※この作品はR-18です。

破面にも穴はある!   作:柴猫侍

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チルッチ・サンダーウィッチ

 

 虚夜宮には“3ケタ(トレス・シフラス)”の巣と呼ばれる区画が存在する。

 文字通り3ケタの番号を割り振られた破面の根城であるが、注目すべき点は破面の総数が百に満たない点だ。普通に考えれば2ケタの数字が埋まるより前に3ケタが割り振られるなどあり得ない。

 

 だが、存在する以上意味はある。

 破面における3ケタの番号。

それが意味するものは、すなわち───“剥奪”の証。

 

 3ケタの数字を持つ者全員が、元十刃の強者───。

 

「ほらほらッ! チルッチちゃんの腰使いはどうよっ!? 情けなくアンアン喘いで漏らしちゃったらどうなのさ!」

 

 ───である女破面の一人が、玉のような汗を流しながら男に跨り腰を振っていた。

 ゴスロリ調の白い服は脱がぬ彼女のスカートの裾からは、ガーターベルトに縛られた瑞々しい太腿の他、セクシーな意匠の下着がチラチラと覗かれる。濡れそぼった秘所を隠さないセクシーランジェリーは、それだけで視覚から情欲を煽り立ててくる。

 すでに交わり始めて大分経ったのだろう。部屋中には互いの体液が混ざり合った淫臭が満ち満ちており、次第に思考もピンク一色に染まり上がっていく。

 

 せり上がってくる性感の高まりを覚える中、男は欠片程の理性でチルッチの腰を掴み、動きを押さえようとする。

 しかし、

 

「キャハハ! 今更引き抜こうってのォ!? そんなことしたってムーダムダァ! 観念してザーメンブチ撒けろってんのよ、オラッ!」

 

 十刃落ち(プリバロン・エスパーダ)とは言え、破面内では上から数えた方が早い実力者だ。男が抵抗したところで彼女の膂力には敵わないし、抵抗している間にも与えられる快楽の奔流にも抗えない。

 刻一刻と尿道をせり上がってくる射精感。チルッチの肉壺を掻き回す肉棒も、大きな脈動を打つようにのた打ち回る。

 

 それを膣肉で感じ取ったチルッチは、おもむろに前に倒れ込むや、男の背中へ両腕を回して抱きしめた。

 瞬間、眼前に迫ってくる彼女の美貌から化粧の香りが漂ってくる。汗と混じった何とも甘くて蠱惑的な香りは、そのままふわりと男の鼻腔を駆け抜けた。

 

「ホーラッ、もう逃げらんないわよッ☆」

 

 紫に彩られた唇が、妖しい三日月を描く。

 

「あんたはあたしの肉バイブとしてチンポ固くしてりゃいいのよ♡ 悔しかったらあたしを絶頂()かせてみな。まぁ───」

 

 ギチギチと締め付けてくる膣肉に、とうとう肉棒が耐えられなくなった。

 

「もう射精()ちゃったみたいだけどサ♡」

 

 噴火。

そう形容するべき勢いの白濁は、相応の灼熱を伴ってチルッチの膣内を侵していく。グツグツと煮え滾った精液の温もりを感じるチルッチは、うっかり淫蕩に緩んだ表情を晒しそうになるが、すんでのところで我に返る。

 

(あっぶな……うっかりアヘ顔晒すところだった……)

 

 別に見られたところで互いの関係が壊れるという訳でもないが、今はあくまで自分が優位のセックスを楽しんでいる最中だ。

 攻めは自分。受けは彼。

 自分が女王のように強気に言葉責めをしながら、我がままに腰を振って精を搾り取る。この一匹の雄を征服している感覚こそが、チルッチに得も言われぬ快感を覚えさせていた。

 

「ふぅ……ようやく射精()し終わった? 長過ぎじゃない? どんだけあたしを孕ませたいんだってのォ!」

 

 ケタケタと黄色い笑い声を上げるチルッチは、ゆっくりと腰を後ろへスライドさせる。

 すれば、露わになった恥部からぐろりと肉棒が引き抜かれ、遅れて白濁とした精液がダマとなって零れてきた。

 ぶぴぃ、と気泡も逆流してくるが、チルッチはあくまで小悪魔のような笑みを崩さない。ただし、少しだけ頬はほんのり赤く染まっていた。

 

