※この作品はR-18です。

Fate.Lost answer   作:菜月 優

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破滅の黎明

ガイア様とのコミュニケーションの中でひとつわかったことがある。それは、古の神に人間に対する愛情は無いということ。

 

では私は?

 

「何故か分からないけど、君の姿には何か既視感を覚えるよ……私の趣味では無いな……なんだっけ」

 

大地の母神にそんなこと言われても私が困る。ていうかなんか言えや、そこの2人の神々!

 

──────だけど、私はひとつ見落としていた。この場にいることがどれだけ危ないことかということを。

 

まず、口の中に鉄の味がした。そして次に頭がグラグラする。

私は血を吐いていた。……体のあちこちから激痛が走る。ああこれはやばいな……私がそう思いながら顔を上げると、3人の神が微笑んでいた。

 

その瞬間、自分の選択肢が間違っていたことに気がついた。

 

宵星の前にいたのは、人を殺すことに躊躇のない神々。ましてや、ティターン神族の代表の神達。初めから会話の通じる相手では無かったのだけれど、それを上手くカモフラージュしていた事に私は気がつけなかった。

いや、気づいていたが……信じてしまった。彼等神々も変われると信じてしまったが故に。

 

初めに言っておくが、神とはイモータル。即ち、不動不変の存在。つまり、変化はしない。

それは常識である。

どちらが悪いかと言われれば、私の方だ。

 

「これで、やっと我らの悲願が叶うな。クロノス。……こいつを使い、あのオリュンポスの内部からウイルスをばら撒く。」

 

そのウイルスは対、オリュンポスの機神ように作られた特別なもの。

 

「長かった。けれど上手くいって何より。あのフーディーニとかいう奴も少しは役立ってくれて何より。……さてガイア、カオス。あとは、どうする……ウラノスもバックアップデータはあるからダウンロードするか?」

 

「ええ、そうしましょう。あとは、私の作ったこの機械を使い、彼女の中に我らが入れば……ふふ、トロイの木馬作戦は成功です。ま、トロイではなくオリュンポスのかもしれませんが。」

 

彼らは宵星にその機械を当てて神言を唱える。

 

「「「我らが契約は成就される。祖に神核、契約の礎は神代そのもの。形成されるは神なるものの器。満たせ、満たせ満たせ。満たすほどに四度。憐憫なる神の慈悲は我らの手元に有り。来たれ、開け我らが依代よ!」」」

 

 

 

宵星の肉体が依代となり、三人の神はこの世へと生を受ける。

彼等の覇道を阻むものは何も無い。

 

 

 

 

 

 

──────はずだった。

その依代の肉体が、突然彼等を飲み込むまでは。

 

……彼女は魔術の源流。それに対して、神々式の魔術など使ってはならなかった。

 

 

 

 

 

 




さて、彼女は一体どうなるのか
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