幼き赤龍帝は百獣に拾われ海賊に 作:グルム
クイーンから遠征の話を聞いてからジャックと行動を共にすることが多くなった。
理由は様々だが、一番の理由は互いを理解するためだ。
これから先百獣海賊団の一員として行動を共にすることが多くなるからこそ互いを理解していた方がいいと俺が判断したからだ。
ヤマトは自分が遠征に参加できないことを義父さんに不満をぶつけていたなぁ、それにジャックが俺といるのにも顔をしかめていたなぁ・・・。
そして、遠征当日。
「早く起きすぎた・・・」
俺は遠征が楽しみすぎて早朝の5時に目が覚めてしまったため、時間潰しの散歩に出掛けることにしたのだが散歩をしている内に訓練場に足を運んでいた。
「誰もいないし瞑想でもしよう」
相違って座禅を組み目を閉じ意識を内側へ向けた瞬間、俺は燃え盛る炎の空間にいた。
「なんだ、ここは・・・?」
『ほう、
「誰だ!?」
燃え盛る炎の中から声が響いてくるのに対して拳を固め臨戦体勢をとる。
『警戒心も中々のものだな、ますます気に入ったぞ』
「お前は誰だ、隠れてねぇで出てこい!!」
『何を言っている、俺はずっとお前の前にいるぞ』
その言葉と共に現れたのは俺の腕に出てきた同じ赤い鱗を持つ龍だった。
『俺の名は赤き龍の帝王ドライグ』
「ドライグ・・・」
『お前の左腕にいるものだ』
ドライグが言った瞬間、俺の腕に炎が引火する。
「うわぁあああああああああああああああああああああっ!?」
燃える自分の腕を見て俺は叫んだ。
『今度はお前の番だ、名乗れ相棒』
「俺の名は兵藤一誠、百獣のカイドウの義息子だ」
俺がそう名乗るとドライグがこう言ってくる。
『そうか。では、今回は相棒に宿っている神器「
「
『
ドライグの口から聞き覚えの無い単語が出たため聞き返すと説明してくれたが、また聞き覚えの無い単語が出てくる。
『
「解った、それで
『それは「倍加」と「譲渡」だ。倍加については相棒が戦闘訓練をしているときに使って見せただろう』
「あの時の力が溢れてきたのが・・・」
『そうだ、それが「倍加」の力だ。そして、「譲渡」の力は高めた「倍加」の力を他者に分け与えることが出来る』
「つまり、自分や他の人を強化できるって事か」
『その通りだ、飲み込みが早くて助かる』
「はは・・・」
今までの生活とは360°変わったからこういう事に一々反応なんてしていたらこっちの身が持たないからなぁ・・・。
そんなことを考えているとドライグがこう言ってくる。
『次に「倍加」の力についてだが相棒の通常が位置として倍にすれば・・・』
「2になる」
『そうだ、2から4、4から8に増えていく』
「かけ算みたいだね」
『まぁ、そうだな。それでだ、今の相棒では倍加の力に耐えられるのは二十回までだ。それ以上は相棒の身体が持たん』
「少ないな」
『何を言っている、発現した時点で二十回も倍加が出来た宿主など相棒を含めて三人目だぞ』
「へぇ、その二人ってどんな人だったんだ?」
『一言で言えば「最強」だな』
「最強・・・」
俺はドライグの口から出た「最強」と言う言葉に俺は心を惹かれてしまった。
何故なら、
つまり、俺もその海賊団に居る以上は強くならなければならない。
だからこそ、俺はドライグにこう言った。
「ドライグ、俺を二人の最強に逢わせて欲しい」
『ふむ、それについては構わん。だが、事を急いたとしても何にもならん』
ドライグの言う通りだ、急いだって劇的に変わることは無い。
だとしてもだ、俺は・・・。
「急ぐんじゃなく備えるのさ」
『なるほど、そういう事か』
俺の言葉を聞いてドライグは笑みを浮かべる。
『ならば、相棒もっと神器の内側へ潜ることを意識しろ。お前が会いたがっている『最強』は神器の最奥にいる』
「解った、やってみる」
ドライグの言葉通り俺は神器の億に潜る事を意識する。
すると、さっきまでドライグといた燃え盛る炎の空間から一変してただ白い空間へやってきていた。
そして、その白い空間には白装束の人間が何十人と座っていた。
「ドライグ、この人達って・・・」
『歴代の赤龍帝だ』