「今日もヤったヤった♡ じゃあもうあんた帰っていいわよ」

 

 だが、何事にも終わりは付き物だ。

 シャワーを浴びて汗と精液を洗い流してきたチルッチは、開口一番に男を追い出すような言葉を口にした。

 あくまで二人は肉体で結ばれているだけ。甘々な恋人や夫婦ではなく、主にチルッチが性欲を発散したい時に男が呼び出されるような関係であったのだ。

 

 わざわざ“3ケタ”の巣まで足を運び、彼女の気が済むまで性行為に興じ、お役御免となれば長い帰り道を歩かされる。一応自分側にもチルッチを抱ける利点こそあるが、余りにもあんまりな扱いに男は涙を禁じ得なかった。

 しかしながら、男も何も考えていない訳ではない。

 

「あん? 『見せたい物がある。きっと気持ち良くなれるから明日もどうだ?』……って、どうしてあんたがあたしに指図してんのよコラ」

 

 ゲシゲシとチルッチは男を足蹴にする。

 

「……まあ、そこまで言うんだったら仕方ないわね。そ・の・か・わ・り☆ 大して気持ち良くなかったら……分かるわよねぇ?」

 

 小悪魔改め、悪魔のような笑みが浮かぶ。

 彼女は結構過激な性分だ。ハリベルやネリエルと比べた時、どうにもSM的な意味で女王様を発揮してくる。

 仮に次回チルッチを満足させられなければ───代償は体で払うことになるだろう。

 

「じゃあ明日ね。このチルッチちゃんが楽しみに待っててあげる☆」

 

 是が非でも、この女王様を満足させなければならない。

 そこで男が用意したものは───。

 

 

 

「……何、それ?」

 

 明くる日、チルッチは寝台の上に座らせられていた。

 今からまさにおっぱじめる! と全裸にされる訳でもなく、着衣のまま座らせられていたチルッチは訝しそうに首を傾げていた。

 彼女が見つめる先では、男が何やら奇怪な小道具を手にしている。

 

「『現世から取り寄せた』? ローターに電気バイブ、ローション……そのぐらい分かるけど、縄っていったい何に使うのよ?」

 

 用意されたものは、いわゆる夜のお供的なグッズの数々。

 マンネリな性活に刺激を与えるべく、趣向を変えてみるという意味でなら一度ぐらい使ってみてもいいかもしれない。チルッチはそう考えて頷いた。

 

「───って、なんでよりにもよって初っ端から縄で縛ってくれちゃってんのよッ!?」

 

 ぎゃー! と喚くチルッチであったが、体勢を崩して寝台に崩れ落ちる。

 彼女は今、全身を縄で締め付けられていた。まるで亀の甲のような網目が、瑞々しい彼女の柔肌に食い込んでいる。

 いわゆる亀甲縛りと呼ばれる緊縛の一種。

 途中薄々と勘付いてはいたものの、実際に縛られてみるとなるとまったくと言っていい程に体の自由が利かない。抵抗すれば抵抗する程、縄が肉に食い込んでくる───特に股間辺りが。

 

「ちょっと! こっから何すんのさ?! まさか、あたしを縛り付けただけで終わりってこたぁないでしょうね!?」

 

 だとしたらぶっ殺してやる!

 血気盛んな女王は芋虫のように蠢きながら喚き立てる。

 

 だが、男もこれで終わるつもりなど毛頭ない。

 用意した小道具の中から新たにいくつかを取り出す。

 次の瞬間、スイッチを入れられ小刻みに振動する影を見たチルッチが、怪訝そうに眉を顰めた。

 

「ローター? フンッ! いくらなんでもそんな玩具でアンアン喘ぐ訳ないでしょって! 女に夢を見過ぎな非モテ野郎はこれだから……ッ!」

 

 強気に男を罵倒するチルッチであったが、構わず男がローターを胸に押し当ててくる。

 小刻みな振動な上着と下着越しにチルッチの乳首を刺激し、僅かに性感を高め始めていく。

 しかし、衣服越しでは地肌に直接当てられるのとでは刺激が違う。当然、地肌に当てられた方が快感は高いはずだが、男は頑なにチルッチの服を脱がそうとしない。

 

「んっ……ふぅ……」

 

