昼間、私は時計塔に保管されているデータを片っ端から閲覧していた。
理由はもちろん、目標もとい基準にできる戦闘スタイルの人を探すためである
私は、過去の封印指定執行者や封印指定の人、聖堂協会の戦闘員、指折りの魔術師などのデータを、映像から書籍までひたすら閲覧する
「……そんなにこもっていては、体を壊しますよ……。」
2、3人程心配して来てくれたが、彼女の熱量に押されて帰って行った。
「……この、言峰綺礼という人の戦い方と、バゼットという人の戦い方を融合させて……いや、この衛宮切嗣という人の戦い方も捨てがたい……この人の養子……衛宮士郎?という人のスタイルは書かれてないみたいだし……検索開始。……へぇ、投影魔術……。
──────でも……これは投影魔術では無いよな……。……平行世界?そんな魔法が……。──────魔法って何?」
こんな感じのことを、続けて……はや11時間。
本を閉じ、私は立ち上がる。
腰がパキパキ言う、全身がめちゃくちゃに凝ってしまった。
……それでもひとまず、この周辺の本に書いてある内容と映像の内容は、あらかた頭に入った。
「……あとは、試すだけ!……っーわけでいざ訓練場へレッッGO!」
──────ダメ?え、もう夜遅いから?
そもそも、当然の話である。
仕方ないので、広場で出来そうな格闘系の修練だけすることにする。
私は、イメージを思い出す。
言峰綺礼。その戦い方、八極拳を
空気を吸って……「吐きながら拳を打ち出す!……あれ?なんか上手く行かないな……。」
気を練る。とはなんの事なのだろうか……。
……私は、空気をった時に体内の竜の炉心を経由してそのエネルギーを身体中に送り出して殴るということをやってみることにした。
息を吸い込んだ時、心臓が物凄いエネルギーを送り出す感覚が伝わる。
私は思い切りそのエネルギーを拳に載せる。ぼっ……という拳が出していい音では無い音がして拳が燃える。
比喩ではなくあまりの高速かつ高エネルギーの一撃すぎてである
空気が割れる。周辺の魔力が消し飛ぶ。
……私は、続けてバゼットという人の戦い方を重ねる。
彼女はボクサースタイル。
目にも止まらぬ速さの拳を蹴りを、連撃で撃ち込む。
そのうえで、フラガラックを使い宝具を阻止することも出来る。
……フラガラックのことは別に興味無いけど、真似してみよう……なんて考えて私は魔力の流れを再現する
本来、フラガラックはコピーなど出来ないものであるが
彼女にはそんなもの通じない。
手の中に刀身と球体が生成される……が、彼女はまだ不満があった。
……なんかすごく性能が中途半端だと私はこの魔術を再現していてふと思った
なんかバレバレだし、動きが固定化されすぎる……。
原理としては、相手の宝具に反応する割り込み宝具。
実際の形はどうあれ、敵の強力な行動……魔力の増幅に反応する自動反撃システム……ってことだから……えっと……成程。
刀身を分解、球体の位置を、手の中に生成。
刀身の代わりに、腕そのものを刀身としてカウントするように調整。
よし、本来は手の先に発生する刀身を手そのものにしたことでこの拳が……手を使う行為全てがフラガラックへと変化できた!
……脚にもやりたいけど…………やってみるか!
私は鍵を変化させる。
「
「武装名、黎明のガントレット&ブーツ」
これ以降、常に装備する彼女の基礎武装。その1つはこうして生まれた。
それは、よく魔力を通し、彼女の進化に合わせて強化される魔法の腕防具と足防具。
……とりあえずまずは、黒鍵と呼ばれる武器をガントレットから取り出す。
うん、使いにくそうな武器だと私は思った。
この武器を基点にボクサースタイルからの八極拳。プラス武器だな……。
私は、身体強化をかけ、石を上に投げる。
その石目掛けて、右ストレート左ジャブ、右フックからの息を吸い込み……拳を打ち出す。
その動作が終わった時、石は粉々に砕け散っていた。
ま、そんなに強い力で地面を蹴ったら……砕け散るわな……ってことで彼女の仕事がひとつ増えたのはあとの話
バゼットさんいいよね