※この作品はR-18です。

回想:愛してる   作:一人称苦手ぞ。

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回想:犬の尻尾

 

 

 

 

 

 こやつ嫌いじゃ。大嫌いじゃ。何で風呂に連れ込まれて、洗わんで良いような場所を洗われなければならなかったんじゃ。

 

 辛い……。幾らなんでも辛い……。どうして今日に限って母は夜勤で、父は出張しておるんじゃ。誰か儂を助けてくれ……っ。

 

 何て嘆いたところで、現実は変わらない。非情にも程があらんか? どうなっとるんじゃこの時代は。何を考えたらそんな変な道具を思い付いてしまうじゃ。ましてそれを……っ、何で被身子に販売した!!

 

「っ、ふ……っ、ぅうう……っ」

「あはっ。そんなにお尻振って、カァイイ……♡」

 

 何がじゃ。どこがじゃ。何が楽しいんじゃこれっ。何でそんなふさふさしたものを、後ろの穴からぶら下げなければならないんじゃっ!

 

 自室にて。畳の上に敷かれた布団の上で、儂はこの世の地獄を見ておる。これを地獄と呼ばずして何と呼ぶのか、儂は是非とも聞いてみたい。誰か答えて欲しい。

 両親が居ないことを良いことに、被身子は変な物を幾つも儂に見せ付けてきた。ひとつは犬耳かちゅうしゃ。これはもう頭に付けられた。ひとつは首輪じゃ。細い縄が付いた……明らかに動物用の物。これも付けられた。

 そして一番の問題がこれ。今、儂の中に入れられた犬の尻尾じゃ。

 

「ぅ、あ……っ」

 

 後ろの穴……つまり本来排泄する為の器官に、異物を入れられる感覚は堪ったものじゃない。こんなものを嬉々として人に使うなんて、正気の沙汰じゃ無かろう。誰か被身子を止めてくれ。もう儂には無理じゃ。どうやって止めれば良いのか分からん。四つん這いにさせられた儂は、尻から感じる奇妙な感覚に振り回されて息を荒くするしか無い。

 そんな儂を、被身子は真後ろから眺めておる。何やら楽しそうに笑っているが、あれは完全に、儂を犯す時の笑みじゃ。儂を滅茶苦茶にして、楽しんでいる時の目じゃ。

 

「んふふっ。どんな気分です? 嬉しい? 嬉しいですよね?」

 

 っ、嬉しい訳あるかっ。いい加減にしろよ貴様っ。どこまで儂を辱しめれば気が済むんじゃっ。

 

「そんな反抗的な目をしてると、もっと酷いことしちゃいますよー?」

「っっ」

 

 こやつ……調子に乗りおって。良いじゃろう、いい加減お灸を据えて……っ。

 

「っ、あっ!? ぅ、うううっ!」

 

 お灸を据えるどころでは無くなった。入れられた物が、震え出したからじゃ。どういう理屈かは知らぬ。知らぬが、確かに振動している。前の穴を刺激されるのとは違う。指を挿れられて、掻き回されるあの感覚とはまったく違う。本来触られることの無い場所から、気持ち良くなる所を探られてるかのような……っ。

 

 駄目じゃ。これ、嫌じゃ……っ! 何か、変な感覚がして……っ。

 

 なのに。なのに、背筋が震える。喉の奥から、変な声が飛び出そうになる。

 

「んっ、く……っ。ふーーっ、ふーー……っ!」

 

 ただ、歯を食い縛って耐えることしか出来ない。変な汗が滲み出てきたような気がする。下腹部が、じわりじわりと熱くなって……。

 うぅ、嫌じゃ。こんなので気持ち良くなりたくない。なりたくない、のに……っ、何で……っ!?

 

「円花ちゃん、マゾですからねぇ。こういう屈辱的な事されても、気持ち良くなれるのです」

「―――っっ」

 

 そんな筈、無かろう。こんなので気持ち良くなるなんて、ある筈が無い。ただ苦しいだけじゃ。性感など微塵も感じておらん。じゃから、早くこれを抜かんか。何を笑いながら眺めてるんじゃ貴様はっ。もう、いい加減にしろ。こんな事をされるぐらいなら、いつも通り抱かれた方がずっと……っ。

 

「ぁっ、……っはぁ、……はっ……ぅ、うぅ……っ」

 

 気持ち良くは、ない。違和感が凄まじいだけじゃ。もう二度とこんな事はしてくれるな。儂は、二度と付き合わんからな。

 

