「私の見間違いでなければ、君はさっきまででかい蛇だったよね?うん。圧縮かけたらまさかこうなったと。」
「そうだ」
なるほどーってなるかい。
確かに圧縮したけどそしたらまさかの人型って……いや作者が書くのめんどくさくなったから人型にさせましたーって言ってるようなもんだぞ
「……まぁこのサイズなら脅威度は下がってるでしょ……」
私のそんな考えは次の瞬間消し飛ぶ
ゆったりと振り上げた拳が突如光の如く速度で私目掛けて突き出される
咄嗟の自動回避で何とか避け、振り返ると……後ろの山脈が半分えぐり取られていた。
「……まさか、とは思うけど……重さ……そのままだったりする?」
私の嫌な予感は無事的中する
識者の魔眼には明確に重さが明記されている。
0gから地球と同じ重さまでと。
うーんまずい、あの拳はつまるところ地球そのもの。
……いくら私の肉体にオリュンポスの神々の力を付与してあるからと言ってあれは喰らえば消滅しかねない。
やばいなあ、と思いながらもやるしかない。
私は覚悟を決める。
手に電撃の槍が生成される
「……っ!
──────轟音が響く。肉の焼ける心地よい匂いがする。
神々の最高位、ゼウスの一撃の小規模版。そんなものを喰らえばさすがにヨルムンガンドと言えども1発である。
先程までの巨大な姿ではあまり効きが無かったが、人と同サイズまで縮小していれば問題なくダメージになりうる
「やったか!」
──────やったか!なーんて、言葉はまさにフラグ。どんなシチュでもそれでやれた試しがない。
パキパキ、ミチミチという、
……まさか
「まさか!脱皮したっての!?……」
確かに皮膚のあちこちが白っぽくうっすらとしている
と、先程とは比べ物にならないほどの速度で私に蹴りを入れるヨルムンガンド。
私は反対側の山にまで吹き飛ばされる
「……っ!見えなかった!……まさか脱皮するとステータスが上がるっての!?馬鹿げてるぞ!」
実際馬鹿げてはいるが、筋は通っている。
そもそもあんなに巨大な蛇がそのまま圧縮されてそのうえで、人型になっているならその皮だってそのままの重さなわけだ。
それこそ、地球の表面に広がる人類圏を削った程度の重さが無くなれば速度だって馬鹿みたいに上がる。
私は瞬間移動でヨルムンガンドの懐に潜り込み、雷を纏った拳で殴りつける。
しかし全く動かない。それどころか逆に私の腕を掴まれる。
「?!離せってば……ゔっ……あ……っく!そが!」
掴まれた腕を何とか振りほどき私は後ろに下がる。掴まれた場所が粉々になってしまったがデメテルの権能で何とか修復する。
……絡めてで何とかするしか……
そんな私に向かって手を振り下ろす。
と、そのサイズがどんどん大きくなる。まるで山のように、でっかい蛇と化した腕を私目掛けて振り下ろす。
私は辛うじて避けるが、それでもその移動に付いてきた魔力に吹き飛ばされる。
さて、どうやって攻略したものか
世界蛇。ヨルムンガンド戦。
そういえば回帰のモチーフは蛇だそうですよ