悔しい。そんな感情がただよう秘匿都市の中を私はずかずかと進む。目的地はただひとつ、この都市のコア。つまり……セミラミスのところである
3分後、彼女は血だらけで倒れているセミラミスをコアの中で発見し、肩に担ぎながら外に出る。
まさに、満身創痍。それ以外の意味では語れないほどのボロボロな彼女を見て改めて戦火のやばさが伝わってくる。
と、そんな私に学園長の使い魔が話しかけてくる。
「なるほど、オリュンポス……生徒会の指示を仰ぐために一旦集合すると?……それはこちらになにかメリットがあっての事か?」
私はちなみにあまり納得はしていない。だってそうだろう?元々ここは秘匿された領域の調査を目的とした、言わば調査基地なわけで、学園の運営や管理は任されていないのだから。
大体、黒髭の話は割と昔から出ていたんだから、それを処理していなかった生徒会に全て押し付ければいいものを……、とか私が考えていると、少しボロボロになったシスター……いや、確かこの子は……そう言峰さんだったか?
「お久しぶりです、宵星様。……背負う必要はございません。ただ、我々が弱かったのが宜しくなかった……わけないです!……そもそも、あの生徒会の野郎どもは我々にこの責任を押し付けてきやがりましてね!お前らで倒してこの事態の鎮静化をはかれとかほざきやがりまして……!許せますか?主はお怒りですよ!全く」
……いつも通りで何より。
しかし、ふむ。ま、一応武器を整えておくか……、、
そう考えて私は左右の銃を形を変更する。
理滅銃アバウトはアバウト……つまり、大体。という力を込めてある。
この銃の弾丸は大体のものを大体倒せるぐらいの威力になる様に設定された銃弾。
左の白い銃は、虚構終始銃ピリオド。
ありえない結果を生み出す。因果律無視の銃。
どちらも、魔法の力を有した銃であり、宝具を遥かに凌ぐ程の力がある
私はコートから煙草を取り出してスイッチを押し、先端から出る水蒸気の輪っかを眺める。
と、どうやら時間が来たようだ。校庭に飛行船が降り立ち、私達はそれに乗り込み、目的地へと進み始める。
今回向かうのは第1席から第8席までと、あとは私。
しかし風が強い。コートが風にはためき、バサバサと音を立てる。
なお、みな終始無言であった。おそらくそれほど心に余裕が無いのだろう。……別に私も空気を読まないで話しかけても良かったが、なんか気まずいのは嫌だからやめておいた。
そうして、飛空挺はオリュンポスへと降り立つ。これよりは波乱の討議会の幕開けである
次回からは生徒会と秘匿都市の揉め事の始まり