※この作品はR-18です。

アティ先生を媚薬温泉とエロマッサージで堕としてイチャイチャ夫婦生活   作:猪熊夜離

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『サモンナイト3』発売20周年おめでとうございます!

20年経っても変わらないアティ先生のDo SUKEBE エッチっぷりに負けないよう書きました。


第1話

媚薬温泉

 

 

 温泉旅館の朝は早い。誰もいない朝風呂に入るのが温泉で一番の楽しみというお客様のため、まだ陽も昇ってない時間から風呂掃除を始める。風呂場は温泉の顔。汚れが残っていると他の仕事も手抜きをしているんじゃないかと厳しい目を向けられる。そのため風呂場の掃除は他に仕事を抱えているときでも気が抜けない。

 

 お客様に喜んでもらうためですから。つらい時もありますけど、お客様の笑顔を見ると、この仕事やってて良かったなと思うんですよね。

 

「……なーんてね、しばらく客なんか来てないけど」

 

 俺は山で摘んできた植物を乾燥させ、袋に詰めた特性の入浴剤を風呂に沈めながら呟く。もちろん当旅館の温泉は天然掛け流しなので入浴剤など必要ない。本来の用途であれば。これは俺が今夜のお愉しみに向けて仕込んでおく罠だ。

 

「今日は久しぶりの客。それも上玉だからな」

 

 袋を湯に沈めると最初はブクブクと泡が出る。袋内の空気が抜けきると静かに底へ沈んでいった。

 

 これは俺が特別に調合した媚薬温泉の素だ。事前にテストしたところ温泉に入りに来た猿が媚薬温泉に浸かると、雄も雌も関係なく盛り、そこらで交尾を始めた。

 

 爺さんの日記に書いてあった配合どおりに素材を準備し、混ぜ合わせただけの俺は予想以上の効果に戦慄した。

 

 爺さんは俺を拾ってくれた温泉旅館の元主人だ。婆さんと夫婦仲良く旅館を経営していたが子宝に恵まれず、自分たちの代で畳まなければならないと落胆していたころ、こっちの世界に流れ着いた俺を拾った。

 

 少し不穏なワードが出てきたところで補足説明すると、俺は元々この世界の人間ではなった。ある日、気がつくと全然知らないこちら側の世界に落ちてきていて、変える手段も分からず途方に暮れているところを老夫婦に助けられたのだ。

 

 その恩を返すため俺は数年間を彼らと一緒に過ごした。温泉旅館の仕事などしたことなかったが、もともと要領は悪くないタチだったので爺さんの後に続き覚えた。

 

 全く知らない世界に落ちてくるというハプニングがあったにしては、この数年間の人生は悪くないものだったと思う。しかし、俺を拾ってくれた老夫婦が昨年亡くなると、温泉旅館に来ていた客足がパタッと途絶えた。なぜだと俺は自問する。やり方は爺さんたちの方法から変えてないはずだ。それなのになぜ。

 

 思うに。

 

 この宿を訪れる人間の動機には少なからず老夫婦の存在があったのだ。彼らの人望や夫婦が互いに寄り添って作る旅館の雰囲気が好きだったのだろう。それは俺一人では再現できなかった。

 

 俺は寂れた旅館を守り続けているが、それもいつまで続くやら。旅館の赤字を補填するため俺は山で採った薬草を素材採集名目で冒険者ギルドに納品し始めた。

 

 この世界に流れ着いたとき、俺は最初に冒険者として一旗揚げようとした。俺が元居た世界では、俺のような境遇の人間はだいたい神様の依怙贔屓としか思えない能力を与えられていて、新しい世界で冒険者として名を馳せていくことになる物語が流行っていた。それにこの世界では、たまに他の世界から流れてきた人間が英雄的な活躍をして名が残ることもあったらしい。ならば、その筋書きに沿った生き方を俺もしようと考えた。

 

 だが間もなく俺は現実にうちのめされる。

 

 俺に人より優れた特殊な能力はなかった。俺は俺だった。たとえ異世界に転移しても俺は普通の人よりチンポがデカいことと、一晩で八回射精した記録を持っているだけのつまらない男だった。

 

 俺の腰から上には他人に誇れるようなエピソードなど、ひとつもなかった。

 

 すぐに冒険者家業は行き詰まる。冒険者ランクは最下級から上がらず、新人冒険者の小遣い稼ぎと呼ばれる雑魚モンスターでさえ、死闘の末にやっと一匹仕留められるかどうかだった。

 

 だから老夫婦が拾ってくれなければ俺は、縁もゆかりもない異世界で野垂れ死に必至だった。その恩に報いるためにも彼らが大事にしていた旅館を守りたいのだが、やはり俺では力不足だったか。

 

 無力感に打ちのめされながら冒険者ギルドへ薬草を納品しに行ったのが一カ月前。そこで俺は見知らぬ美女と出会った。

 

 彼女は赤毛のロングヘアーをなびかせ、腰に剣を佩いていた。温和な顔立ちだが身のこなしに隙はない。相当な場数を踏んできていると匂わせた。着ているものはリブ生地のワンピースっぽい服。それは彼女の体にぴったりと貼り付くサイズで艶めかしいボディラインを際立たせている。顔は大人しそうなのに体つきは男を誘うスケベな体型だった。大きな胸から、くびれた腰、そして引き締まった尻へと流麗な曲線が描かれる。しかもワンピースはミニスカート程度の丈しかない。太ももまで隠れるサイハイブーツを履いているため肌の露出は抑えられているが、座っている彼女を正面から見たら魅惑の三角地帯が拝めそうだった。防具らしいものは身に着けていなかった。

 

 彼女がギルド内を歩いているだけで男たちの視線が集まる。その視線は主に胸に向かっていた。

 

「いい女だな」

 

「ああ、ありゃあ相当な美人だぜ」

 

「彼氏とかいるのかな?」

 

「やめとけ。あれが最近売り出し中のアティだぜ。そこらの新人冒険者と同じつもりでちょっかいをかけたら痛い目を見るぜ」

 

「マジかよ……」

 

 彼女の存在は噂になっていた。なんでも最近ふらっとこの街に現れ破竹の勢いで顔と名前を売っている凄腕の冒険者だとか。ただ強いだけでなく見た目どおり優しく、情に篤い性格のため普通の冒険者なら報酬と仕事内容が見合わないと断ってしまうようなクエストでも、依頼人の窮状に耳を傾け力を貸すらしい。

 

 そのため彼女の評判はうなぎ登りで今や引く手あまただそうだ。俺には関係ない話だ。俺はそんな凄い冒険者に相手にされるほど大した人間じゃない。きっと彼女のような男を堕とすのは、アティと並んでも恥ずかしくない凄腕の冒険者だろう。俺なんかお呼びじゃない。そう思っていた。

 

 だが、その日、宿に帰ってからも俺の頭にはアティの立ち姿が焼き付いて離れなかった。彼女の大きな胸に飛び込み顔を埋めたい。彼女を四つん這いにして大きな尻にキスし、揉み、反対の手はおまんこをクチュクチュ掻き混ぜてあげたい。あの掴みやすそうな柳腰を押さえ込み、俺のほうに引き寄せて二人の恥骨が触れ合うまで深く俺のチンポをアティのマンコに挿れたい。

 

 そして、最後は彼女の膣内に射精して、俺から離れたくても離れられなくなる愛の結晶を作りたい。

 

 その夜は妄想とオナニーばかりが捗った。

 

 次の日も朝から悶々としていた。このままでは仕事に差し支えるので頭を冷やすために、まだ日が昇り切らない早朝のうちに山に入った。山の空気を吸いながら無心になろうとしたが、昨日見たアティの美しい姿態が頭から離れず煩悩は消え去らなかった。

 

 仕方なく山菜採りを兼ね、いつもより眺めに山の中を散策することにした。お客様が宿泊中ならできない突発的な予定変更。誰も泊まってないからできたことだが経営者としては頭が痛い。

 

 そうして歩いていると山中で見覚えのある植物を見つけた。それは爺さんが媚薬温泉の素材に挙げていた薬草の一種だった。

 

 本来の用途は使用者の血流を促すことで冷え性の手足を温めるために使う薬草だ。軟膏に加工されたものが市販されている。だが、いくつかの素材と混ぜ合わせ効能がアップしたものを体内に取り込むと催淫効果のある興奮剤になるらしい。俺の養父である爺さんは一時期、温泉を子宝の湯として売り出そうと計画したようだ。そのために夫婦の夜が盛り上がるような仕掛けをいくつか考案。そのひとつに媚薬温泉があった。

 

 山で豊富に採れる薬草を利用できれば経費は抑えられる。薬学は素人ながらも手当たり次第に試した奮闘の日々が日記には残っていた。

 

 ただし、爺さんの日記によれば、婆さんと試した結果あまりにも効果が強すぎて怖じ気づき、実際には使わなかったのだとか。その時の赤裸々な夫婦性活も日記には克明に書き記されていた。それは前いた世界で読んだセックス体験告白手記にも劣らないエロエロな内容で……。

 

「爺さんなに書いてんだよ!」と思わず俺は日記を放り投げてしまった。

 

 俺が知りたかったのは温泉旅館再興のヒントだ。そのために若かりしころの爺さん婆さんが、どうやってこの旅館を人気の宿にしていったか知ろうとして、彼の日記を読んだのだ。まさか第二の両親とも慕った人たちの夫婦性活を数十年越しに読まされるとは。

 

 しかも爺さんの文章がまた無駄に上手い。情感たっぷりに媚薬で発情した婆さんを押し倒したときの心持ちやら、プレイ内容やらが書かれており――。

 

「だからなに書いてんだよ爺さん! 俺が読みたかったのはサクセスストーリーであって、セックスストーリーじゃねぇーんだよなー」

 

 と言いつつ一晩中その日記を読んでしまった俺は、爺さんの読みやすいかつ美麗な文章の力もあって内容をバッチリ記憶した。

 

 山で一人になった俺は、目の前に生える薬草を取っかかりにして、記憶の中にあった媚薬温泉の素材を思い出す。どれも山に自生している植物を加工すれば間に合いそうだ。

 

 周りに誰もいない山中で俺は悪い考えに取り憑かれた。

 

 もし爺さんの日記が本当にあったことで――あそこだけ妄想日記というのも考えにくいが――媚薬温泉は女をメロメロにするなら、アティだって発情させられるのではないか。

 

 人間の息づかいがやけに煩く聞こえて俺は振り返る。山の中には誰もいない。俺は自分の興奮した息づかいにビビっていたのだ。後ろめたい考えを持った人間はそうなる。

 

 その日から俺は来るべき日に備えて準備を開始した。爺さんの日記を元に素材を集め、加工し、媚薬温泉の素を作り出す。実験には温泉に入りに来る猿を使った。人の気配がしなくなったのを良いことに最近は週三ペースで勝手に湯を使うエテ公どもだ。入湯料代わりに協力させたとて罰は当たるまい。

 

 実験は大成功。発情した猿どもはそこらで交尾を始めた。一晩中喧しい獣どもの交尾に悩まされたが、いずれ猿の咆哮がアティの喘ぎ声に変わると思えば楽しい時間でもあった。

 

