だが、この宿に捕らえられたこの狐は、「幼い狐妖怪」という役割を刷り込まれ、宿に住まうただの妖の一体となった。
さて、そんな彼女は大妖怪だった頃の記憶など無くなり、ただの弱く幼い狐妖怪として男を楽しませる。
これは、彼女が朝風呂に来た時の一幕で……?
くあ……と、口元に手を添え、ぺたぺたっと足音を立てて浴場に現れたのは、一人、いや、一匹の狐少女。
流れるような金髪に、ぴこぴこと動く耳。お尻にはゆらりゆらりと揺れる一本の尻尾。成長し始めの肢体を隠す事無く、ひらひらとタオルを右手に握る。
そして、適当な湯船を見付けては手を浸して、熱いと引っ込める。
そして次の湯船に浸け、また引っ込める。
何度も何度もこんな事をしている理由は、一番温いところに入ろうとしているのだ。
ちなみに、水風呂は冷た過ぎるのも嫌というわがままから、選択肢に入っていない。
現在はまだ朝早い時間だからなのか、人影は全く見えない。
貸し切り状態同様の浴場。ちなみに、この世苦亡の宿は基本混浴だ。
そして何度目かに手を浸したところで動きが止まる。手に感じる温度は熱すぎない。ここが一番いい温度の様だ。
「ふむ、これくらいならば何とか……な、なんとか……なんっ」
ぴちゃり、と爪先から湯船に浸してゆっくりと入っていく。だが、やはり熱いものは熱い様で、ちょっと進めては深呼吸、更にもうちょっと進めて深呼吸と、熱い湯に慣らしながら入浴し始めようと。
「も、もうちょっとじゃ……も、もうちょっと」
更に深く足を入れて、やっと湯舟の床に足がついた。そのまま更にゆっくりと入っていけば、つるっと足が滑ったようで。
ばしゃーんっ!
お湯に慣れ途中の体が一気に湯船に沈み、その熱さで声が上がる。
「っにゃあああああああああああああっ!?」
全身ずぶぬれになった少女が湯船から飛び出した。
「あ、あっつ……一気に入ったら熱いに決まっておるじゃろう!」
持っていたタオルでごしごしと、熱さに慣れ損なった部分の肌を擦って、少女は痛みを誤魔化そうとしながら地団太を踏んだ。
「ふー……しかしじゃっ! 妾にもうこの風呂は通用せぬぞ!」
一度入れば次は多少慣れた肌が熱さを和らげる……と考え、懲りずに足を浸し…ゆっくりゆっくりと入っていく。
「ふんっ、妾の手にかかればこの程度は楽勝なのじゃ!」
はふーっと深々と溜息をついた。濡れたタオルをぎゅーっと絞って頭の上にぺたんと乗せ、ゆったりと湯船に浸かる。
◆
ぺたり、ぺたりといつも固い靴音を響かせる足も、風呂場では素足なので特に音は響かない。
この青年は昨日、世苦亡の宿にある神社で知り合った娘と朝まで、いわゆる「いい事」をしていたのだが、その汗と性の匂いを落とすために、朝風呂としゃれ込もうじゃないかと浴場にやってきていた。
だが、浴場の内部に他の誰かの気配。こんな朝早くにとは珍しいなぁ。と自分を棚に上げて思っていれば。
「……ケモミミ?」
獣の耳を頭に着けた少女が、湯舟の中でゆったりまったりとしているのを見つけた。
とりあえず、声をかけておこうか。この宿では、何が交流のきっかけになるかわからないのだから。
「や、おはよう。一人風呂を邪魔して悪いけど、俺も入っていいかい?」
◆
まったりとしていれば聞こえるのは湿った足音。ぴくっと耳が反応する。
くるりとそちらに首を向けて、近付いてきているであろう誰かへと視線を向ける。見覚えは無い。まあ、この狐娘の記憶力は弱いので、どこかで会ったかもしれないが。今はとりあえず、知らない男性だ。
「む? おはようなのじゃ。しかし……けもみみ、とは何かの?」