 だんだん甘い吐息が漏れ始めるチルッチ。

 そんな彼女に対し、男はローターをちょうど乳首がある部分にあてがい、そのまま離れないようテープでしっかり固定する。

これでチルッチの乳首は、延々とローターの振動に刺激され続ける状態になった訳だ。

 

「ふーッ……まさかとは思うけどこれだけ? この程度であたしを感じさせようなんて時間の無駄よ」

 

 けれども、チルッチの強気な態度は変わらない。

 ここまで来て自分の優位を疑わない彼女だが、まさに今彼女が口にしたセリフをそっくりそのままお返ししなければならないであろう。

 

 まだ、準備は始まったばかりだ───。

 

「ちょ、ちょちょ! あんたいくつ用意してるワケぇ!?」

 

 明らかに動揺した口振りのチルッチが身を捩らせる。

 というのも、彼女は今絶賛()()()をされている段階であった。むっちりとした太腿を締め付けるガーターベルト……何とも都合のよいベルト部分にローターのリモコン部分を固定し、カプセル状の振動部はセクシーなパンツの中へ次々に突っ込まれていく。

 

「ひぐぅ!?♡」

 

 あまつさえそれほど湿っていない肉壺の中へも押し込まれる。

 だが、安心してほしい。きちんと用意したローションで滑りを良くしている為、チルッチも痛がる様子は見せていない。

 ただ、互いに干渉し合うほどミチミチに詰め込まれた大量のローターには、以前から乳首を刺激され続けているのも相まって、チルッチの顔からは余裕が消え始めている。

 

「くぅ!♡ こんな玩具で感じるなんて……!♡ く、屈辱よッ……!♡」

 

 口ではこう言うが、体の方は正直だ。

 次第にローターを詰め込まれた膣の中から、トロトロとした体液が染み出してくる。それは押し広げられた膣壁を伝い、やがて女陰周辺を震わせるローターに溢れかえるパンツを湿らせた。

 乳首に膣、それに陰核まで。

 何から何まで振動で解されていくチルッチは、火照る女体をグネグネと捩らせながら、男の方を睨みつける。

 

「こ、これで満足……?♡ わ、分かったわよ、中々いい趣味してるじゃない♡ あたしはもう満足したから、この縄解いたら続き……シたいでしょ?♡」

 

 そう言って男に縄を解くよう促してみるものの、当の男はまた新たな小道具を手に取っていた。

 

「うっわ……グロ」

 

 思わずチルッチがそう漏らしたのは、先端がグネグネとうねるバイブ。

 主に膣に挿入して用いる性具であるが、それをローションで濡らした男はチルッチのパンツを捲る。

 

「ちょ……どこに突っ込もうとしてんだ───ひぐぅ!!?」

 

 激震が下半身を突き抜ける。

 

「か、はッ……!? お、お尻ぃ……!?」

 

 グネグネと蠢くバイブが突き立てられた先は、固く閉ざされていた菊門。

 ローションで滑りが良くなっていたとはいえ、普段は使わない穴に挿入されたチルッチは、ガチガチと歯を鳴らしながら、下半身を襲う刺激の濁流に震えていた。

 

「て、てめェ!! ちょっとあたしが感じたように見えたからって調子に乗りやがって!! 今すぐ尻のバイブ引き抜きやがれ!! さもないと……んぅ゛!!?♡」

 

 ビクンッ!♡ とチルッチの体が跳ねる。

 

(ま、不味い、これ……♡ 逃げらんな……♡)

 

 終始性感帯を責め続けられる中、何とか性感から逃れようとするチルッチではあったが、全身を縛られている以上ろくに身動きも取れない。

 逃れられぬ快感を与え続けられるチルッチは、やがて下の口からダラダラと涎を垂れ流す痴態を晒しながら、目の前の男を睨み上げる。

 

「ク、ソッ……!♡ こんな状態じゃなけりゃ、あたしは……!♡ 普段はあたしのテクでひいこら喘いでる癖に!♡ ハンッ! まさか今のあたしが本当に感じてるとでも思ってんのォ⁉ あんたが折角用意してあげたからノってあげてただけよッ! それが分かったんなら、さっさとこの縄解きな!」

 

 まだ口答えする元気は有り余っている。

 それを見て頷いた男は、さらに道具を取り出す。ベルトの中央に穴の開いた玉が括りつけられた、いわゆるボールギャグを。

 

