彼女と対峙した円卓の騎士たちは、もちろん全盛期の姿で性能である。
「……どうみますか、アルトリア、あれは星に仇なす存在だと思いますか?……私はそう見ているのですが。」
「……モルガン。あれは……どうなのでしょうか、……しかし一撃で鎮めるべきだと私の直感が言っています。……マーリン、円卓の騎士たちよ、我らの詠唱の時間を稼いでください!あれを確実に一撃で仕留めるためです。任せます!」
「……父上の頼みとあらァ仕方ねえなぁ……。てめえら足引っ張ンじゃねえぞ!我が名は……モードレッド!一番槍はいただくぜ!」
「おっらあああ!……ちっ、外したか!……うおおおおぉ!あぶっねえなあ!その動きはまじでふざけてやがるぞ?」
「モードレッド!援護しますよ!……我が槍よ敵を穿て!……ロンギヌス!……ガードされましたか!……かなりの硬さですね……。どうにか注意をそらさねば……」
「ガウェイン卿!アヴァロンに太陽を設置しといたから、今なら聖者の数字野最大効果。得られますよ!」
「マーリン女性版!感謝する!……今の我の前に立つことは太陽を前に立つことと心得よ!我が名はサー・ガウェイン!参る!」
「私は2人の周囲に立って防衛に徹した方が良さそうですね。御二方、我がお守り致します!」
「……ポロロン。少し遅れて呼び出されましたが故に、忘れられている……あぁ私は悲しい……。」
「あれ?!いつの間に呼び出されたの?トリスタン卿!……援護射撃任せましたよ!」
……本当に忘れていたのだけど、それは致し方ないよね。……そんなことより私は目の前の魔術に集中する。
ロンゴミニアド……あと4本。さすがモルガンさん。私とは比べ物にならない程のものすごい速度で織りなす魔術式……やっぱりすごいなあ……。
私としては、さっさと撃ち落としたいのですが、あれには1発程度では落ちないでしょうし……仕方ありません。万全を期してありったけを打ち込むとしましょう。……全く、まさか貴女と一緒に戦う日が来るとは……。運命とは、イタズラなものですね。
「「……?!背面加速ユニットに異常発生。原因の特定。解析完了、機体、落下します。不測の事態発生。ブースター内に魔力の花を観測。推測、呼称マーリンによる妨害魔術と推測。排除完了、これより再び上昇……?機体に不明な下方負荷発生。原因、アヴァロンからの抵抗と判断。」」
──────僅かな、一瞬の、刹那の動きが止まった瞬間……肉体に撃ち込まれる太陽の一撃。
そして……。
「?!未だ、あれの動きが止まった!ぶちかませ!」
「ガウェイン!下がれ!……撃ち込むぞ、アルトリア!」
「私に指図しないでください!……行きますよモルガン!」
「「
2人の魔術師が光る。直後、動きが一瞬止まった宵星の頭上に円形に並ぶ24基の光の槍が降り注ぐ。
それは、ありえないほどの熱量と共に彼女の肉体を解かし砕く。
耐えれるわけのない、ビーストでさえ、致命傷を免れないほどの破壊の光
その肉体は、外骨格は完全に破壊された。大破した……ものの数秒でこの世から消滅する
──────わけがないだろう。そうだなあ、相手が悪かったんだよ。
──────その通り、相手が悪かった。
やるならば、このアヴァロンごと吹き飛ばすなりどこかに消し飛ばしてしまうべきだった。
そもそも、魔術の終着地点にたどり着くという彼女が、たかが普通の魔術で作られた奇跡程度で、倒せるわけがなかったのだ。
「再定義開始。再演算完了。再構築開始。この槍……お返し致しましょう、ね。」
本気の、魔法使いの力が次回明らかに。