3度目の挑戦。1、2回目では入ってすぐに吐き気を催して戻ってきてしまったが、3回目ではそれもなく、まぁある程度は順調に進むことが出来た。
どうやらここは、この世ならざる世界。空想と現実、無と有の境目なのだとか。
ここにいると、自分がどちらの存在なのかはっきりしなくなる。
それ故に人には攻略不可のダンジョン。
人として越えれぬ一線。即ち、境界竜骸。
まあ、私は慣れれば行けるんだけどね。
……慣れるってなんだ?とは思うけど、まぁ説明できないからね。仕方ない。うん
しかし、ここは本当に気色の悪いものばかり彷徨いているなぁ。なんて考えながら私はズカズカと進んでいく。
何十キロメートルもあるとか、言ってたけどほんとかね……。第一、浮遊城の地下にそんな空間ねぇだろが……。
──────現在、深度8キロ地点。
もう既に、サーヴァントですら、存在の証明が怪しくなる地点を通過。
「歩こー歩こー私は、元気〜、歩くのー大っ嫌いに決まってんだろが!吹っ飛ばすぞこのやろ〜!」
そりゃもう2日近く歩いてる気がするもん。
そんなことを考えながら進むこと、3日
うん、帰りたい。そろそろ美味しいご飯が食べたい。カフェに行って温泉入ってベッドで寝たい。
……もう、数え切れないほどの魔獣を斬り殺して、穿ち潰して討ち滅ぼして……。
血まみれ、魔獣の体液だらけ。
不意に、目の前の方から強い魔力反応が検知される。
そこはとても広い、空間だった。全長、4キロ以上。
まるで、広すぎて洞窟と言われなければきずけないほどの。それの奥には光の見える場所があった。
「なるほど、ここまでこれるとは、想定以上。」
不意に、上から声がする。それはまさに、……?いや、なんて言えば良いのだろう、人の見た目をした竜?いや竜が人になる直前?なんだろうか、奇妙な生命体。としか言えないそれはとてもエコーのかかった声で話しかけてくる。
男にも女にも見えるそれは自らのことを、
私は、今自分の前にある、
……だからといってなにかなる訳では無いが、取り敢えず一言いいたかったので言わせて欲しい。
……「絶妙にエチチな見た目で、出てくんな!せめて服きてからにしてくれませんかね!」
美少年にも美少女にも見える子が、真っ裸に近い格好で現れたら誰だってそう言いたくなるだろうが。
……え?それは想定外の答え?……いっぺん現世の情報インストールしてから出直してこいっつーの。
ここに出てくるアルビオンは、妖精騎士の方をより男の子っぽさをました感じのイメージです。
ちなみに全く別の存在なので、なんとなく似ている。感じです