秘匿領域には巨大な広陵地帯があり、ある種のセーフティゾーンへとなっている
勿論、その周りを巨大な山脈に囲われた孤立地帯。
そんなところに人が来ることはほとんどなく、また、サーヴァントでさえも立ち寄らないという不思議な空間となっている
私はその丘の上にたっていた。
別になにか考えがあった訳では無いが……何故かそこに行く必要があった気がした……というそんな感じの理由だ
時刻は日付が変更される直前。
──────誰もいない丘の上。
私はコーヒー豆を取りだし魔力で粉砕する。
コップに敷いたフィルターにそれを載せ、お湯を魔力で作り出し……注ぐ。
作り終えたコーヒーを片手に私は星を眺める
少し苦いコーヒーを口に含み、ミルク入れ忘れたなあ……なんでどうでもいいことを考えながら空を見上げる。
少し肌寒いけれど、満天の星空を見ているとそれもまた良いものだと感じる
……星はいつも私を見守ってくれているのだなあ……とか少しポエムを呟いて見る。
少し頬が暑くなったけど……多分コーヒーが熱かったせいだろう。
多分。
私は床にベットを敷いて横になる
「あぁ、幼い頃……母と星を見に行ったなあ……そう、とても綺麗な……満天の星空に思わずはしゃいじゃって……ふふ。……あのころは全ての物が光輝いていたっけ……。」
もう戻れない。そんな懐かしい記憶を思い出しながら私はまぶたを閉じる。
満天の星は常に光り輝いている。
──────星図とは一種の魔術であり、当然彼女は強くその影響を受ける。
まして、ここは最も星の影響を受ける場所。
彼女の身体にまた幾つもの星の力が流れ込む。
それはいつか来る終わりを乗り越えるための力になる。
かつて昔の時代、人々が願いを託した星座という名の神話の残り香。
たくさんの人が思い描いた物語は星に刻まれる。
やがて人々が消えたあとでも星は残り続ける
星の導きはいつの時代も人々の迷いを解決してくれる
さて、そろそろ目を覚ます頃だ。
即ち、夜明けの刻
私は瞼に光を、熱量を感じて目を開ける
いつの時代も夜が明けることは希望を意味しているわけで
「……んん、う、もう……朝か……あ。んんー!気持ちのいい朝焼け!……太陽もやっと見えてきたし……んー朝!サイコー!」
朝からテンション高いなと思った人、君も山にでも登って朝日を見てご覧なさいな、きっと彼女の気持ちがわかるから
夜の帳が朝日によってかき消されていく。
彼女の中には、朝と夜。その二つがあるが……実はかつて……アルビオンの力を分析した時、境界線の力を得ている……つまりそのどちらでもない状態。
彼女は朝と夜の境目の時、空想と現実の狭間の力がインプットされている
それは、1と0の境目。すなわち、終始境界
ま、今は関係の無い話さ。
とりあえず彼女は秘匿都市に無事に戻った。とだけ伝えておこう
日常回もいいよね〜