第一章:ビヨンド・ストーリー
……私だって驚くさ。そりゃ、オリュンポスの世界から出てきたら焼け野原の街が見えたらね
しかし、別にこれといって何か焦るべきことでもなさそうだな。そう考えて私はネクタルで創った電子タバコ……もとい、機械式蒸気排出装置を口に咥えながら岩場に座り眺める。
見た感じ、始まりの街と校舎。それの後ろからも黒い煙……つまり建造物等が焼けて発生した黒い煙が立ち上っていた。
私は煙草をしまい、コートの襟を正す。
背中にゼウス式の機構翼、イカロスIIを装着し私はものすごくゆったりと秘匿都市の方に飛び始める。
「うーん、あの感じ秘匿都市も無事ではなさそうだなぁ。……ま、壊れたなら壊れたって事で良いけど、……ン?あ〜、ワルキューレが3匹……確かあれは秘匿都市の管理してるやつだっけ?……丁度いいか」
私は瓦礫の中から人を引っ張りだそうとしているワルキューレ達に近づく。
彼女らはまるで何かに襲われたように血だらけで、ボロボロでまさに瀕死の状態ではあったため、めちゃくちゃ怯えられたのだが、敵意はないよと伝えると私のことを思い出してくれたようで何があったかを教えてくれた。
ま、ヴォイドからあらかた私は聞いていたので今更ではあったが。
……どうやら、私達が異世界に行った3日後の話らしいのだが、黒髭と呼ばれるサーヴァントが3つの聖杯を使ってこの結果にしたらしい。
『ひとつ、全てのサーヴァントは俺達の支配から逃れられない』
『ふたつ、このエンフィールドを囲っているバリアの完全破壊と無力化』
『みっつ、全ての敵対者達に裁きを』
……これらの願いにより、この聖杯探索領域はまさに地獄へと変化を遂げた。……らしい。
…………ン?何だ。そんなどうでもいいことしか願えない奴らなのだなと私は少しガッカリしただけさ。
とりあえず私はワルキューレ達に感謝を述べたあと秘匿都市へと帰る事にした
実に1000年ぶりの秘匿都市。……別に何か懐かしさとかは覚えてはいないけど、私はゲートを開けて中に入る。
…………
──────「ん〜、思ってたより深刻そうだった件について」
……辺りに破壊されたゴーレムやら魔術で呼び出したモンスターたちの残骸が飛び散って血だらけになった生徒などがあちらこちらを行ったり来たりしていた。
と、エネミーの反応を感知して私はそちらに向かって視線を移すと……既にシャドウサーヴァントと化してしまった何かが生徒を襲おうとしているところだった。
私は右腰のハンドガン……『理滅銃アバウト』を引抜き神にも捕えられぬ程の早撃ちを行う。
「
1発の弾丸が的確にサーヴァントだった物の頭をぶち抜き、跳弾して向きを変えて心臓を通り地面に空洞を穿った。
私は銃を下ろして溜息をひとつ
どうも、コロナで1週間死んでいました。
本当は1週間前に出す予定だったんですけど、しんどすぎて……一応ここから毎日投稿に戻ります。