──────朝。そこには、
「ひゃっほーい!いよいよだよ!あーもー楽しみー!これもう待ちきれないなあ〜」
遠足当日、ハイテンションになってる小学生がいた。
訂正。ワクワクが不安に勝った楽しそうな女の子がいた。──────いや、何歳児のつもりなのだろうか。
「そこ、変な訂正入れるんじゃあないわよ!」
ヴォイド「……少なくとも、1週間前の君しか知らない人がいたら困惑するだろうね。いや、ほんとに」
私はムゥと唸る。まあ、確かに、少しテンションがおかしかった気もしなくもないが……そこは……うん。仕方ないよね!楽しみなんだもの!
ヴォイド「さて服は着たかな?カバンは持ったかい?キャンプ道具は持ったか?礼装準備したか?」
……「おかんかあんたは。」
ヴォイド「見方によってはまぁそうとも取れる。」
「???……よくわかんないけど……まぁヨシ!」
「で、ここの門を開ければいいのよね、ってうわあ……急に動き出した?!足場が……え?何これ……」
ヴォイド「
「ふ、ふーんあんた意外と……ってかかなり物知りよね……。あ、そういえば貴方普段はどこにいるつもりなの?」
ヴォイド「基本霊体化していようかと思ったが、少々不安でね…。これを渡しておくのでこれを着けたまえ。」
「……ヘッドホンよね。これ……かっこいい!いいセンスよ貴方!」
ヴォイド「光栄だよ。マイマスター」
「……いや急に耳元で喋るんじゃないわよ!びっくりするじゃない!」
ヴォイド「なんでもいいがそろそろだぞ」
光の扉を超え……見えてきたのは……
「……ここが、エルドラド・エデン……すごく、綺麗な森……」
ヴォイド「少し歩こうか。」
私はとてつもない力を感じ、ただ圧倒される。
こんなにもたくさんの命が……
ヴォイド「ちなみに周囲を警戒する魔術は覚えているな?早速だが使ってみよう」
「えーっと……気配&魔力探知っと……」
自分の周囲に広がる気配、魔力を探知する。
「……かなりゴーレムが近くにいるわね……せっかくだし倒してやるわ!」
ヴォイド「ほう。やる気になれば強いな君は。」
「余計なお世話よ!……見えた!」
それは土でできたゴーレム。見た感じ動きは……トロそうね。
「それなら、身体強化!からの……拳を握り思いっきり!ぜりゃあ!!」
バゴン!という鈍い音と共にゴーレムが砕け散る。
「いよーし!まずは初戦闘!勝利!……ってあれ?なんか増えてない?」
ヴォイド「どうやら、核となる部分を壊さないと増えるタイプのようだが、どうするかね?」
……「なら、周囲の石塊を手に持ち、強化!そして……その1番魔力反応の高いとこ目掛けて、そりゃあ!!!!」
時速120キロほどの速度で投げられた石塊は、ゴーレムの核を綺麗に粉砕した。
「おー!綺麗に砕け散るじゃない。キレー!これが……魔力核?」
ヴォイド「そうだな。ちなみにこの付近の土地はとてもいい土をしている。ゴーレムマスター辺りがいれば、とても喜びそうだ。」
「ゴーレムって作れるの?」
ヴォイド「召喚術だからね、素材さえあれば出来る、コスパのいい魔術だよ。」
「コスパ!なんかわかんないけどとてもいい響きですね!」
ヴォイド「……女子とはこうなのか?」
そんなのんびりした会話。有り体に言えば、初戦闘が終わりほっとして気を抜いたその瞬間。
そんなタイミング。
???「油断したあなたが、悪いんです。死になさい」
突如木陰から飛んでくる弾丸。それは文字通り宵星の右頬をかすった
「っっ!!痛っえっ……何?!」
ヴォイド「説明はあとだ!今すぐ身体強化しろ!死にたくないならばな!」
「っ!身体強化!……気配探知!……あれ?誰もいない?」
理屈は分からない。ただ、見えない敵からの襲撃。そしてそれこそが、彼女の旅の始まりとなった。
やっと始まる聖杯探索!いやー誰なんでしょうね……この銃弾の主は