フーディーニと戦う前に私はロキと話をしていた。
「多分敵は様々な脱出方法を用意している。……それは例えば、空間を爆発させて穴を作ったり、それこそ分身して惑わせて逃げたり、と言う様な形でだ。」
「なるほどー確かに、脱出王?だっけ……へぇ〜そんなにヤバいやつなの?フーディーニって奴は?」
「ああ、確か……神々が落とされる地獄……タルタロスからの脱出をなしえたとかいう、馬鹿げたやつだ。……多分嘘だとは思うけど……もし彼が英霊として出てきた場合は、そこが最大の能力となるはず……。あと……」
「OK〜なら早めに処理した方がいいわな〜ってことで悪いんだけど〜どうにか対処法教えて〜?くれるよね?」
「もちろん。当たり前だろう。……まず初めに、やつの作戦には全て引っかかって欲しい。……まぁ全部に引っかかるとさすがにバレるのでそこはある程度アドリブでよろしく。……んで次に……いやこれが大事。多分敵の中にはいくつかの存在が
「絞る?……あ〜なるほど、なにかわからないやつに対する対処法より、わかるやつの弱点を考えておいた方が都合がいいもんね〜かっしこーい……やるじゃん」
「ありがと、んでまずフーディーニは奇術師。魔法使いや魔術師じゃない。多分そちらとは無関係の存在。……っても別に100そうでは無い。と私は思うの。……何%かは世界に蔓延る魔力を使うと思う……。だけどここはオリュンポス。それも私にはオリュンポスの神の権能が付与されてる。だから……おそらくだけど異物であれば即座に判別できる。」
そう、異物で……異なる魔力はバレやすい。それは何故か、淡水と海水は違和感があるだろう?それと一緒さ。
「さて、私的には相手がその力を使った時に合図をして欲しいの。そしたら予め空に設置した
──────まさかの作戦通り。まぁ、ロキの誘導能力が高すぎるのはそう。
にしても、上手く行き過ぎな気がする。……本当に倒したよね?
確かに宵星は倒してはいた。しかし相手はこの世界の断りすら脱出する存在。それゆえ何事も無かったかのように起き上がろうとする。
「ま、そうなるか〜って感じ〜。」
しかし、それは既にロキによってその力は封じられている。
「?!何故……私は世界の理すら……」
「君の最期知ってるよ〜……脱出できなかったんだよね?……だから〜あの錫杖はね〜……
「何って……なにい!?箱だと……まさか……」
「そう、固有結界だよ〜便利だねー」
「ふん、しかし甘いぞ貴様!……脱出王を箱に閉じこめるなど……不可能に等しいわ!」
そう言って箱の壁を貫通して外に飛び出すフーディーニ。されど
「か……い……息が……な……」
「当たり前だろ。ここはオリュンポスの外。宇宙空間なんだわ。いや……助かった。悪魔とかは宇宙でも死なないかもだけど……人なら殺せる。さて、この状況から頑張って脱出してみな?…………無理だよな〜」
これにて決着。