 媚薬温泉の準備が完了した俺は冒険者ギルドに依頼を出した。温泉旅館の周辺にモンスターが出没して困っている。このままでは客足が途絶え、亡き養父から受け継いだ宿を続けていくことができない。経営が苦しいため心ばかりの寸志と滞在中は宿泊費を無料にすることでしかお返しできないが助けてもらいたい。

 

 ――と、まあ、そんな感じの依頼文を哀れっぽい調子でつらつら並べ立てた。最後に依頼金を書き添える。これは相場を大きく下回る金額にした。まともな冒険者に応募されては困るのだ。アティのような強いのに慈善事業も同然のタダ働きしてくれる人間に来てもらわないと。

 

 果たして応募してきたのはアティ一人だった。実に好都合である。

 

 彼女にはモンスター討伐まで一番良い部屋に滞在してもらうつもりで準備した。これは実質、俺とアティのハネムーンでもあるのだ。綺麗な思い出を残したやりたいじゃないか。

 

 そして今に至る。

 

 

エロマッサージ堕ちするアティ

 

 

「ふー、やっぱりここの温泉は気持ちいいですね」

 

 朝から旅館周辺のモンスターを討伐して来たアティは、汗を流すために一風呂浴びに来た。彼女は全裸になるとタオル一枚を手に浴場に入る。そのまま洗い場に向かい体を洗ったあと、湯舟に入った。

 

 肩まで浸かると山中を歩き回った体に温泉はよく染みた。軽くストレッチするように手足を伸ばす。

 

「はぁ~極楽です」

 

 露天風呂からの眺めも良い。山の木々の隙間から見える空には雲ひとつなく、澄んだ青空が広がっていた。鳥の鳴き声も聞こえてくる。爽やかな風が吹くたびに木の葉擦れの音が耳に届いた。

 

 この地域は夜よりも昼が長いらしい。時間的には夕方と夜の中間といったところだが、まだ闇の気配は感じられない。この空を見ていると自分は本当に違う世界へ来てしまったのだと感じる。

 

 気づくとアティは元居た世界を離れ、この世界にやって来ていた。なぜと心配するより先に彼女は行動を移していた。理由は腰を落ち着けてからでも考えられる。なにを置いてもまずは生活の基盤を確立するのが先だ。

 

 幸いにして言葉は通じる。万が一そこから不可能では見知らぬ世界で赤ん坊も同然だった。

 

 すぐにアティは自分の身分や能力なら冒険者が適していると判断した。冒険者になればギルドを通じて身分証が発行されるし、戦う力ならアティは持っている。特定の国や地域に縛られず広域で活動できることも魅力だった。いずれ元の世界に戻りたいアティからしてみると、冒険者は生活費のための仕事と帰還のための情報収集を一度にできる都合が良い職業だったのだ。

 

 彼女は普通の冒険者なら報酬が安すぎると言って渋る仕事も率先して引き受けた。それはアティ生来の優しい性格ゆえでもあったし、少しでも多くの人と接することにより些細な民間伝承でも構わないから異世界転移に関する情報を得たい考えもあった。

 

 そうやって今回のアティは温泉旅館にやって来た。

 

「そろそろ上がりますかね」

 

 長湯をしてしまった。

 

 立ち上がると火照った体から湯が流れ落ちる。

 

 湯気で煙る浴場を進むと、脱衣所に出た。浴衣というらしい館内着に着替える。布を体に巻いて帯という紐で縛るだけのシンプルな構造にアティは慣れない。昨日この宿で初めて浴衣を体験した。部屋にある説明書きを読みながら自分一人で着てみようとしたのだが、どうにも綺麗に決まらない。

 

「ちゃんと着られるようにならないといけませんよね」

 

 無理して浴衣で過ごす必要もない。着慣れた服に着替えれば事足りるのだが、せっかく知らない文化を体験できるのに素通りは勿体ない気がした。

 

 手早く身支度を済ませて、脱衣所を出る。受付カウンターの前を通ったとき、ちょうど中から人が出てきた。相手も脱衣所から出てきたアティに気づき、声をかける。

 

「あ、アティさん!」

 

「こんにちはヒロさん。もう今晩はかな?」

 

 彼は宿の経営者にして唯一の従業員でもあるヒロ。年齢は三十歳の少し手前くらいで背格好は標準的。アティは彼も自分と同じ異世界転移者だったと聞き親近感が湧いた。この仕事を受けた理由にも同じ境遇の人間と同病相憐む気持ちがなかった訳ではない。

 

 この宿の仕事ぶりを見ていれば分かる。彼は真面目で働き者で気遣いもでき、なによりも誠実だ。そういう人間が困っている状況を見捨てられるはずがない。たとえ自分が損をするとしても。それがアティの性格であった。

 

 その優しさゆえに騙されたり利用されたりすることも度々あった。なにも知らない異世界転移者を言いくるめ、危険な仕事をさせる組織というのもあるのだ。

 

「お疲れさまでした。宿の周りの様子はどうでしたか」

 

 ヒロの質問にアティは首に掛けたタオルで汗を拭いながら答えた。

 

「まだ初日だけど、モンスターが襲って来ることは一度もありませんでしたよ」と、思い出すように語る。

 

「それにお猿さんも元気でしたよ。今日は五匹くらい見かけました」

 

「そうですか」

 

 ヒロはホッと安堵したように胸を撫で下ろす。

 

 最近は山の中でモンスターが出没し、客が安心して過ごせないため心配していたようだ。せっかく良い旅館なのに客が自分しかいないのもモンスター被害のせいだろうとアティは思った。

 

 討伐のため腕利きの冒険者を雇おうとしたものの討伐依頼は高額になりがちだ。たとえ相手が低級モンスターだとしても思わぬ不覚を取る可能性は常にある。依頼内容が討伐だと冒険者たちは危険手当込みの金額を期待する。

 

 もともとはヒロも冒険者だったらしい。だが彼の場合は戦うことに向いていなかったようで、途方に暮れていたところを先代の経営者だった老夫婦に拾われたのだとか。だから自分で討伐するという考えはなく、さりとて現在の財政状況では高額な依頼料も捻出できないと嘆いていたところにアティが現れたというわけだ。

 

 我ながら損な性分だとアティ自身も思うが、困っている人を見て見ぬ振りして通り過ぎるくらいなら、自分から進んで泥を被る。それがアティという人間だった。

 

 ヒロと別れ部屋に戻ったアティは、座椅子に座り一息ついた。床で生活するスタイルも彼女は知らない独特な風習だった。こちらの世界でもメジャーなものではなく、一部の地域でだけ続いている生活様式らしい。

 

 そうやって静かにしていると、突如として彼女の下腹部に疼きが生じた。

 

「あうっ」

 

 ずきんと疝痛にも似た感覚が彼女の生殖器官の奥――子を成すための場所から生まれる。その感覚に彼女は心当たりがあった。アティとて大人の女である。性欲の高まりや自慰行為による発散くらいはしたことがあった。しかし今の疼き方は今までのそれとは違う気がする。体の内側から突き上げてくるような衝動。こんな高まり方は経験したことがなかった。

 

「疲れているのでしょうか。そこまで激しい運動をした覚えはないのに」

 

 男性は極度の疲労状態に達すると体が子孫を残すため、本能的に性衝動が高まると聞いたことがあった。まさか自分もそれなんだろうかとアティは考えたのだった。

 

「失礼します」

 

 ヒロの声がしてドアをノックされた。返事をすればヒロが入って来る。彼の手には湯飲み茶碗を載せたお盆があった。中身は温かいお茶だ。それをテーブルの上に置きながら尋ねた。

 

「お茶をどうぞ」

 

「ありがとうございます」

 

 アティの礼を聞きながらヒロは自分の分を用意し始める。それから座椅子を引き腰掛けると湯飲みを手に取った。

 

「あの……」

 

 なんの用件で来たのだろう。このまま居座るつもりだろうか。そんな疑問を込め、アティは恐る恐る口を開く。

 

「……なんでしょう?」

 

 一方のヒロは、自分がここにいるのは当然だとばかりの態度でアティの困惑には頓着せず、にこやかに言った。

 

「アティさんはこれからどうなさるおつもりですか?」

 

「……と、言いますと?」

 

意図を掴みかねる質問に困惑する。なにを聞かれているのかよく分からなかった。

 

「モンスター討伐の件です。お恥ずかしながら僕は冒険者としては三流どころか五流の人間だったので、ほとんど討伐依頼というものを受けたことがないんです。それで一流冒険者の人たちは、どんな手順で仕事するのか気になって」

 

「一流だなんて。恐れ多いです」

 

 謙遜ではなく本当にそう思っているのだと分かる声音で彼女は言う。

 

「えっと……そうですね。まずは対象を探すところから始めます」

 

「探す? どうやってですか」

 

「やはり基本は足ですね。今日も宿の周りは隈なく探しましたが、明日からはもっと範囲を広げて捜索します」

 

 答える最中にもアティの息は次第に上がっていく。話す最中に「んっ♡」「あっ♡」と艶めかしい吐息が混ざってしまうのを聞かれてしまっただろうか。ヒロに気づいた素振りはないが、客商売だと客の不都合なことは無視する癖がついているのかも知れなかった。

 

 アティは内股を擦り合わせながら会話を続ける。

 

「なにか手がかりはあるんですか?」

 

「いいえ、まだありません」

 

「それじゃあ、手掛かりを探して歩き回る必要がありますね」

 

 そのときだった。股間部に甘い衝撃が走った。今まで感じたことのない感覚。腰が砕けそうになるほどの強烈な快楽に、思わず前のめりになって倒れそうになる。どうにか両手を前に突き出して堪えるも、顔は赤く紅潮していた。

 

「お疲れでしたら、マッサージなんてどうです? 明日のこともありますし体をほぐしておいたほうがいいんじゃないでしょうか。実はモンスターの討伐が完了したら新しいサービスに組み込もうと思って練習していたんです。ぜひ披露させてください」

 

「マッサージ、ですか?」

 

 ヒロの提案にアティは逡巡した。今の状況で体に触れられて大丈夫だろうか。とても敏感になっている。彼の前で恥ずかしい姿を見せてしまうのでは。それでも、この異常が疲れからきているなら癒やしは必要だ。真面目そうなヒロなら変なことはしないだろうという思いもあった。それに彼は冒険者を挫折するくらい腕っ節には自信がないようだ。もし変な風に触ってきたら全力で抵抗すればいいだけ。そう判断してアティは答えた。

 

「分かりました。お願いします」

 

「それではすぐに準備を始めますね」

 

 アティの返事を待ってヒロが寝室に手早く蒲団を敷く。

 

 ここに寝てくださいと言う彼の招きに従って蒲団に俯せで倒れ込んだ。その背後に回り込んだヒロの手が背中を撫でるように動く。

 

「では、始めていきますね」

 

「……ッ!」

 

 それだけで、びくりとアティの体は震えた。すでに全身の皮膚感覚が鋭敏化しているのが分かる。肩甲骨の内側、脇の下、そして背骨に沿ってなぞるように指先が這っていくだけで、ぞくぞくとした快感がこみ上げてきた。

