※この作品はR-18です。

好きでもないアイドルに告白をしたらどうなるのか?   作:なおちー

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プロデューサーが浮気しそう

プロデューサー。この男は一人の女性に熱を入れるタイプではないのだろう。

物語の暴騰からあれほどアーニャとの結婚を望んでいたはずの彼が、

なぜ今では新田美波嬢に恋しているのか理解に苦しむ。

 

その理由をあえて見つけるならば、やはりアナスタシアのことも

その身体が好きなのであって心までを好きになれなかったということか。

世の多くの男が自分より20歳も年下の相手に真剣に恋する理由などない。

あるとしたら上述したように下心だけか。それはそれでさみしい男である。

 

さて今回の件について彼は浮ついた気持ちは切り捨てて

相葉夕美との婚姻(事実婚)を継続するべきだろうが、

困ったことに新田さんもまたプロデューサーに密かに気を寄せていた。

 

 

2月中旬の夜。明日は東京でも珍しく積雪があると予想されている。

温暖な関東育ちの人にとっては凍えるように冷える夜であった

お風呂が沸いたのでその旨を知らせに夕美が夫の仕事部屋に入る。

 

 

「あなたって最近仕事場で音楽を聴いてることが多くなったよね」

 

「ちょっと気分転換にな」

 

プロデューサーは相変わらず小難しい決算書類を読み続けている。

無駄に遊ばせている現金を株式に変えるために慎重に企業を選ぶ必要がある。

そのため上場企業の決算書類をあと300枚程度は読む必要があるらしく、

無職の割にそれなりに多忙な日々を送っていた。

 

「お風呂わいたから一緒に入ろ?」

 

「分かったよ夕美」

 

プロデューサーはヘッドホンを外す。

外した際に小さな音が漏れるのだが、

その曲がMemories(メモリーズ)だったのが夕美は悲しかった。

 

夕美は入浴中も激しく夫を求めた。

 

 

「んっ……ちゅっ……」

 

「ん……風呂で抱き合うと熱いな……」

 

「もう少しだけだから我慢して」

 

 

夕美は結局アイドル活動は休止せざるを得なかった。

家庭のことがうまくいってないのにカメラの前で笑えるほど

夕美は大人ではなかった。それに水物商売の芸能活動よりも

大学の勉強に専念した方が将来のためになることは確かだ。

 

令和の大不況の時代を生きるのだから、しっかりと学を

身に着けた方がいいとプロデューサーに諭された。

夕美は親友の美波の通ってる大学の偏差値を聞いて驚いた。

 

美波は美人だし頭も良いのだ。

それにアイドルをしながらしっかりと大学の単位も取っている。

すでに成績がギリギリのところを推移している夕美とは大違いだった。

 

「あなた、さっきから体が熱いの」

 

「そりゃそうだ。なにせ湯船につかりながら抱き合ってるからな。

 それに大人ふたりが入るもんだからさすがに狭いぞ」

 

「そうじゃない。もー最近は空気読めないなぁ」

 

「……分かってるよ。ほら挿入する前に手で触ってあげるから」

 

「あっ……そ、そうっ……あん……前より……上手になってるわね」

 

 

夕美は自堕落な生活を続けていたが、性欲だけはどんどん強くなっていった。

実はプロデューサーは美波に惚れてから少しずつ夕美の体に

興味を無くしてきたいたのであまり求められても迷惑だった。

 

自分から夕美を妻として迎えておいて薄情にしてもほどがある。

はっきり言って彼の人間性を疑ってしまうが、この作品の

プロデューサーは別名ゲス男なので割り切って物語を読むしかない。

 

「あっ……きもちっ……」

 

夕美のアソコの中に太いものを挿入し、しばらくそのままにしておいた。

夕美はプロデューサーの足の上に大胆にまたがった状態でキスをする。

彼の首の後ろに両手を回しコアラのように抱き着きながら。

 

プロデューサーは、ちょうど目の前に夕美の大きなおっぱいがあるので

乳首を吸った。こりこりに固まった乳首に触れるだけで夕美が声を漏らす。

 