聞きなれぬ単語に首を傾げながら、こちらを見詰める視線を見詰め返す。
「よく分からぬが……他に誰もおらぬようじゃし、構わぬよ」
だがそもそも、なぜ浴場にまで来て、風呂に入るのかどうかを聞くのだろう。と思いつつも、了承の返事を返す。
◆
「けもみみって言うのは、君の耳みたいな可愛らしい耳のことだよ」
けもみみについての意味を解説。
不思議そうに首をかしげる相手が何とも可愛らしい。
「ははは。じゃあ、一緒に入ろうか」
そう言って、青年はかけ湯をしてケモミミ少女の浸かっている風呂に、ゆっくりと入る。
「じゃあ隣、失礼するよ?」
正直、青年にとってこの湯舟の温度は温めである。まあ、熱すぎるよりはいいかな。なんて余裕の表情を浮かべつつ。そうだ、と。
「せっかく会ったんだ。自己紹介しよう。俺は春也。君は? 人間……じゃないのはわかるけど。もしかして、狐の神様かな?」
なんて、笑いながら冗談めかして言う。
この宿は、神や妖怪の類が多い。この少女もそうなのかと。
◆
「ほぅ。人間とは耳に関して変わった呼び方をするのじゃな」
まさか獣の耳を略した言葉だとはこの少女は考えておらず、可愛らしい……という言葉で、けもみみを褒め言葉だと勘違いした。ふふんっと偉そうな態度で、ツンと上を向く。
「うむ、苦しゅうないぞ?」
うんうんと頷きながら隣に入浴する相手を見ている。そして自己紹介しようと言われれば。
「おっと、そうじゃな。春也か……妾は邑喜(ムラキ)じゃ。うーむ……確かにここには、人間に神だの何だの言われておる者達は居るようじゃが、妾は普通の妖じゃぞ?」
自分が人間に尽くすための存在である神とか、そんなわけないと、ぱたぱたと手を振った。
◆
「そうか、普通の狐の妖怪かぁ」
そう青年は呟く。この宿には人外や妖の類が多く存在するが、その中で男が一番「そういう事」をしているのが狐の神様や妖怪だからなのだろうか。相手の種族に別段驚いた様子はない。
「なら、君のお母さんもこの宿にいるのかい?」
相手は幼い見た目、という事は、あわよくば親子丼もいけるかな?
なんて、すこしばかり変態的な思考が回るのは、温めの湯とはいえ、少し体が温まって来たからか。
邑喜が人間に尽くす神とかでは無いと手を振るのを見て。
「ふーん。まあ、俺からしたら、どっちも大きな差は無いんだけどね」
青年にとっては、抱ければ相手が神だろうが、妖怪の類だろうが何でもいい。という欲望を隠した言葉を口にしつつ。
表向き父性あふれる優しい顔で、だが目の奥に、獣のようなぎらつきを覗かせて少女の顔を眺め、そっと頭をなでようとして……止まった。
たしか、別の狐の妖怪を抱いたときに。耳としっぽはデリケートゾーンだから気安く触らないようにとおしかりを受けたのを思い出したのだ。
「なあ、邑喜ちゃん。頭、なでていいかい?」
◆
「うむ、妾とはちと違うが他の妖も居たはずじゃな……そなたは会った事はないのかの?」
前に会った事のある宿の妖を思い出しながら、こてん、と首を傾げたまま聞いた。
そして、母親はいるかと問われれば、特に何の感慨もなく。
「今は妾だけじゃな、ここには父様も母様もおらぬ。恋だの愛だの、妾にはまだよう分からんのぅ……ほれ、人間の言う、テレビとやらでもやっていたが、そんなもの、面倒事以外の何物でもなさそうじゃしな?」
どの番組でやっていたのか、ドロドロした恋愛模様を思い出し……ふっと遠い目をした。
目の奥のギラつきには気が付かず、のほほんと頭撫でをしていいか問われれば。