 敷布団を掴んで、声を抑えるために顔を枕に埋める。腕に力が入らなくて、もう四つん這いで居ることも出来ぬ。このまま倒れてしまいたいのに、足が動かせない。後ろの振動は止まってくれなくて、繰り返し繰り返し儂の中を揺さぶり続ける。

 

「知ってるんですよ? 準備してる時から濡れてるの。本当は、期待してたんですよね?」

「そ、んな……っ、訳……ぇっ」

「嘘吐き。じゃあこれは、何ですか?」

 

 くちゅり。

 

「ぅあっ!?」

 

 前の穴に……儂の中に、指が差し込まれた。被身子の、指じゃ。いつも儂を好き勝手に辱しめて、滅茶苦茶にする……柔らかくて、優しくて……長い、指……っ。

 

 それが今、中に入って来て。奥へ奥へと、ゆっくり進んでいく。時間をかけて、どこをどう進んでるかを分からせるかのように。やがて被身子の指は、儂の中の一番奥に辿り着いて……。今度は奥から手前へと、ゆっくり戻っていく。それがもどかしい。気持ち良いのに、足りなくて。もっとして欲しいのに、全然してくれない。

 

 不満が胸に募って、欲しくなってしまう。なのに、儂の心なんてとっくに見透かしているこやつは……指を抜いてしまった。

 

 とっくに準備なんて出来てるのに。いつものようにして欲しいのに。なのに、被身子はしてくれない。

 

「……っ、なん……っ、でぇ……?」

「素直にならない子には、意地悪しちゃいます。お尻でイったら……触ってあげる」

「っっ!」

 

 貴様……! 調子に乗るなよ……っ! 尻穴で気をやる訳が無いじゃろうが……!!

 こんな感覚で、こんな妙な感触で、誰が気をやるって……!?

 

「ふあ……っ!?」

 

 いつの間にか側に寄った被身子に、耳を撫でられる。違和感ばかりの体が、その刺激で震えた。

 今、耳を触られるのは駄目じゃ。止めてくれ。そこは触られると、直ぐその気になってしまう。

 

 それを分かっているくせに。指先で耳を擽られると儂がどうなるかを知っているくせに。こやつは執拗に、なのに優しく……けれど乱雑に触りよる。

 

 耳は、止めてくれ。直ぐ気持ち良くなってしまう。被身子を調子づかせるような声が漏れて、体が熱くなって、もっと触って欲しくなってしまう。

 

 ……何より。普段の交わりで耳を責められることは多い。まだ耳だけで気をやったことは無いが、いずれそうなってしまっても……おかしくはない。

 何故なら、こやつは儂の耳をよく触る。こういう事をする時は、必ず耳だけで気持ち良くさせようとする。

 被身子と体を重ねるようになってから、もう二年は経つ。こうして辱しめられる回数は決して少なくない。じゃから、儂の耳はもう敏感で。被身子に触られると、どうしても感じるようになってしまって……。

 

「ぁっ、んん……! 耳、やじゃ……っ! ひあっ、それっ、駄目っ!」

「ほんと、お耳が敏感なのです。触られると直ぐ気持ち良くなって、その気になっちゃう……。

 そんなえっちなお耳は……ぐちゃぐちゃにしてあげる♡」

「っっ!」

 

 耳元で囁かれると、期待が膨らむ。背中を指でなぞられたかのような感覚が、実際に触られてもいないのに背中を走る。耳に向かって吐き出される吐息ですら、この体は悦んでしまう。

 

「あーー、むっ♡」

「ふあぁあっ!?」

 

 耳が、咥えられた。柔らかくて温かな唇で挟まれると、一際大きな声が出てしまう。唾液に濡れた舌先で撫でられると、もう我慢出来そうにない。丹念に、しつこくしつこく耳を舐め回されるのは苦手じゃ。こうされると、刺激が強すぎて何処かに拐われそうになる。 何がなんだか分からなくなる。

 

 どうしてこやつは、儂の耳を弄り回すんじゃ。こんな、こんな……っ!