 

「うぁ……ふぅぅ……ンンッ……」

 

 鼻にかかった声が漏れ出る。明らかに感じてしまっている声だった。羞恥と戸惑いがない交ぜになり顔が熱くなる。せめてもの救いはまだ理性が残っていることだが、だからこそ羞恥を感じる。

 

(これしきのことでこんなに感じてしまうなんて)

 

 これではまるで発情期の動物だ。そう思っていても体の反応は止められない。むしろ意識するほどますます高まっていくようだった。乳房の先端がツンと上を向いて硬くなっているのがわかる。そこをいじって欲しいと思ってしまうほど切なさを感じた。

 

(どうして、こんなときに……)

 

 体が熱い。熱病に罹ったかのように火照っている。心臓の鼓動が速まるにつれ呼吸が荒くなる。頭がぼんやりとして意識が霞み始めていた。体の奥から止めどなく湧き出す愛液が秘所を濡らしているのが分かった。それは下着を濡らしても止まらず、浴衣の布地まで浸透している。この分だと蒲団にまで染み出ているかもしれない。それが恥ずかしくて堪らないのに、どうしようもなかった。

 

「どうかしましたか?」

 

 彼が耳元に顔を寄せ囁くように聞いてくる。彼の声が空気を震わせると、アティの背中も波打つように震えた。酷く発熱したときに聞くように音が頭の中で、ぐわぁんぐわぁんと鈍く反響している。

 

「いえ……なんでも……ありません」

 

 選択を間違えてしまったかもしれない。今さら気づいた。しかし、もはや手遅れだった。

 

「ああぁ♡ そこぉ♡」

 

 彼の手が太もも裏の太い筋肉を掌底で押す。ただでさえ一日歩き通しだった脚には開放感と多少のくすぐったさを与えるマッサージ。今はその刺激さえ快楽に変換されるほどアティの肉体は雌悦に貪欲だった。

 

「ここから少し手を上に移動させます。失礼しますね」

 

 上という言葉の意味を理解するよりも先にヒロの手が尻に触れてくる。日々の運動で引き締まっているが適度に肉が付き、女性らしい丸みもあるアティの尻。そこをヒロが掌底や肘を使って押し込む。

 

 ギューッと大臀筋に圧をかけられ、アティの背筋が弓なりに仰け反った。彼の体重も加わり股間が蒲団に押しつけられると、じんわりと温かいものが広がった。

 

 その感触すら気持ちよく、彼女は恍惚の表情を浮かべる。もう我慢できない。はしたない声を漏らす。

 

「あんっ、やんっ……お尻っ、ダメぇっ」

 

「我慢してください。ここをほぐすとお尻だけでなく腰や背中も楽になりますからね」

 

 彼の口調は至って真面目だ。それはそう。だってここまで彼は真面目なマッサージしかしてないのだから。それに反応して気持ち良くなってしまっているのは私の体だ。私の体が勝手に発情してなんてことのないマッサージまで、まるで男の人がアレのときにする愛撫と同様に受け取ってしまうのだとアティは己の浅ましさを恥じた。

 

 だけど世の中には手当という言葉もあるように、人間が人間に触れられるだけで癒される、痛みが和らいで気持ち良く感じる現象があるじゃないか。老人が痛む背中や腰を子供や孫に摩ってもらうだけで楽な気分になるように。私が感じているのはそれの強烈なバージョンだとアティは自分の感触を正当化しようとする。

 

 けれど現実は変わらない。私が彼のマッサージで感じているのは癒やしの感覚より、性的な興奮に近い感覚だと認められるようになるまで、然程時間はかからなかった。お腹の下のほうが疼いて切ないほどに熱い液体が溢れてくる。孫に腰を摩られて濡らす祖母がいるだろうか?

 

 それを知られたくなくて、どうにか堪えようとしていると、ふと彼の手が止まった。

 

 ほっと安堵の息をつくも、どこか名残惜しい気持ちが芽生えてしまう。その感情の意味を自覚して頬が熱くなった。

 

「次はここを刺激していきますね」

 

 そう言って彼はお尻の割れ目の上端――少し出っ張った骨を今度は掌底ではなく、手のひら全体で包み込むように押した。そして円を描くように巧みに動かしながら優しく揉んでいく。決して強い刺激ではないのに神経が鋭敏になった状態でそこを押し回されると、下半身全体の力が緩んで失禁しそうになった。

 

「ここは古くから不思議な力が宿る場所とされているんです。温めながらマッサージしてあげることで女性の機能が活性化するとも言われているんですよ」

 

 どうですか、と尋ねてくるヒロの質問にも答えられない。アティは枕を強く抱きしめ、そこに顔を押しつけると声を抑えた。そうしなければ獣のような嬌声が漏れてしまう気がしたからだ。

 

 彼女の反応から返答を聞くまでもなく理解したのだろう。彼はさらに力を込めて丹念に凝り固まった部位を刺激する。そのたびに、ぴくん、ぴくんと体を震わせた。

 

(ダメ、なのに……このままじゃ……)

 

 そんな思いに反して体のほうは従順に快楽を受け入れていた。

 

「んっ♡ あぅっ♡ もう許して♡」

 

 涙混じりの声になりながら懇願する。それでも手は止まらない。

 

「我慢してください。もう少しですからね」

 

 ヒロの声は心なしか楽しんでいるように聞こえた。気のせいだろうと思いつつ小憎たらしく感じてしまう。やはり女を自分の手で感じさせているときの男は、増長してしまうものなのだろうか。

 

「少し違う刺激も入れておきましょうか」

 

 言うなり彼は中指と薬指の先端で先ほどまで揉みほぐしていた骨を叩き始めた。力任せに叩くのではなく、手首のスナップを利かせリズミカルに一定のテンポで弾くような殴打を繰り返す。そうすると衝撃がアティの骨盤全体に響いた。さらに腰を叩かれているはずの衝撃が前に回って子宮まで浸透する。

 

「ヒグッ! ングゥ……ングゥ……!」

 

「ここの骨は靱帯で子宮とも繋がってるんですよ。だから刺激してあげると子宮も活発化するんですね」

 

「おッ! おほぉぉおおぉっ♡♡♡」

 

 一際強く叩き込まれると、アティは甲高い嬌声を上げて体を反らせた。ビクンッと腰が跳ね上がるほどの快感に一瞬意識が飛びかける。目の前が白く染まり、思考が霧散して何も考えられなくなるほど気持ちよかった。

 

(あ……これ、駄目……イっちゃう)

 

 秘所の肉ビラが激しく収縮するのが分かった。股間から溢れてくる蜜液が下着を濡らした。

 

 だらしなく半開きになった口で枕をよだれだらけにしながら「おほっ♡ おほっ♡」と下品極まりない喘ぎ声を上げ続けた。そんな姿を晒しても、もう恥ずかしいとは思わなかった。ただ絶頂への渇望だけが高まる一方だ。

 

 しかし彼は、なかなか果てさせてくれない。絶妙の力加減で指を動かし、アティがイキそうになると少しポイントをずらして叩く。まるで拷問のように辛い時間だった。一度イカせてもらえたほうが楽になるかもしれないのにと思ってしまう。

 

 昨日今日の付き合いでしかない男の手で絶頂を迎えたいと考えてしまうことに、違和感は覚えなかった。それよりもイク寸前でお預けされることのほうが苦痛なのだ。早く楽になりたいという思いが強い。そのためならば何でもしてしまいたくなるくらいに。その考えを見透かされたのか、彼が口を開いた。

 

「だいぶお苦しいようですね。どうしましょうか? まだ続けますか?」

 

 このまま終わるわけがないでしょう、という言葉を飲み込む代わりに頷いた。彼のほうを見るのが恥ずかしくて顔は枕に押しつけたままだった。

 

 だというのにヒロときたら「続けるなら次は仰向けですね」などと言う。

 

 だらしなく蕩けきってるであろう顔に浴衣の下で尖る乳首、もう下着が下着の役割を果たさないくらい濡れてしまっている下半身、まるで子供が寝小便したように濡らしてしまっている蒲団。それら全てを見られてしまう。

 

 全身が燃え上がって灰になってしまいそうなくらい恥ずかしい。羞恥心が内側からアティの肉体を焼く。だがその一方で肉体はその熱量を求めているようだった。期待していると言ってもいいかもしれない。その証拠にアティは抵抗らしい抵抗もせず仰向けに横たわった。その動きを彼女自身も制御できない。気がついたときには、自ら脚を左右に広げ、秘所がよく見えるようにさえしてみせていた。

 

 遅れて自分の格好に気づき、慌てて閉じようとする。だが、それより先に彼の手が伸びてきて太ももを押さえられた。そのまま膝を立てた状態で大きく広げられてしまう。これでは脚を閉じることができない。それどころか腰の位置も変えられず、恥部を彼の目の前に晒したまま固定されてしまった。

 

 羞恥に頭がクラクラする。顔から火が出そう。今すぐ逃げ出してしまいたい。それなのに屈辱的なポーズを取らされることが嬉しい。自分を気持ち良くしてくれた男の人に、彼の素晴らしい手戯の成果を見せてあげる。

 

 彼は何も言わないまま再びマッサージを始めた。今度は下腹部だ。へその下を指先で触れる程度の優しい力で圧迫される度に、ビリビリともゾクゾクとも表現できる快感が込み上げてくる。

 

 アティは自分の呼吸が大きく乱れていくのを感じた。

 

「はぁ♡ んっ♡ んぅぅうう~~~~っ♡♡」

 

 吐息に混じる声は艶っぽく湿っている。まるで発情期の雌だと言われても否定はできない。それくらい彼女の体はすっかり昂ぶっていた。

 

 お腹を撫で回されているだけなのに、どうして自分はこんなにも感じているのだろうか。疑問が浮かぶがすぐに消え去った。彼の指先が動くたびに意識せず腰が跳ねるのだ。そのたびに、お腹の奥から幸せが生まれて全身を駆け巡る。脳髄を痺れさせるそれはアティの理性を奪っていった。

 

「あっ♡ ん♡ あふぅ♡ くぅううぅうっ!」

 

 彼の掌にお腹の肉を掴まれると、それだけで頭の中が真っ白になる。

 

「ここは先ほどトントンした骨の真裏にある位置でして。場所的には女性の子宮がある辺りですね。ここを外から刺激されるととても気持ちがいいでしょう?」

 

 言いながら彼は掌全体で撫でまわすように動かした。途端に体が痙攣する。それが快楽によるものだと気づくより早く次の波が押し寄せてくる。また同じ場所を押し回され、甘い声を上げてしまった。

 

「あっ♡ あっ♡ やっ♡ い、い、イイ、です、あっ、あっ♡ ひあっ♡ こし、うごいちゃっ♡ ああっ、ま、また、また♡ ああっ♡」

 

 もう限界だった。いや、とっくに限界なんて越えてしまっていたのかもしれない。それでも、さっきまでは我慢しなくてはいけない、恥ずかしい姿を見せてはダメだと思うだけの意地があった。しかしそれも、もう無理だった。

 

(気持ちいいっ! こんなに気持ちよくなったこと、今までないっ!)