「うん? なんじゃ、撫でたいのか? 仕方の無い奴じゃのぅ……ほれ、好きにせい」
もぞもぞと、頭に乗せていたタオルを手にとって撫でやすくする。
◆
「じゃあ、お言葉に甘えて」
チャプリと水音を響かせて、手を邑喜の頭の上に置く。何だか風呂の温度か、元々の少女の体温か。温かく、しっとりとした触り心地。そして耳も、その形を変形させないよう優しくなでてやる。そしてしばらく撫でてやっていれば。
「邑喜ちゃんの肌、綺麗だねぇ……思わず、かぶりつきたくなるよ」
そう、やや物騒なことを言いながら、ふと、気になったことを聞く。
「そう言えば、邑喜ちゃんはもう体は洗ったかい? よければ、君の体を洗ってあげようか?」
そう提案すると、青年はざぶりと湯舟から上がって、腰にタオルを巻く。
そして、シャンプーやボディソープの置かれたシャワーのある場所に向かう。
「さ、遠慮せずにおいで?」
そう言って、風呂の椅子を用意する。
◆
撫でる手にかんしては、特に耳を引っ張ったりしない限りは気にする様子は無い。大人の大きな手。ややごつごつとしていて、柔らかくはないが。熱い体温が頭から伝わる。
そして、かぶりつきたくなるなどと言われれば。
「ふむふむ? ちょっと待つのじゃ、妾は食べても美味くないぞ!?」
褒められば調子に乗りやすい性質で、誉め言葉にはそうじゃろうと頷く。
だが、かぶりつきたくなる。などと言われればびくーんっと耳やら肩やら跳ねた。尻尾はお湯の中で見えないが、立ち上がっているかもしれない。
「いや、まだ洗ってはおらんが……って、もう用意しておるのか。人間とは綺麗好きじゃのぅ」
実は、烏の行水で済ませる予定だったので、洗おうという提案には少々嫌そうな表情をした。
だが、用意されたものは仕方がないと、しぶしぶと用意された椅子にちょこんと座った。
◆
体を洗うのを面倒そうにしているのを見ると、子供みたいだなぁ。なんてほほえましく思いつつ。
「あはは。ダメだよ? ちゃんと体洗わないと。せっかく綺麗な尻尾とかに。ダニとかノミとかが住みついちゃうよ?」
そう軽く悪戯めいた脅し言葉を言いつつ。そして幼妖怪が椅子に座れば
「じゃあ、まずは頭からだねー」
そういって、青年は手にシャンプーをとり、簡単に泡立て、邑喜の頭の毛に絡ませる。
わしゃわしゃと男の見た目からは想像できないような優しい手の動きで、絹のような髪の毛を洗う。
「俺、実は武術をやってるから、ツボを押すのもうまいんだ」
そう言えば、モミモミと少女の頭をマッサージしつつツボを押して。もちろん少女の耳の中に泡や水が入らないよう細心の注意を払ってシャワーで泡を流す。
「じゃ、次は体だね」
そういって、男は女性用と書かれたボディソープを体洗い用のスポンジにつけはじめて。
◆
「うーむ、まあ、洗ってくれるのならいいぞ? って、ノミやダニ? それは大丈夫なのじゃ。そんなものがつかぬ程度にはちゃんと手入れしておるからの?」
ノミやダニなどとは無縁なのじゃ。と、尻尾をふりっと一振り。
「っと……うっ……っあ、頭からか……仕方ない……んっ……任せたのじゃ」
さっそく頭に伸びてきた手にぎゅっと強く目を閉じた。それは、目にシャンプーなどが入って沁みるのが怖いから。
とにもかくにも、頭を洗われている間はずーっとそのままである。
ツボを押すのが得意と言うのは言うだけあって、気持ちの良い場所を押してくれるのは有り難い。
「ふー…やっと終わったか……うむ、体も任せるのじゃ」
しばらくすれば頭の泡を洗い流される。そこでやっと安心したように目を開いて、ぷるぷるっと頭を振って水分を散らす。
