私は、全力で走る。
先程、ヘスティアママ……間違えた、ヘスティア様から伝えられた話。それは、確かにこの世界を滅ぼしかける大惨事に繋がることであった
一応、断ることも出来た。けれど、流石に私も優しいのでね、うん、逃げることなどできないって訳。
……!見えた、避難所!……火の手が上がってる!
私は、伝えられたオリュンポスの非戦闘員の人たちが集まる避難所のひとつに向かう。
ヘスティア様から伝えられたことは2つ。1つは、オリュンポスの十二神が封印される可能性があるからその時は、助けて欲しいということ。
2つ目は、敵が非戦闘員達を盾に使おうとするかもしれないから、それを阻止して欲しい。との事だった。
流石に、私も難しいことを……とは思ったけれど……やらなきゃ無垢なる民が殺される。……でも、私が関与していいものなのか?……と私は少しだけ悩む。
そもそも、オリュンポスの兵士たちだっているんだし、私がなにかしなくても何とかなる……だろう!
私のそんな考えは、避難所に着いた時ぶっ壊されることになる。
「……なんて有様……。ここまでやるの!?……」
それは、つい先刻までオリュンポスの民だったで有ろうもの達の残骸。
それを、巨人が何度も何度も叩き潰しているところだった。
辺りには、オリュンポスの兵士たちが粉々にされ、壁にめり込んでいた。
そして、私の足音を聞き巨人の興味が私に向く。
それは、物語でよく見る温厚な巨人とはまるで違う、殺戮者。全身にオリュンポスの兵士たちの血を纏い、骸骨のような仮面を被った、巨大なる殺戮者。
岩山を荒削りしたような棍棒に、まるで重機とでも言うべき剛力なる肉体。
即ち、ティターン族の巨人。
古来、ギリシャ神話においてゼウス達の手でタルタロスへ幽閉された残忍なる悪魔たち。それがそこにいた。
私は、拳を構える。……出し惜しみは……無しだ。
私は全力を込めた一撃でぶん殴る。腕に、足に、顔に……しかし……。
神霊級サーヴァントでさえ沈めるその一撃を……軽々と受け止められる。
私はそのまま足を持たれて地面に叩きつけられる
「が……う、ぐぁ!……ゔ!……ゔゔ……」
幾度も幾度も。そして放り投げられる。
建物の壁にものすごい速度でぶつかる。
もはや、ただの蹂躙。としか言えないほどにボコボコにされた。
「……痛ってえな!このデカブツ!調子に乗りやがって!」
私は、肉体を再生させながら左手に持った槍をぶん投げる
「刺し穿て……ゲイ・ボルグ!」
──────その槍は確かに巨人に当たる。……しかしなんと身体に弾かれる。
因果逆転の槍でさえこのザマとは……なら!
「
さて、ティターン族とのたたかい。無謀なる戦の始まり