それは進化の根源に至る少女の所持する、終わりへと進むための力である。
──────魔術訓練2日目のこと
ヴォイド「そういえば君の根源の説明をしていなかったね……今のうちに教えておくとするか。」
「?……そういえば、英雄作成をより強くするなって言ってたけどそれと何か関係があるの?」
ヴォイド「そうだね。まず君は1度くらった魔術と使った魔術を自動的に分析できる。」
?そんなことしていない気がするのだが、一体いつのことを?
ヴォイド「はて、という顔をしているがまぁ、百聞は一見にしかずという。試してみようか」
ヴォイド「さっき教えた身体強化を使ってそこの石を動かせるかやってみて欲しい。」
「これ?……身体強化!……せーの……ふぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぐぐぐぐぐくく……全然動かない!何これ重ったすぎる!」
ヴォイド「今、10センチほど動いたな。では次だ。」
ヴォイド「そこのオートマタが君を殴る。なので身体強化して耐えて欲しい。あ、くれぐれも喋らないように。舌噛むと痛いからね」
「急に殴られるって予告されるの怖いんですけど……え、ちょま、ぐえっ……」
ヴォイド「さて次だ。もう一度石を押して見なさいな。」
「……はあ。わかったわよ……せーの……ふぐぐぐぐぐ……あれ?意外と動く!?」
ヴォイド「そう。君は今、自らでその術式をくらい、自らで使った。その度君の根源から
ヴォイド「ただし、その力を進化する能力は、水の入った容器だと思って欲しい。いきなり段飛ばしで強力な力を手に入れると、
「つまり、オーバーフローしてしまうって事ね。……それ……どうなるの?」
ヴォイド「肉体木っ端微塵。跡形も残らず。……もし人間花火にでもなりたいならオススメしようか?」
「……冗談でもやらないわよ!……つまり、私は自分の進化できる範囲を見極めて、そのうえで肉体が追いつくぐらいのペースで進化させればいいわけね。」
ヴォイド「そういうことだ。」
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話はビリーザキッドとの戦いに戻る
先程放った、5発の弾丸はマスターを狙った。しかし、その弾丸はビリーザキッドの肉体で弾かれる。
「……つ〜火力不足!思ってたより威力が分散した……」
ビリー「やるね……君。マスター、彼女との決闘の許可を!」
アニー「……ビリー……。本気なのね、
「……その割には辛そうな顔をするわね貴女。」
アニー「……当たり前じゃない。これは私がビリーと契約した時に交わした約束なの。どんなに辛くても、破ることは出来ないの」
ビリー「……大丈夫。僕は勝つさ。最速のガンマンは伊達じゃないってね!」
アニー「……令呪を持って命じる!第二宝具解放!」
「……固有結界……いや、私とビリー以外の干渉を禁止する宝具……か。」
ビリー「さて条件を揃えよう。君もこの銃を使うといい……何同じ奴だよ。サンダラーさ!」
「ありがとう。」
ズッシリとした鉄の重みが伝わって来る。リアルな質量。
それを持った時、改めて今決闘に来ているという実感が湧いてくる。
「このラインから……何歩歩いたらいい?」
ビリー「……7歩だね。そしたら振り向いて、お互いに宝具発動だ。君のあれ、正しく僕のやつと同性能と見たからね」
「正解。貴方の
ビリー「OK、小細工は……するタイミングはもうないか。よし……。」
ビリー「これは、荒野のプライドのぶつかり合い。互いの人生のぶつかり合い。最後にたっていた方が勝者となる、そんな決闘。」
私とビリーは背中を合わせる。……ヒュウと風が鳴り響く。枯れ草が音を立て転がる。
1歩。2歩。3歩。4歩。5歩。……心臓が高鳴る。足が少し震える。6歩。覚悟を決める。
……7歩。ビリーのウェスタンブーツがカシャッと音を立てる。
ビリー「
「
神速の3連撃。早撃ち勝負であれば、ビリーの圧勝であった。
ビリーザキッドの放つ3発の弾丸は寸分違わず宵星の顔面を狙う。
狙いは完璧。いや、完璧すぎた。
「……さすがに、早撃ちでは勝てないのよね……でも……重要なのは勝つこと!」
3発の弾丸は宵星の目の前に生えてきた、ゴーレムにぶつかる。
ビリーが驚く間もなかった。
簡易的に作られたゴーレムは当然、宝具のヒットと共に砕け散る。
アニー「なんのつもり!?」
そして宵星の顔面を吹き飛ばす……はずだった。
「……貴方の早撃ち。見事なものよ。正直、勝てるわけがなかった。これは最初から分かっていたこと……だけど……」
そう。彼女は、初めから早撃ち対決で負けるつもりだった。何故ならば──────
しかも、3連射だから余計にリソースが分散している。
それならば……早撃ちではなくそのリソースを
だから彼女は初めから早撃ちという土台に立たなかった。
「これは、最低速の早撃ち。……本来とは異なる
ズドン……と言う重く鋭い一撃。それは寸分たがわず、ビリーの核を貫いた。
ビリー「……はは……まさか、靴にゴーレム。宝具も別物とはね……予想外だった……かな……ごめんね、マスター。」
アニー「……卑怯!……なんて言えないわよね。最初に攻撃したのは私たちだもんね……。」
ビリー「……まぁ、うん。おあいこ様だね。……しかし、早撃ちでは勝ったのに……試合に負けるとは……いやー……うん完敗!生前の僕なら引っかからなかったのになあ……」
「弾丸が魔力になって、感覚が狂ってたってことなんじゃない?……基本、ガンマンは1発で仕留めるものよ。」
ビリー「……マスター。ごめんね。君の願い、叶えられなかったね……。」
アニー「……いいの。ありがとう、私の愛しの悪漢王さん。」
2人の光景は、とても尊いものであり、近づくこともはばかられる。そんな気がした。
アニー「そうだ、私たちを倒したマスターさん。次は街でも目指したらどうかしら?色々情報が手に入るわよ。私たちの分まで、頑張ってね!」
「……ありがとう。貴女はどうするの……」
そう、聞き返そうとした時。銃声が響いた。
「!?なん……で、……」
アニー「ビリー……ありがとう。これ、で、やっと…………いい、夢、………………。」
ビリー「……召喚時の契約完遂。……それじゃあ、またねー。見ず知らずの人のために泣きそうになってくれる優しい優しいマスターさん。次は味方出会って欲しいなあ……なんてね……」
そうして、初めての戦いは幕を閉じた。
真理の魔眼はその人の人生を見ることができる。
どうして彼女は自殺したのか。その理由も全て知っている宵星は……1人つぶやく
「貴女も私と同じ境遇だったのね……。アニー……。お休みなさい……。」
ビリー戦決着。新たに判明した町とは……