そして体を洗うのに準備を整えている相手をちらっと一度だけ見やる。
湯舟に入っていた時が気が付かなかったが、日焼けか浅黒い肌はしっかり鍛えられていて、腹筋が割れている。
中々に、武術を嗜んでいるのは嘘ではないようじゃなぁ。なんて、実は自分が捕食されそうになっているのにも気が付かず、のほほんと体洗いを待って。
◆
幼妖怪の少女じみた……と言うか、見た目は少女なのだが……可愛らしい仕草を微笑ましく思いつつ、スポンジで泡をワシャワシャと泡立てる青年。
この「世苦亡の宿」の風呂のボディソープ。しかも、女性用と書かれているボディソープなのだから、普通なわけはないのだが。
ボトルには、小さく女性用媚薬配合と書かれていて。青年はそれを知りながら泡立てる。
「じゃあ、まずは腕からだね」
そして始まる体洗いという名の愛撫。まずは右腕を持って、すぅっと撫でるようにスポンジが走る。そして、綺麗な脇まで綺麗に擦りあげると、同じように左手を洗う。
「次は、背中」
少女の小さな背中を、まるで白い絵の具を塗りたくるかのように丁寧にスポンジが撫で上げる。
そして脇腹をややくすぐるように洗って、お腹に到着。なでなでとおへその中まで丁寧に洗い上げる。
そして男にとってお待ちかねの胸にスポンジは伸びる。こし、こしとわざと胸の先端、乳首がスポンジに擦れるように洗いはじめて。
「ここは大事だから、指も使って丁寧に……ね」
そういって、媚薬入りの泡を乳首に擦りこむように、執拗に指を動かしながら、洗うというより、愛撫する。
「それじゃ、足上げて」
そのほっそりとした足もまた、足先の指一本一本まで丁寧にスポンジで洗われていく。
「最後は、女の子の一番大切な場所」
そしてスポンジは、幼妖怪の秘所まで洗う。そのスジのような綺麗な秘所に媚薬入りボディソープを、丹念に塗りこむ様に、だが優しく洗ってあげて
そして、シャワーで綺麗に泡を流してやる。
「はい、お疲れ様でした」
◆
「ふむ、誰かに洗われるというのは楽で良いのぅ」
青年に言われるがまま、されるがままに洗われていく。手を、背中を、脇から脇腹とお腹まで、そこまでは普通に洗われている幼い妖狐。
中々に楽だし、丁寧だなぁ。なんてのんきなことを考えていると。相手の手は、胸へと。
「……ん、んっ……そ、そうか、わかった、の、じゃ……ふあ、っ……」
青年の胸洗いへの言葉に疑いも無く頷いた。執拗に続く乳首への刺激にぴくり、ぴくんっと小さく震えながらも、彼は洗っているだけなのだと言い聞かせくすぐったさ……それに内包された、それだけでない何かを感じながらも、大人しく椅子の上で身震いしている。
「ふう……ん、んんっ……は、ふ……お、終わったのか…? む。そ、そこもか……ご苦労なのじゃ……」
秘所をスジに沿って洗われる。その、スジの内部まで狙うような動きだろうが、丁寧に洗っているのだろうと思うと特に何か言う訳でもなく……強い刺激にただ震えるだけ。
じわじわと体の内部から起こり始める熱を感じるも、まあ風呂上りでくすぐったいのに耐え続けていたからだと考え、泡を流されればゆらりと立ち上がる。
どこかふらふらーっと浮いたかのような感覚を受ける様子だ。
◆
「おっと、大丈夫かい?」
青年は、邑喜がふらりふらりと歩くのを見て、流石に風呂場で転倒したら危ないと、そっと自然な動作でお姫様抱っこする。
「邑喜ちゃん、ちょっとのぼせて来たんじゃないかい? そうだ、あそこに休憩スペースがあるから、そこに寝ころんでいて」
