そんな時、お風呂場から氷川さんの声がかかった。
俺はその声に返事をすると、彼女が続けて言ってきた。
「……覗いたら怒りますよ」
「い、いや、そんなことはしないですよ……!」
その言葉に、俺は慌てて答える。
「……そうですか。ならいいですけど……」
その言葉を最後に、氷川さんは何も言わなくなり、代わりにお湯の流れる音が聞こえてくるようになる。
(それにしても……こうも恵まれすぎてると不安になるな……)
無人島だというのに、建物の状態がかなり良い。
窓ガラスが一枚も割れていない。
ほこりっぽい感じがするだけで、汚れがほとんどなく、公民館自体の状態がとても良いのだ。
飲み水も川の水を使う必要があるが、それでも十分にありがたい。
まさに至れり尽くせりだ。
(まさか……ドッキリとかじゃないだろうな……?)
ふとそんなことを考えてしまう。
それくらい、今の状況があまりにも都合が良すぎた。
知り合いでアイドルをやっている人達がいるが、その人達も最初はインタビューということで来たはずが、謎解きの脱出ゲーム的な企画だったという話を聞いた事があるのを思いだした。
「もしかしたら……どこかにカメラが仕掛けられてたりするのか……?」
思わず口に出してしまった俺は、慌てて口を手で押さえるとカメラが無いか周囲を見回す。
しかし、周囲にそれらしきものは無かった。
「うーん……」
釈然としない気持ちのまま、俺はしばらく考え込んでいたが、これ以上考えても結論が出なさそうなので、考えることをやめた。
(考えすぎだな……)
自分の思考がどうにもネガティブになってしまっていることを自覚し、頭を横に振る。
(今は自分に出来ることをしよう)
そう思い直した俺は、引き続き薪の追加や温度管理などを行っていくのだった。
それからしばらくして、最後の一人がお風呂から出たので、後は俺だけの状態になった。
「これでよしっと……」
そうして、俺はようやく一息つくことができた。
(火はこのままにして置いてお風呂に入っちまうか)
火が消えたとしてもすぐ冷える訳でもないので問題はないはず。
そう思いながら、その場を離れようとした時だった。
「斉藤君」
後ろから声をかけられた俺が振り返ると、そこには氷川さんの姿があった。
お風呂上がりだからか、頬が少し紅潮しているように見える。
「ん? どうしたんだ?」
そんな彼女の姿にドキッとしながら聞き返す。
「もしよろしければ、私が火の番をしますのでお風呂に入ってきたらどうですか?」
そう言ってくる彼女に、俺は驚きを隠せなかった。
「いや、それは悪いって」
そう言って断る俺に、彼女はさらに続ける。
「斉藤君はずっと火の番をしていたんですから、このくらいはさせてください」
そう言って柔らかい笑みを浮かべる氷川さん。
そこまで言われてしまうと、さすがに断りづらい。
「……わかった。じゃあお願いするよ」
「ええ、お任せください」
俺の言葉に嬉しそうに頷く彼女を見て、胸が高鳴るのを感じた。
(ありがとう。氷川さん……!)
俺は心の中でお礼を言いながら、その場を離れる。
そして、数日ぶりのお風呂を堪能するのであった。
俺がお風呂から出た後、俺達は夕食を取るといつものように眠りに就く。
「……」
皆が寝静まって少し経った頃、床の軋み音を聞き取った俺は、それから少しだけ間を置いて、静かに起き上がる。
「さて、行くか……」
俺は音を立てないように気をつけながら、月明かりを頼りにそっと外へ出る。
目指す場所は昼間に、白金さんに指定された場所だ。
しばらく歩くと、その建物の前に立っていた白金さんの姿があった。
「こんばんは、斉藤君……」
指定された建物の前にたどり着いた俺を見つけるなり、白金さんは声をかけてきた。
今の白金さんは寝る時に着ていた服を着ていた。
いつも見ているはずの姿なのに、月明かりに照らされた彼女の姿になぜか色気を感じてしまった。
「こ、こんばんは」
その姿にドキドキしてしまうが、なんとか平静を装って返事をする。
「それで……話っていうのは?」
「はい……実は、斉藤君にお願いがあるんです……」
ドキドキしているのを押さえるようにして白金さんに本題を切り出すように言うと、白金さんはじっとこちらを見つめてきた。
その瞳には強い意志を感じることが出来た。
「わ、私……のこと……犯して……くださいっ!」
「……え!?」
突然の言葉に、俺は動揺を隠せなかった。
(ど、どういうことだ!?)
「そ、その……私と……セックス……してください……お願いします……っ」
状況が理解できず混乱している俺に、言い直すよう白金さんは再び口を開く。
「ちょ、ちょっと待ってくれ!! なんで急にそんなことを」
「私……昨日……斉藤君に……えっちなこと……されてから……身体が熱くて仕方ないんです……」
顔を真っ赤にして、恥ずかしそうに言う彼女の姿にどきりと心臓が跳ねるのが分かった。
怒られるのではないかと思っていただけに、この展開は予想外すぎて頭が追いつかない中、白金さんがゆっくりと近づいてくるのが見えた。
「私、もう我慢できないんです……どうか私をめちゃくちゃにしてください……昨日みたいに、乱暴に……してくださいっ」
そう言って白金さんは何を考えたのか、その場で服を脱ぎ始めた。
服を脱ぐと下には何も着てなかったのか、ぷるんと揺れる大きな乳房と、月明かりに照らされてキラキラと光る秘部が俺の前にさらされる。
「し、白金さん……」
俺は白金さんの姿に、何も言えなかった。
(どうする……)
このまま彼女の誘いに乗るのか、それとも止めるべきなのか。
昨夜、俺がしてしまった過ちを繰り返すわけにはいかないと思う反面、彼女が自分で望んでいるのだからやっちまえと、黒い何かが俺に囁きかけてくる。
そんな中、俺は―――
いかがでしたでしょうか?
早速ですが、ここでアンケートに入らせて頂きます。
主人公に取らせたい行動を選択してください。
得票数の多い選択肢の行動を主人公が取ります。
期限は二週間後の6月6日までとさせて頂きます。
皆様の貴重な一票お待ちしております。
また、下記にヒロインのステータスを記載いたしますので、よろしければご参照ください。
・湊友希那
【欲情】:通常
【親密度】:中立
・氷川紗夜
【欲情】:通常
【親密度】:緊張
・今井リサ
【欲情】:通常
【親密度】:中立
・白金燐子
【欲情】:過敏↓
【親密度】:緊張↑*
・宇田川あこ
【欲情】:通常
【親密度】:友人
主人公の選択は――――
-
白金さんの願いを聞き入れる
-
白金さんを止める
-
白金さんの前から逃げる