 

 もっとしてほしい、もっともっと気持ち良くしてほしいと、欲望が次から次へと湧いて出てくる。

 

「あ゛ーっ! そこぉっ、きちゃうっ! すごいのキちゃぅうううっ♡♡♡」

 

 子宮の上を優しく叩かれると同時にアティの体が大きく跳ねた。それと同時にプシャァっと勢いよく潮吹きしてしまう。あまりの気持ちよさに涎を垂らしながら絶頂を迎えた。

 

 

初夜

 

 

 俺の目の前でピクピクとアティが痙攣している。この日のために練習してきた仙骨マッサージと体外式ポルチオマッサージの組み合わせ。それになにより媚薬温泉の効能が強い女冒険者を男に犯され待ちの発情雌に変えてしまった。

 

「すごっ……」

 

 だらしなく開いた彼女の股間に目をやれば、下着は愛液で透け透けベチョベチョ、おまんこに貼り付いて彼女の淫らな部分の形を浮かび上がらせている。蒲団も染みだらけ、枕なんかもう凄いことになっていた。俺は今とんでもない痴態を目撃しているに違いない。

 

「ああ、綺麗だよアティさん」

 

 アティは俺のほうに視線を向けると、蕩けきった表情で微笑む。その表情はとても可愛らしく見えた。とても昨日会ったばかりの男に性感マッサージを受けイッてしまった直後には見えない。

 

 筋肉と一緒に彼女の心のガードも緩んでしまったようだ。

 

 ゴクリと生唾を飲み込んだ俺は彼女の浴衣の帯に手を掛ける。

 

「ダメ、です……見ないで……」

 

 さすがに浴衣の前を開くとアティは抵抗した。だが悦楽に浸りきった震える体で見上げられると、かえってこの抵抗ごと彼女を抱きしめ蹂躙してやりたくなる。強い女の弱っている姿って、なんでこんなに興奮するんだろう?

 

「汚れてしまったので脱ぎましょうね」

 

 抵抗を無視して浴衣を剥ぎ取る。アティの真っ白な肢体が露になった。女性らしさに満ちた乳房とくびれたウエストに肉感のあるお尻、それら全てを惜しげもなく晒してくれるのだから堪らない。

 

「あぁ、それはダメ。本当にそこは……恥ずかしい」

 

 下着に手を掛ける。閉じようとする彼女の脚を押さえて脱がせた。

 

「はいはい。ここまできたら観念しましょうね。もう分かってますよね」

 

 とっくに用を成してなかったとはいえ下着は下着。布一枚隔てるのと直接おまんこを見られるのとは羞恥の度合いが違うようだ。彼女は全身をピンク色に染め、今度こそ泣きそうな顔でプルプルと哀れっぽく震えてしまう。雨に打たれて慈悲を請う捨て猫の如き姿だった。

 

 そんな顔で見るなよ、興奮してきちゃうだろ。

 

 俺は自分も服を脱ぎ、陰茎をさらす。バキバキに勃起したチンポが、ぶるんっと音を立てて飛び出すと、アティの口から「ひゃっ!」と可愛らしい悲鳴が上がった。

 

「うそ……そんな、おおきい……こわれちゃう」

 

 彼女の感嘆セリフに反応して俺の暴れん棒がビキビキ音を立てて伸びる。亀頭の先端からは先走り液が溢れ出し始めていた。それを塗りたくるように上下に扱く。ぬちゅっぐちゅっといういやらしい水音が鳴った。その音だけで興奮したのかアティの顔が真っ赤に染まっていく。

 

 俺はアティに覆い被さった。その小さな耳に唇を近づけ、ふぅっと息を吹きかける。するとビクンッと肩が跳ね上がると同時に甘い声を漏らしてくれた。どうやら耳が弱いらしい。ならば耳の穴にも舌を入れ舐めしゃぶってやろう。そう思ったところで彼女の手が俺の胸を押してくる。

 

「だ、ダメですよ……こんなこと、やっぱり良くないです」

 

 今さらなにを言ってるんだか。そんな顔真っ赤にしちゃって説得力皆無だってば!

 

「じゃあ止めます?」

 

 そう言って手を止めればホッとした顔を見せたあとに悲しそうな表情を見せる。セックスは免れて安堵したのも本音なら、気が狂いそうなほど発情してるのにチンポ挿れてもらえなくて残念と感じているのも彼女の本音。全部余さず顔に出てしまっている。本当に可愛いなぁ、ちくしょう! もう我慢できん! ということで、俺は強引に唇を奪った。ついでに舌を突っ込んでやる。

 

「んぅっ! んんんんんっ♡」

 

 アティは最初こそ驚きに目を見開いていたが、すぐにうっとりと目尻を下げる。

 

 歯茎をなぞったり上顎を擽ったりする度に、面白いように体を跳ねさせるので実に楽しい。媚薬温泉の効能だけではない。恐らく彼女の体は元から敏感なのだ。

 

 息継ぎの合間に漏れる喘ぎ声は俺の興奮を高めてくれる最高の音楽。おかげでもう我慢ならんとばかりに股間の息子はギンギン。愚息なんて謙遜した言い方はしない。どこに出しても恥ずかしくない我が家ご自慢の息子だ。そいつを軽く手で擦って準備万端にする。さてお待ちかねの時間だ!

 

「あっ、だめっ!」

 

 制止する声を聞こえないフリして俺は秘所へと狙いを定める。アティの白い太ももの付け根では、ピンク色の秘所が物欲しそうにヒクついていた。その奥にある膣口は、たっぷりと愛蜜を湛えて糸を引いている。これだけ濡れていれば俺のモノがデカくても入りそうだ。俺にヤラれるために自分で潤滑油を準備してくれてありがとう。

 

 遠慮なく使わせてもらうからな。

 

 腰を突き出し挿入を開始した瞬間だった。

 

「――ぬぐっ! なんて甘々とろとろほかほかマンコだ」

 

 思わず感想を口に出してしまうほど彼女の性器は絶品だった。持ち主の性格を反映するかのようにアティのマンコは、どこまでも優しく柔らかで温かく包み込むように締め付けてくる。

 

 まったり刺激を長く楽しみながら、女とイチャイチャラブラブ楽しみたい男にとっては、まさしく名器と評すべき逸品だった。とにかく素晴らしい抱擁力、具合、温もりに俺の息子はすっかり満足していた。これだったらずっと入っていられる気がする。というか永遠に入っていたくなるぞ。腰を振ることすら勿体ない。根本まで埋め込んだチンポを彼女のマン肉にハグされながら、上半身では俺がアティの体を抱きしめてやる。そうしていると彼女の柔らかさや体温が伝わってきて、媚薬温泉に浸かってないはずの俺まで気が狂いそうな幸せを感じてしまった。

 

 だが一方で肉欲も抑えがたい。

 

 アティの膣内で動きたい、もっと彼女のマンコを味わい尽くしたい、そう強く願ってしまう。

 

 しかし我慢だ我慢しろ。ここで本能に負けて激しく動こうものなら早漏だと馬鹿にされるだろう。

 

「あぁ♡ そんな、おく♡ おくっ♡ おしつけるようにぃ♡ おっ♡ ほっ♡ おしつけるように、こきざみにされたらぁ♡ わたし、こまっちゃいます♡♡ あつい♡ ああっ♡ ああぁっ♡♡♡ ヒロさんのおちんちんあつい♡♡」

 

 こっちの我慢なんか露知らずアティが煽るようなことを言ってくる。彼女としたら自分がされていること、それでどう感じるかを熱に浮かされて口走ってしまっただけなのだが、男からしたら「あなたのおちんちんが気持ちいい」と言われて我慢なんかできるはずなかった。

 

 男のプライドなんか糞喰らえだ。そんなことよりも今は目の前の雌穴を堪能するんだ。俺はアティの膣奥に押しつけるだけでなく、腰を引いて少しずつストロークの幅を広げていく。彼女の膣内は狭い。あまり使ったことがないのかも知れない。ゆっくりと揺らしながらじっくり慣らしていく。幸いにも媚薬温泉のおかげで滑りはいい。抽送自体は苦じゃないようだ。焦らずにいこう。アティの肉体を内側から俺専用に作り変えるつもりで動く。

 

「ふぐっ♡ おぅっ♡ おっ、おっほぉ♡ おぅっ♡ おぉおお゛♡ んっほぉぉお゛♡ んほぉっ♡ おっほぉぉぉおお゛♡」

 

「ああ……いいよ、すごくイイよ、アティのおまんこ最高だよ。俺のチンポ咥えて悦んじゃってるんだ。嬉しそうに膣内で肉の壁がモグモグ動いてるよ」

 

 興奮で口調を取り繕うのも忘れてしまう。俺は素の喋り方でアティに話しかけた。

 

「そんな、わたひっ、わたしはっ、そんなつもりじゃぁっ♡ あああぁぁあああ♡♡♡」

 

 否定の言葉は快楽によって遮られた。彼女は自分の体に起こったことを理解できていないのだろう。それでも体は素直だった。アティのマンコは俺の肉棒をキュンキュン締め上げて、子種汁を欲しているのが分かるほどだ。

 

(そろそろ俺も本気を出すとするかな)

 

 これまで以上に力を込めて腰を振っていく。ずぼっ、ぐちゅっという淫猥な音に合わせて、ぱんっぱんぱちゅっと肌を打つ音も大きくなった。子宮口を亀頭がノックして、そのたびにアティはビクビク体を震わせる。俺はさらに彼女の足を左右に広げて体をくの字に曲げさせた。そうすると結合部が丸見えになるわけで、より深く挿入できるうえに女の羞恥心も煽れる。

 

「見てよアティ。俺たちが繋がってるところ。アティが誰のチンポ挿れて悦んでるか丸見えだよね」

 

 俺の声につられて彼女も目を向ける。そうしてようやく自分の格好を自覚したのか顔を真っ赤にしていた。でもその反応すら可愛らしい。恥ずかしそうな顔とは裏腹に、下半身のほうはキュウっと締まりを強くしているのだから、まったくいやらしい女である。そのギャップも実にいい。

 

 そうやってしばらくの間ピストンを続ける。もちろん俺の一突き一突きでアティを喘がせることを忘れない。そして時折休憩を入れ、インターバルを挟みつつ、ペースを保って責め続ける。

 

 彼女のほうからも求めてくるのを待ちつつねちねちと攻めていった。

 

 待望の瞬間が訪れるまで時間はかからなかった。媚薬温泉の影響で感度が増していたうえに、度重なる軽イキの連続でアティの身体も理性も限界に達していたのだ。何度目か数えることもできないくらいアクメを決めたあと、彼女はとうとう耐えきれなくなったらしい。自分から俺のほうに手を伸ばし抱きついてきた。彼女の魅力的な脚が俺の腰に回る。いわゆるだいしゅきホールドってやつだね。

 

「アティも俺を受け入れてくれたようで嬉しいよ。それじゃ二人で一緒にイクとしよう」

 

 耳元で囁き、彼女を抱き締め返す。そしてそのまま一気にスパートを掛けた。パンパンパンと小気味良い音を響かせて、彼女の奥を目指して一心不乱に腰を振りたくる。

 