そう言って青年は、露天風呂近くにある涼しい風の入ってくる休憩スペースに邑喜をそっと寝転がらせ。
「じゃ、少しまってて」
そう言って、一旦浴室から出ると、脱衣スペースにある自販機で紙パックのコーヒー牛乳を買って……そのコーヒー牛乳に、「ちょっとした悪戯」をして、帰ってくる。
「ほら、コーヒー牛乳だよ。風呂場じゃ水分補給も大事だからね」
そう言いながらストローを刺してやって、邑喜の口に運んでやる。
◆
「うーむ……なんだかおかしいのぅ。やはり長く風呂に入り過ぎたんじゃろうか?」
実際にはボディソープに配合された薬が効いている訳だが、実のところ、湯舟でのぼせる事はちらほらあったりしたので、あまり不思議に思っていない様子。
「うむ、頼りになるのう。では春也に任せるのじゃ」
その大きな体に抱き上げられ、休憩スペースで休ませてもらうと、彼はコーヒー牛乳を持ってきてくれたではないか。
「おお、気が利くではないか。ありがたく頂くとするのじゃ」
紙パックに刺さった、差し出されるストローをぱくんっと口に含んだ。暑かったのか喉が渇いていたのか、ちゅーちゅーと音を立て飲んでいく。
そして、紙パック程度の量はあっさりと飲み干し、満足げな様子。
◆
「さて、じゃあ邑喜ちゃん?」
そして青年は、邑喜の寝ころんでいるユッタリとしたイスの頭のほうに立つと。
「さっきも言ったと思うけど、俺、ツボ押しもできるんだ。どうだい? のぼせた体に効くツボ、押してやろうか」
ツボを押せるのは本当だが、のぼせた体に効くツボなどと適当なことを言いながら、青年はそっと玉藻の薄い胸に手を置く。
タオル等で隠されてもいないその場所を、もに、むにとつまむように揉んでみて。
「ん、柔らかい……じゃなくて。なんだか熱いな、やっぱり体がのぼせてるんだね」
体が熱いのは本当、だが、その理由はのぼせより、媚薬配合ボディソープのせいだと思うが……まあ、どちらでもいいか。と、適当に思考を流し。
「胸にはね、のぼせを解消するツボがあるんだ。押してあげるよ」
そう言いながら、幼い妖狐の胸を本格的に揉み初める。もしかしたら痛みも感じるかもしれないが、そこはきちんと言い訳しておく。
「ツボを押すんだから、少し痛いのは勘弁してね」
そして、邑喜の胸から、乳白色の雫が出るまで、男の胸への愛撫は止まらないだろう。
そう、先ほどのコーヒー牛乳には、悪戯として女性ホルモンをいじくり、母乳を出させるようにする薬を混ぜていたのだ。
どうやらこの春也という男、中々の趣味を持っているようだ。
◆
「そ、そうか……のぼせを治せるというのなら、任せるとするかの?」
ほう……と、甘い吐息を洩らしながら、相手を見上げる。
なんだか、獣みたいな眼光をしておるなぁ。なんて、ぼぅっとした思考が警鐘を鳴らすが、それを気にするだけの理性は溶けていて。
その、先ほど頭を撫でてくれた手が伸びてくれば抵抗もなく、胸に触れさせた。
「ん、ふあっ……はあ……あ、あっ、くうんっ……っ」
そして始まったのは、ツボという名の胸弄り。
膨らみかけである胸を揉まれれば媚薬もあってか、僅かな痛みの後から沸き上がる感触にすぐに声が洩れ始めた。
すると、次第に相手の手に伝わる感触に変化が起こるだろう。
揉む、というにはあまりにも乏しい膨らみだったものが、ほんの少しだが、手に揉む感触を与える程度に膨らみ出す。
同時に、つんっと立たせた乳首から、少しずつ……とはいえ、じわっと何かが染み出し始めた。
だが、ぼーっと意識がもうろうとしている少女自身は、その変化に気付いてないようだ。