「あっあっあっ……いやん……くすぐったい……」

 

浮気者のPもさすがに興奮してきて、腰を少し動かし始める。

すると夕美は一層大きな声を出して喘ぐ。

彼がわずかに腰を浮かすだけで夕美は髪を振り乱して叫ぶ。

 

以前の彼女ならこんなに大げさな反応はしなかった。

 

(なんだか夕美が文香に似てきたな)

 

プロデューサーは文香はあれからどうなったのかと思う。

文香だけでなく愛梨も音信不通なのだ。

あのふたりの担当営業だった自分がすでに退職したので

彼女達もまた辞めているのだろうか。

 

「いやぁ……だめっ……もう出ちゃうっ……なんか出ちゃうよぉ……」

 

夕美はお風呂の中で潮吹きをしたのだが、プロデューサーは別のことを

考えていた。最近ちひろからの連絡がないのが不自然だ。

 

どのように解釈してもあの女もプロデューサーのことを狙っているはずだから

いずれは連絡が来るはずだが……。それと有価証券のポジション(保有)を

取ってなかったと言っていたのは本当だろうか。

世の金持ちは例外なく株(あるいは不動産)を持っているものだが。

 

「はぁはぁ……」

 

夕美は夫の大きな胸板に顔を預けて休憩していた。

もう湯船の中が色々な液体で汚れてしまっていることだろう。

まだこれからアナスタシアや美波が入るのだが、

その前にお風呂を掃除しないといけなくなってしまった。

 

 

そのお風呂場の前で、壁に寄りかかりながら若い夫婦の

熱いシーンを耳だけで楽しんでいる人がいた。誰であろう新田美波である。

 

「んっ……」

 

美波は冷たい床に女の子座りしながら自分の手をパンツの中に差し込んでいた。

もう片方の手でブラ越しに自分の胸を揉んでいる。

親友の事実上の夫であるプロデューサーの前ではとても言えないことだが、

本当は夕美から奪ってしまいくらいに彼のことが好きになっていた。

 

成り行きで美波がこのマンションで暮らすようになってから、

夜密かに洗濯前の彼の衣服を持ってトイレで自分を慰めていた。

いつからそうなったのかはっきりは覚えていないが、彼女もまた

プロデューサーを意識するようになってから恋に発展するまでが早かった。

 

今日だって『もうこれで最後にするから……』と言い訳をしながら

彼の脱いだ肌着を脱衣所から持ち出してしまっている。

 

「私があなたのことを好きになるのは、間違ってますか?」

 

美波は急いでトイレに駆け込んだ。

パンツが自分の愛液でびしょ濡れになっているから早く取り換えなくては。

 

それにしてもまだ夕飯を食べ終えたばかりの時間なのに

お風呂場で愛し合ってる彼のことを想像し始めたら止まらなくなったのだ。

ちょうど美波が仕事帰りで遅くなる時に彼ら夫婦がお風呂場で情事を

始めてしまうからいけない。美波は疲れてる時ほど性欲が強くなるのだ。

 

トイレですっきりしてから洗面所で手を念入りに洗う。汚れてしまった下着も洗う。

今の美波の顔は、例のCDジャケットとは比べ物にならないほど煽情的だ。

美波が洗面所にいるのにP夫婦には気づいた様子がない。

 

美波がそっとお風呂場の扉を開けてみると、なんと二人は湯船につかったまま

寝ているではないか。匂いがすごい。なんていうかお風呂場からしてはいけない

匂いがした。美波は初めて彼の裸を見てドキドキした。

 

肩幅が広いのはスーツを着てた時から知っていたが、

胸板が熱くて肩幅にかけてかなりの筋肉がついてることが分かった。

元エリートの割には空いてる時間に体もしっかりと鍛えていたのだろうか。

 

彼らにバレないように扉を閉める。

後ろを振り向くとそこにアナスタシアが立っていたので

心臓が喉から飛び出るかと思った。

 

 

「美波……ずっとそこにいたのですか」

 