「待っ……!? まさかそれも嵌める気!? 調子に乗り過ぎ!! いくらなんでもそんな物───ん゛ッ!? んぅ゛、んぅー!?」

 

 普段なら難なく振り解けるチルッチも、拘束された上、性感帯を責められている状態では無力。あえなく口にボールギャグを嵌められた彼女は、めでたく上からも下からも涎を垂れ流す痴女へと大変貌を遂げた。

 最後に目隠しも施せば、唯一反抗の意思を表現できた瞳も封じられる。

 これにて男の下準備は完全に終わった。

 

「んぅ……!! んう゛ぅー!! ん、ぅ……う゛ッ!?♡」

 

 寝台には性感帯という性感帯を玩具で責められた挙句、自分の手ではとめどなく与えられる快楽から逃げられない女が転がっていた。

 脱力した手足に何とか力を込めようとするも、自身の柔肌に縄を喰い込ませるばかりで一向に状況を打破できる気配は訪れない。それどころか肌に食い込む感覚すらも快感へと変換される始末だ。

 

(ふっざけんなッ……!♡ あたしが、こんな……!♡)

 

 勝気なチルッチとしては耐え難い屈辱。

 今すぐにでも縄を引き千切り、男の喉笛を掻き切りたい衝動に駆られるものの、それとはまた違った感情が胸の───いや、下腹部の底から湧き上がってくる。

 

(こんなので感じるなんて……!♡ あっ、ヤバッ♡ イキそっ♡ もうイ……クぅッッッ!♡)

 

 刹那、チルッチの体が喜悦に打ち震えた。

 全身より解放される性感。電流のように駆け巡る鮮烈な衝撃は、頭を麻薬でどっぷりと浸した快楽成分を満たしていくが……、

 

「ふぅ!?♡ ふぅうううう!!♡ ふううゔゔ!!♡」

 

 終わらない。

 いつまで経っても終わらない。

 

 それもそうだ。

 これが人と人が性器を擦りつけ合う性行為なら、相手が動きを止めれば済む話であるが、現在チルッチを責め立てるものは単なる玩具だ。意思もへったくれもない快楽を与える為だけに生み出された道具。人の手が加わらない限り、あるいは貯蓄されたエネルギーを使いきらない限り同じ動きを繰り返す玩具は、ひたすらにチルッチに快楽を与え続けていくのだ。

 

(止め、止めてえええ!!?♡♡ 誰か止めてッ!!♡♡ イってる!!♡♡ ずっとイってるからあ゛あ゛あ゛!!♡♡)

 

───ビクビクビクビクッ!!♡

 

 絶頂しても尚止まらない性具に悶絶するチルッチ。

 限界を超えて真っ赤に腫れあがる秘裂からは潮が溢れ出し、目隠しで覆われた目尻からは大粒の涙が零れ落ちる。

 それほどまでの快感の濁流。このままではイキ殺されると錯覚した彼女は、どうにか止めてもらえるように訴えるが、

 

「ふゔゔゔゔッ!!♡♡ ふぎゅうゔゔッ!?♡♡」

 

 ボールギャグを嵌められている今、口から漏れるのは獣のような喘ぎ声ばかり。

 もしくは物欲しげな涎がだらだらと零れ落ちていく。

 

(助けて!!♡♡ 気持ち良すぎて死んじゃう!!♡♡ イクの止まらなくて死んじゃうのォ!!♡♡ お願い、お願いだからァ!!♡♡)

 

 しかし、チルッチの助けを求める声は届かない。

 届くはずもない。

 

「ふぐぅぅぅうううううゔゔゔゔゔッッッ!?!?!?♡♡♡」

 

 

 

 

───こんな雌豚の声、いったい誰が助けを求めていると考えられようか?

 

 

 

「ぅ……ぅぁ……ぅ……♡」

 

 ようやくチルッチが静かになったのは、数時間経ってからの出来事。

 その頃には彼女を中心とした寝台のシーツに水溜まりができ、部屋中に甘酸っぱい据えた香りが充満している頃だった。

 ヴィーンと駆動音を鳴らし続けるローターやバイブにも反応を示さなくなったチルッチに、紅茶を飲んで彼女が乱れ狂う様を眺めていた男が腰を上げる。

 

「ぁ……んぁー……♡」

 

