はるか昔、それこそ神が生きた時代の話。
ヨルムンガンドという蛇を作ったロキは困っていた。
「思いのほか……デカイなこれ。……確かにでかくなる可能性はあったけど……と言う割にはデカすぎて困る。」
なので、彼はヨルムンガンドを海の底に沈めたと言う。
──────さて、話は戻る。
「あんのバカでかいあれをどうやって倒すか!って言うことをまずは解決しましょう!そこが先ずは私たちのやるべき事です!わかりましたかトールさん!」
私は、余計なことを考え出して動きが止まってしまう前にことを済ませることにした。
即ち、ゴリ押しである。
「ムウ、よく分からんが……まあいいだろう!我が轟雷、それを持ってやつを始末する!」
トールは手を天高く掲げてそれを呼ぶ。
「来たれ!ミョルニルよ!」
空を切り裂くように彼の手元に小槌が降ってくる。
雷鎚ミョルニル。その力は、まさに雷霆と並ぶ神話の武装。
彼はその武器を全力でヨルムンガンドに向けて振り下ろす。
私はそこに合わせて、ゼウスの雷を振り落とす。
世界をつんざくほどの巨大な雷の音と共にヨルムンガンドは地に伏せる。
「……はぁはぁ、勝ったの?」
「そのようだ。」
私は目の前の光景が信じられ無かった。
「まずは礼節をもって答えよう。君が私を助けてくれたのか?」
「ええ、そうです。……それにしてもなんでいきなりヨルムンガンドは出現したんでしょうか?」
「……私にもわからん。そもそも、予言には何も……」
「うんうんそうなんだよね〜。てかね、まずなんで僕以外のやつの話を聞いてんの〜って話でさあ!」
「……誰?」
「あ、失礼!僕はね〜……ロキ!今回の犯人扱いされた悲し〜い神様!……」
「なるほど〜ロキかーってなるかい!……いや待ってあんた確か……そう、オリュンポスの方でボスみたいに呼ばれてたじゃない!」
「?……僕はずっとこっちにいたよ?……ていうかさ〜なーんか僕の名前を使って好き勝手してる頭のおかしなやつがいるっぽいんだよね〜。もし良かったら力貸すけどー?」
「ロキ、それは本当の話か?王宮に出たフェンリルも、ヘルもあのヨルムンガンドもお前の仕業ではないと?……根拠は何が?」
「……え〜そこは無条件に信じてくれよ〜って言いたいけどね、ま僕は世界がめちゃくちゃになるのは好きだし〜。とはいへ、ね。勝手に僕の錫杖取られて挙句の果てに名前まで使われて……しかも自分たちの娘息子を怪我なんてさせたくないに決まってるじゃない!……ほんと〜……首謀者叩き潰してやろうか。」
その声はまるで地獄を見せてやる。そう言わんばかりの気迫の籠った、真理の魔眼を使ってもなお嘘では無いと判明しているこえだった
「んでね、さっきオーディンに頼んでねすぐに救援向かわせられるようになったから〜ってことだけ伝えとくね!僕は一旦この子達の怪我を治してからそちらに向かうから!……あそうそう、オーディンが言ってたけど〜、君の目の力後で見てあげるから〜だそうだよ!」
次回、オリュンポス編再び。次なる的、ロキの名を借りたやつらに対する反撃の時間