私達は何とかフーディーニを倒し、地表に戻ってくる。
「うん、作戦が上手くいって良かった!いやいやどうなるかと思ったんだけど……何とかなってよかったあって感じ。」
「うん、一応伝えとくね〜……トールからの知らせだけど、上空に逃げた悪魔たちは全て勝たずいたってさ〜やるねぇ〜あとはオーディン的にはここまで?だってさ……?なんの事かなあ……」
私にも分からない、そう言おうとしたその時、まるで警報のような轟音が鳴り響いた。
「うるさすぎるって……ああ!なんなのこの音、耳に残る……」
私はロキに対して、大丈夫なのかと聞こうとしてロキの姿が無いことに気がついた。
「え?……まてまて……ロキは?いまさっきそこにいた……よね?……あれ?……隠れんぼとかかな?……」
私は嫌な予感がしていた。今さっきの警報はまるで自分を排斥するのような不思議な感覚がしたから……まさかとは思う。
「トール?フレイ?フレイヤ?!……オーディン?!誰かいたら返事して〜……」
返答は無い。代わりに、オリュンポス山脈都市の上空に、巨大な竜がいた。
「……?!あ……あれは……テュポーン?!なんでまた動き出してるの?……ゼウス?!あれを仕留めたんでしょ?」
「「仕留めてなどいない。我はただ足止め程度しかできなかった。……むしろ今まで何故か動いていなかっただけなのだ。……まさかとは思うが……あの悪魔を全て倒させることがテュポーンの狙いだったのでは?」」
「いやいや、そんなわけ……」
ないとは言いきれない。というかそちらの方が可能性としてははるかに上だ。
テュポーン……それはゼウスの説明によると、オリュンポスを憎む存在たちによって生み出された、オリュンポスの神々を殺すための装置。
正しく、デウス・エクス・マキナ。舞台の終わりを意味する神。
あれは神話そのものを終わらせるためにこの世界に顕現している。
「倒すとかできないの?!」
私は全力で走りながら問いかけるが、答えは全てNO。
まず、あれはオリュンポスに由来するものを全て弾く。
それだけではなく、オリュンポス以外のものを対象の区域から離脱させるという力も持っているとの事。
「正しく先程北欧神話の連中が食らったのがそれか……不味いな。」
私は1度、オリュンポス・ドナートへと戻る。
会議している時間は無い、私はもらった権能をとりあえず全部返す。
先程、全ての悪魔が倒されたこと、ジャミング装置が完全に破壊されたことで、とりあえず全員が何とか戦える状態へとなる。
「「いいですか?我々はこの世界に生きるものたちのため、奴を止めなくてはなりません。それこそが我々の存在意義なのですから!」」
苦戦するオリュンポスの神々、何か逆転一手が手に入りさえすれば……