「ミオリネさん!」
笑顔でこちらへと駆け寄ってくるスレッタにミオリネは『暑苦しいのよ』と、憮然とした表情で返す。
それでも人懐っこい子犬のようなスレッタは『えへへ……』と笑って互いの距離を詰めてくる。
「なに笑ってるのよ」
……あの日から繰り返し見る夢。
今日もまた、同じ流れになるかと思われた矢先──
「だって、ミオリネさんが感じてくれて嬉しいですから」
スレッタのその言葉と共に、身体の中心を快楽の電流が走り抜ける。
「っあ!? はっ、あぁン……!」
不意の快感に驚き、大きな声をあげてしまうミオリネ。
その反応に気を良くしたのか、スレッタは笑みを深めて膣を掻き回してくる。
「やっ……! あっ、はぅン! あぁっ、だめ……! んっ……くぅぅぅッ!」
脳髄を甘く蕩かすような凄絶な快感に抗おうとするも、一度肉の悦びを覚えてしまった身体なせいか、まるで『もっと』とねだるみたいに自ら股を大きく開いてしまう。
「こ、こんなの嘘よ……! いや……ッ!」
指での更なる愛撫を求めるかのような身体の動きに、真っ赤になり首を振るものの──
「ふふ……ミオリネさんは、ここを押すとイっちゃうんですよね♪」
スレッタがそう言って、『ぐい!』とGスポットを刺激した途端──
「……ひぁッ!? あっ、あーーーーーーッ!!」
ミオリネはそう叫びながら跳ね起きた。
「……ッ! ぅ……っは、うあ……ッ! はぁ……はぁ……はぁっ、ん……ッ……!」
急な目覚めに、これが夢なのか現実なのか判断が付かないようで、ミオリネは困惑の面持ちで激しく息を乱し続けた。
「……っく、は……ッ! あぅぅ……っん、ぁ……はぁ……っ」
少しずつ、ゆっくりと、乱れた呼吸が整うにつれ、意識を取り戻していくミオリネ。
徐々に先程の淫らな行為は夢の中の出来事で、今はその淫夢から醒めたのだと理解していく。
(……わ、私ったらなんていやらしい夢を……っ)
気付くと下着はぐっしょりで、夢とは言え達したせいか股間が熱く脈打っている。
その動きが快楽の呼び水となるようで、ミオリネは疼く股間をぎゅっと強く押さえ込んだ。
「んッ、くぅぅぅ……!」
しかし、そうしたところで焦れが解消されるわけではなく、寧ろ刺激を与えたことにより、身体が余計に快感を欲するようになってしまった。
「はぁっ、ん……こんな、いや……っ! こんなの……あぁ……全部、あの薬のせいだわ……ッ」
悪態を吐いてみてもどうにもならず、知らず指が割れ目の内部をなぞるように動いてしまう。
「あっ、は……あン! だめ……! あっ、くぅぅぅン……!」
鼻に掛かった甘い声が漏れだし、ミオリネは悔しげに歯噛みして身を震わせる。
しかし指の動きは止まらず、もう片方の手は乳房をまさぐり始めた。
「あふっ、ん……あぁ……ぁ、くっ……はぁぁっ!」
達して過敏になっているのか、衣服の上からでも十二分に感じられるようで、喉奥から大きな喘ぎが放たれる。
「うっ、……い、いやぁ……っ、ああ……ッ!」
続く愛撫と自身の声とに羞恥と嫌悪とを覚え、深く眉間に眉を寄せるものの、快楽を欲する気持ちは本能なのか、どうにも抑えが利かない。
「はぁっ! んっ、あぁ……このままじゃ……またイく……イっちゃう……っ。あぁぁっ、はぁ……いや! 誰か止めてぇ……ッ!」
そう叫び、手をショーツの中へと入れたところで──
「ミオリネさん」
温和な声と共に、『ぐい!』と強く腕を掴まれた。
「……ッ!?」
突然のことに驚き、目を見張るミオリネ。
その顔には明らかに不満の色が浮かんでいて、スレッタは不思議そうに首を傾げた。
「……あれ? どうしたんですか? 止めて欲しかったんじゃないんですか?」
「……う、うるさいわね! いつ来たのよ! 勝手に入ってこないでよ!」
「ご、ごめんなさい……。ノックはしたんですけど……聞こえなかったみたいで……」
「なら入らないで! 入っていいなんて言ってない!!」
