カラカラという音がする
私は高原に1人、横たわっていた
見渡しても誰もいない。呼びかけても反応がない。そんな場所で私はひとりぼっちだった
気がつくと辺り一面に風車が沢山刺さっている
私はその光景を懐かしい……と思った。なぜか分からないけど。
風が吹き、風車が逆回転を始める。するとそれに連動するように世界が巻きもどる。
──────私は夢から覚める。あちこちが痛む。けれど、どうやらまだ死んではいないらしい。
私は、再びゼウスの方をむく
「ごめんなさいね、まだ付き合ってもらうけど?いいよね?」
返答を聞く前に私は先程自分に撃ち込まれた雷霆を魔力で再現する。
それでも、まだ出力が不足している。私は体内の魔術回路を複製する。何千、何万と増加する魔術回路と、それにリンクしている竜の炉心を最大限に稼働させる……それでもまだ、あの雷には程遠い。……けれど問題は無い。
私はその雷をポセイドンの力で圧縮し、濃縮する。そして、雷はまるで宝石のように小さな石へと変化する
私は、その電気石をさらに複製する。そしてそれを全力でゼウスへと掃射する
ゼウスは溜息をつきその石に触れる……次の瞬間、ゼウスは全力で上空へ回避する。
それは、本能的な、いや機械的なシステムにおける緊急回避。何万倍にも濃縮された模倣された雷は、流石にゼウスにとっても致命の一撃へとなり得た。
それゆえ、ゼウスは回避する。
──────しかし、次の瞬間、ゼウスは元の場所に戻っていた。
困惑するゼウスを尻目に私は上空へテレポートする。そしてそこに置き去りになった
それこそが、彼女の立てた作戦。回帰はこうやって使うこともできるという訳だ。
「……さて、私の勝ち?ってことよね?……さあ、私を客人扱いしてくれてどーぞ!」
「「は、は、はははははははは!……成程、私だけ場所を戻したと……ふむ。いいだろう、許可を出そう。しかし、そうだな、これに耐えれたら……の話だがな。」」
次の瞬間、雷霆が……全力の雷霆が宵星へと落ちる
回避も、防御も意味をなさぬ一撃により、彼女はこの世から消えさ……ってはいない。
咄嗟に地面に足を刺し、電撃地表に逃がした。彼女なりの緊急対策。
しかし、その熱量は肉体を、魔術回路を完全に焼き切ってしまった。
くわえて、筋肉が動かない。脳からの司令が何一つ身体に届かない。そんな絶望的な状態。
もはやただの黒焦げた……肉塊。そう言える状態であった。
──────しかし、彼女の
ついに決着へと向かいます