───ピチャ、ピチャ、ピチャ……。
薄暗い部屋に響く水音。
断続的に続いていた
甘く柔らかな女性の香り。
しかし、その中には確かに発情した雌の匂いが紛れ込んでいた。
「んっ……ふぅ……」
雄を誘うような香りの発生源は部屋の奥だった。
質素に見えながら広々とした寝台が置かれている。その上では一組の男女が口づけを交わしていた。
淫靡な水音は彼らの口元から……だけではなく、男がまさぐっている女の股座からもであった。
ピチャリ、と粘りを増した水音が響く度、艶めかしい肢体を晒す美女がビクリと全身を震え上がらせる。その度にたわわに実った双丘や肉付きのいい太腿が波を打ち、これまた濃密な女の香りを振り撒いていた。
そして、
「んっ───あぁ!」
一際大きく美女の体が跳ね上がった。
金糸のような髪が靡き、小麦のような褐色肌に浮かぶ汗が弾ける。
だが、何よりも目を引いたのは覆い隠すもののない彼女の秘裂から勢いよく噴き出た潮だ。健康的な褐色肌とは裏腹に鮮やかなピンクの色彩を放つ秘裂から、透明な液体が撒き散らされる。
美女の絶頂と同時に放物線を描いた潮は相当な量であったのか、床には小さな水溜まりが出来ていた。
それだけの潮を噴いた美女はと言えば、恍惚とした表情を浮かべながらも、やはり羞恥があるのか唇を結んでいた。
「……すまない。いつもに増して大量に出してしまった」
絶頂時に漏らした甲高い喘ぎ声とは印象の違う、非常に落ち着いた声であった。しかし絶頂したばかりであるためか、やや声が上ずっている。
彼女の名はハリベル。第3十刃の座に君臨する破面であり、今では虚圏を統治する女王と祭り上げられている。
もっとも彼女自身、必要以上に虚圏を統治するつもりはなかった。
虚圏には静かな闇があればいいというのが彼女のスタンスだが、現に二人の吐息しか聞こえない静寂と闇の中、彼らは汗ばんだ体を重ね合わせていた。
絶頂の余韻に浸りながらも、いくらか体に力に入り始めたハリベルはおもむろに男の股座の前に屈みこむ。
「私ばかり気持ち良くなってはな。今度は私が奉仕してやろう」
そう言うと、潮で濡らしたままの内股はそのままに、万人の目を引くであろう豊満な乳房を両腕で持ち上げた。
「これが好きなんだろう? 遠慮はするな」
気持ち良くなってくれ、と上目遣いのハリベルが屹立した逸物を乳房で挟み込んだ。
巨乳───否、爆乳と言って差し支えない彼女の乳房は、見た目のインパクトはさることながら、実際に挟み込まれる感触も絶大であった。
汗に濡れて滑りが良くなった上からでも分かるハリと弾力は、流石重力に負けず前方へ突き出ているだけのことはあった。充血し鋼のように固くなった逸物をも押し潰しかねない圧力は、下手に膣に挿入した時の圧迫感をも上回っていた。
むちぃ、と満遍なく逸物を包み込む褐色の双丘の谷間に、一筋の大粒の汗が流れ込んだ。
「フフッ……胸越しにお前の脈動が伝わってくるようだ」
興奮してくれているんだな。
ハリベルは嬉しそうに呟いた。その際、彼女の言葉と共に吐き出された息が逸物の先端を撫で、思わず先走り汁が吐き出される。
「おい、まだ果てるには早いぞ」
揶揄うように語り掛けたハリベルは、ゆっくりと乳房を上下に動かし始める。
ヌリュ、ヌリュ……とまるでローションでも使っているかのように滑らかな動きで逸物全体を扱き上げる。それは逸物から溢れる先走り汁か、元よりハリベルの全身を妖艶に照らす彼女の汗によるものなのだろうか。
何にせよ極上の快感であるには違いない。
