「ふふ……ふふふふふふははは……調子に乗るなよ、負けたことしかないただの悪神風情が!……所詮貴様など場を引っ掻き回すことしか出来ぬ弱者だ!ええい、来たれ、我が兵士たちよ!我が前に居座る神を語る不届き者を……殺せ!」
「酷いなぁ……ま、気にしないけど。……まあそうだなぁ……君はヘルの地獄にでも引き繋いで置いてあげよう!そうだなぁ……1000年ほど苦痛に呻き続けるのが丁度よさそうだよ!」
召喚された英霊達がロキ目掛けて武器を構えて襲いかかる。それをロキは全て回避する。
「どうした?攻撃してみろよ!……ははできますまい。なんせロキは戦の神ではありませんものなあ……ははは。」
確かに、ロキと言えば知略謀略で敵を倒すイメージがある。それはそう。何も間違いなどない。
「ロキ!死にやがれ!……はっ所詮ただの悪神風情に我が悪魔の軍勢は止められぬわ!」
「……ボロくそ言いやがるねえ……まぁいいよ。確かに僕は他の北欧神話の神々のような武勇はあまりないからね……うーんそう考えるとピンチだな〜うわ〜どーしよーだーれーか〜……なんてね。」
次の瞬間、周囲にいた英霊たちが音もなく消え去る。
「な、なにい!……一体何が起きたというのだ!?……」
「あのね〜僕の名前をこの錫杖にはね、消去のルーンが埋め込まれててね……これを振るだけで、どんな敵だって一瞬で泡とかして消えてしまうんだよね〜あれ?驚いた?いい顔してるねえ♪」
「ふん、ならばその武器を奪ってしまえば貴様には正真正銘戦うすべが無くなるというわけか!ならば……これはどうかな?!」
その瞬間、煙幕が当たりを包む。
「へぇ〜目くらましかぁ……案外古典的だねえ〜」
「その余裕も今のうちですぞ!……行け!」
その合図に合わせて、60以上の悪魔がいっせいに襲いかかる。
「ほいほい♪ほらほら〜頑張って逃げないと消えちゃうよ〜」
それを次々と消して回るロキ。されどその時、彼の後ろから手が伸びる。
「もらった!うぎゃぁぁぁぁああああ」
「ざーんねん、それは偽物〜。あれれ?もしかしてトリックスター相手に、搦手が通じるとでも?〜まっさかーだよね〜」
しかしその瞬間、突然ロキの前に現れたフーディーニによって錫杖がすりとられる。
「なに!?……君いつの間に現れたの!?……まるでそこにいないように感じたよ〜ってやば!武器、かーえーせー!」
「これは、フーディーニの能力ですが……ふはは便利ですなあ。さて、それではロキどの。ゲームオーバーで、ございます。」
そう言って杖を振り上げた瞬間、フーディーニの肉体が砕け散る。
「あれれ〜だから言ったじゃん。トリックスターの言ったこと信じちゃった?」
ロキの本気、それに対するフーディーニの本気が激突