私は武装を展開する
「……あはは、これは本当に未完成の武器なんだけどね……使わなきゃ勝てないから……ね。」
私はその武器を作成し始める。
──────神を否定するという神殺しではなく
その名は……「ニーチェ」……とある哲学者の名を冠したオリジナル武装。
されど、この武器は……撃つために条件を整えないと使えない……それゆえ……未完成。
さて、彼女は……果たしてポセイドンに撃てるのだろうか?
──────「そろそろ、終いにしておくか。」
空気が、世界が波打つ。それはポセイドンの
神話において、大海を総べるポセイドンは海と地震を司る神であった。
曰く、ポセイドンは波を起こす。そしてそれはありとあらゆる物質に影響を与えるという
──────「
空間が、地面が……まるでクッションのように、揺れながら宵星に到達する
防御など不可能。
されど、宵星は生きていた。
波が到達する直前、彼女は境界に退避していた
「危なかった……」
「ははは、今のを回避するか!!いやはや面白い!人はいつ見ても可能性の獣だな!……いいぞ、もっと見せてみな!」
「あの……そろそろやめて貰えます?……ってかこちらからの攻撃は届かないけど貴方の攻撃も届かないんだから……ここは……その、引き分けってことにしませんか?」
「は……はは……ははははははははは。残念ながら、それは聞き入れられないな!」
笑いながら、ポセイドンは
その瞬間、超圧縮された光の奔流が宵星の左脇腹を抉る
──────は?…………え……、え?
口の中に熱い物が流れ込む。
ぼた……ぼた……という音とともに、口から血が溢れ出す
「な……光、り?!ま……さか……」
「俺は波であればどんなものでも支配できる。当然、
「……!……回帰……肉体を修復する!……」
「させねえよ。轟・波濤」
「……ぐ……ぐぁ……ゔっ……ごぼっ……い……痛い痛い…………づぁ!」
私はちぎれた腕を強引にくっつけ回帰で治す。
物凄い激痛が体を貫く。魔術回路が何百本も一瞬で千切れる。
それでもポセイドンのその連撃を回避し続ける宵星、しかしそれも終わりを迎える
地面が突如揺れ、回避し損ねた私の身体のど真ん中を
「……………………あ…………………………
足に力が入らない、思考が回らない……。
まるで糸の切れた操り人形のように地に伏せる宵星
その身体に収納されていたとは思えないほどの大量の血が池を作る
私はからだから熱が引いていくのを感じていた。
「い、やだ……こ、んな……と…………しに……た……な……い…………………………ぁ、……や……だ……」
しかし現実は無常にも彼女の命の時間を奪っていく
普通であれば、英雄の物語であれば、
──────しかし、これは
彼女の死せる肉体に光が集まる。……それは彼女の意地……いや、根源と繋がるという覚悟の表れ。つまり、駄々をこねたわけだ。
さて、そろそろ反撃の時間だ諸君
次でポセイドン戦はおしまい