彼女の美貌もそうであるが、普段は冷静で寡黙な彼女がこうして夜伽を共にしている間は熱を帯びた甘い息を漏らし、戦いの為に鍛え上げたであろう肢体を淫らに揺らす……それ自体が男の情欲をそそるエッセンスへと昇華していた。
ヌリュン♡ ヌリュン♡
やがてコツを掴んできたのか、ハリベルの動きがリズミカルになっていく。
「はっ、はっ、はっ……」
荒い吐息を吐くハリベル。そこに含まれるのは期待か興奮か。
時が経つにつれ、彼女の肢体から漂ってくる雌の匂いは濃さを増していく。嗅げば嗅ぐほど頭が痺れるような甘い芳香に、一度振り撒かれた潮の匂いが混じり、なんとも情欲を煽る催淫臭と化していた。
それを知ってか知らずか、ハリベルはわざと体を大きく揺らすように動いていた。
寝台に腰掛ける男の逸物に対し、目の前で膝立ちしての奉仕行為を続ける。膝を折って、伸ばしての繰り返しだ。膝を折る度に振り落とされる乳房が男の太腿に打ち付けられ、ぱちゅん! と小気味いい水音を奏でる。
その間、男はじわじわと精が昇ってくる感覚を覚えていた。
油断すれば腰が浮かび上がりそうなくらい強烈な吐精感を必死に堪える。こうでもしなければすぐにでも込み上がる灼熱をぶちまけそうだったからだ。
「いいぞ。我慢するな」
しかし、ハリベルにはお見通しだったようだ。
普段は仮面に覆い隠されている口元に三日月が浮かんだかと思えば、逸物を締め付ける圧迫感が強まっていく。
「いつまで持つか愉しみだ……」
芸術的なまでの曲線美が歪むほどに両手で乳房を押し付けるハリベルは、打って変わって激しい動きで逸物を擦り上げる。パンパンに怒張した逸物に一部の隙間も与えず包み込む褐色の果実は、汗に濡れて滑りが良くなっているとは言え、もっちりと吸い付くような感触で亀頭全体を刺激するのだ。
到底、我慢できるはずもない。
「んっ……」
眼前に迫りくる白濁に、ハリベルは反射的に目を瞑った。
間もなく彼女の美貌に煮え滾った精液が掛かり、双丘の谷間ではそれ以上に熱く滾った逸物がビクンビクンと脈を打っていた。
「っ……ふぅ……」
ゆっくりと長い金色の睫毛を揺らしつつ、ハリベルが瞼を開いた。
宝石のような碧眼を湛える褐色の美貌は、劣情のままに吐き出された精液の化粧が施されていた。逸物を挟んでいた乳房も同様に、勢いを失った終盤の精液が肌を伝っているのが見える。
「……相変わらず凄い勢いだな。それに……熱い」
顔に降りかかった精液を指で掬ったハリベルは、躊躇う素振りも見せずに白濁を口に運ぶ。褐色に咲いた落ち着いた桜色の唇を白濁が彩るが、すぐにぬらりと姿を現した舌が舐めとっていく。
「んっ、くっ……お前も大概量が凄いな……」
鼻を抜ける栗の花の匂いに身震いしながらも、ハリベルは自身に施された白化粧を隈なく拭っていく。
健康的な褐色肌に映える白いコントラストが全てなくなる頃、ハリベルの口腔は大量の精液が溢れんばかりに満ちていた。
「はっ……はっ……んっ」
ゴクリ、と。
見せつけんばかりに口を開いていたハリベルが、途端に口を閉じて精液を飲んだ。しかし、粘ついた精液は一度嚥下しただけでは中々飲み干せず、ハリベルは何度も何度もコクコクと喉を鳴らす。
「んっ、くっ……ふぅ……」
何度か唾液と共に嚥下し、ようやくハリベルが精液を飲み干した。
すると、彼女はビクビクと身震いしながら上目遣いで男の方を見つめた。その眼差しには隠し切れぬ情欲の炎が宿っており、今すぐにでも鎮めなければ爆発しかねないだろう。
そして、それは誰よりもハリベル自身が自覚していた。
ゆっくりと立ち上がった彼女は寝台に腰を掛け、そのまま背中を預けるように倒れ込んだ。
「そろそろ挿入れてくれ」