 まずはボールギャグ。

 それから目隠しを外せば、焦点が合わず虚ろになったチルッチの瞳が露わになる。その後も順々にローター、バイブと引き抜いていき、最後には彼女を縛り付けていた縄も解く。

 晴れて自由の身となるチルッチであったが、長時間絶頂の波に晒され続けたからか反応はない。

 

 これは占めた、と男の動きは速かった。

 たっぷりと汗を吸い込んだ衣服を脱がし、今度はドロドロの体液に塗れた下着を脱がす。ガーターベルトやブーツはそのままに恥部が露わになったチルッチは、そのまま男の脚の間にすっぽりと収まった。

 

「ふぅー……ぅうん……♡」

 

 全身が脱力している為か、自然と背中を預けてくるチルッチを抱きかかえながら、男はゆっくりと腕を回していく。絹のような柔肌は、今や噴き出した汗に塗れてサラサラと滑りが良くなっている。これならばローションは必要ないであろう。

 

 いざ、前に突き出した形のいい乳房に手を伸ばす。

 そして、

 

「っ───ぁぁあああ゛あ゛あ゛ッッッ!!?♡♡♡」

 

 乳首を一撫でした瞬間、意識が朦朧としていたチルッチの喉から絶叫が迸った。

 全身がガクンッ! と飛び跳ね、膀胱から一滴残らず絞り出したはずの秘裂からも、太い一条の潮が噴き上がる。

 

「あ゛ッ!?♡ あえ゛ッ……!?♡ あ゛……っ?!♡」

 

 何が起こったかもわからず、それでも感じた快感にビクビク震えるチルッチは、男は再び指を滑らせる。

 

「ッぅうううあッ!!?♡♡ あ゛ッ、そ、それ、ヤバぃ……乳首がジンジンしでェ……!?♡♡」

 

 軽く乳輪をなぞられただけで絶頂が止まらなくチルッチは、残された余力を総動員し、男の愛撫から逃れようとのた打ち回る。

 だがしかし、さんざんイキ狂った彼女には最早立ち上がる力さえ残っておらず、ただただ雌の卑しい淫肉を打ち震わせながら、踊るように痙攣するしかできなかった。

 

「あ゛ぁッ!!♡♡ ああ゛あ゛ッ!!?♡♡ 待てっつってんでしょうが……ぎひぃいッ!?♡♡ ち、乳首摘まむなぁ゛!!?♡♡」

 

 散々ローターで責め続けられ、真っ赤に腫れあがった乳首を引っ張られれば、チルッチは白目を剥きながら弾ける快楽電流に全身を震え上がらせた。

 

「んぎぃぃいいいいッ!!?♡♡♡」

 

(う、そ……?♡ ちょ、直接触れられただけだっつーのに……こんなに……?♡)

 

 長時間、生地越しに与え続けられた快感。

 もどかしく感じつつも結局は絶頂に至っていたチルッチであったが、ここで初めて直接弄られた時との違いに戦慄することになる。

 

(こ、こんな状態で下の方を弄られたら……?!♡)

 

 きっと、地獄を見ることになるだろう。

 いいや、むしろ天国か?

 だが、どちらにせよ昇天することには違いない。ただそれが想像を絶するレベルの刺激───苦痛と快楽の瀬戸際を行ったり来たりする話であるだけで。

 

(ま、まずい♡ なんとか止めないと♡)

 

 すでに秘裂へと伸びる男の手を咄嗟に掴む。

 

「ま、待ちやがれっての! 今日はもう限界よ! ホンット、女の扱いがなってないわね! これ以上するってんなら容赦なく───ひぃん!?♡」

 

 しかし、あえなく男の手は恥部へ。

 

「あ……え……?♡」

 

 ぐちゃあ……、と糸を引いた手を見せつけられるチルッチ。

 その粘ついた液体から漂う濃密な匂いにやられそうになるも、なんとか寸前で堪える。

 だがしかし、そんな彼女の理性の箍をぶち壊すかのように、耳元で男が囁いた。

 

───こんなに濡らしてるのに?

 

「あ……」

 

 直後、チルッチの腰が浮く。

 男が両手で彼女を抱えて上げたのだ。プリンと肉波打つ尻たぶの間には、火傷しそうな熱い物体が押し付けられる。

 紛れもなくこれは肉棒だ。

 待っていたのは玩具に弄ばれていたチルッチだけではない。自身は一切手を下さず、彼女が乱れる痴態を観測し続け、静かに情欲を極限まで研ぎ澄ませていた男もだ。

 

───ヌリュ。

 

「あッ、ま、待てって……♡」

 

───ズリュ、ヌヌヌ……。

 

「今そんな奥に挿れられたら、あたし……♡」

 

───ッ、パァン!!