「歴代の・・・なんで反応が無いの?」
『覇に飲まれたからだ』
「覇?」
『・・・・・・その話は長くなる、まずは最強に会いに行くのだろう』
「あぁ」
そうして、俺は二人の「最強」と対峙する。
『あら、久しぶりじゃないドライグこんな奥まで来るなんて珍しいじゃない。それにこんなかわいい子まで連れてきて』
『・・・・・・』
其処に立っているのはウェーブのかかった長い金髪にスレンダーな体でスリットの入ったドレスを着たお姉さんとダンディな風体の男性。
『そうだな、エルシャにベルザード。俺もここに来るのを懐かしく思うくらいには経ってはいるな』
『それでそこの可愛い子の紹介はまだなのかしら?』
「俺の名前は兵藤一誠、百獣海賊団総督・百獣のカイドウの義息子だ」
『まぁ、海賊なの?可愛いわね』
『・・・・・・』
俺が自己紹介をすると、エルシャという女性はそう言ってくるのに対してベルザードと呼ばれる男性は口を閉ざしている。
「歴代最強のアンタ達に頼みがある」
『あら、何かしら?』
「俺を強くしてくれ」
『どうして?』
「備えるためだ、これからやってくる大波を乗り越えるために」
『まだ子供なのに真っ直ぐな眼しちゃって・・・、私は構わないわよ』
『俺もだ・・・』
エルシャさんとベルザードさんから了承を得て、俺は
とはいえ、精神世界での修行であるが為に肉体の成長は見込めないためそこは今回の遠征で補うことに決めた
そして、俺は遠征に向かう船に乗り込みワノ国を出発するのだった。
鬼ヶ島・港
「それじゃあ、義父さん行ってきます」
「ウオロロロロロロロロロッ、派手に暴れてくると良い!!」
「イッセー、ちゃんと無事に帰ってきてよ」
「あぁ、ヤマト約束だ」
「イッセー坊ちゃん、ジャックの奴が情けない真似したら容赦なく躾けてくれ。クイーンの能無しは肉盾にでも使えば良い」
「クイーンの所だけは解った」
「いや、可笑しいだろ!?つうか、キングテメェなんてこと言いやがる!!」
「事実を述べたまでだ」
「なんだとぉ~~~~~~~っ!!」
クイーンの反応を見ているとハンカチ噛みながらキィーーーーッと言っているイメージが浮かぶのは何でだろうか。
「ジャック、イッセー坊ちゃんに迷惑科研じゃねぇぞ。テメェの尻はテメェで拭け」
「あぁ解ってる、キングの兄御」
義父さんとヤマトとキングに見送られながら俺は外海へと出るのだった。
ワノ国を出国して俺はジャックと共に組み手を行っていた。
俺が素手に対してジャックは木刀を二本で攻撃を仕掛けてくる。
「フンッ!!」
ジャックの左の木刀での横薙ぎをバックステップで躱してすぐに攻勢に出るもジャックは薙ぎ払いから突きへ切り替えてくる。
それを横っ飛びで躱し懐まで飛び込むと鳩尾目掛けて拳を叩き込んだ。
「ぐふっ!!」
その一撃を食らったジャックは片膝を付ける結果になった。
「おい、ジャックお前なんだその体たらくは~?情けねぇなおい」
「すまねぇ、クイーンの兄御」
そう言いながらお汁粉を啜るクイーンの言葉にジャックはすぐに謝罪の言葉を言っていた。
「じゃあ、クイーンなら義父さんの雷鳴八卦鳩尾に喰らっても耐えられるんだな」
「それとこれとは話が別だろ!?」
俺の言葉に過剰に反応するクイーン、見ていて面白いな。
「それにジャックはまだ発展途上なんだ、大目に見てやれよ」
「おいおいイッセー、俺達は海賊なんだ。一瞬の油断が命取りなんだぜ、そうならねぇ為の俺様からの愛の鞭だ、愛の鞭」
「オッサンの口からそれを聞くと怖気しか感じないな」
「辛辣すぎだろ、この野郎!!」
俺の言葉に面白いぐらいに反応するクイーン、するとそこへ部下が報告にやってくる。
「クイーン様、前方に海軍の軍艦三隻確認!!」
「ほう、丁度良いな。イッセー、お前のその籠手の力を見るのに丁度良い相手が来たぜ」
「解った」
クイーンの言葉に俺は
そして、俺はエルシャさんとベルザードさんから習ったドライグのオーラの使い方を試すために倍加を始める。
Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost!!