準備はできている、と。
そう言って彼女は股を開き、濡れそぼった秘裂を惜しげもなく見せつけてきた。内股を伝う水滴は、均整のとれた褐色の女肉を妖艶に飾っている。
だが、男を誘う蠱惑的な香りはどうにも汗と潮だけではない。
呼吸するように開閉する膣口に指を当てれば、ぐちゅり、と粘性の液体がまとわりつく音がはっきりと聞こえてきた。
汗や潮にしては粘っこい。少し指先でいじっただけで濃密な雌臭を漂わせる液体は、指を引き離そうとすればそれだけで白濁とした糸を引く。
「んっ! ……あんまり焦らしてくれるなよ」
羞恥心に赤らんだ顔でそっぽを向いたハリベル。
しかし、愛液を垂れ流す秘裂を広げる手はそのままだ。今、こうしている間にも湧き水のように愛液は溢れている。
今か今かと待ち侘びるその姿は、男の欲望を大いに刺激した。
彼女が虚圏の女王であること。普段は怜悧な女性であること。そんな立場や性格が霞んで見えるほど魅力的な肉体を持っていること。
そして、そのすべてが目の前に鎮座している───その事実こそが男として誉れ高い気分にさせてくれた。
一度射精して縮んでいたはずの逸物も、いつの間にやら硬さを取り戻し反り返っていた。その間陰嚢の方では急ピッチで精子の製造が進められていた。目の前の女を孕ませろ、と。声高々に叫ぶ本能がそうさせていた。
男は本能に従う。
ゆっくりと腰を落とし、真っ赤に充血した亀頭の先端を濡れそぼった秘裂にあてがう。
「んんぅ!」
甲高い嬌声が暗闇に響く。
まだ軽く触れただけでこれだ。彼女が敏感なのか、それとも快感に慣れていないだけか。どちらにせよ美味しいと男が唾を飲めば、小刻みに震える手がこちらへ差し伸べられているのが見えた。
「す……少し待ってくれ。い、今は……」
首を傾げる男にハリベルは告げる。
「今挿入れられたら……漏れそ」
───ドチュン!
「う、ぁああっ!!?」
プシャアアア! と、痙攣するハリベルが潮を噴いた。
当然、一気に根本まで挿入した男の股座もずぶ濡れだ。二人が体を重ねる寝台のシーツも、すでに一部に水溜まりが出来ていた。
「はっ、はぁ……はぁ……! 人の話も聞かないで、お前という奴は……」
本番数秒で潮を噴いたのが恥ずかしかったのか、ハリベルはじろりと男を睨みつけた。
しかし、クールビューティーを体現する彼女が恥じらうなど、男にとっては情欲の炎に油を注ぐ行為に他ならない。
「んっ!? あっ、あぁ! あんっ、はっ、くぅ!」
根本まで挿入した逸物をギリギリまで引き抜き、再び根本まで挿し込む。
たったそれだけの行為ではあったが、たっぷりと分泌された愛液に満ちる蜜壺がぎゅうぎゅうと締め付けてくる感触はもう極楽以外の何物でもなかった。
戦士として鍛えた筋肉が締め付けてくる圧迫感。それでいて荒めの肉襞は、まるで削り取ってくるのではないかと錯覚するぐらい強烈に逸物を擦り上げてくる。
だが、今もこうして抽送を続けていられる理由は、過剰なまでに蜜壺に溢れかえる愛液に他ならなかった。もしも彼女の愛液に包まれていなければ、みこすり半どころではなく射精してしまっていたことだろう。
「はっ、はっ、はぁ!♡」
しばらく腰を打ち据えていれば、ハリベルの喘ぎ声にも艶が出てきた。
彼女は腰を押さえる男の腕を掴み、ただただ与えられる快楽を享受している。自分から何か働きかけるでもない受動的な性交だ。
だがしかし、男側からすればそうではない。
一突きごとに揺れる双子の果実。腰と腰が触れ合う度に、豊満な肉付きをしている太腿と尻の肉は大きく波打つ。