 

「ひあっ、や……っ、だ、めぇ……っ! んぁ、んん……っ!」

「ちゅっ、んっ。……ぁむ、んん……。ふふっ、カァイ……」

「っ、んぅうっ、あっ、んん……っ!」

 

 駄目。駄目、だめ……っ。耳、気持ち良くて……。舐められると、擽られると、もう全然……我慢なんて……っ。

 もう、真に駄目じゃ。目前に迫っているものから、逃れることが出来ない。近付いてくるものを、押し留めることも無理じゃ。来てしまう。気持ち良いのが、頭が真っ白になって、体が跳ねてしまうあれが。もう、直ぐそこに……っ。

 

「……、んふふっ。だーー、めっ♡」

「……っっ! ぅ、ぅうう……っ!」

 

 もう少し。あと少し。そんな場面で、こやつは動きを止めた。耳から離れて、何もしない。意地悪な言葉を吐いて、ただ余韻で悶える儂を眺めているだけ。

 あと少しだったのに。もう少しで、一番気持ち良いのが来そうだったのに。

 

 なんで、こんな真似……っ!

 

「駄目ですよー。まだイっちゃ駄目。イかせてあげないのです」

「ぅっ、ぅううう……っ!」

 

 意地悪……っ! あと少しだったのにっ。もう少しだったのに……っ!

 

 なのに。なのにこやつは、触ってくれぬ。耳も、胸も……、下の……方だって。

 

 熱い。心臓が喧しい。息は乱れっぱなしで、物欲しさが増していく。ここまで昂らせたなら、止めないで欲しい。

 もうとっくに、準備は出来てるから。いつものようにして貰う準備は、してあるから。じゃから。

 

 じゃからぁ……っ!

 

「あはっ。こんなに濡らしちゃって。分かります? えっちなおつゆがぁ……、垂れ始めてるの……♡」

 

 ……ぅ、るさいっ。うるさい。いちいち、言うなっ。分かっとるから。もう濡れ過ぎてるのは、分かっているから。

 

 だから、もう……っ! もう……っ!

 

 お願いだから、触ってくれ……っ。

 

 

 触って欲しい。気持ち良いところを、儂の弱い部分を、被身子に好き勝手して欲しい。体も心も、待ち焦がれている。なのにこやつは、そこには決して触れようとしない。

 

 足を撫でたり、背中をなぞったり。

 耳に、息を吹きかけたり。

 

 これじゃ、足りない。気持ち良くなりきれない。昂った体は少し触られるだけで感じてしまうけれど、それだけじゃ満足出来ない。

 

「そんなに触って欲しい? じゃあ……おねだりしてくれたら、考えてあげます……♡」

 

 っっ。嫌いじゃ。嫌いっ。被身子なんか、やっぱり嫌いじゃ! 調子に乗りおって。儂を、好き勝手に辱しめおって。どこまで人の心を踏みにじるつもりじゃっ。もう、いい加減に……っっ!!

 

「素直におねだり出来たら、たぁっぷり可愛がってあげるのです♡ 訳が分からなくなるぐらい、滅茶苦茶にしてあげる……♡」

「―――っっ」

「耳も、乳首も、背中も……円花ちゃんが気持ち良いとこ、全部……触ってあげる♡」

「っっ、っっ……!」

「ぐちゃぐちゃのどろどろにして……、可愛がってあげる♡ 円花ちゃん、虐められるの大好きですもんね。もう、夜はトガに抱かれないと物足りないんですよね♡

 

 ほら……。おねだり、して?♡ おねだり出来たら、後はずっと……気持ち良くしてあげる♡」

 

 

 ぞくぞく、する。この先に待ち受けるものを考えると。この先にして貰えることを思うと。

 自分から求めれば、気持ち良くして貰える。もう焦らさせれずに済む。たった一言、欲しがれば良い。だけど、そうしたら……。そうしたら……何か、越えては行けない線を、越えてしまいそうな気もする。

 気持ち良くは、なりたい。して欲しい。いっそ、好き勝手に辱しめて欲しい。そう思っている自分が居るのは確かで。被身子が喜んでくれるのなら。笑って、くれる……なら……っ。

 

「っっ、ぁっ、あぁ……っ!? あっ、や……っ! 何、で、これ……っ、ぅあ……っ!?」

 

 体が、震える。嘘じゃ。何でっ。被身子に、被身子にもっとして貰えると考えて、それを少し想像して……。想像、しただけなのに。儂、今……っ!

 

 何で、感じて……っっ!