 種付けプレスの体勢で真上から彼女の膣奥を叩く。ハンマーを振り下ろすような重い一撃を連続でアティの子宮に叩き込み続けた。

 

「ああ♡ すごいです♡ おちんちんがなかでうごいて♡ ああ♡ そこぉ♡ そんなにはげしくつかれては♡ もう、たえられなくなっちゃう♡ おねがいします♡ もうイカせて♡ もうイかせてぇええぇ♡♡♡」

 

 いよいよ辛抱たまらなくなったのか、それとも待ちきれなくなったのか、ついに彼女が屈服してしまった。俺に懇願して、自分から俺の腰に絡めた脚をぎゅっと締める。それに応えるように俺は力強く腰をぶつけ、ラストスパートへと突入した。もはや気遣いなんかできないほどに激しいストロークを繰り返す。肉槍で穿つ度にアティの口から艶やかな声が上がり、同時にマンコのほうも締め付けを強めてくれる。精巣ごと吸い出されるんじゃないかと不安になってしまうほど強烈な搾り上げだ。

 

 このセックスで感動するほどの悦びを得ているのは俺も一緒だった。アティの中はとても居心地がいい。まるで最初から一つになることを目的に作られたようなフィット感があり、そこにたっぷり詰まった蜜液は粘っこく絡みついてくる。こんなのを味わってしまえば一発で虜になってしまう。

 

「んっぐッ――♡ ん゛ん゛ん゛ん゛♡ ん゛ん゛ン゛ン゛ん゛ん゛ッ! ん゛んん゛ん゛ン゛ッ♡♡♡」

 

 官能が喉に詰まったアティは嬌声すら上げられず、くぐもった声で限界の近さを訴える。絶頂寸前なので膣肉の動きが凄いことになっていた。ヒダヒダが細かく蠢きまくって俺の竿を刺激するだけじゃなく、精液を欲しがるようにギュギュッと根本を締めつけてきて離さない。

 

 これはたまらん! 俺もそろそろ我慢できなくなってきた。格好つける余裕もなく馬鹿みたいに腰を振りたくった。

 

 射精したいという気持ちでいっぱいになって頭の中身がアティ可愛い、アティ好き、アティに俺の子を孕ませる、この女に有責任ナカ出しする絶対にしか考えられなくなった。我慢なんかしないぞ。このままナカに出してやる。一滴残らず全部ぶちまけてやるからな。孕ませてやるからな、アティ!

 

「出すぞ! 精子ぶちまけるぞ!」

 

 俺は宣言と同時に最奥部に突き刺した状態で勢いよく欲望を爆発させた。

 

 ビュルルルルー! そんな音が聞こえてきそうなほど大量の白濁液が尿道を駆け抜けて、亀頭の先っぽから解き放たれる。どびゅーっ、どびゅーっと凄まじい勢いで撃ち出された子種が子宮口を叩きながら膣内を満たしていった。

 

 

幸せに堕ちちゃうアティ

 

 

(あつい♡ ああっ♡ あついぃぃぃいぃ♡♡♡)

 

 熱い液体を胎内に送り込まれる感触でアティは目の前が真っ白になる。頭がチカチカして意識が飛んでしまいそうだ。だけど膣内を満たす幸福感がそれを許さない。種付け快楽で回りが鈍くなる頭に反して、もっと子種が欲しいと要求する膣内は激しい蠕動運動を繰り返しているのが分かった。膣壁がウネウネ動き、おちんちんの根本から先端まで搾り出すようにおしゃぶりしてしまっている。

 

(だめなのにぃ♡)

 

 彼の子種で孕む気満々な己の体に戦慄しつつ、アティは腰を浮かせて仰け反る。そうすると彼のモノの形がよく分かった。自分の中でピクン、ピクンと跳ねながら最後の一滴まで残さず注ぎ込もうとしている。本気なんだ。こんな濃厚でドロドロの精液を私のナカに注いで、本気で自分の子供を産ませちゃうつもりなんだ、昨日会ったばかりな女のこと快楽目的だけでなく子作りセックス相手として見ていたんだ。

 

(わたしのなかにせいえきそそぎこまれてます)

 

 お腹の奥でドプドプと溢れる子種の熱さ。子宮が火傷してヒリつきそう。それほどの熱量と粘っこさでお腹が一杯になってしまった。入り切らない分が逆流してきて、お尻のほうに垂れてくるのが分かる。これだけ大量に出されて妊娠しなかったら嘘である。

 

(赤ちゃんできちゃいます)

 

 どうしようと悩んでみるが、一向に萎えない彼の剛直が再び膣内で動き出すと、またあの気持ちいいやつされちゃうんだという悦びの感情が上回り思考を中断してしまう。

 

 ヒロはおちんちんの大きさに比例して雄の機能が強いようだ。まだまだ終わりじゃない様子。むしろ溜まりに溜まった精液を適度に吐き捨て腰が軽くなった、これから本番といった雰囲気さえ漂わせている。

 

 アティは彼の腕に抱きかかえられ、対面座位の格好で座らされる。ぶちゅぅぅっと接合部から下品な音がしたがもう気にならない。それよりもキスしてほしいと思ったのでこちらからお願いした。彼は快く応じてくれた。唇を塞がれると舌を差し入れられて、口の中まで犯されてしまった。でも不思議と嫌ではなかった。ぷはっと唇が離れるころにはすっかり息が上がってしまっていた。

 

 息を整えていると今度は下から突き上げられる。まだ一回出しただけの彼は元気いっぱいで、逞しい剛直はアティの膣洞をいっぱいに埋め尽くしていた。動ける余裕があるとは思えない。それなのにピストン運動が開始されると、彼女自身の恥ずかしいヌルヌルがヒロのおちんちんを勢いづけてしまう。

 

 ずちゅっ、ぬちゃっと愛液が飛び散る音が聞こえるくらい激しく、荒々しく突かれまくる。そのたびにアティのおっぱいがぶるんぶるんと上下に揺れ動いた。

 

 ぱちゅっ、ぱんっと肉体同士がぶつかり合うたびに淫らな水音が響くようになる。アティの口からはひっきりなしに甘い声が上がるようになり、その喘ぎ声を聞いてますますヒロの腰のスピードが増していく。アティも蒲団の上で両足を踏ん張り、彼が突き上げてくるタイミングに合わせて自分からも上下に動いた。最初は呼吸が合わなかった。だが何度か繰り返しているうち、剣術の素養があるアティは彼の間合いを把握した。完璧にタイミングが合うと、おまんこから入ったおちんちんが体を串刺しにして、口から抜け出すのではないかと恐怖するほど深い挿入感が得られた。

 

 お互いに相手の体を求め合っていた。

 

 アティは自分の中の雌の本能に従う。彼の背に両腕を回す。ぎゅうっと抱きついて全身を使って密着した。ヒロの胸板に押し当てたアティの巨乳がつぶれる。ひしゃげて形が変わってしまった巨乳の頂点で、コリコリに勃起した乳首がヒロの乳首とレスリングしていた。

 

「あっ、あっ、あっ、ヒロさんっ! あ、もっと突いてっ! もっと突いてっ! いっぱい突いてっ! ヒロさんの精液っ! いっぱいちょうだいっ! いっぱい突いてっ! 私の中にいっぱいっ! いっぱいくださいっ!」

 

 自分が何を言っているのかも分からないまま彼女は叫んだ。頭の中も真っ白で思考が上手く纏まらない。おまんこから登ってくる気持ち良さだけに集中した。心身ともに感覚を根こそぎ持って行かれるくらい強烈な絶頂がしたかった。この気持ち良い感覚のまま意識を手放してしまいたかった。だから何度も彼の名前を呼んで、もっともっと気持ち良くして欲しいとおねだりをする。そうすれば気持ちよくしてもらえる。彼に抱いてもらえる。

 

 そんな想いを込めてひたすら喘ぎ続ける。

 

「あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁっ♡ これだめ、ダメになっちゃうっ♡ こんなの知らないっ♡ イクッ♡ イクイクイクぅぅぅぅっ♡ いきゅぅぅぅぅっ♡」

 

「俺もイクよ。アティの中にたっぷりと出してやる」

 

 その言葉を聞いた瞬間だった。全身に鳥肌が立ちそうなくらい強い愉悦を感じた。それはこれまで感じたことが無いほど大きなもので、同時にアティにとって絶対に忘れられない記憶になった。

 

(ああ出てる……熱いのたくさん出てる……すごい……こんなの初めて……)

 

 ドクンドクンと脈打つように注がれる熱い精液に子宮が満たされた。体の隅々まで幸福感が行き渡っていくのを感じた。今までの人生で一番気持ちが良かった。

 

 射精が終わってからも二人は繋がったままだった。抱き合ったままでいるだけでも十分幸せな気分だったからだ。

 

 しかし時間が経ち、多幸感に沸き立った頭が適度に覚めてくると、やはりもっと敏感な部分を擦り合わせる気持ちいい行為がしたいと欲が出てくる。繋がりっぱなしで全然小さくならないヒロのおちんちんもアティを誘惑した。

 

「もっとしたいの、アティ?」

 

 彼が膣内射精した精液をヒダヒダ一枚、一枚に塗り込むように腰を揺らす。なんて意地悪で強くて偉大なおちんちん。ちょっと擦りつけられただけで腰が砕けてしまいそうだ。でもそんなんじゃ我慢できない。もっと速く動いて欲しい。奥まで突き上げて欲しくて仕方ない。行き止まりまで突いて掻き回して。彼女の体はそう望んでいる。

 

 アティは首を縦に振った。そしてこう答える。

 

「……うん……お願いします……私のからだ……ヒロさんのおちんちんのこと、だいすきになっちゃったみたいなんです……」

 

 ねちっこく腰を前後に揺するヒロは、亀頭の先端で子宮口を押し潰すみたいにぐりぐりしてくる。こんなところまで届いちゃうのかと怖くなるくらい深く入ってしまう彼のおちんちん。連続して射精したのに全然柔らかくならない肉棒で膣奥を捏ね捏ねされると、お腹の奥から幸せが溢れ出てきて止まらない。膣ヒダの一粒一粒が悦びに震えるようだった。

 

「続きがしたいなら俺の物になってよ。俺と結婚してここで暮らして俺の子供を産むんだ。もちろん元の世界に帰ろうとしたりしたらダメだよ」

 

「ごめんなさい。私には帰らないといけない理由があります。だからあなたと結ばれることはできません……んっ、あぁあっ♡」

 

「こんなに俺たちの相性は抜群なのに?」

 

 ヒロが腰の動かし方を少し大きくして、軽く膣奥を叩いてくる。それだけでアティの帰還の意志は揺らいだ。

 

「そうやって膣奥トントンして説得するのズルいッ♡ はぁぁぁ~~~♡♡」

 

 そう言いつつ、アティは彼の腰に脚を絡めてしまう。決して離れまいとするようにがっしりとしがみつき、自ら腰を振り始める。これでは説得力がないにも程がある。

 

「本当は帰りたくなんかないんだろ。こんなに気持ちいいこと知っちゃったあとに俺のチンポなしで生きられるの?」

 

