私は私。だけど今は、色々なものがぐちゃぐちゃと蠢いて渦巻いて。そしてぶつかり合って砕けて消えて。
そして最後には、最期にはまた元の場所に戻るのです
それは──────回帰。始まりに戻るための右廻り。
それは──────進化。終わりに進むための左廻り。
両側からぶつかり合って、その境界があやふやになって。そして、そこに混ざるものは全て渾沌と虚構に飲み込まれて消えて。ああ。そう、結局私にはどちらにしても終わりしか残っていなかったのだ。残念な事だ。
ふたつの根源は螺旋を描き、遺伝子となる。
滑稽な話だ。まるで全ての生命に搭載されたその情報が終わりへの道を推し進めているようじゃないか。
……違うな。終わりに進むことがやがて始まりに戻るための……いわば返礼なのだと。
……ならばもう私にはやるべきことが決まっている。
私の歪。歪みを全て取り払い、そしてこの世界を終わらす。この
覚悟はもうできている。いや、違う。それしか道がない。……結局。私には時間が無い。
私が、私の意識がある内に……やるべきことをやっておかないと。
いつ私の精神が、融合して融解して...最期には私が分からなくなる前に。
……見ていてね、お母さん。私は、もう、もう迷わない。...
──────私は目を覚ます。ここは、オリュンポスのクロノスコアの前。なるほど、つまり此処に送還されたわけか。私の中にあるクロノスの
「ふふ、さてあんな破壊しか存在しない物語なんて終わらせましょうか。」
私は空をかける。最早先程の私では無い。まるで別次元の存在が、暴れるテュポーンへと近づく。
神でさえ、立ち入れないそこの空間に私は一反木綿のようにするりと滑り込む。
テュポーンのコア。それは正に太陽が如く燦然と輝いている。けれど、そんなもの私の前に姿を見せた時点で虚構に帰る。
「虚構魔術……
それはただのテュポーンに対する致命的な一撃となった。
なんのことは無い。神なんてまがい物。あるべきはずもない、そんな基盤すらない物に、この世界に居るべきものが負けるわけが無い。
「終焉の時だ。オリュンポスを終わらせるべきもの。君の役割は私が全て奪わせてもらう。ああ、もちろん。その君の聖杯は虚空へと帰そう。それが呪縛となっているのだろう?……おや?まだ抵抗するのか?……ふふ、ならばその存在定義ごと消し去ってあげよう。」
「
さあ、このまま、終わらせるとしよう。
「私、
その時、オリュンポスの神々はどうするのか