◆
青年は、邑喜の乳首から乳白色の雫が出てきたのを見て、くすっと優しく邪悪に笑う。
「おや、何か出てきたね」
そして、体の位置を移動し、その小さな体躯に覆いかぶされる位置に移動すると、その雫のこぼれ始めた胸の先端に、チュッ。
小さく優しくキスでご挨拶。それと同時に、その雫を舌で味わうように舐める。
だんだんと、胸を揉む手と胸を舐め、吸う力に遠慮がなくなってくる。
軽く乳首に歯を立てればその先端から本格的に母乳があふれてきたのを感じた。
少々獣っぽい風味だが、それ以上に甘く、美味しい。
「おや、何か出ちゃってるね。もしかして、のぼせて体が変になっちゃったのかな?」
そうとぼけて言いながら、邑喜のボディラインを撫でる。
その手は、秘所まで到達して、先ほど洗ってあげた、大切な場所を撫で上げる。
「これは大変だね。でも安心して? ここにもツボがあるんだ、そこも押せば回復するさ……多分、ね」
そんな風に適当なことを言いながら、その可愛らしい唇に、触れるだけのキスを落として。
「大丈夫、全部俺に任せて」
◆
「えっ……何、が……? わ、な、何じゃっ……っ、ひ、ひんっ、ふあ、あああっ!?」
ツボを押しているだけのはずが、青年の体躯が上から覆い被さってくる。
何事かと体を起こそうとするも、続く胸への刺激と……唇によって触れ吸われ始めた乳首からの、びりびりっとくる強い刺激に体が跳ねた。
その刺激に反応するかのように母乳はじわじわと溢れてくる。
「そんな、事が……っ? ん、んっ! っ、んにゃああああっ!?」
はーっ……はーっ……と荒くなってくる吐息。
下ってくる手が秘所に触れればすでに、お湯ではない湿り気にぐっしょりと濡れてしまっているのが相手に伝わってしまうかもしれない。
ちゅくりと、そこを音を立て撫でられると、びくんっ!
体がまた跳ね上がり声があがる。強まる快楽に思考が段々と鈍くなり、抵抗しようとする意思も沸き上がる前に快楽に溶かされ、ただ快楽に身悶えるだけになってしまった。
◆
青年は片手で優しく頭をなでつつも、秘所を弄る方の指の動きは止まらない。その幼く小さい膣に、男の指が1本。
ゆっくり慣らすように挿入。そしてクチクチと指が蛇のように動く。それはまるで、その固く閉じた膣壁を揉みほぐすかのよう。
「ん、やっぱり中も熱い。ここもツボを押さないとね」
そう言いながら。実際は熱く、いやらしく、少しケモノっぽさのある愛液の香りや、そのぼうっと虚空を見上げるその姿に強い興奮を覚えているのか、股間のタオルで隠れた肉槍が、立ち上がっている。
「ツボはね、膣の奥の方にあるから、ここをよく解さないと痛いからね…じゃ、まずは柔らかい舌で解そうか」
そう言って、その細い足の間に顔をうずめると、その舌を、まだ幼いと言っていい膣に侵入させて、その蜜の味を存分に楽しんで。
「さて、まだちょっと固いけど、大丈夫だよね。妖怪は頑丈だし」
青年は、自身の腰に巻いたタオルを取り払う。その邑喜の体躯の大きさに似合わないようなモノを、相手の眼前に晒して。
「さ、ちょっと刺激が強くて、舌噛むといけないから、歯を食いしばるんだよ?」
◆
「は、ふあっ、あ、あ、ああっ!」
青年の頭撫でに嬌声で応えてしまう。
秘所を弄る指を、小さいながらも膣はあっさりと飲み込んでいく。だがその割に、中の締め付けはかなりきつい。
「ふ、ふあっ……わ、かった……のじゃ……ん、ふあ、ああ、あああんっ……は、あ、あっ!」
そして次に舌の柔らかな感触が膣内を襲ってきた。びく、びくんっ!