そして、とめどなく溢れる愛液はハリベルの秘裂から内腿へと押し広がっており、今となっては男との間に白濁とした糸を何本も垂らす始末だった。その一本一本から立ち上る淫臭は濃厚の一言で、不意に深呼吸しようものなら肺まで満たされるハリベルの香りに脳が犯され、彼女を孕ませることしか頭に浮かばなくなる。
「はぁ!♡ は、激しい……!♡」
甘い悲鳴を上げるハリベルの胸が激しく揺れる。張りのある乳房が円を描くように縦横無尽に暴れる光景は、それだけで何十発と精を吐き出したくなる情動を煽ってくる。褐色肌に咲き誇る桜色の乳首もまた強烈だった。
「んあァ!♡」
辛抱堪らず乳房を鷲掴みにすれば、胸から脳天へと駆け抜ける快楽電流にハリベルの腰がビクンッと跳ね上がった。
一瞬、下腹部に生暖かい液体が噴射される感触があったが、それを無視して乳房をこねくり回す。みっちりと脂肪の詰まった重量感たっぷりの乳房を好き放題揉みしだいた後は、ぷっくりと膨らんだ乳首を指先で摘む。
「あ、あんまりそこは弄ってくれるな……♡ 敏感なんぅ!?♡」
言い切る前にぎゅううう! と摘み上げる。
すると、今度はプシャア! と薄暗い部屋全体に反響する勢いの潮が、男の下腹部へと噴射された。
「だ、だから言ったろうに……♡」
コリコリと乳首を捏ねられるハリベルは、曲がりなりにも他人に潮を噴きかけてしまった羞恥を覆い隠すように、じろりと男を睨みつけた。
しかし、今こうしている間にもチョロチョロと垂れ流される絶頂の余韻のせいで、まったくといって良いほど怖さを感じない。ましてや威厳なんてものは欠片もなく、そこには快楽に溺れる一人の女の姿しか存在していなかった。
「いくら、ぁ!♡ お前が、んっ!♡ 承服ぅ……しているからといって、恥ずかしいものは恥ずかしいんだ、ぁあッ!!♡」
安易に潮を噴かせてくれるな。
遠回しに諭すハリベルであったが、お構いなしにズコバコと蜜壺にピストンされる肉棒の感触に一際甲高い喘ぎ声を上げた。
「はっ!!♡ ああッ!!♡ あんッ!!♡ ふーッ!!♡」
バチュン! バチュン! と愛液を掻き混ぜながら子宮口を叩く肉棒に悶絶しつつ、なんとか呼吸を整えようとするハリベル。
そんな彼女の口に覆い被さったのは他でもない男の唇であった。
不意打ちのキスに瞠目しつつ、快楽に抗えないハリベルは唇を掻き分けて侵入する舌を迎え入れるように自身の舌を絡ませた。
上の口も下も口も繋がり、どこもかしこも大洪水だった。
汗に唾液に潮に蜜。彼らが激しく体を重ねる寝台は、最早濡れていない箇所を探す方が難しかった。
熱気と湿気が肌に張り付く空間では、充満する香りも一段と強く感じられる。
ハリベルの体中から垂れ流した液体の匂いは、幾重にも重なり複雑な香りへと昇華し、男の理性の箍を外す麻薬と化していた。
垂れ流される濃密なフェロモンにくらくらと眩暈を覚える中、男は必死にハリベルの唇に吸い付きながら、泡立つまで掻き混ぜられた蜜壺を攻め立てる。
すると、これまできゅうきゅうと締め付けていた膣肉が不規則に痙攣し始めた。同様にハリベルの腰もビクビク震え始める。
「あッ!!♡ 待、てッ……!!♡ そろそろ、イ、クぅ……!!♡」
脳が蕩けるような濃密なキスを脱し、必死に息継ぎするハリベルが告白する。
こうしている間にも膣肉の痙攣は間隔が狭まっていき、プシャ、プシャ! と甘イキしたハリベルが潮を噴いていた。生暖かい体液は寝台のシーツでは吸い込み切れない量に達しており、最早小さな水溜まりを作るレベルであった。
だが、二人のまぐわいの勢いが衰える気配はない。
むしろギアを上げる男のピストンに打たれ、ハリベルの震えは大きくなっていく。
