『なるほど、私の攻撃を全て無効化している!これはどういう原理だ?面白い!』
「まぁ君に教えたところで、な話だから言わないよ!……」
2人が交戦を開始してはや、30分がたっていた。
宵星の放つ超エネルギー弾をヴォイドが同威力の力で相殺し……と言った感じのことを30分である
『なるほど、少しわかったぞ。まるで鏡のように跳ね返している。というわけか……はははは、それだけで私を止められると?』
「いやいや、今のはストレッチさ。っと言うわけで、アヴァロンの再構築も無事済んだし、防御壁も準備完了したことだし、本気で行くとするよ。」
「
ヴォイドの見た目がどんどん変化していく。それはまるで機械のようでありながら生命のような矛盾を携えた姿。
他のアリストテレスならば、侵略形態と言える姿。
最も、ヴォイドには侵略形態は存在しない。代わりに存在するのは、宇宙のバランスを維持する天秤としての姿。
終わりよければすべてよしの言葉通り、終わりの数値を正常に戻すための調整のための姿。
「さて、未完の根源よ、一時、しばしの眠りについてもらおうか。君の答えは聞いていない。」
『そんな、勝手に封印されてたまりますか。第一、私はまだ進化し足りないのですが?』
「それ以上進むと、その子の肉体がぶっ壊れてしまうからね。頼むから大人しく、眠っててくれないかな?」
『やーなこった。やるなら私を止めて見せろってんだ!べー。』
「やはりまだ子供なのですね。もっと経験を積んで行けばお嬢様がしっかりと手網をにぎれる様になるとは思いますが、いかんせん、困りましたなあ。」
『おい待て、今なんかしたろ!なんだ!?体の魔力バランスが制御出来ない!?これは、いった、い、な、に、を、……ぐっ、が、が。が。……ガガガガガガ、きさ。貴様・様.なに……ヲ』
「貴女の根源回路に楔を打ち込ませていただきました。いやあ、まさか30分もかかるとは。」
『ピー。ギギギギ、が、ふ、し、ざ、し、け、しるるる……るるるるるるるるるるるるるるる、errorCommand実行されました。データバンク緊急保存。データ、肉体から隔離。完了──────ステータス、正常化。根源回路一時的封鎖──────失敗しました。再度封鎖……成功しました。データの切り離し82%完了。これより肉体の使用権限を■■■から宵星神奈へと再設定。完了。データの完全消去。失敗しました。エラーコード104。これより、シャットダウンします。■■■防衛機構。機能一時停止、完了。システムのオーバーヒート処理終了。お疲れ様でした・』
──────ふう、やっと止めれた。いやほんと、円卓の騎士たち様々だね。全く。
彼らの作った好きがなければ、きずかれずに封印なんて出来ないからね。全く。さてそろそろ目が覚めるかな?
──────長い夢を見ていた気がする。
綺麗な星を追いかけて、手に入れたのが嬉しくなって、お母さん、お父さんって呼んだのに誰も反応してくれない。
気がつけば私1人真っ黒い宇宙をただふわふわと浮かんでいる。そんな夢を。
「……ん、ん、あれ?ここどこ?ってか急に全身が筋肉痛!?どうして……ってててててあーやば、なんかあちこち痛いし……ちょっと!ヴォイド?いるんでしょ?私何して……あ。」
「……私またやっちゃたのか。……この破壊された楽園、私がやったんでしょ。知ってる、昔……小さい頃に同じように家を、町を破壊してしまったことがあるから……、あは、………………だから私は魔術を使わなくなったのに。」
それは、重く辛い記憶。彼女の■歳の記憶。
覚えた、魔術をもっと綺麗にもっと大きくしようとした結果、街ひとつを破壊する大災害を引き起こしてしまった悲しい記憶。
……そうさ、私は存在するべきじゃないんだ。そんなことが頭の中をループし始める。私に触れただけで身体が引き裂かれたあの子も、私が見ただけでねじ曲がってしまったあの子も、水遊びを一緒にしただけで大渦に飲み込まれて潰れたあの子も。……あの子も、あの子も、みんな、みんなみんな、みんな……みんな、私がいたから死んじゃったんだ。
胸の中に渦巻く悲しい記憶の連鎖。それはやがて彼女を多い潰そうとし始める。やめて、なんて声も出せずただうずくまることしか出来ない彼女にヴォイドは声をかける。
「そんな過去の話に囚われるな。らしくない。君は笑顔が似合う女性なのだから、笑顔であるべきだ。……やはり君を見ていると、あいつを思い出すな。望まぬ境遇で、始まりの星になったアイツに。──────それはそうとして、マスター、君は自分のせいでみんなが不幸になっている。そういった旨の話をしていたが、それに確証はあるのかね。」
「確証……?そんなの……」
そう言いかけて、私は気づく。それは、私の思い出の中だけの話だってことに。
「あれ、でも……お母さんもお父さんも私のせいだって…………言って……。あれ?」
「ふむ、確証が、証拠がないのだろう?なら忘れた方が面白い。いちいち過去の物事に自分の心の記憶庫を取られていては、人生楽しくないぞ!……いいか、マスター。人生とは未来を楽しむものなのだよ。過去を振り返るのは死ぬ間際でいい。今を生きて、明日を生きる。昨日の物語より明日の物語の方が選択肢が無限に待ってるのだから。」
「でも……私は……」
「君は笑った方が美しいぞ。笑うのは心に余裕をうむ。君が笑えばみんなもつられて笑顔になる。知ってるか?自然な笑顔の人は自然と同じように生きている人達が集まるわけだぞ!……君だってそう思うだろう?笑って楽しそうな人に使える方が気分的にもいいだろう。サーヴァントも同じだからね!……ま未来の終わった世界から来た私が言うのも皮肉なものな気がするけどね」
「理論がもうよく分からないけど、なんか元気出できた……ってかもうアホらしくなってきた。そもそもここアヴァロンでしょ?……ん?あば、妖精の髪飾り取ってこなきゃ……忘れてた!」
次回は、ヴァルハラがついに本当の姿に!