※この作品はR-18です。

幼き赤龍帝は百獣に拾われ海賊に   作:グルム

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目覚め

海軍基地襲撃から翌日、俺は義父さんの言っていた「海賊としての"箔"」をつけるために精神世界でエルシャとベルザードの特訓を受けている。

 

『甘い』

 

「ぐはっ!?」

 

俺はベルザードの蹴りを喰らい吹き飛ぶ。

 

「まだまだぁっ!!」

 

「それではまた同じだ」

 

俺が吼えながらオーラの散弾を飛ばすも意を返さずにベルザードは一発のオーラの気弾でかき消す。

 

BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!! Explosion!!

 

「もっとだ、もっと強く・・・!!」

 

倍加した俺のオーラが赤が色濃く変様していく。

 

『拙い!!』

 

ベルザードのその言葉を聞いて俺は意識を失った。

 

『危なかったわね』

 

『あぁ』

 

イッセーの意識を断ったベルザードの側にエルシャとドライグがやってくる。

 

『まさかあの年で覇龍(ジャガーノート・ドライブ)の領域までオーラを高めるなんて・・・』

 

『あぁ、それには俺も驚いている。相棒の資質はそれほどまでに高いということだろう』

 

『それはそうだけど・・・こんな無茶続けたらこのままじゃあの子死んじゃうわよ』

 

『あぁ、それは避けるべきだ』

 

『無論そのつもりだが・・・、何せ禁手(バランス・ブレイカー)に至る劇的な何かがないのだ』

 

『問題はそれだけではないがな』

 

『精神(心)の問題ね』

 

『あぁ、イッセーは形は違えど生みの親と離れ離れになってしまっている。自身を拾って義理の息子として育ててくれているカイドウのためになにかしなくてはいけないと無意識の内に行動している』

 

『その行き先は覇龍(ジャガーノート・ドライブ)とは皮肉だな』

 

『それだけは絶対に阻止しなくちゃ』

 

 

精神世界の最奥にて三者は話を進める。

 

 

 

 

ベルザードに敗北して現実に戻ってくるとジャックが話しかけてくる。

 

「おはようございますイッセー坊っちゃん、お目覚めで?」

 

「うん、おはようジャック」

 

互いに朝の挨拶を済ませて朝食を取り組み手を始める。

 

「フンッ!!」

 

「フッ!!」

 

ジャックが左拳で殴りかかってくるのを懐に飛び込んで躱すと膝蹴りが飛んでくるがその出された膝を蹴って逆に膝蹴りを決める。

 

「ぐはっ!?」

 

膝蹴りを受けたジャックは足元をふらつかせるが倒れないがしかし、脳が揺れているのは動けない。

 

「ウラァッ!!」

 

「ごふっ!!」

 

その隙を逃さず俺は鳩尾を蹴り抜き、ジャックが膝をつく。

 

「お見事です、イッセー坊っちゃん」

 

「ジャック、もっと防御のことも考えなよ。肉を切らせて骨を断つ戦法は奥の手として引き出しにしておくのは良いけど無駄に傷増やすだけじゃん」

 

「すみません」

 

俺が思ったことを口にするとジャックは頭を下げて謝罪してくる。

 

「ジャック、俺は別に怒ってないんだよ。ジャックには義父さんの部下として強くなってほしいからさ手段は多いほうが良いから言ってるの」

 

「解ってはいるんですがこれと言ったものが思いつかず・・・」

 

「それことお前の兄貴分のクイーンに聞けよ。なぁ、クイーン」

 

「クイーンの兄御」

 

「イッセー坊っちゃん、そういうのは自分で模索させるのが筋でしょうよ」

 

俺の言葉に面倒くさそうに言ってくるクイーン。

 

「じゃあ、キングに聞きに行こうぜ」

 

「えっ、あの、イッセー坊っちゃん」

 

クイーンの言葉を聞いた後、困惑したジャックを連れて即座に掌返してキングに聞こうと電伝虫の場所まで向かおうとする。

 

「あんなバカなんかより俺様の方が良案出せるに決まってんだろ!!」

 

それを聞いたクイーンは掌返しの発言をする。

 

「いいかジャック、クイーンに意見を求める時はこうするんだ。キングの時は逆パーンがおすすめだ」

 