 そんなことを言われたら、本当にそうかもしれないと思ってしまう。ここまで自分専用にしつらえたとしか思えないくらい気持ちいいおちんちん、もはや運命レベルの一本だろう。私たちは出会うべくして出会ったのだ。たまたま別な世界に生まれてしまったけど、人生のどこかで帳尻が合って必ずエッチするようにできていたのだ。

 

 だって彼とエッチするとこんなに幸せなんだもの。絶対に運命の赤い糸で結ばれているに決まっている。

 

 きっと彼は私に告白するため先にこの世界に来て待っていてくれたんだ。他の女じゃなくて私のために来てくれたんだ。そして私も彼と幸せになるためこの世界に来たんだ。そう考えると、ヒロの申し出を受けることが当然と思えてしまう。私も彼のことが好きだと彼の気持ちに応えたくなってしまう。

 

(ああ……この人のことが好きだ)

 

 彼と生活することを想うだけで胸がときめいてしまう。膣肉は甘く疼き、愛液の分泌量がどっと増えた。頭がウダウダと煮え切らないことを考えているうちに、おまんこがヒロのおちんちんから離れたくないよ、彼なしじゃ生きられないよって答えを出してしまう。

 

「結婚してくれる? 俺の子供を産みたい?」

 

 ヒロの甘い囁き声に誘われて心が蕩けていくのが分かった。彼の子種を受け入れれば幸せになれる。彼の子を孕めばこの世界でずっと生きていける。だからもう悩む必要なんてないじゃないか。

 

「こんなにいっぱい……あかちゃんのもと……わたしのなかに射精して……わたし、ぜったいあかちゃんデキちゃいます……だめですからっ……男の人が無責任に女の人を妊娠させるなんて……ちゃんと責任取ってもらわないと困ります……責任取って、およめさんにしてもらわないと……だからお願いです……私と結婚してください♡」

 

 ああ言っちゃったぁ、と彼女は思った。言ってしまった以上、もう引き返せない。覚悟を決めなければならない。私は今日この日この時を持って彼と結婚するんだ。身も心も全て捧げるんだ。……だから、これは夫婦が行う健全な愛の行為。いくらヒロの生おちんちんで気持ちいい種付けセックスして妊娠させられちゃっても、夫婦なら祝福されることはあっても非難されるいわれはない。

 

「俺も君のことを愛しているよ! ずっと一緒に居よう!」

 

 ヒロがピストン運動を再開してくれた。待ちわびた快感にアティの口から甘い声が上がる。

 

 アティは自分からも腰を振り始めた。より強く激しいピストン運動を求めるかのようにお尻を振って雄を誘う姿は娼婦そのものだった。そんな痴態を見せつけられたら、彼も期待に応えずにはいられないだろう。ヒロはさらに激しく動き出し、子宮口をこじ開けるように亀頭を押し付けてきた。ぐりゅっと押し付けられると背筋から頭にかけて殴られたかのような衝撃があった。

 

 目の前が真っ白になるくらい強い快楽に襲われて彼女は背を仰け反らせた。

 

 ごちゅん、どちゅんと亀頭を叩きつけられるたびに脳髄まで響くような悦楽に襲われた。アティは。ただただ嬌声を上げて絶頂を繰り返すことしかできない有り様だった。

 

 そのうち限界が訪れた。お腹の奥から迫り上がってくる衝動に逆らえなかった。体が痙攣しているのが分かるくらいにガクガクと震えて絶頂に達する直前、彼の剛直が子宮口を押し上げたまま動きを止めたので盛大にイキ散らかしてしまった。

 

 まるで失禁したような潮吹きをしながら、それでも貪欲に彼の精液を求めて蠢くおまんこ。絶頂の最中にも関わらず、さらなる絶頂を求めて腰をくねらせていた。

 

 

堕ちた美女を抱き潰す溺愛セックス

 

 

 どれだけ時間が経過しただろう。俺たちはノンストップでヤリまくった。

 

 媚薬温泉の効能は凄まじくアティは一晩ヤリ続けても止まらなかった。体力の限界までセックスを続けて死んだように眠りに就いたかと思うと、翌朝には俺のチンポをしゃぶって朝フェラ目覚まし。それから騎乗位で俺に跨がり自分で腰を振り始めた。

 

「あぁあっ♡ あぁぁああっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あぁっ♡ ああぁあーっ♡」

 

 目は閉じ、膣内の感覚に集中して、夢中で腰をぐりんぐり回してくるアティ。俺は目の前で揺れる彼女の巨乳に手を伸ばす。色は上品なピンクだが乳首も乳輪も少し大きめ。まあ、乳房の大きさを考えれば、これくらいがちょうどいいバランスなのだろう。

 

 俺が乳房を捏ねながら乳首を人差し指と中指の根本で挟むと、アティの膣肉がきゅっと締まった。どうやら乳首が弱点のようだ。ならばたっぷり虐めてあげよう。俺は彼女の両胸を両手でそれぞれ揉みながら、硬くシコった先端を爪を立てて弾いた。もちろん同時に腰を振るのも忘れない。膣内にある敏感なポイントを徹底的に突き上げてやるのだ。そうすれば面白いくらい簡単にイカせることができた。

 

 彼女の体は敏感過ぎてどこを責めても感じてしまう。おかげで俺は休む暇なく彼女の体を味わい続けることができた。

 

「ふああぁあっ♡ きもちいいっ♡ きもちいいですっ♡ あんっ♡ あっ♡ あんっ♡ あんっ♡ んひゃあぁああっ♡」

 

 彼女のマンコは完全に俺のチンポに降参し、俺とのセックスで気持ちよくなっちゃうことだけ考える、俺専用淫乱おまんこ仕様に出来上がっていた。アティは俺にされるがままで、一切の抵抗ができない。

 

 これからずっとアティのような美女と一緒に暮らし、限界までセックスして、彼女に俺の子供を産んでもらえる。想像しただけで頭くらくらするほど幸せだ。

 

 そうこうしているうちにアティがイッたようだ。彼女は背筋を反らせて絶頂していた。上体から力が抜け、彼女の体が俺の上に降ってくる。ちょうど顔の位置に彼女のデカパイが置かれた。

 

 目の前に差し出されたおっぱいを見て、吸い付かないという選択肢はない。

 

 子供が生まれたときの予行演習と称して授乳手コキもしてもらった。アティの乳首を口に含み、舌先で悪戯しながら彼女の右手にチンポをシコシコされる。我慢汁が溢れてぬるぬるになった竿は滑らかに扱かれて最高に気持ちがいい。

 

「お゛ぉおおおッ! イクゥウウッ♡♡♡」

 

 彼女に甘やかされながらシコシコされて俺はすぐイってしまう。そしてすぐに次の勃起がやってくる。我ながら呆れるしかない回復ペースだ。でも、こんなに幸せなことを知っちゃったんだから仕方ない。

 

 精子工場は従業員を過労死寸前に追い込んでまで大増産している。

 

「チンポ扱きながら物欲しそうな顔しちゃって。またマンコに欲しいの?」

 

 俺が聞くとアティは恥ずかしそうにコクンと頷いた。もう何度もエッチしたっていうのにまだまだ初々しい反応を見せてくれるのが可愛らしいじゃないか。もちろん俺は大歓迎。さっそく彼女を四つん這いにすると、尻を鷲掴みにして後背位からガンガン突いた。

 

「はひぃいい♡ おっきぃい♡ おちんちんっ、おちんちんきたぁ♡♡」

 

 征服体位で腰をぶつけると、パンパンという音が室内に響き渡った。膣ヒダの一つ一つがカリ首に絡みついてきて気持ち良い。膣奥を叩くと膣全体がキュッと締まるのが感じられた。後ろから突いているせいでアティの表情は見えないが、どんな顔をしているのか手に取るように分かる気がした。今この瞬間だけは、普段の理知的な顔からは程遠く、蕩けきった雌の顔になっているはずだ。それを想像すると無性に嬉しくなった。

 

「おおっ、ほおおおっ、ああっ、これっ、これっ♡ 奥まで届いてるぅ♡ おおっおおっ♡ ひゅごいいい♡」

 

 快感で四肢に力が入らずアティは蒲団に倒れ込んだ。当然そんなことで許してやるほど俺のアティに対する愛情は浅くない。彼女の体の両脇に手をつき、上から押さえつけるように抽送する。体重をかけた力強いピストンだ。チンポの裏筋がGスポットを刺激してアティの背中が三日月型に反る。

 

「ああ、ああぁあ~っ♡ おちんちんっ♡ ヒロさんのおちんちんしゅごいぃっ♡♡ あ、ああ、ああぁあ~~っ♡♡♡」

 

「ヒロさんじゃなくてヒロって呼んでよ。もしくは旦那様でもアナタでもいいけどさ。もう俺たち夫婦なんだから呼び方から変えてラブラブ度を高めないと」

 

「らぶらぶ……らぶらぶ……おくっ……おくきもちいっ♡♡♡ ああぁあぁああぁ~~~っ! アナタのおちんちん気持ちいいっ♡♡♡」

 

「そうそう、もっと素直になろうぜ。俺もアティのこといっぱい気持ちよくしてあげるからさ」

 

 そう言って亀頭をポルチオに押しつける。腰を回し、ぐりぐり責めてやるとアティの尻がぷるんと揺れた。どうやら甘イキしたらしい。一度スイッチが入っちゃうと連続アクメに突入するんだよな、うちの奥さんは。その可愛い顔を見たいからどんどんイかせちゃおうっと。

 

 俺はポルチオをマッサージするように亀頭を押しつけ、円を描きながら腰を回した。ここはハードピストンでガン突きするより、揉みほぐす感覚でチンポを押し当ててやる。元が敏感な場所だから激しくしなくとも女体が自発的に快感を生み出し始める。なんでもかんでも力任せにハードファックすれば良いというものではない。せっかく好きな女とエッチなことができるのだ。彼女への愛情を伝えるつもりでグッグッ、トントンと女体の芯に刺激を届けてやる。

 

 そうすると――。

 

「んあっ、あっ、ああんっ♡ あっ♡ あひっ♡ あっ♡ んひぃっ♡ はひっ、ひぃいいっ♡ あぁぁあッ♡ らめっ♡ だめぇ♡ それ好きっ♡ 奥ぐりぐりトントンされるのしゅきぃッ♡ それすきぃ♡ ああっ♡ いやっ♡ いやっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」

 

「知ってる」

 

 彼女はすっかり感じ入っていた。俺が腰を打ちつける度に彼女は舌を出して喘いでいる。俺はそんな彼女の背中に覆いかぶさり、耳元で囁いた。

 

「好きだよアティ、大好きだ」

 

「あぁあああ~~~~っ♡♡♡」

 

 俺の声が好きだと言っていたアティは耳に当たる息にも感じてしまうようだ。吐息を吹きかけるだけで膣壁がキュンと締まったのが分かった。

 

「あぁあ♡ ああぁあ~ん♡ イクッ、イキますっ♡」

 

 俺の言葉で彼女はイッてしまったようだ。膣襞がビクビク震えて痙攣している。

 