 

「ふぎぅぐぅううううううううううッッッ!!?♡♡♡」

 

 背面座位のチルッチの肉壺に、容赦なく怒張した肉棒が挿入された。

 

「あ゛ぁ!!?♡♡ あ゛ぁーッ!!?♡♡ あ゛ぁあ!!?♡♡」

 

 それだけでチルッチは絶頂。秘裂から潮を撒き散らし、獣のような雄たけびを喉から迸らせている。

 一方、ローターでしっかりグズグズに解された膣内は、まさに極上の一言に尽きた。普段よりも熱い膣内がまったりと、それでいて敏感に反応するように小刻みに収縮を繰り返している。

 

このまま挿入しているだけでも絶頂に至れそうな快感が押し寄せてくるが、男はそれを許さなかった。

 

「あああ゛あ゛あ゛ッ!!?♡♡ お゛ッ!!?♡♡ お゛あ゛ッ!!?♡♡ んお゛ぉッ!!?♡♡」

 

 抱き上げたチルッチを下から突き上げる。

 寝台のスプリングを利用しての突き上げに、既に絶頂の連続に襲われるチルッチは、最早化粧が流れ落ちる程の涙を垂れ流しながら叫んでいた。

 だがしかし、そこに苦痛の色は窺えない。

 彼女の表情に浮かぶのはただひとつ───歓喜だ。

待ち焦がれた肉棒を解きほぐされた膣内は、ぐちゃぐちゃに掻き回さた今、限界以上の快楽の暴力に打ちのめされている。ローターの振動ばかりで直接掻き回されない……そのもどかしさがバネになったかの如く、男と交わり合う快感は一段も二段も上へとトんでいっていた。

 

「凄いいい!!!♡♡ こ、こんなの、あたじ知らない゛ぃ!!!♡♡ あんたのチンポ気持ち良過ぎるぅ!!!♡♡ あたしのマンコ喜び過ぎちゃってるの゛ォ!!!♡♡ ずっと!!!♡♡ ずーっとイっちゃってるのォ!!!♡♡」

 

 狂ったように喚き立てるチルッチは、脳天を貫く快感に涙を流しながら悶絶する。

 瑞々しい雌肉は震えが止まらない。腰を打ち付けられる度、寄せては返す肉波が玉のような汗を辺りに撒き散らす。

 

一方、串刺しにされる肉壺の方も凄絶であった。

ゴリゴリと肉襞を掻き分けられる感触に神経の一つ一つが痺れ、壊れた蛇口同然に愛液を垂れ流し続けている。これではチルッチが干乾びるのも時間の問題だ。

 

「も、もゔ駄目ぇ!!!♡♡ あだし、おかしくな゛るゥ!!!♡♡♡ イキ過ぎて、オマンコ馬鹿になっぢゃうううゔゔッ!!!♡♡」

 

 押し寄せる絶頂の荒波に、いやよいやよと身を捩らせて逃げようとするチルッチ。

だが、それを許さない男がチルッチの頬に手を添えた。

 そのまま何をするかと思えば、力尽くで彼女を自分の方に振り向かせるや否や、だらしなく涎を垂れ流す口へ貪るような口づけを落としたではないか。

 

「んんぅ゛ッ!!?♡♡ んむぅ!!!♡♡ んうぁ!!!♡♡」

 

 グチャグチャと舌を絡ませられ、窒息寸前になるチルッチ。

 隙を見て息継ぎに口を大きく開いたが、そこは男女の差だ。より大きな捕食者の口が彼女の唇に覆い被さって封をしてしまう。

 

「んゔぅー!!!♡♡ ぅうーッ!!!♡♡」

 

 そうして口内を舌で蹂躙される間、チルッチは最後の力を振り絞って呻く。

 窒息と絶頂で意識が朦朧とする彼女としては正真正銘最後の抵抗。これを無下にされるような真似をされたが最後。彼女の意識は暗い闇の中へ沈んでいくことになるだろう。

 きっと、それは快楽と淫蕩に満ち満ちた夢の世界。自分の意思とは無関係に雄を求める体は、淫らに媚びた反応を返すばかりに教え込まれてしまうだろう。

 