「アーニャちゃん。これはちょっとね……」

 

「私は美波の気持ちを知ってます」

 

「え? ……え?」

 

「美波も彼の事、好きなのですね?」

 

 

美波は少し悲しそうな顔をしながら頷いた。

きっと軽蔑されるに決まってる。

大好きなアーニャからのどんな罵倒でも受け入れるつもりだった。

 

しかし、

 

アーニャの反応は意外なものだった。

 

「美波が素直になってくれてよかったです。私は嬉しいです」

 

「ど、どうして?」

 

「シト?」

 

「アーニャちゃん……。私が何をしてるのか分かってるんだよね?」

 

「プロデューサーの肌着を手に持っています」

 

「うん……っていうかそうじゃなくてさ、

 私はアーニャちゃんの恋のライバルになっちゃってるんだよ!?」

 

美波は中学3年の時に不愉快な思いをしたことがある。

それは美波とは全く関係ない女の子が「私の彼を誘惑した!!」

と言って美波に言いがかりをつけてきたことだ。

 

何のことだかさっぱり分からなかった美波は思わず担任の先生に

相談してしまったのでさらに事がややこしくなってしまった。

話を聞いてみるとなんとも子供っぽい痴話げんかにすぎなかった。

その女の子と付き合ったばかりの彼氏が

どういうわけか新田美波に恋をしてしまったというのだ。

 

そんなことで美波に文句を言われても困る。

(バッカじゃないの!!)と憤慨する一方で

自分が無駄に男子に人気のあることを快く思わなくなった。

 

一度も話したことのない人からも告白されたことが何度もあるが、

そんな正体の分からない人と付き合うわけがない。

 

(私は恋をするのって感覚が今まで分からなかった)

 

高校に進学してからは、いわゆるモテる女子の集団に属していたから

コイバナはたくさんあったし「美波ちゃんは恋愛経験豊富だから」

と本物の恋の相談もされたが、美波自身には関心がない。

恋するなんて時間の無駄からその分勉強でもした方がましだと思っていた。

 

 

「私は美波にも好きな人ができたことを嬉しく思ってます」

 

「それってアーニャちゃんにとっていいことなの?」

 

「はい。たぶんプロデューサーも美波に気がありますから」

 

「え? うそっ」

 

「嘘じゃないです」

 

「いやいや彼は既婚者だよ? さすがにそれはないでしょ!! 」

 

「プロデューサーはお仕事中も美波のソロ曲をずっと聞いてます。

 机の引き出しの中に美波に生写真、たくさん入ってます」

 

「そんなまさか!! もし仮に本当にそうだとしたら

 プロデューサーさんが……まるで私のファンの人みたいじゃない」

 

「彼の部屋に来て一緒に見ますか?」

 

「……っ。うん。行く」

 

アーニャの言ってることは本当だった。

彼は美波の水着の写真をたくさん持っていた。

美波は恥ずかしいのと嬉しい気持ちが混じって赤面する。

普段は真っ白な肌が真っ赤に染まっている。

 

「プロデューサーさんって、本当に私の事好きなのかな。

 か、体目当てとかじゃないんだよね?」

 

「たぶん美波と結婚したいと思ってます」

 

「そ、そんなに? はっ……!! 冗談はよしてよ。それはないって!!」

 

「後で本人に訊いてみましょう」

 

「な……まさか彼に直接問いただすの?」

 

「それ以外の方法はありません。きっと両思いになります」

 

「だめだよアーニャちゃん。そんなこと考えちゃダメ」

 

「美波。私と一緒にプロデューサーと暮らしましょう」

 

「アーニャちゃん……?」

 

 

アーニャの冷たい瞳はこう言っていた。

あの夕美から彼を奪ってしまい、三人で新しい家庭を作ってしまおうと。

 

さて……。もし夕美この件が知ってしまったらどうなるのか?

実行するかどうかはさておき、このような計画があったことを

知るだけで過去のシュラバヤ沖海戦を超えるほどの大海戦となるだろう。

 

続きはWEBで(次回)

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