「す、すみません……邪魔しちゃって。やっぱり、止めないほうが良かったですよね……。あんなに気持ち良さそうにしてましたし……」
「っ、言わないでよ……そんなことッ!」
「分かりました! 口より態度で示すべき……ですよねっ!」
何をどう解釈すればそうなるのか。
スレッタは昨日と同じく、ミオリネに圧し掛かっていった。
「ちょっ、い……いやッ……!」
昨日の今日なので、組み敷かれれば当然どうなるかは分かると言うもので、ミオリネは必死に抵抗したがあっさりとまた後ろ手に拘束されてしまった。
「むっ、無理矢理とか……最低だと思わないの!?」
「思わないでもないですが、これがミオリネさんのためなんです……っ!」
そう言い切ると同時にミオリネと唇を重ねていき、その口内へと舌を捩じ込んでいく。
「っあ! んっ、はぁ……ぁ、ん、くぅ……ッ!」
達して過敏になったところで寸止めとなっており、非常に感度が増しているようで、ミオリネは口付けだけで大いに身悶えし、甲高い喘ぎをあげた。
「やっ、は……ッ、あ! あぅン……は、ぁ……くふぅぅぅ……っ!」
「ミオリネさん……すごい声。やっぱり途中で邪魔しちゃったせいですね……ごめんなさい。でも、そのぶんウンと気持ち良くなってもらえるよう、頑張りますね……!」
そう言うなりスレッタは、ミオリネのショーツを脱がせて秘裂に何やらクリーム状のものを塗り付けた。
「ッ!? い、いや! 何を塗ったの……!?」
「塗るタイプの気持ち良くなれるお薬だそうです。あ、もちろん身体に悪い者ではないらしいので、安心して下さいね」
「気持ち良くなるって……それだけでもう、変な薬じゃないのよ! ……ぅ、あっ、んっ、ふ……いやぁ……ッ!」
一瞬、スーッとひんやりしたものの、暫くすると燃えるように熱くなり、たまらずにミオリネは身を捩り、足をガクガクと震わせた。
「大丈夫ですよ。ミオリネさんは心配性だなぁ……。ほら、昨日のお薬だって何ともなかったでしょう?」
「……はぁっ!? 何ともないどころか、あんないやらしい夢を──」
「いやらしい夢?」
「……な、何でもないっ!」
スレッタに夢の話まではしたくなくて、ふいと顔を背けるミオリネ。
このまま平静を保ちたいが、局部は火照り、疼いてくる一方で、何もしていなくても喘ぎが漏れてしまう。
「あっ、あう……! んっ、はぁ……ぁ、いや……っ。ん、くぅ……ッ!」
「ミオリネさん……おまんこすごく、ひくひくしてる……」
感心したように言いながら、手の平全体で秘部を包むようにして押さえ込むスレッタ。
じぃ……ん、と甘い痺れが股間に走り抜け、ミオリネは腰を跳ね上げた。
「ンはぁ……! んぁっ、ん……はぁ……ああッ!」
「うんうん。だいぶ感度が高まってますねぇ。この調子で頑張りましょう!」
この場に似付かわしくない程、明るい声。
しかし本人は至って真面目なのだろう。
母親に教えられた通り、また口付けで相手の唇を塞ぎ、白い錠剤を喉奥へと押し込めていく。
「さぁ、ミオリネさん。今日もお薬……しっかり飲んで下さいね」
「い、いや……っ! もう充分でしょっ、お願いだから……もうやめてよ! いやぁっ、あ……ンぐぅ……!」
腕を拘束されているため大した抵抗は出来ず、捩じ込まれた舌に口内を蹂躙された後、薬を嚥下させられる。
「うっ、く……ぅ、ンむぅぅぅ……ッ!」
スレッタの舌を思い切り噛んでしまえば、あるいは薬を飲まずに済んだかもしれない。
しかしミオリネは、そうしようとは考えもしなかった。
トラウマレベルの恐怖を与えられても、これだけ酷い目に遭わされても、それでも彼女の中にはスレッタへの愛情が確かにあるのだろう。
「うぅ……、苦っ……」
「ふふ、良薬は口に苦しというやつですかね」
くすくすと笑って言いながら、スレッタは彼女の股間に添えたままでいる手の平を、ゆっくりと動かしていった。
「あうっ!? ん……、やめ……ッ! あっ、あぁン……!」