「可愛いよアティ。もっともっとイカせてやる」

 

 俺はアティを背後から抱きしめ、彼女と完全に体を重ねた状態で腰を振る。俺の反り返ったチンポなら、この確度からでも膣内の気持ちいい場所に当てることができた。

 

「あぁっ、だめぇっ、こんなのだめです……あんっ、あんっ、あっ、あっ、あっ、あっ♡ おちんちんすごすぎっ♡ もう無理っ♡ もうイけないですっ♡ あんっ、あんっ♡」

 

「自分から俺が寝ているところを襲ってきたくせに我が儘な奥さんだ」

 

 アティが自分の手を俺の手に重ねてくる。絶頂の衝撃に備えるため握ってて欲しい、という合図だった。俺は彼女の手を握り返しながら腰を上下左右に動かす。そうしていつつも彼女の背中にキスマークを付けるくらいのことは忘れない。うなじのあたりにキスをして強めに吸う。すると白い肌に紅い花が咲いた。綺麗な花だと思った。この女の、こんな部分にキスして、所有印を刻めるのは俺だけなのだと思うと格別だった。

 

 俺の女だっていう証が刻み込まれたのだ。そう思うと俺のチンポはさらに固くなり彼女の膣内を押し広げる。

 

 精液が尿道を昇ってくる感覚に腰がゾワゾワする。ああ、もう限界が近い。早く出してしまいたい。全部出してすっきりしたい。欲望に正直な俺はラストスパートをかけることにした。彼女が一番悦ぶ角度になるように腰を調節して滅茶苦茶に動かした。知性ある動物の動きではなかった。この世で一番可愛くて大好きと思える雌に自分の子供を産ませたい雄の本能一〇〇パーセントな動き。

 

「あっ♡ だめっ♡ それ、だめ♡ くるっ、すごいの来ちゃう♡ あっ、あっ、あっ♡ イクっ、イっちゃう♡ あっ――――♡」

 

 俺は最後の一突きと同時に溜め込んだ精子を解放した。射精感が背筋を駆け上がる。頭の中が真っ白になった。精液と一緒に自分の魂とか全存在とか、大袈裟に言えばそんなものまでアティの体内に流し込むような感覚。それがとてつもなく心地よかった。

 

「あひいいぃいっ♡♡♡ イッくぅうう~~~♡♡♡」

 

 子宮口に精子を叩きつけられたアティが獣じみた絶叫を上げて身を固くした。蒲団を力いっぱい握りしめる。

 

 ドクンドクンと大量の子種を注ぎ込まれる度に、アティは体を震わせて悶絶している。その反応を見て、さらに股間に血が集まるのを感じた。

 

「はぁーっ♡ はあーっ♡ はあ~~~っ♡ 熱い♡ いっぱい出てる♡ お腹の中熱い♡ まだ動いてる♡ ああぁ……イク♡ イグっ♡ まらいぐっ♡」

 

 アティは恍惚とした顔で放心していた。焦点の定まらない目のまま荒い呼吸を繰り返す。旦那様のチンポに参ったか。俺は心の中で呟く。

 

 今日から始まるアティとの新婚生活は幸せで実りあるものになりそうだ。俺は確信しながら彼女の背中にキスした。

 

 

夫婦になるための条件

 

 

 結局アティの発情は三日三晩続いた。その間ほぼずっと二人はセックスだけしていた。客が来ないのを良いことに宿の仕事もサボり、食事と排泄と入浴以外の時間は全部セックスに費やした。

 

 恐るべきはヒロの絶倫っぷりである。アティは媚薬温泉の効果で強制的に発情させられていたが、彼女のパートナーを務めたヒロは素面なのだ。彼は純粋に己の性欲の強さとアティを征服したい欲だけで三日三晩ヤリ通した。

 

 その結果どうなったかと言えば。

 

 さすがに気が狂うほどの発情が急激に訪れ、三日間も醒め遣らぬのは変と感づいたアティにより尋問が始まった。平素の冷静さを取り戻した彼女によってヒロは己の企みを洗いざらい白状させられた。

 

「もちろん反省しています。しかし、全てはアティさんを想うあまりなのです。本当に好きなんです。心から愛しているんです」

 

 土下座して謝罪しつつヒロは自分の胸の内を語った。だが、アティの表情は晴れない。

 

「そうでしょうか?」

 

「そうですとも!」

 

「その証拠はあるんですか?」

 

「…………」

 

 証拠と言われるとヒロは困ってしまう。この三日間、自分はさんざん好き勝手やってきた。アティの気持ちを無視して、彼女を支配している錯覚に陥ってしまったことも一度や二度ではない。媚薬から醒めた彼女がどう感じるかなんて一顧だにしてこなかった。

 

 己の摘みを自覚しているから彼女に反論もできない。情けなく俯くヒロの様子を見てアティは言った。

 

「あなたみたいな人と結婚しては一生苦労しそうです」

 

 彼女は口元に微笑を浮かべた。それはどこか吹っ切れたような笑顔だった。

 

「それは、つまり……」

 

 ヒロが恐る恐る尋ねる。彼女は頷いた。

 

「約束してしまいましたからね。それに三日三晩寝る間も惜しんでナカで射精され続けたんですよ。絶対にデキちゃってます……」

 

 アティは顔を赤らめ、自らの腹部を手で摩った。

 

「ここに、アナタの赤ちゃん。分かるんです。あんなに気持ちいいエッチされて、途中からアナタが私のこと本気で妊娠させるつもりだったように、私の体も本気でアナタの赤ちゃん欲しくなってましたから。アナタも分かってましたよね。途中から私の子宮が降りて膣奥が浅くなってること」

 

 その状態でも遠慮なく、かえって他とは違う子宮頸部の感触を楽しむように何度も何度も、容赦なく腰を打ちつけてきたヒロの腰使いを思い出すと、アティの乳首は触れられてもないうちから勃起してくる。

 

 股座は潤み、子宮の奥は熱く火照る。

 

「女の人を無責任に妊娠させたらダメですよ。……ねっ、ダーリン」

 

 ヒロは生唾を飲み込んで頷き返した。そして彼の下半身では、妻の媚態に興奮した息子が元気良く立ち上がっていた。

 

「ただし!」

 

 さっそく素面に戻ったアティを押し倒し、彼女に有責任膣内射精しようとヒロは腰を浮かせかけたが、その機先を制するようにアティは追加の言葉を放った。

 

「アナタの愛を証明するためひとつ条件があります」

 

 ヒロの表情が曇る。無理難題を押しつけられたらどうしようと思っているのだろう。そんな夫の表情に苦笑しつつもアティは言う。

 

「私と一緒に冒険者を再開しましょう。もともとは冒険者で成功することが夢だったんですよね。その夢を叶えるまで私について来てください。反対に温泉旅館の再興では、私がアナタに力を貸します」

 

「それだけで良いのですか?」

 

 もっと酷い要求を想像していたのか拍子抜けしたような表情になる夫を見て、アティはますます苦笑を深めた。

 

「えぇ。アナタの体力は目を見張るものがあります。それをエッチなことにだけ使っていたら勿体ないですよ。それを活用するための戦い方は私が教えてあげます。こう見えても元の世界では軍学校を首席で卒業したんですよ」

 

「軍人さんなんですか!」

 

 驚いて目を丸くするヒロ。アティは笑ったまま答えた。

 

「元、ですけれどね」

 

 

夫婦の寝室には秘密がいっぱい

 

 

 月日が流れるのは早い。俺が言語道断な方法でアティを嫁にすることに成功してから数ヶ月。すっかり俺たちは仲良し夫婦として街の人に認知された。アティが女将になってから彼女目当ての野郎どもが温泉に来るようになった。おかげで売上はアップしたが俺は気が気じゃなかった。

 

 はっきり言えば俺とアティの関係は肉欲がメインで始まった。ただセックスが気持ちいいからお互い相性の良さにのめり込んだのだ。しかも、あのとき感じた快楽の何割かは媚薬の効果とネタが割れてしまっている。

 

 だが心配する俺をよそにアティの俺に対する愛情は揺らがなかった。むしろ強くなっていたようだ。

 

「始まりはエッチでも、今はそれだけじゃないですよー。ちゃんとアナタのこと好きで一緒にいるんですからね。奥さんのこと信じてくれないと私、悲しくなっちゃいます」

 

 そう言ってアティは俺の腕に自分の腕を絡めてくるのだ。これが可愛くなくてなんだというのか。かつて一目惚れして犯罪スレスレ――というか犯罪だよ!――の手段まで取って手に入れた美女が、今では俺にベタ惚れなのである。

 

 もっとも、夫婦感の愛情の深さで言ったら、絶対に俺のほうが彼女のことを愛しているんだけどな! 毎晩愛情を全力で伝えすぎて、せっかく宿の客足も戻り初めたのに疲れや腰痛で仕事ができなくなったらどうするのだとアティには説教される。だが愛妻の裸体を前にした俺の辞書に腹八分目などという言葉はない。常に満腹まで彼女の肉体を貪ってしまう。なんだかんだ言って俺が求めればアティも最後まで付き合ってくれるしね。

 

 可愛い妻とエロエロ生活を送って毎日楽しい限りである。たまに冒険に出てモンスターと戦うのも良い気分転換になっていた。冒険者としての俺はまだまだ駆け出しの新人。ろくなキャリアを積まずに挫折してから数年越しの出戻りであるから、今はアティに面倒を見てもらいながら基本を学んでいる。

 

 彼女は元の世界では教師だったこともあるようで教え方は上手い。彼女のような美人で優しい先生に教われば男の子なんて全員惚れてしまったんじゃないだろうか。うちの愛妻はとんでもない初恋キラーである。

 

 今日も今日とて温泉宿の仕事を終え、夫婦の時間に突入した俺たちは熱い夜を過ごしている。

 

「んちゅ、んっ♡ ちゅっ♡」

 

 全裸になったアティが俺を誘惑するように自分の体を押しつけてくる。俺たちは、ゆっくりと舌を絡ませ合うキスをする。正面から抱き合う彼女の体の感触や体臭だけで俺は八割方勃起していた。唾液が混じり合い舌同士が擦れあうと官能的な気分が高まってくる。俺もアティも既に股間は先走りで濡れ光っている。

 

 今日はどちらから攻めようか迷うところだが、今回は俺から仕掛けることにした。まずはディープキスをしながら巨乳に手を這わせていく。大きな乳房が手の中で形を変える感触を楽しんでいるとアティが身じろぎするのが分かった。感度が良い彼女の体はこれだけでピクンと反応を返す。俺は彼女の乳首を舐りたいのだが、アティはまだキスをやめたくないのか、積極的に舌を絡め合わせてきた。

 

 こういうところが可愛くて仕方ない。普段は柔らかい雰囲気の中に凛とした部分もある女性なのに、夜の夫婦性活では甘えん坊全開になってしまう。こんなにエロい妻をもって幸せだ。おっぱいもお尻も大きくてスタイル抜群だし、なによりも俺のことを愛してくれているというのが嬉しい。自分のことを愛してくれている人間には、全力でこちらも返してやりたくなるのが人情だろう。

 

