ちなみにあの後、ガントレットは耐久能力がゴミカスだったのでヒビだらけになってしまった
……鍵を私はもう一度変化させる
イメージ……何をイメージすれば私と相性のいい武器が生まれるのか、私は無心で考える。
考えて考えて
──────結局、さっきと変わらない武装に落ち着いた。
と、その時身体が突然動かなくなった。
「何?……身体が動かない?どうして…………え、なんか身体が光ってる……?!」
身体のあちこちの魔術回路が光り出す……。そして、そこに向かって
私はその時夢を見ていた。
いつ寝たのかは分からないけど。
私は大気圏と宇宙のあいだの場所にたっていた。まるで宇宙ステーションになったかのよう
しばらくぼーっとしていると、不意に地平線の彼方が光始める。
私は、あぁ太陽が登ってきた……そうか、夜明けか……なんて普段言わないであろうセリフを口にしていた。
そしてその光が眩しさをました時、目が覚めた。
身体がとても軽い。まるで、調整が完了したようなスムーズさを感じる。
私は、息を吸い込み、拳を打ち出す。言峰神父の使う八極拳と同じものを真似してやってみる。
──────打ち出した拳は蒼い光とともに空間を歪ませる。
それは星の一撃。即ち
この時点では知る由もなかったが、彼女は明確に進化してしまった。
たくさんの閲覧したデータの中に、
夜は全てを上書きする闇の力。
夜明けは闇を振り払う光の力。
このふたつが解除されたことで、能力が統合される。
今まで、彼女の中に蓄積された魔術や宝具のデータは全てこのふたつの力の中に収納される。
そして、星・夜・夜明けの力が揃ったことにより宇宙の権能が開放された。
──────ま、彼女は知らない訳だが。
それから1週間かけて彼女は力を使いこなせるように鍛錬を重ねた。
「……貴女本当にかっこよくなっちゃって……☆私が惚れ惚れするぐらいには素晴らしいのさ…☆」
「その割には何か元気なさそうなんですが、どうか致しましたか?」
「……いや、☆……そうだね……貴女には特に重要かもね……。☆……☆結論を言うとね……オリュンポスの12人が、このヴァルハラの事に文句を言っていてさ……☆
しかも、あの人ら私たちを下に見てるから正直嫌いなのさ☆」
「成程、何となくわかりました。近々説明に来いって行ってるんですね?頑張ってください。私は秘匿領域の探索に行ってるのでしばらく戻らないつもりですが。」
私は、落ち込みながら歩いていく後ろ姿を見送りながら秘匿領域に行くためのエレベーターを降りる。
秘匿領域、そこは野良サーヴァント達が山ほどいる大半が神秘で構成された幻想世界。
神霊サーヴァントやら、それ以上の者もいる。
そもそも、妖精の封印で進めなかったからまだ探索もろくにできていない。
私はそこの最前線で動いている
秘匿領域に入り、10分ほど散歩していると目の前に強力な魔力反応を検知した
「サーヴァントか。……ふむ、ヘクトールとはね。」
「こりゃ驚いた。……あんた見た目以上に鋭いな。その通り、俺はサーヴァントクラスアヴェンジャー、ヘクトール。少し虫の居所が悪くてね……サクッとストレス改善にでも付き合ってくれ……ま、お前さんが死んだら終わりにしてやるさ」
ふむ、……あれはアキレウスに殺されたあと死体を引きずられた……という事が復讐に値するとされた姿ってことか。
面倒だな……ウォーミングアップのつもりで来たんだけど……ま、いいか。新しく習得した力、試させてもらうとしよう。
私は拳を構える。手の中に夜の闇が溢れ出す
その闇は手甲、脚鎧・胴当てへと姿を変えた。
──────さて、日が暮れる前に帰りますか!
ギリシャの英雄物語ってなんか作者の偏見が入ってる気がするんだよね〜