 それだけは避けなくては───。

 欠片ほどの理性が、そして自尊が、無様な雌と評する他ない痴態を晒してしまう未来を拒絶しようとしている。

強い意志で堪えなければならない。いっそのこと男の舌を嚙み切ってやれば、この快楽地獄から抜け出せるかもしれない───そう腹を括ろうとしたチルッチであったが、不意に彼女の鼓膜を揺らす無機質な振動音が現れた。

 

「んッ……むぅ゛!!?♡♡」

 

 いつのまにやら男の手には玩具が握られていた。

 先端が小刻みに振動しているが、パワーはローターの比ではない。それも当然。本来の用途は凝り固まった筋肉を揉み解すことにあり、けっして性感帯を振動で刺激する為ではない。

 だが、誰が始めたかも分からない誤った使用方法が広く認知されるようになったのは、偏に実感できる快感の強さにあった。

 

(ウッソ……電マ!!?♡♡)

 

 ヴヴヴヴッ、と鳴り響く凶悪な振動音に、チルッチは心の底から焦燥を覚えた。

 この数時間で振動がもたらす快感は嫌というほど教え込まれた。ローターでさえあれだけ意固地であった乳首や陰核がグズグズに解されたのだ。それを何倍も上回るパワーの電動マッサージ機で刺激されようものなら絶頂は確実。いや……それどころか、自分でも結末が予測不可能だ。

 

「あ、アハ、ハッ……」

 

 乾いた笑い声しか出せなくなったチルッチは、懇願するような視線を男へ送る。

 雨に濡れた子犬のように憐憫と同情、そして慈悲を求める瞳だった。未知なる快楽への恐怖に震える体につられ、瑞々しい乳房もプルプルと震えている。

 一方で閉じることもままらない両脚の間に咲き誇る雌花も、掻き出される愛液から甘酸っぱい淫香を漂わせていた。

 

 直後だった。

 キュン、と。腹の奥底が収縮する感覚に、チルッチの目の前が真っ白に染まる。

 何が起こったか理解できず目を白黒とさせる彼女であったが、それが絶頂であると気付いたのは少し遅れてからであった。

 

「ん───んゔゔうぅぅううう!!?♡♡♡」

 

 口を塞がれながらの絶叫。

 上の口も下の口も震えるチルッチは、予期せぬ絶頂に狂ったように吠え立て、グネグネと濡れた肢体を捩らせる。

 

 まだ、絶頂は収まらない。

 チルッチの全身に押し寄せる快楽の波紋は、むしろ時が経つにつれて大きく広がっていくばかりだ。

 

 こんな有様の中、もしも彼が手にしている代物を押し当てられようものなら───♡

 

「ら、めぇ!!!♡♡ らめろォ!!!♡♡ それ近づけんじゃねェ!!!♡♡ あたしに近づけたら、ぶちゅ、ぶち殺すぞコラァ!!!♡♡」

 

 口腔をねじ込まれた舌で蹂躙されながらの抗議。

 口の周りが涎塗れになるもの厭わず吠え立てたチルッチであるが、気丈なセリフも今となっては甘い囀りにしか聞こえなかった。

 ヴヴヴ、と唸る振動音が迫る。

 ギョッと瞳を見開くチルッチであるが、絶頂の最中である彼女は腰が砕けて逃げられない。

 

「ま、待てッ!!!♡♡ 待って!!!♡♡」

 

 そして、遂に。

 

「あたしホントに今やられたらヤバイから───あ゛ッ?」

 

 振動が伝播する。

 肉厚な雌肉が盛り上がるチルッチの下腹部を中心に。

 

「あ゛ッ……あぁ゛……あ゛ぁ゛あ゛あぁぁあ……?♡♡♡」

 

 まるで内臓へ抉り込むような押し付け。

 しかも、今はまだ肉棒が挿入されている最中だ。そんなに強く押し付けられようものなら、外側の電動マッサージ機と内側の男性器にサンドイッチされる形で膣肉が圧迫されてしまう。

 それだけでも極上。チルッチは二、三度視界が明滅し、頭の中がパチパチと弾ける感覚に襲われた。限界を超えた快感の奔流だ。抵抗する気力の全てを攫っていかれ、全身は極限まで弛緩する。