 さて、この極上の女体をどう料理してやろうかと考えながらキスを続行していると、先に我慢できなくなったのはアティのほうだった。彼女は顔を離すと自ら布団の上に仰向けに寝転ぶ。脚を大きく開いて秘所を見せつけるような格好になり、両手を使って大陰唇を左右に押し広げた。すでに蜜壺からは大量の愛液が流れ出し、太ももを伝って蒲団に大きな染みを作っていた。

 

「きて……ヒロ……」

 

「そこをどうして欲しいの」

 

「言わせないで……」

 

「聞きたいなぁ」

 

 彼女は恥ずかしそうに視線を部屋中にさまよわせ、耳まで真っ赤にする。それでも最後は俺の真っ正面から見て言う。

 

「……わたしのオマンコを舐めてください……」

 

「よく言えました」

 

 羞恥に耐えながら懇願するように口にした妻の願いを叶えるため、俺はすぐに彼女の股の間に顔を埋めた。むせ返るほど濃密なメスの匂いが鼻腔を刺激する。割れ目に口をつけると、中から溢れる甘い汁を啜った。

 

「ひゃううっ!」

 

 ちゅるちゅると彼女のラブジュースを飲んでやると、アティは甲高い悲鳴を上げた。妻の感じている声に気を良くした俺は、膣口に舌先を差し入れる。膣襞を掻き分けて中に入ったり出たりを繰り返すと、アティはますます激しく喘いだ。膣壁が生き物のようにうねって収縮するのが伝わってくる。

 

 俺の舌が動くたびに膣全体が歓喜に打ち震えるようだった。膣奥から次々と新しい愛液が溢れ出してくる。それを嚥下すると喉奥に独特の甘みが広がった。

 

「あっああっ、ヒロぉ♡ しゅごいぃ、すごいぃぃいっ! これ好きぃっ、ああぁっあぁ~っ! あひぃっ、んぐっ、イグぅうううううぅぅっ!」

 

 彼女は夫婦性活のとき限定で俺をヒロと呼ぶようになっていた。まあ、そう呼ばないと一日のエッチ回数を上限三回までにすると脅して、無理やり呼ばせたのだけど。そんな意地悪なことを言われても健気に夫の言うことに従うのだから可愛いものだ。意地悪されて喜んでいる節さえある。だから俺も調子に乗ってしまうんだよなぁ。

 

「あっああ、ヒロッ、い、いいっ、あっ、ああぁぁ、す、すごいぃぃいいっ! もっとして、もっと舐めてっ!」

 

 最初はそんな恥ずかしいこと嫌だと言って抵抗していたのに、今ではその恥ずかしささえスパイスにしてクンニ大好きになってしまったアティの顔を上目遣いで確認しながら、俺はさらに舌を奥へと侵入させた。同時に親指でクリトリスを押し潰すようにして愛撫してやると、アティは「ひぐっ♡ ひぐっ♡」と体を引き攣らせる。

 

 膣内に侵入した舌によって肉ヒダ一枚一枚まで丁寧に舐められているのが分かるのだろう。膣内全体が激しく蠕動し、挿入されている舌を逃すまいと締め付けてくる。そのまま舌を蠢かし続けると、アティの嬌声がワンオクターブ上がった。

 

「あっ♡ それダメっ♡ 感じすぎちゃうっ♡ 感じすぎちゃうっ♡ イクっ♡」

 

 絶頂寸前で限界を訴えるアティの膣内から舌を抜く。代わりに彼女の膝に手を添え、体を二つ折りに曲げた。まんぐり返しの体勢にした彼女に背を向け、椅子に座るような格好で互い違いに腰を下ろす。そうすると『砧』と呼ばれるアクロバティックな体位が完成する。

 

「んはぁあぁっ! あっ♡ あぁああん♡ あっ、あんっ、あっ、あぁあっ! はぁああ♡ お゛っ♡ んお゛っ♡ あっ、ああ゛ぁああん!」

 

 砧は単純な肉体的快楽が目的なら体への負担が大きく割りに合わないかも知れない。それにチンポのサイズが平均以上ないと挿入感を得づらい。だがショー的な要素が強いため見世物としてのセックスには最適だ。まず普通の人間は実現不可能なので物珍しくインパクトがある。あられもない姿で女が喘いでいるため、男は竿役に感情移入することで強い征服感を得られる。

 

 この世界に来てからはご無沙汰だが前にいた世界では、絵力が欲しいセックスコンテンツでたまに砧が使われていた。

 

 実践する本人の感覚としては、上に乗った男と下になった女の支配構造が明確になるため、お互いそういう性癖の人間同士だと精神的に盛り上がる。

 

 今の俺たちのようにだ。

 

「ハァ、ハァ――ッ! あっ、あっ――んあぁぁあっ! も、もうダメ、私、私……あっ、あっ、あっ、あっ、あぁあぁああん!」

 

「そろそろイキそうか?」

 

「うん、イッちゃいそう……あっ、あっ、あっ、ああぁぁぁあああ!」

 

 アティが女将になってから街の連中は俺が彼女の尻に敷かれていると思っている。しっかり者で冒険者としても一流で、頭も良い彼女が夫婦生活をリードしているのだと。それは間違っちゃない。確かに昼は彼らのイメージどおり、俺はアティの世話になりっぱなしだ。

 

 しかし夜は……。

 

「あっ、あっ、ダメ、私イッちゃう、イキます! あっ、あっ、ああっ、あぁぁああぁ、あっ、あっ、ああぁぁぁああ!」

 

 文字どおり俺がアティを尻に敷いている。スクワットするような動きで彼女の膣内をピストンし、嬌声を搾り出させていた。そして射精感がこみ上げてきたところでペニスを抜き取る。勢いよく飛び出した精液が放物線を描き、アティの胸の上に落ちた。

 

「はぁーっ、はぁーっ、はぁーっ」

 

 荒い呼吸を繰り返しながらぐったりと脱力するアティ。全身汗まみれになっている彼女を見下ろしながら、俺は勃起しっぱなしな肉棒を見せつけるように軽く扱いた。それを見た彼女は瞳を潤ませる。期待している目だった。俺はそんな彼女の期待に応えるべく、正常位で再挿入した。

 

「あ゛っ! あうぅ゛っ♡」

 

 砧のような変則的な体位からセックスを始めたのは、今後しばらくああいう体に負担が大きいセックスは無理になるからだった。アティは俺の子供を身籠もっている。先だって医者に告げられた。

 

 これまでもアティは俺の子供を身籠もったと言ってきたが、それはあれだけヤッてデキてないはずないだろう、母親としての感覚で妊娠したことが分かるという勘頼みな判定だった。今回は病院で確かめてもらったから間違いない。確定だ。アティの腹には俺との愛の結晶が宿っている。

 

 だからこれからしばらく体を労ったのんびりセックスしかできない。その前に今日はいろいろとやっておこうと彼女と話し合って決めたのだ。

 

「んっ、ちゅっ、ちゅぷっ、んっ、んっ、んっ、んっ」

 

 対面座位の姿勢で俺たちは唇を重ねていた。俺は妻の柔らかな唇の感触を楽しむように啄むように何度もキスをする。彼女もそれに応えようと一生懸命唇を突き出してきた。それがまた可愛くて堪らない。

 

「お腹が大きくなってきたら座位は背面のほうがいいんだっけ」

 

 試してみようかと誘うと彼女は俺に背中を向け自分で挿入し直した。

 

 脚を伸ばして座る俺の上に彼女が座る。大きなお尻が俺の股間の上に乗った。アティはそのまま腰を前後にグラインドさせて俺のモノを刺激する。ぬるま湯に浸かったような快感に包まれて思わず吐息が漏れた。

 

 ぐいぐい俺に尻を押しつけてくるアティの体を背後から抱きしめる。手を彼女の子宮がある辺りに持っていくと不思議な感覚がした。初めて彼女を抱いた日は、ここを手のひらで押してマッサージした。それで理性をグズグズに溶かしてセックスに持ち込んだのだが、さすがに妊娠中はそんなことできない。表面を軽く撫でるだけに留めた。

 

「ふふっ、ヒロったら」

 

 くすぐったそうに笑うアティ。だが嫌がっているわけではない。自分から俺の手に自分の手を重ねてきて下腹部を撫でさせる。そうしていると夫婦で我が子の頭を撫でている気分だ。まだ生まれてもないうちから感動してしまう。

 

 そんな妻の姿を見ていると、なんだか無性にムラムラしてきてしまった。もともと美人な上に人妻の色気が出てきて、男を惑わす妖婦っぷりが半端じゃない。少し意地悪することにした。突き上げるようにして腰を動かす。突然の動きに驚いたのかビクッと体を震わせたあと、彼女は抗議するようにこちらを睨みつけてくる。馬鹿め。そんな顔をしても可愛いだけだ。

 

「もうっ、いきなり動かないでよ」

 

「ごめんごめん」

 

 謝りながらも抽送運動はやめない。深く突き刺すことはしない代わりに、お互いの肌を擦り合わせるような、ねっとりとした動かし方をする。彼女はすぐに喘ぎ声を上げ始めた。うなじや背中に唇を這わせながら動くと、彼女の動き方にも熱が入ってくる。

 

(それにしても本当にエロい体してるよなぁ)

 

 我が妻ながら毎日エロい目で見てしまう。見て悪いことないし、なんなら見れなくなるほうが夫婦関係の危機まであるのだが。

 

「はぁ、はぁ……んぁっ♡ ああぁっ♡ あぁっ、ふあっ♡」

 

 後ろから胸を揉みほぐす。大きく膨らんだ胸は張りと弾力があった。下から持ち上げるように手を動かすとずっしりとした重みを感じる。これだけでも充分過ぎるほどの満足感だが、さらに指先を動かして乳首を弄るとアティの口から嬌声がこぼれた。指先で摘んだり引っ張ったりすると面白いぐらい反応してくれるのでとても楽しい。

 

「あっ♡ あああぁっ♡ ちくびいいぃ♡ あ゛っ♡ ああぁぁああぁあっ♡♡♡」

 

 彼女の膣内でチンポが締め付けられた。軽くイキかけたらしい。絶頂に達しないよう調整しながら、乳首責めを続けているうちにアティの声に艶が出てきた。さらに強くすると膣壁が強く収縮する。そのタイミングで一気に奥まで突くとアティは大きく仰け反って絶叫する。

 

「あぁああぁああぁ~~~~~~ッッッ♡♡♡」

 

 どうやら盛大にイってしまったようだ。ビクビクと痙攣している。そのまま倒れてしまいそうなところを抱きかかえて支えてやった。

 

 砧のような『この美女を俺が完全屈服させて支配したんだぜ』という体位も良いが、こうやって密着度が高いイチャラブも捨てがたいよな。つまるところ、俺はアティとするエッチなことなら全部好きなのだ。

 

 我が事ながら妻にベタ惚れ過ぎて恥ずかしい。しかし考えてみれば夫婦仲とセックスの相性が良くて悪いことはないのだ。これから生まれてくる子供のためにも。

 

 うん! そういうわけで今夜も、俺とアティは幸せで健全な夫婦関係のために頑張るのだった。

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