──────魔術訓練を初めてはや6日。
普通の魔術師では有り得ないほどの多彩な魔術を習得した宵星。
10回ほど大爆発を起こし、空間を吹き飛ばし、危うく神霊クラスのサーヴァントを追加で呼びかけたりと……色々あった。本当に。
ヴォイド「一通り基礎から応用まで行けたな。……幾つかはサーヴァントクラスのとこまで行ってしまってる気がするが……まあいいか。」
「……ある程度は制御できるようになったし、あとは……スタイルよね……。」
ヴォイド「?君はスタイルはいいが?」
「っつ……身体の方じゃないわよ……」──────魔術訓練を初めてはや6日。
普通の魔術師では有り得ないほどの多彩な魔術を習得した宵星。
10回ほど大爆発を起こし、空間を吹き飛ばし、危うく神霊クラスのサーヴァントを追加で呼びかけたりと……色々あった。本当に。
ヴォイド「一通り基礎から応用まで行けたな。……幾つかはサーヴァントクラスのとこまで行ってしまってる気がするが……まあいいか。」
「……ある程度は制御できるようになったし、あとは……スタイルよね……。」
ヴォイド「?君はスタイルはいいが?」
「っつ……身体の方じゃないわよ……」
こいつ、案外……突っ込んでくるな……なんて思いながらも、この一週間がとても楽しかったことが嬉しかった。
「……ゴホン。結局、全ての距離で戦うのはエネルギーの分散が激しかった気がして……うーんまとめるなら一点にまとめたいというか……器用貧乏になりたくないのよね……」
ヴォイド「成程。しかしそこは問題ないだろう。」
「???」
ヴォイド「君なら戦いの中でより合ったスタイルに変化していくだろう。何、
「……つまり苦戦しろと?……死ぬかもしれないのに?」
ヴォイド「……いやいや、自然と苦戦するさ。何故ならこれより先に待つのは
「わかった。全力で勝って見せるわ!」
やってみないとわかんないものね!
ヴォイド「さてそれでは、服装はどうするかね。まさかとは思うがそのBusterと書かれたTシャツで行くわけではあるまいな?」
「………………やっぱりダサい?」
ヴォイド「逆に何故それなのだ?!」
「悪かったわね。おめかしなんぞしたことないんじゃい!友達なんて生まれて……この方……あう……」
ヴォイド「そりゃそうか。すまん考えが及ばなかった。せめてもの償いだ、服を買いに行かないかね……君が嫌だと……」
「とーぜん行くよー!。」
ヴォイド「元気で良い事だ。さてでは行こうか。」
「お金は……えっと、ギリギリ服買えるぐらいは……あった?気が、し……」
ヴォイド「安心しろ。君に嫌がらせにきたカス共から根こそぎ奪った金がある。安心して使うが良い」
「それは……法的にどうなの?……まぁ細かいことは気にしない方がいいね!うん!」
──────明日の朝、冒険の始まり。そう思うとワクワクして自然と忘れてしまっていた。
──────即ち、いじめてきた人達に遭遇することを。
服屋さんのところに向かい服を買う。それは7年ぶりのことであった。
ウキウキしながら角を曲がり、いつもいじめきた人たちの集まりに出会う。
「あれ〜?神奈ちゃーん?元気だったー?」
「おいおい、1週間程度でこんなに幸せそうなのムカつくなあ」
「聞いたぜ、お前サーヴァント呼べたらしいなあ。初戦闘でボッコボコにされて無惨に死んだら笑いものだなw」
「よしきクーンやっぱこいつボコそうぜ。なんか顔がイラつくんだよね〜w」
「あんたが明日迎える前にここで滅多打ちにして挑戦できないようにしてあげるよ!」
「ひいっ……」
思わず声が出る。トラウマが蘇る。吐き気がしてくる。今すぐこの場から消えたい。そんな、感情に心が支配されそうになって、……
ヴォイド「マスター。忘れるな。君は既に彼らより強い。そして自らより遅れている存在だ。ならば
そうね、どうせ明日にはもう二度と会えない奴らなんだ。なら、思いっきり言ってやる。
私は息を吸い込み、力いっぱい叫ぶ。
「うるせー雑魚どもが!!!私の前から……今すぐ消え失せろ!!」
空気が凍る。さっきまで笑顔だった人達が真顔になる。
「……調子に乗ってんじゃねえよ!」
思わず、魔術を展開し始める雑魚ども。
しかしこちらは言ってやったという気持ちが勝り、反応が遅れる。
「な……しまった!」
ヴォイド「そこまでだ。弱き者よ」
その魔術はサーヴァントの手の中で消え去る。
ヴォイド「マスター、無視しましょう。相手にするだけ時間の無駄です。」
「そうね、ありがとう。さっさと明日の準備しないとね、お店閉まっちゃうものね」
そうだ。あれを相手にしていては、
私は走り出す。後ろから飛び交う怒号を追い風に、廊下は走らないようになんて無視しましょう
走り出したマスターを見て、サーヴァントはやれやれと溜息をつきながら追いかける。
後には、怒鳴るしか出来ない有象無象が残った。
──────こんなのどうかしら?……ダメ?……そう……。
最終的にすごい悩み抜いた末、黒と白のいい感じの服になる。
……いや、まさか2時間掛かるとは。……恐ろしいものだ
「その目は、そんなにかかる?なんて思ってそうですね。悪いですか!?こちとらひっっさびさの買い物なんじゃ!」
ヴォイド「いや、好きに選びたまえ。誰も文句は言わんよ。」
そんなこんなで、服も決まり、いよいよ明日から聖杯探索が始まる。
…………お休みといったはいいものの。
「寝れるかい!?なんなのさこの胸の昂りは!」
ヴォイド「マスター。眠れないなら、羊を数えるといい。」
「羊が1匹、羊が2匹、ひつ……なんか金色の羊が混ざって……なんかすげえ悪意を感じるぞあの羊……」
ヴォイド「それはドゥムジだ。基本的に無害なので無視していいぞ。」
「……ほんと、こんなしょうもないことを言える人が近くにいてくれてよかった。……明日からもよろしくね真名教えてくれない意地悪サーヴァントさん。」
ヴォイド「……ここからは、未知の世界。無限の旅路が広がっているのだから、……楽しみなさいな。」
「……お休み。」
ついに始まる大冒険。ワクワクの英霊との戦闘の数々!ご期待ください