 

 しかし、それは始まりに過ぎなかった。

 

「あ゛ッ、あ゛ぁーーーーーッ!!?♡♡♡ あ゛あ゛あ゛ッ!!?♡♡♡ あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッッッ!!!♡♡♡」

 

 揺れる。揺れる。揺れる。

 膣ではない。それよりももっと奥底まで快楽の魔の手に掛かっていた。

 

(子゛宮、揺れ゛ッ……!!?♡♡♡ だァ、めッ!!?♡♡♡ こわ、壊れるゥ!!?♡♡♡ あたしの子宮壊される゛ゥ!!!♡♡♡)

 

 グリグリと下腹部を圧迫されればされるほど、チルッチの絶頂はより激しく天へと昇っていく。尊厳も恐怖もとうに遥か彼方へやられていた。

 最初は下腹部全体を撫で回すように押し付けられていたマッサージ機も、チルッチの反応が良い箇所を見つけるや否や、その部分を集中的に圧迫されるようになる。

 そこはポルチオと呼ばれる性感帯。一度開発されてしまえば、普通のセックスでは満足できなくなってしまう快楽に身をやつす羽目になるだろう。

 

 けれども、今のチルッチにそれを憂慮するだけの思考力は残されていなかった。

 今はただ与えられる快楽を享受し、次々と押し寄せる絶頂に溺れていたい───それだけが彼女の思考領域を占めていた。

 いつのまにやらディープキスも、チルッチの方から舌を絡ませるようになっていた。

 絶頂にビクビクと体を痙攣させながらも、膣肉は男にも感じてもらえるよういじらしくキュウキュウと締め付けている。

 

 そんなチルッチの努力に応えるよう、男は彼女の最奥へと溜めに溜めた欲望を吐き出した。

 

「───ッッッッッ!!!♡♡♡」

 

 最早、声にもならない絶叫が迸る。

 子宮口に打ち付けられる精液は溶岩の如く熱い。それでいてもったりと、肉襞一つ一つに纏わりつくような粘り強さを兼ね備えていた。

 まるでチルッチを孕ませるつもりで吐き出された精液だ。絶頂の余韻に浸りながら熱いキスを交わしている間も、大きく脈動する肉棒は延々と子種を吐き出し続けていた。

 その間もマッサージ機は振動し続ける。すっかり子宮周辺の淫肉は揉み解され、この上なくトロトロに仕上がっていた。

 

(あ゛ぁ……これ……無理……♡♡♡)

 

 じゅんわりと、さらに奥の方に浸み込んでくる感覚があった。

 

(これ……あたし、戻れ、な、ぃ……♡♡♡)

 

 最後の砦も陥落。

 チルッチの子宮は、欲望の発するがまま吐き出された子種を飲み干していく。

 

 

 

「で?」

 

 数時間後。

 融け合うようなセックスを延々と続け、とうとう力尽きて泥のように眠った二人であったが、起床するや否や立場が逆転していた。

 当然チルッチが上。男は床の上で四つん這いになり、チルッチの椅子になっていた。

 

「散々あたしに舐めた真似しやがって……どー落とし前つけてくれる気ィ?」

 

 お冠なチルッチは、円盤がついた鞭のような奇抜な斬魄刀を振り回しながら語り掛けてくる。命の危機をひしひしと感じられる状況だ。男は冷や汗を垂れ流しながらも、チルッチの発する“圧”に押し黙ってしまう。

 このままスパッと首を切り落とされてしまうか───そう思った時だ。

 

「……ま、気持ち良かったから許してあげなくもないけど……」

 

 突如垣間見えたデレに、男の顔がパァっと晴れる。

 

「いい気になってんじゃーぞコラ! 次はあんなプレイしてやらないわよッ! 今回だけ! 今回だけだかんね!?」

 

 満更でもない表情ながらも許された男はホッと一息吐く。

 しかし、今度はチルッチはおもむろに用意された小道具に手を伸ばした。

 

「そーねー……こんだけ遊べそうな玩具が用意してあるんだし~」

 

 バチンッ! とチルッチが振り抜いたのは、SM用の鞭であった。

 

「今度はあんたがヤられる番よッ☆ アンアン喘ぎな、この豚野郎!」

 

 あ、と察したところでもう遅い。

 しばらく女王様によるプレイには困らなさそうだ。

 

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