「は、はぁ・・・」

 

二人の扱い方を聞いてジャックはどういう反応すれば良いのか困っていたが・・・。

 

「ジャック、こっちに来い!そういうことなら徹底的に教えてやる!!」

 

そうして、ジャックはクイーンに連れられて引き出しについての勉強会に参加することになった。

 

PS.手の空いている乗組員もその勉強会に参加する。

 

ジャックとクイーンがいなくなって一人になると俺は見聞色の覇気で周囲を警戒する。

 

すると、船首が骨を咥えた犬になっている軍艦が前からやってくる。

 

そして、その軍艦から強い気配を感じた。

 

何か拙いと感じた俺はクイーンに連絡する。

 

『おう、クイーンだ』

 

「なぁ、船首が骨咥えた犬の軍艦って知ってるか?」

 

『えーーーーーーーーーーっ、それマジか!?』

 

その問いをするとクイーンが騒ぎ出す。

 

「クイーン煩い、そうだけど」

 

『野郎共、全速力で逃げるぞ!!』

 

『はい!!』

 

「なんでだよ、戦えばいいだろ」

 

俺が疑問を投げかけるとクイーンがこう言ってくる。

 

『その軍艦乗ってんのは海軍の英雄・ガープだ、文字通りの化け物なんだよ』

 

「でも、生きている以上は殺せるだろ」

 

『そりゃそうかもしれねぇが・・・』

 

「俺はもっと強くならなくちゃいけない、義父さんのためにも・・・」

 

その言葉を最後に俺は電伝虫を切った。

 

「ドライグ、相手は英雄らしいぞ」

 

『相棒、流石に今回は分が悪すぎるぞ』

 

「確かにね、それは解ってるよ。それでも俺は強くなるんだ・・・!!」

 

俺はドライグとそんな会話をしながら臨戦態勢に入る。

 

「おい海賊共、覚悟しろぃ!!」

 

臨戦態勢に入った俺の上から声が響く。

 

「やらせるかよ!!」

 

BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!

 

九回倍加し砲弾位の大きさのオーラの気弾を作り出し放つ。

 

「赤龍砲(ウェルシュ・カノン)!!」

 

「ぬるいわぁ!!」

 

放たれた砲撃は拳の一撃で大爆発を起こし消えた。

 

「嘘だろ」

 

「中々えぇ攻撃じゃったが覇気の纏わせ方が甘いわい」

 

そう言いながら船に降り立った海兵、これが英雄ガープ。

 

「それでも俺は・・・」

 

「小僧、大人しくしとれば優しく逮捕してやるぞ」

 

「巫山戯るな、俺はカイドウの義息子(むすこ)だ!!」

 

「なんじゃと、カイドウの息子じゃと!?」

 

俺の言葉を聞いてガープは驚きの表情をする。

 

「だから、海兵に屈する理由にいくかよ!!」

 

「そうか、ならば覚悟せい」

 

俺の宣言を聞いたガープが一瞬の間に眼の前に現れ、殴り飛ばされた。

 

「がはっ・・・!!」

 

俺は血の塊を吐き、足元がふらつきながらも立ち上がるも意識を失った。

 

 

「まさかあんな小僧がワシの拳を受けて立ち上がるとはのぅ・・・」

 

ワシは眼の前に倒れるカイドウの息子に驚愕するとともに残念に思った。

 

この者が正義に目覚め、海軍の未来になってくれたらと・・・。

 

想像の域を出ぬ考えをかき消し、他の海賊達を捕らえに動き出そうとした時背後で動く気配を感じ取った。

 

振り返ると、そこには意識を失ったはずのカイドウの息子が立っていた。

 

「なんじゃと!?」

 

ワシは自分の眼を疑ってしもうた、確かに小僧の意識を断ち切るものであったはず。

 

にも関わらず小僧は立っている、何があの小僧を支える?

 

カイドウ(親)為か?それとも・・・奴自身の為なのか・・・。

 

それは一先ず置いておくとしてこの小僧は今ここで・・・。

 

ガープの判断は決して間違ってはいなかった。

 

しかし、驚きの一瞬の合間時間を与えてしまった。

 

【我、目覚めるは】

 

これより始まるは蹂躙(覇)の刻なり

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