腰を跳ねさせてしまい、溢れる愛液は、休憩スペースの椅子をぐっしょりと濡らしてしまうくらいに広がっていく。
「はーっ……はーっ……? そ、それ、は……あ、あっ、ああああああああっ!」
見た目は小さいながら、指を、舌を受け入れれば少しは広がりを見せるその入り口。
あてがわれた大きく熱い肉の塊を、食い千切らんばかりの締め付けで迎え入れた。
限界以上まで広げられているように見えるその場所。でも、そうされる事で強い快楽を受けているのか、ぷしっ、ぷしゃぁっ!
愛液がしぶき上がる。と、同時に乳首から零れる母乳も僅かにしぶいた。
◆
「く、流石にきついな……邑喜ちゃん、頑張ってね。」
青年は、相手の体躯からの締め付けを感じつつも、無理やりピストン運動のように出し入れを開始する。
ズン、ズンと幼い妖狐の子宮を、薄い腹ごと突くかのような力強い動きで、相手の体からの快楽を貪る。
「っく……はぁ……ここかな? のぼせ直しのツボは……っ」
そして邑喜の反応が一際大きい場所を、ツボだと言って肉槍で弄ってやったりする。
そして、自身の体も限界の様だ。一回目の射精が近いのを感じ、相手の小さな体躯をガッチリと力強く抱き締める。
「……っく!」
そして、邑喜の幼い膣から子宮へと、溢れんがばかりの白濁をぶつけてやって、青年は深く息を吐く。
「ふぅ……どうだい?邑喜ちゃん。体は……大丈夫じゃなさそうだけど」
そう楽し気に笑って肉槍を引き抜けば、愛液と精液のカクテルがとろりと出てくる。
「とりあえず、ツボも押したし、後は体をゆっくり休めるだけだね」
そう言いながら青年は、再び邑喜の体をお姫様抱っこしてやる。
「じゃ、俺の部屋に行こうか。クーラー効くし、そこでゆっくりとしようね」
そう、ケモミミに囁きかけて、男は玉藻を自室にさらっていく。
もちろん、このまま邑喜の体を休めようという気はさらさら無いのだが……
まあ、この宿ではよくある事。なのだ。
◆
頑張ってね。などと言われれば、かすかに頷くように首を動かして。
「わ、わかっ……た……っ! ひ、ひうっ! んあ、あ、お、くうっ……あひっ、ひ、ひいいいんっ!」
小さな膣内に大きなモノを無理矢理捻じ込まれる形の性交尾。
その大きさの違いからか、青年の肉槍は子宮口さえも突き抜け、子宮内さえも犯し始めるようで。
激しい締め付けで青年を楽しませながらも、それで膣内を擦りあげられる感触に、何度も愛液を撒き散らし、潮を噴き上げ、果てには失禁までする始末で。
「あ、あっ……あ……ふあ……っ」
膣内から子宮内までたっぷりと精液で満たされる感覚。どうやら、終わったようだ。
入り切らなかった分は、結合部から溢れ出し、零れていく。
ひく、ひくっとその小さな体は、快楽の余韻に震えている。
「……お、おわった……のか?」
そして、相手の言葉の半分も理解できぬまま。
「……う……うむ……まかせ、た……のじゃっ……」
快楽に蕩けた表情を浮かべたまま、抱き上げられる。
その後、部屋でも体を弄られ、与えられる刺激に小さな体を身悶えさせて……求めるように腰を揺らし続けるだけの肉人形と化した。
その後、事が全て終わればぐったりと熱中症気味になってしまい。
意識がはっきり戻るまで、好き勝手してくれた青年に看病されたのであった。