「んッ!!♡ んぁ!!♡ あ、んぅ!!♡ はぁ!!♡ はッ……はぅ!!♡♡ あああッ!!♡♡」
そして、とうとう限界だと男が腰を打ち据えた時、ハリベルの下腹部でグツグツと煮え滾っていた灼熱が───解き放たれた。
「んッ───ぁぁぁあああああ!!!♡♡♡」
大きく体が弓なりに反りかえった瞬間、白濁に染まっていた秘裂から途轍もない勢いで潮が噴かれた。ビシャアアア……!!♡ と男の体を濡らして滴り落ちる汁は、みるみるうちに寝台の水溜まりの範囲を広げていく。
「はぁ……!!♡♡ はぁ……!!♡♡ ん、はぁ……!!♡♡」
膣内を満たす精液の熱さに身震いしつつ、ハリベルはなんとか呼吸を整える。
未だ下半身が噴き上げる潮は止まらないものの、脳天を突き上げるような快楽の電流は落ち着き始めていた。
「んっ……♡ 二発目なのに随分出たな……」
腹が重いぞ、とハリベルは微笑を湛えて下腹部を擦る。
「そんなに私を孕ませたいのか、なんて───んぉ!?♡♡」
が、そんな笑みもたちまち崩れる。
「ま、待て!!♡♡ まだ絶頂したばかりで敏感だから動き始めるな、ぁああ!?♡♡」
制止するハリベルを無視し、男は腰を振る。
二度目の射精を経て萎んでいた逸物も、彼女の膣肉に包まれていれば復活は速かった。瞬く間に剛直と化した逸物は、絶頂の余韻で小刻みに震える蜜壺を容赦なく掻き分けていく。
「んっ!!♡♡ くぅ!!♡♡ ぐっ!!♡♡ あぁ!!♡♡」
ばちゅんッ! と濡れた雌肉を叩く音が部屋中に木霊するのも束の間、聞き慣れた音が耳朶を打った。
───じょろろ……。
さほど勢いはなく、されど快楽に逆らえず弛緩した尿道口から溢れる潮が、ハリベルの内腿を伝って寝台に垂れ流れていく。潮噴きと呼ぶよりほとんどお漏らしに近い光景ではあったが、不快な臭いは一切漂ってこない。
「や、やめっ!!♡♡ 一旦止まってく、れぇ……!?♡♡」
恥じらいながら男を制止する痴態を晒すハリベルに、容赦なく三発目の精が吐き出された。ドクドクと脈打つ肉棒は、先に蜜壺を満たしていた愛液と精液を押し出すように新たな子種を注ぎ込む。
「はーっ!!♡♡ はーっ!!♡♡ ふぅ、んっ……気は済んだか?♡」
一頻り射精を終えれば、甘イキし続けていたハリベルが声を掛けてきた。
普段は怜悧な碧眼にハートマークが浮かんでいるようにも見えるが、落ち着いた声色で彼女は続ける。
「まだシたりないと言うんなら付き合うぞ」
おもむろに起き上がった彼女は四つん這いになる。
汗と潮と愛液と精液に塗れた膣口は……物欲しげに口を開いていた。
「どう……なんだ?♡」
当然、断る理由はない。
半ば襲い掛かるような形でハリベルに覆い被されば、『あぁん!!♡』と艶めかしい喘ぎ声が響き渡った。
「はぁ!!♡♡ あぁん!!♡♡ ダメだッ……もう、イクっっっ!!♡♡」
ぶるりと褐色の女体が身震いすれば、まるで射精でもしたかのようにハリベルが潮を噴く。絶頂と共に収縮する膣肉。その圧迫感に再び男は吐精を促される。
「んっ!!♡♡ ふぅ……ん!?♡♡ 待てっ!!♡♡
ビュクビュクと膣内には精液が吐き出されているが、お構いなしに男はハリベルに腰を打ち付ける。
絶頂の余韻も冷めやる間もなく容赦のないピストン。膣から一直線に脳天を穿つ快感に、ハリベルはおとがいを反らして連続絶頂をキめる。
「んぅー!!♡♡ ふぅー!!♡♡」
絶頂の後は前のめりに崩れ落ち、口を湿った寝台のシーツに埋める。
柄にもない喘ぎ声を聞かれたくないとの一心での抵抗であったが、下半身がプシャプシャと音を立てている以上、尊厳を守るという意味では無駄でしかなかった。