爪先をピンと伸ばし、背を仰け反らせるミオリネ。
快感がとても深く、乱れる息と共になだらかな腹部を苦しげに上下させている。
「ミオリネさん、たくさん感じてくださいね……」
そうミオリネを労わる言葉を吐く唇で彼女の乳首を啄み、そして『ずぶりっ』と指の束を膣へと埋め込んでいく。
「……ひぐっ!? ん……は、ぁ……あああッ!!」
スレッタの指がナカへと入ってきた途端、身体が昨日の快楽を思い出したのか、熱く疼くような快感がヴァギナ全体に伝わり、ミオリネは『プシャッ……!』と潮を噴いてしまった。
「……おお! ミオリネさん、すごい! 指を入れただけで、もうイくなんて! まだ動かしてもいないのに!」
「い……やっ、あぁ……言わないでぇ……ッ!」
スレッタに言われるまでもない。こんなにすぐイくなんてと、ミオリネ自身が一番そう思っている。
彼女は羞恥に顔を赤く染め、そして長い睫毛を涙で濡らし、スレッタから顔を背けた。
「……もういいでしょ。帰ってよ。一人にしておいて……!」
「ミオリネさん……でも、まだ満足していないんじゃないですか? 乳首がカチカチなままですよ……?」
そう言いながらスレッタは彼女の胸先を甘噛みしつつ、空いた手でもう片方の乳首を『コリコリ』と刺激していった。
「ひぅっ!? い、いや……やめて! あっ、あーーーーッ!」
胸先への責めに鋭く身体が反応し、快感を覚えると共に膣が『ぎゅうっ』と締まり、スレッタの指を強く食い縛る。
すると指と膣肉との密着度が増し、更に快感が深くなっていくようで、ミオリネは『ひぃひぃ』と噎び泣き、絶頂を繰り返していった。
「だ……めぇ、いや……! あっ、あああぁぁぁッッ!!」
『ブシュブシュ』と派手に連続して噴きあがる潮を見て、スレッタは安堵したように目を細めた。
「ふふ、お潮いっぱい出ちゃいましたね。これだけ感度がいいなら、おっぱいでもイけるかも……?」
指の束を膣内で『くちゅくちゅ』と動かしつつ、ミオリネのささやかに膨らんだ乳房を強く揉みしだき、尖らせた舌で胸先を舐め上げていく。
「あぁ……んっ! はぁ……やめて、いや……お願いっ! だ……めぇ……ッ!」
薬のせいか、それとも何度も達しているせいなのか、あるいはその両方か。
ともあれミオリネは酷く感度が高まっている状態で、胸先に走る甘い痺れに手足を震わせ、果てていった。
「い……やあぁあぁぁぁぁぁーーーーーッ!!」
足の先から爪の先までピンと反らして絶頂へと上り詰めていくミオリネを、追い詰めるかのようにしてスレッタは、赤く肥大した肉豆を摘まみ上げ、すり潰すみたいに扱いていった。
「……い゛ッ!? い゛ああああ! やッ、あーーーーーーーッ!!」
凄絶な快感にミオリネはもうまともに言葉を発することが出来なくなってしまったようで、掠れた声をあげながら繰り返し達していった。
「……ふふ。もうどこをどう責めてもイっちゃうみたいですね」
「ぅ……あ、ああっ……うぁっ、う……、うぅぅ……ッ……」
過ぎた快感に激しく息を乱し、その苦しさからかミオリネは、ぼろぼろと幾つも大粒の涙を零した。
そんな彼女を見て可哀想にと思ったわけではないのだろうが、スレッタは膣から指を引き抜いて──
「たくさんイったら疲れたでしょう? ミオリネさん、どうかゆっくり休んで下さいね」
手の拘束を解いた後、額にそっと口付けを落とし、早々に部屋から去って行った。
「…………」
ぐったりと脱力し、目を閉じるミオリネ。
しかし身体の芯にはまだ熱さが残っている。
「っ、く……」
悔しげな声を漏らすも、彼女の手は燻ぶる火を消そうと自身の乳房と股間へと向いており、ゆるゆると緩慢にその部分を揉みしだく。
「はぁ……ん、あっ、ああ……!」
(……あんなにイかされた後なのに、自分でこんなことして私……もうダメかもしれない……)
ミオリネは目元を赤く染めながら、自分を慰めていった……。