アンケートにご協力いただきありがとうございました。
結果通り、濡れ場シーン集と本編を統合します。
ユーリと湯けむりご奉仕 其の一
「────これで大丈夫、かな」
自分の股間とにらめっこをしていたユーリは、そっと剃刀を置いた。
男性と偽って貴族学院に通っていた頃は、周りに男性ばかりということもあってムダ毛の処理がおろそかになりがちだった。
もともと毛量の多い方ではないが、結婚適齢期になってもまだ幼児体型な自分の主────レイアお嬢さまとは違って、薄っすらとだが生えるものは生える。
しかし周りにいる男子生徒が頻りに交わしていた猥談の内容から、女性に対してツルツルを望む男性が多数派であることは知っている。
レイアでもアンズでもなく、自分を選んでくれたリュート様から気にいっていただく為にも、準備は万全にする。
胸を締め付けていたサラシをほどく。
断崖絶壁のレイアと比べればたしかに膨らみが感じられる胸が、プルンと揺れる。
その双丘の山頂にある2つの小さな果実は、これから浴場で行われる淫行に期待してか、すでに固く尖っていた。
「よし!」
羞恥心をかき消すように気合を入れて、タオルを身体に巻いたユーリは浴場へと続く引き戸を滑らせた。
湯けむりが立ち昇る中、恐る恐る足を踏み入れる。
目指す先は自分のご主人様がいる洗い場。
和やかにレイアの弟────レオナルドと談笑するリュートの背中を見つける。
「………………っ、~~~!?」
ふと、温泉に浸かっているレオナルドと目が合う。
タオル1枚越しに見えるユーリの女性らしい膨らんだ身体の輪郭をマジマジと見つめたレオナルドは、数瞬の思考停止の後、顔を真っ赤にして頭まで温泉に潜ってしまう。
(そういえば、レオ様のお風呂を手伝ったのは赤子の頃だったっけ)
昔のことを思い出して微笑ましい気持ちになったユーリは、女性の裸(タオル越し)を見て照れるなんてレオナルドも大きくなったんだなぁ、と感慨深げに頷く。
レオナルドのことは放っておくとして、ユーリは自分の主人へと歩み寄る。
その、筋肉が盛り上がっていて大きくたくましい背中を見て自分のへそ下辺りが熱くなる。
(あぁ、この腕で絞められたんだ……)
背後から見えるその筋骨隆々な両腕を見て、数時間前の決闘を思い出す。
あの太くたくましい腕が、自分の首を圧迫して服従させたのだと考えるだけで、自分の股がキュン♡と甘く痺れる。
興奮を押し殺して、オズオズと声をかける。
「ご、ご主人様……?」
「ユードリックか? 遅かったけど、準備は大丈夫だったか?」
「は、はいっ! 身体も心も、準備は万端です!」
緊張と興奮から、声が裏返る。
あぁ、自分の動揺をご主人様に知られてはいないだろうか。
もし咎められたらどうしよう。
お仕置きだと言って、またあの苦しみや屈辱を味わわされたら、どんなに嬉しいだろうか。
想像しただけで達してしまいそうなユーリの様子を知ってか知らずか、リュートは話しかける。
「来たばかりで悪いんだけど、背中を流してくれないか?」
「はいっ!」
お預けプレイですね! そういうのも大好物です!
発情している自分に見向きもせず三助を命じるリュートの非道さに興奮を高めながら、ユーリは自分の身体を隠していたタオルを脱ぎ捨てる。
「………………!(ゴクッ)」
温泉から顔だけ出しているレオナルドが、ユーリの露わになった全裸を見て生唾を飲み込む。
しかしユーリはそんなレオナルドの様子を見ても(おませさんだなぁ)としか感じない。
横で視姦されるのも気にせず、ユーリは自分の身体に石鹸を擦りつけて泡立てた。
「それでは失礼いたします……」
ムニュンッ
リュートの背中に自分の胸を押し当てる。
アンズほどではないにしろ、しっかり女性らしい柔らかい感触がリュートに伝わる。
リュートは想像していなかったその感覚に驚き身を強張らせる。
そんなリュートの動揺を知らずに、ユーリは逆にリュートのゴツゴツとした筋肉質な背中の感触に興奮していた。
「……すごい。ご主人様の背中、大きいですね」
耳元で囁けば、その甘い声音にリュートの耳が赤く染まる。
その変化を楽しみながら、ユーリは一心不乱に自分の身体を擦りつける。
往復するだけで、筋肉の盛り上がりが自分の胸の尖った先端────乳首を刺激する。
愛しい人の背中で自慰行為もどきをしてしまっているという背徳感が、ユーリの背筋をゾクゾクと震わせる。
「んしょ……よいしょ……♡ 気持ちいいですか? ご主人様♡」
「あぁ……、最高だ」
褒めていただけた♡
自分の懸命な奉仕に喜んでいただけていることに、ユーリの興奮は最高潮に高まる。
レイアお嬢さまに付き従っていた時とは違う。
自分をいつでも好きなように蹂躙できる相手に奉仕させていただけているという悦びに打ち震える。
「ご主人様のからだ……ンッ、すっごくたくましくて、おっきい……♡ カッコイイ♡」
そう、格好いいのだ。
今なら分かる。
なぜリュートがあんなに憎かったのか。
それは彼が、ユーリの1番欲してやまなかった立ち位置にいたからだ。
まさにユーリの理想を体現したと言えるリュートは、世界のあらゆるオスよりも圧倒的に格好いい。
公爵家で1番強い、レイアお嬢さまの腹心であるという自尊心。
孤児から這い上がった自分の実力と自信を完膚無きにまで叩き潰した男。
屈辱と辛酸によってズタボロにされたユーリの心に残ったのは、自分を負かした相手に支配され服従する悦びだけだった。
「ごしゅじんさまぁ♡ すき♡ だいすき♡ だぁいすき♡」
決闘に負けた以上、もはや公爵家に居場所はない。
レイアお嬢さまからも呆れ果てられただろう。
自分にはもはや、ご主人様しかいないのだ。
故に、ユーリは媚を売る。
満足してもらえるように、捨てられないように。
必死になって甘え、媚び、寵愛を受けようとする。
その甲斐あって、リュートも興奮してきたのだろうか。
息を荒げて昂りを沈めようとしている主人の様子を見て、ユーリはもう少しだと確信する。
爆発寸前の火山。少しでも刺激を与えればあっという間に噴火してしまうだろう。
しかしその噴火は、ユーリにとっては天の恵みかのように待ち望んだものだった。
「お湯をかけますね」
ザッパァ……と温泉から掬ったお湯を背中にかけると、ホッと安堵したかのようにリュートがため息をつく。
が、もちろんユーリは、ここで手を休めるつもりはなかった。
「それじゃあ今度は、前ですね」
「っ!? いや、前は大丈夫だから!」
立ち上がって逃げようとするリュートの腰を座椅子に押し付けるように止めながら、その前方へと回り込む。
リュートの両脚の間に滑り込んだユーリは、図らずしてリュートの陰茎とご対面を果たすことになった。
ブルルンッと重い音が聞こえそうなくらい怒張しきったそれは、ユーリの鼻先に触れるかどうかのところで鎮座している。
そのたくましい雄の匂いを思いきり吸い込んだ瞬間────
プシィッ!
「────ォッ♡」
ユーリは軽く絶頂した。
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