Explosion!!
そして、俺は八回倍加し米粒くらいの赤い光の弾を作り出し撃ち放った。
放たれた弾は軍艦目掛けて一直線に向かい、ふれた瞬間大爆発が起きた。
「えぇえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええっ!!?」
「・・・・・・っ!?」
『えぇええええええええええええええええええええええええええっ!?』
クイーン、ジャック、部下達はあまりの衝撃に驚きを隠せずにいた。
「クイーン様、軍艦三隻消滅しました!!」
「消滅~~~~~っ!?マジかよ、えげつねぇなオイ!!」
部下の報告を聞きクイーンは興奮を抑えられない様子だった。
「実はこの籠手について解ったことがあって」
「何ぃ!?どんなことが解ったんだ?」
「実は・・・」
俺はクイーンに自分が見た物聞いた物全てを話した。
「えっ、なにそれ、怖っ・・・」
ガチのドン引きをされてしまったのは癪でしかなかった。
「まぁ、いいか。戦力増強的には理に叶ってるしな」
ドン引きしていたさっきとは打って変わって受け入れる感じになっているクイーン、こういう切り替えの早さは良いと思う。
こうして、俺は百獣海賊団としての初陣を飾る事が出来たのかは疑問だがドライグの力の一端を使うことが出来たから良しとしよう。
ただ、あの軍艦が向かおうとしていた先の島が気になった為倍加の力を眼に集めてみて見ると海兵の格好をした男がいた。
俺は逃すまいともう一度米粒くらいの赤い弾を作り、螺旋の力を加えて貫通力を上げた物を放つ。
すると、見事その海兵を狙撃して見せた。
「イッセー坊ちゃん、怖ぇ・・・」
その光景を見ていた見張り番の部下が人知れずそう呟くのだった。
俺は海軍に入りたての新兵、今日信じがたいことが起きた。
それはこのダロウソ島で合流予定だった軍艦三隻が目の前から跡形もなく消え去ってしまった。
嘘じゃない、そんなの誰だって信じるわけがないだろう。
だが、俺はこの両の眼に焼き付いちまったんだ。
赤い光に飲まれた瞬間、大爆発が起こる。
爆風と熱気で真面に立っていられず数メートルは飛ばされてしまった。
やがて、爆風が収まると俺が軍艦の居た場所を見ると軍艦は破片も残らずに消滅してしまっていた。
俺はその光景を見て夢でも見ているのかと思い、軍刀で軽く自分の腕を切った。
その瞬間、鋭い痛みが走り夢ではないことを知らせる。
つまり、俺の目の前で起きたことは全て現実だと言うことだ。
そして、俺が他に何かないかと見渡すとそこには百獣海賊団の艦がいた。
つまり、軍艦三隻を消滅させたのは百獣海賊団の開発した兵器による物だと判断した俺は急ぎ本部へと連絡を取ろうとしたがしかし、それは叶わなかった。
軍艦三隻を消滅させた赤い光が俺の身体を貫いたというか頭・腕・足を遺して消し飛ばされてしまった。
まさか、俺だけを攻撃するために緻密なコントロールまで可能とは思いも寄らなかった。
だが、その一撃は確実の一手だった。
もうろくに声も出ない、これが俺の海兵としての人生か・・・。
呆気ない物だったな、そう思いながら俺は眼を、人生を閉じたのだった。
一誠に悪魔の実は?
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必要:超人系
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必要:動物系
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必要:動物系古代種
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必要:動物系幻獣種
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必要:自然系
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必要無し