しかし、男の興奮を誘うという点で効果は絶大だったのか、尻を打ち据える腰の動きはどんどん速さを増していく。
「ん゛、……ふぅ゛ー!!!♡♡♡」
間髪入れずの絶頂。
ガクガクと震える腰には最早力が入っておらず、男が逸物を引き抜けばそれだけで寝台の上に崩れ落ちる始末だった。
「はぁ……!!♡♡ はぁ……!!♡♡ 少し休ませ……んぅう゛!?♡♡」
当然休息など与えない。
崩れ落ちたハリベルの体を横に転がし、片脚を持ち上げた状態でずぶ濡れの秘裂へ逸物を挿入する。いわゆる松葉崩しだ。横に倒れたハリベルの乳房は鏡餅のように重なっており、それだけで絶頂に値する興奮を目に焼き付けてくれる。
「あっ!!♡♡ ダメだ、こんな体勢では……また、イ……クぅ!!!♡♡♡」
こんがり焼けた鏡餅の魅力に腰を振り続ければ、再びハリベルが絶頂に震えた。
今回は横を向いていた為か、今まで遮蔽物に当たっていた潮も勢いよく噴射され、寝台を飛び越え床にびちゃびちゃと撒き散らされる。
これでハリベルの潮の被害は寝台のみならず床に及んだ訳だ。
ならば、これから多少床の被害を広げたところで掃除する事実に変わりはないという訳で……。
「まったく……後で床を掃除するのも面倒なんだがな」
そう言いながらも壁に手を突いたハリベルは、期待と興奮に尻肉を波立たせていた。
今度はゆっくりと、味わうようにだ。
背中を向けるハリベルの秘裂に肉棒を挿入すれば、彼女の口から熱い吐息が漏れる音が聞こえてきた。
「んっ……♡♡ ふぅ……♡♡」
じっくりと性感を高める動きでハリベルを攻める。
その間、汗にコーティングされた乳房を揉みしだくのも止めない。時には乳首をコリコリと転がし、時には乳輪をなぞるように弄ぶ。
「……下の、」
すると、不意にハリベルが切なそうな視線を投げかけてきた。
何事かと首を傾げれば、彼女は視線を自分の股間に向ける。
「下の方も……頼む」
胸を揉みしだいていた手を掴み、濡れそぼる秘裂の───ぷっくりと主張が激しい肉豆に案内する。
男の逸物に負けず劣らず灼熱の様相を呈する肉豆は、ほんの少し弾くだけで秘裂から潮が噴き出す……まるで絶頂のスイッチであった。
ここを弄ればどうなるか。
ましてや、遠慮も躊躇もなく攻め立てればどうなるか。それはハリベルが一番よく知っているだろう。
「……いいぞ」
だが、ハリベルは慈愛に満ちた笑みを湛えながら告げる。
「お前が望むなら、私はいくらでも乱れて───ッッッ!!?♡♡♡」
お望み通り、と。
迷わず肉豆を男が摘み上げれば、ハリベルの瞳は限界まで見開かれ、全身がビクンビクンと跳ね上がった。
「かっ……はぁ……!!?♡♡♡」
たったそれだけ。
たったそれだけで、イった。
「お゛ッ……!!?♡♡♡」
決して部下には聞かせられない声を漏らしながら、ハリベルの下半身からは大量の液体が漏れていた。それが汗か潮か愛液かなど最早区別はつかない。ただひたすらに雄の欲情を煽るフェロモンを撒き散らすように、ハリベルは足元に水溜まりを作っていた。
しかし、それはあくまで始まりに過ぎない。
一つまみするだけで絶頂に至る肉豆を摘まれながら、ハリベルは容赦なく膣肉を掻き分けてくる肉棒に全身が痺れるような快感に打ち震えていた。
「はぁ!!!♡♡♡ あぁ!!!♡♡♡ んっ!!!♡♡♡ ぐっ!!!♡♡♡」
既に女王の威厳はそこになかった。
居るのは性器を好き放題にされ、快楽に咽び泣く一匹の雌だけ。彫刻のように艶めかしくも神々しい美貌や肢体も、今では淫らに震えるのみ。