 

「あはっ。想像して、感じちゃいました?♡ 円花ちゃんのぉ……淫乱……♡」

「っっ!!」

「良いですよ? 私にされてるの想像して、感じても♡ えっちな円花ちゃんも、大好きです。

 でもぉ……。おねだりしたら、もっと気持ち良いですよ……?♡」

「ぅ、あ……っ! ぅ、うぅう……っ! し、て……っ」

「なぁーに?♡」

「……っ、……して……。し、て……っ。

 

 もっと……。きもちよく、して……っ」

 

 

 その時。

 

 被身子が嬉しそうに笑った。……気がした。

 

 

 

 

◆

 

 

 

 

「んっ、ふあっ! んあぁあっ!」

「んふふ。すっごい熱い。こんなに濡らしちゃって……♡」

「ぁ、んんっ! だって、だってぇ……っっ!」

 

 結局。おねだりしてしまった儂は今、被身子の前で膝立ちをして、こやつの首にしがみついておる。そうしろと求められたから、求められるままの姿勢になった。そしたら被身子は、中に指を挿れてくれた。無遠慮に、容赦なく奥まで届いた指先が、ぐちゅぐちゅと音を立てながら中を掻き回す。

 後ろの穴には、まだ尻尾が入ったまま。それは未だに震え続けていて、今となってはその振動すらも儂を悩ませる。

 最初は、あんなに気持ち悪かったのに。ただ違和感しか感じなかったのに。なのにこうして乱暴に弄ばれていると、犯されていると、……どうしてか気持ち良くなり始めていて。

 

「ぅあっ、あっ、ひあぁあっっ! だめ、だめ、ひみ、こ……っ! もう、もぅ……っ!」

「我慢しないで♡ たぁくさん、イって良いのです♡」

「んっ、ぁあっ! ぁっ、あ……っ、んぁあああっっ!!」

 

 呆気なく気をやってしまう。この姿勢にさせられてから、被身子は手を緩めてくれない。もう膝も腰も震えているのに。気持ち良すぎて、逃げたいのに。なのに、こやつの片腕は儂の腰を抱き寄せて離さない。

 どんなに逃げようとしても引き寄せられて。中を滅茶苦茶に掻き回される。一番奥を擦られると、堪らない。堪えられない。だけど、奥から手前へと乱暴に撫でられると、それはそれで我慢出来ぬ。大きな音を立てられるのは、少し気恥ずかしい。

 こうして滅茶苦茶に犯されると、もう何も出来ない。気持ち良くて気持ち良くて、もっと欲しくなってしまって……。

 

「んぁっ、あぁっ! だめっ、また……、またぁ……っっ!?」

「イって♡」

「―――っっ♡ ぁ、ぁああああっっ!!」

 

 耳元で囁くのは、止めて欲しい。余計に気持ち良くなってしまう。直ぐ、逝ってしまう。また頭の中が真っ白になって、息が出来なくて。儂は被身子の首に抱き付いたまま、気をやるしか無い。

 

 今宵は、あと何度……気をやるのじゃろう? どこまで、犯されるのじゃろう?

 

「あー、むっ♡」

「ふあぁああっ!? あっ、や……っ、耳、は、ぁあっ!?♡」

 

 中を掻き回されるだけでも簡単に逝ってしまうのに、耳まで食まれたらどうしようもない。逃げることは出来なくて。この気持ち良さに、快楽の波に、溺れるしかなくて。

 

「ぅあっ! んんっ、んんんっ! ぁ、だ、め……っ! い、……くっ! また、ま……たぁ……っ♡」

 

 また、逝かされる。もう一度頭が真っ白になって。体が硬直して。今度は被身子の体も、布団も、汚しながら……。

 

「んあぁっ! あっ、い……くっ、いっちゃ……! ぁ、ああぁあっっ♡」

「――っっ♡ もっと、もっとイって♡ 円花ちゃんのえっちなとこ……たぁくさん見せて♡♡」

「ふあっ、ぁああっ♡ ひみ、こ……っ♡ ひみこ……っ♡」

 

 気持ち良い。もう何も、考えられない。考えたくない。気持ち良くて、気持ち良くて……。このまま、どこまでも犯されていたい。

 

 身も心も溶かされて。訳が分からなくなるまで、被身子に……。

 

 

「んぁああっ♡ あっ、ひぅうっ♡ ぁ、あっ、ぁああああっっ♡」

 

 

 ……っ♡ もっと……♡

 

 ひみこ、もっと……♡ もっとぉ……♡♡

 

 

 

 

 











以上。ペットプレイ? でした。前回よりは少しはマシに書けたかなって感じです。いやそうでもねぇな。分からん。一人称エロ何にも分からん。

次回は……多分、発情円花のおねだりかもしれませんね。まぁ何か思い浮かべばということで。
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