……そもそも、北欧神話の神々は人のように致命傷を負えば死んでしまう。
そして、火の巨人スルトの手によって世界樹とその周りの世界は焼き尽くされ、それを生きのびた人間たちにより、人の時代が始まった……とされる
……しかし、ギリシャ神話の神々はそもそも不死身である。
アンブロシアとネクタル。これらの食べ物により不死性を獲得しているため、殺すことは出来ない。
ましてや、機神となった神々を殺すことなど不可能に近い。
「……ロキ、それが今回の厄災の元凶ってことかな?」
私の問に対し、少しだけ考えたあとファウストは答える。
「……ふむ。貴様に聞くが……悪と正義とはなんだと思う?」
唐突な問に対し私は在り来りな答えを返す
「……貴様にはわかるまい。地獄に魂を取り残される気持ちが、後世に語り継がれた嘘話により余計に罪が増やされて言ったもの達の気持ちが。」
私は黙らざるおえなかった
確かに、英雄の物語には尾ヒレが着く。
編集者のエゴだったり、民衆に理解してもらうためだったりと。
そうやって人は人の人生を面白おかしく語り継いできた。
しかしである。もし仮に罪を償うために地獄へと落ちた英雄がいたとして、その物語に
ファウストは少し呆れたように首を振るとその場を去っていった。
「ははは、ファウスト殿はどうにも気難しいやつですなあ!……さて私もそろそろ呼ばれてしまっているのでなあ……ふふ、名残惜しいですが……人間のお嬢さん、次会うときは死体にでもなっていない事を私は願いますぞ!……」
そう言ってポンと音を立ててフーディーニは消える。
と、空が何やら騒がしい。見上げるとそこには、まるで巨大な雲のように悪魔達が群がっていた。
そこに目掛けて、巨大な雷が降り注ぐ。
ゼウスの雷霆だろう。
──────と、突然巨大な衝撃波が世界を揺らす
それと同時に、あちらこちらの機械兵達が軒並み倒れ始める。
私は、近くのオリュンポス兵に話を聞いた
曰く、オリュンポス十二神の出力がものすごく低下しているとの事であった。
私は、ヘスティア様のいた神殿に戻る。
先程の衝撃波はおそらく電磁パルスとジャミングの複合魔術。
あのポセイドンにでさえ効果があったのだ、他の機神達が影響を受けないわけが無い。
私は全力で駆ける。
そうして機神たちの所へたどり着くとそこには、
体のあちこちこら火花を散らしている機神達が鎮座していた。
「「……我らを封じるとは……」」
ゼウスの肉体は特に被害が大きかったようで、言語機能すらまともに回復していなかった
私は彼らを助けるために動く。というか、動けるのがおそらく私のみなのだ
どうやって彼女はオリュンポス十二神を助けるのでしょう