※この作品はR-18です。

Fate.Lost answer   作:菜月 優

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優しい魔術指導

宵星 神奈は根源接続者である。

それはこの世に生まれた時からである

──────その事は、誰も幸せには導かなかった

 

彼女の父親は、宵星 巌 (よいぼし いわお)。家督を継ぐために宵星の他の魔術師を皆殺しにした。非道なる男

そして、神奈の誕生と共に人生を狂わされた人(・)の(・)中(・)の(・)1(・)人(・)

 

彼女の母はルーナリア=エーテルフィール。由緒ある魔術の名門。ルーナリア家の令嬢……にして、神奈の人生を狂わせた罪(・)深(・)き(・)ヒ(・)ト(・)

 

このふたりは、神奈からしてみればど(・)ち(・)ら(・)も(・)酷(・)い(・)親(・)で(・)あ(・)る(・)

 

 

父親である巌は、権力を握る為に根源の力を欲した。

 

母親であるエーテルフィールは、ただ、母親として子供の将来を願い、根源の力を欲した。

 

 

……結果、神奈以外の兄妹は皆父の魔術回路を受け継ぎ

母の魔術回路を受け継いだ。

 

兄である宵星 冬弥(よいぼし とうや)は、父の魔術回路を。

 

妹である宵星 美琴(よいぼし みこと)は、母の魔術回路を。

 

 

そして、神奈は……どちらも得ることはない、はっきりいって失敗作であった。

 

 

 

「そう、思い出す。──────魔術適性ほぼゼロ。英霊召喚適性ゼロ。魔術回路、一般人程度。よってこの家の汚点である──────。魔術師として生きることは不可能だとわかってしまった10歳の誕生日の日。」

 

「さっきまで笑顔で接してくれた人が……誰一人として相手をしてくれなくなり、父親の手で地下室に閉じ込められて……。そして会いに来てくれるのは母だけ──────」

 

止めよう。これ以上は。こんな記憶、思い出してどうする

 

あぁ……でも……最初からわかっていたことだった。

 

根源接続者にして、《真理の魔眼》の所有者には……全てわかってしまう。

 

生まれてすぐ、皆が自分に向ける視線の意味も心の内で希っていた事も。どんなに取り繕っていてもそれが全てうわべたけのことなのも。──────でも、母親が私に向けていた愛だけは……本当のものだった。

 

そして私は、根源を拒絶した。つまり……自らの手で自らの未来を消した。世界にみちる偽りの感情に嫌気がさした。ただそれだけの理由で。──────当然、魔術師の終着地点を拒絶するということは、即ち魔術が使えなくなるわけで……。

 

 

それからは、なるべく目立たないように。誰からも愛されないように、自らを押し殺して生きてきた。

もちろん宵星の人は誰も無関心。

だけど、母親が亡くなってから……どんどん周りの人達からの悪意ある嫌がらせがエスカレートしだした。

 

それでも母親は最期の時まで私を守ってくれていた。

 

だからこそ私は母のことを酷いヒト。と思う。純粋な応援をされてしまってもそれに答えることが出来ない……それは無視されるよりつらい。子供が自らの手で自らの人生の道を閉ざしたなんて、有り得てはいけないのに

──────なのに死ぬ直前まで私を信じて、愛してくれていた。自ら世界を否定した私の事を。

 

「あんなに、キラキラとした目で見られたら、意地でも生きていかなきゃ……と思ってしまうってのに……」

 

宵星神奈が今の今まで生きている理由がそこにある。

 

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そして現在。

 

ヴォイド「君は、根源接続者なんだね……。」

 

呼び出したサーヴァントにいきなり隠していたことを当てられてしまった。

いやいや、違うとは言えないよなぁ……。

 

真理の魔眼を持っているから分かる。このサーヴァントは異(・)次(・)元(・)レ(・)ベ(・)ル(・)の(・)権(・)能(・)を(・)有(・)し(・)て(・)い(・)る(・)。当然私のついた上辺だけの嘘なんてバレる。

 

あーもー……逃げれないってことか……。

 

「……よくわかりましたね……。母親にしかバレなかったのに……。」

 

ヴォイド「何、もう1人の根源接続者に近しい匂いを感じてね。まさか、とは思ったんだが。っとそんな事はどうでもいい。学園長にはもう聖杯探索に出ると伝えてある。」

 

「どうでもいいことでは無いでしょうが!?ってか何!?行動早すぎんか?ほんとに貴方サーヴァントよね?」

 

ヴォイド「鉄は熱いうちに打て。と言うだろう。ちなみに既に部屋を魔術の訓練用に作り替えておいた。」

 

「……そういえば確かに、壁の硬さが違う感じがする。」

 

ヴォイド「さて。では朝食を食べたら、魔術訓練を始めようか。聖杯探索は生半可なままでは無理だろうからね。」

 

聖杯探索。私には縁のない話だと記憶から消していたこと。それの情報を思い出し始める。

 

聖杯探索とは──────学園の外に広がるほぼ地球の半分ぐらいの広さのある巨大ダンジョン、エンフィールド。そこで超越聖杯、あるいは大聖杯、または聖杯、聖遺物などを3年生の1年間を通して探し、それらをラストデイで精算し、その評価点の合計で卒業できるかを決める。

3年間の集大成として、もっと言えば、魔術師としてのスタートラインに至るための試練。

 

「うーん……あぁそういう奴だったね確か。」

 

ちなみに、この聖杯探索における死亡は文字道理人生からの退場となるため、格上のサーヴァントには基本、挑まない方がいい。

 

改めてなんて理不尽な話だと思う。だってまず召喚したサーヴァントが強ければほぼ勝ち。弱いのを引けばそこで負け。

 

まあ私のサーヴァント、異次元級の強さあるし、大じょ……

 

ヴォイド「ちなみに私は原則戦えないぞ。」

 

……うぶ……「は?」

 

 

 

 

 




独自の解釈があるので、ややこしいかもしれません。
一応少しずつ紐解かれてく系なのでゆっくりと読んでいってくださると助かります
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