とりあえず私の目の前にいる仮称アルビオンは、鎧を纏ってはくれた。
「試練開始!これよりは我を打ち倒すことこそがこの先へと進む為の鍵である。」
私は、ため息をつきながら武器を換装する。
「形態変化・
私はこの時点で甘かった。相手は
構えた盾ごと一瞬で壁に押しつぶされる。
まるで、ゴミを掃き掃除するように、一瞬で一撃で。
「…………がっ…………!?」
それは音速の爪による一撃。
竜とは古来より、災害の一種。人には理解出来ぬ別の理。
規格がそもそも別なのだ。ただの人間風情が、1人で相手どれる存在などでは無い。
いかに、優れた魔術師であろうとも、竜の相手はしてはならぬ。それは魔術師の一般常識である。
それでも、彼女が生きているのは、なんというかこちらもまた規格が違ったからなのかもしれない。
私は、背中を伝う血の温かさを感じながら武器を構え直す。
迂闊、油断、ここまで特に苦戦しなかった弊害。それらの認識を改める。
あれはサーヴァントですらない。サーヴァントをも超えた存在。
……考えろ、音速で突進されるだけでこちらは瀕死。
あれは宝具ですらない為、コピーも不可。
……あれは、
再び、機体の姿が見えなくなる。
意識を集中させろ。私、まずは、「
意識を集中させる。キーンという音が聞こえる。……………………!今!
「
──────ゴシャンという嫌な音とともに身体が中に浮く。続いて壁に押しつぶされる感覚が全身に発生する。あっ……ヤ……ば……
薄れゆく意識の中で、私はそりゃそうかと納得する。
相手は神秘。
初めから、どうにかなる相手では無かったことを。
あー、まだ、早かったかなあ……。
──────確かに、早かったかもしれない。
そう、諦めて吹き飛ばされる……程、彼女は人生を諦めてなどいない。
──────……壁に叩きつけられる直前私はアルビオンの肉体を少し分析した。
そして、
模倣したのは、その心臓。即ち
それを模倣したことにより、彼女もまた神秘の存在へと昇華される。
神秘には神秘をぶつける。
吹き飛ばされながら、空中に魔力を放出し体制を立て直す。……アルビオンの顔に、驚きの表情が広がる。
そりゃあ当然であるが。
私はアルビオンを真理の魔眼で見る。……アルビオン。
最後の神秘。竜の冠位。アヴァロンの守護者。境界を繋ぐもの。
境界。とても、なぜだか、いい響きだ。しっくりくる。そう私は思った。
アルビオンは再び突進してくる。今度は明確な殲滅のオーラをまとい飛び立つ。
「武装変化・竜装・刀」
私は刀を構える。それは居合と呼ばれし構え、佐々木小次郎が見せた技の応用。
──────音速の燕が斬れるなら、それと同じ速さの竜だって斬れる。
宝具・境界竜断。一刀は二撃に。回避などさせぬ不可避の一刀二閃
神秘と神秘のぶつかり合い。
それは空気を吹き飛ばす程のぶつかり合いとなった。
……ぜあぁ!!!!
されど吹き飛ばしたのは、二刀まで。
。──────それは竜の炉心と進化の魔法による1度だけの境界宝具。
刀その物をぶん投げることで発生した擬似宝具
即ち、
ここからは主人こうのイカレ具合が加速していきますのでお楽しみ?に〜