「ふぅー!!!♡♡♡ ふぅー!!!♡♡♡」
当然、ハリベルの秘裂からは潮が溢れていた。
常人であればとっくに干乾びていそうな量であるが、彼女にしてみればまだまだ序の口だ。真の意味で限界には程遠い。
だからこそ、男は絶頂しながら潮を噴くハリベルの蜜壺に容赦なく肉棒を突き立てる。
「んぁ!!!♡♡♡ あ゛ッ!!!♡♡♡」
───プシャ、プシャアアア!!!♡♡♡
「あお゛ッ!!?♡♡♡ んぅ゛……っ!!!♡♡♡」
───ジョロ、ジョロロロ……!!!♡♡♡
「まだするのか……?♡♡♡ これ以上出したら干乾びてしま……んぅううう!!!♡♡♡」
───チョロロロ……♡♡♡
「も、もう出ないぞ……一滴も……♡♡♡ んっ!!!♡♡♡」
───チョロ……♡♡♡
何度も絶頂に達した二人であったが、とうとう互いに一滴も絞り出せないまで果ててしまった。
あれだけ潮を噴いていたハリベルも、膣口から逆流する精液ももう洗い流せない様子だった。濡れた褐色肌に白濁とした体液が伝う姿はこの上なく煽情的であったが、残念なことに息子はピクリとも反応しない。
「ふっ……流石にもう出ないか?」
それなら体を洗い流すか、と体液塗れのハリベルは男の手を引き浴室へと向かう。
熱いシャワーで体を洗い合った後は、お湯を張った浴槽に身を沈める。まるでフルマラソンを走ったように火照った体であったが、湯船の優しい温もりは非常に心地が良かった。
「んっ……♡」
男に背中を預けるように湯に浸かっていたハリベルは、湯船に浮かぶ乳房を揉みしだかれながら男と熱いキスを交わす。
「ぷはっ!♡ ……今日も悪くなかったぞ。また今度相手を頼んでもいいか?」
『むしろ今すぐもう一度』と答えたかったが、無念。ハリベルほどの極上の女体に搾り尽くされた今は、どう頑張っても逸物が反応してはくれなかった。
若干男がしょんぼりすると、可笑しそうにハリベルは微笑んだ。
「そうしょぼくれるな。また今度と言ったろう。今日はもう私が耐えられん……んっ!♡」
突然喘いだかと思って見てみれば、湯船に浸かるハリベルの秘裂から精液が溢れていた。
「相変わらず凄い量だ……♡ あれだけ洗ったのにまだ出てくる……ふふっ」
そう言って下腹部を擦るハリベルであったが、どこか彼女の浮かべる笑みには寂しさが浮かんでいた。
気になって男が問いかけてみれば、彼女は一瞬呆気に取られたように瞳を見開き、今一度自分の下腹部に空いた孔を見遣った。
「いや……孕むはずがないのになと思ってな」
───破面である自分が。
孔の縁をなぞるハリベルは、思い出せない過去を懐かしみながら呟いた。
虚には虚になりえるだけの無念がある。特に大虚と化しても尚、自我を失わなかった破面の大多数は、常人よりも暗く深い無念を今でも心に抱いているに違いない。
彼女の場合───ちょうど子宮がある辺りに穿たれた孔がいったい何を意味するか?
「……ん? 『子供は好きか?』だって……? なんだ、藪から棒に」
男の問いかけに小首を傾げたハリベルであったが、その口元には柔和な笑みが浮かんだ。
「まあ……好きな方ではあるが───ッ!!?♡」
突如、秘裂に触れる灼熱にハリベルの肩が跳ね上がる。
「……もう
と。
そう呟いたハリベルの手は、怒張する亀頭をゆっくりと自分の膣口の方へと誘っていた。
「いいぞ、最後まで付き合ってやる♡ お前の気が済むまでな……♡」
濡れ場はまだまだ収まらない。
よく音が反響する浴室の中、艶やかな喘ぎ声が止むまでにはそれなりの時間を要したのだった。
「んぅッッッ!!!♡♡♡」
プシャアアア! と。
淫らな水音が扉越しに響き渡ってくる。