「邪魔をする」
返事を待たずに部屋に入って来る乙音にあなたは戸惑う。このタイミングで彼女と関わるようなイベントはムゲエロではなかった。つまり、彼女の訪問はシナリオではなくあなた自身がもたらした結果である。
「……まずは改めて、神夜様と不死桜を守ってくれた事、感謝する」
感謝の言葉と共に頭を下げる乙音にあなたは合点がいった。楠舞皇にも散々お礼を言われたが、やはり彼女にとっても神夜は大切な存在なのだ。わざわざ礼を伝えるためにここに来た事からもそれは十分に理解できた。
どういたしまして、とあなたも応える。しかし、乙音は何故か部屋を去ろうとしなかった。他にも何か用事があるのかあなたは尋ねる。
「神夜様はお前達と共に行くと聞いた。……その旅に私も同行する」
あなたは再び戸惑った。原作でもムゲエロでも仲間入りする事はなかった彼女が加わる? その理由はいったい何なのだろうか?
「私が同道する理由。それはお前だ、ロッド・ロール」
自分? とあなたは己の顔を指差しながら首を傾げた。
「貴様、不死桜の内部で神夜様に浅ましい目を向けていただろう」
おおっと、どうやらあなたが神夜に向けていたエロ視線はバレていたらしい。あの時の乙音の意味深な目はそういう事だったようだ。
「確かに、神夜様は同性の私から見ても素晴らしい魅力をお持ちだ。だが、神夜様は讃岐皇の、そしてこのカグラアマハラの至宝である。その宝を汚させるわけにはいかん。故に、私が同行し、貴様が神夜様に手を出さぬよう監視させてもらう」
つまり、旅の中であなたから神夜を守るために一緒に着いて来ると言っているらしい。え、でもムゲエロ世界では神夜はハーケンに……。と言おうとしたあなただが、火に油を注ぎそうだったので口を噤んだ。
しかし、純愛派のあなたは嫁ハーレムに無理矢理女性を入れる気は毛頭ない。それに神夜にはもう相手もいる。
「……それで、だ。んん……。話はここからが本題なのだが」
どうやら今の警告がそうじゃなかったようだ。何故かソワソワし始めた乙音が続きを話すのを待つ。
「私は常に監視の目を光らせるつもりだが、それでも及ばない時もあるだろう。そして、
いや、そんな物騒な事はしないです……。
「しかし、私は楠舞家をお守りする裏玄武頭領として、神夜様の師としてまだ死ぬわけにはいかん。何より、お優しい神夜様は私が死ねば必ず悲しまれる。故に私は考えた。お前が神夜様に劣情を抱かない様……私が貴様の相手をしてやればいいのだと」
はい? と聞き返す間もなく、あなたは乙音に押し倒される。幸い敷いていた布団の上に倒れこんだので痛い目に逢う事はなかった。
「どういう事かわからないという顔をしているな? ならば、もっとわかりやすく言ってやろう。……私が、この裏玄武頭領、乙音が、貴様に抱かれてやると言っているのだ」
妖しい色香に染まった声色であなたに囁く乙音。あなたの胸板に自分の胸を押し付けながら、その右手は既にあなたの股間を撫でまわし始めていた。
「ふふ、少し撫でただけでもう大きくなり始めているぞ? この節操無しめ。女であれば誰でもいいのか?」
その失望を装った言葉にあなたは乙音のほどの美人にこんな事されて勃たないわけがないと反論した。
「たわけ♡ 見え透いた世辞を言いおって」
と言いつつ、どこか嬉しそうな乙音だが、残念ながら体勢の関係であなたがその顔を見る事は叶わなかった。
「そろそろご対面といこうか。さあ、腰を上げろ」
言われるままに腰を持ち上げたあなたのズボンを下着ごとササっと下ろしてしまう乙音。解放された怒張が勢いよく天を向いた。
「ッ……♡ なんという凶悪な男根。き、貴様ぁ、このような凶器を神夜様に向けるつもりだったのか? 許さん、許さんぞ……♡」
息を荒げながら輪っか状にした指をペニスにはめ、上下にしごき始める乙音。視界が及ばない彼女の股座は早くも湿り気を帯び始めていた。
「情けない顔をしおって♡ そんなに私にしごかれるのが気持ちいいのか?」
あなたは呻きながら首肯する。事実、彼女の手コキのテクニックはあなたに大きな快感を与えていた。指の締め付けやしごくスピードの早さの強弱を巧みに使い分けながらの手淫は素人のものではない。
「ん? どうした? 私の顔に何か……んんっ!?♡」
あなたは腕を動かして乙音の顔と自分の顔を合わせると、戸惑う彼女の唇を奪った。いきなりの口内侵入に驚きながらも、乙音はあなたと舌を絡ませる。
「……ぷはっ♡ こ、このたわけ♡ わかっているのか? これは貴様の性欲を発散させるための行為にすぎんのだぞ? それを……まるで愛する者と交わすような口づけをしおって♡ これではまるで夫婦の様ではないか♡」
むしろ喜んで! 食い気味に言うあなたに乙音は一瞬ポカンとするが、やがて堪え切れなくなったように笑い始めた。
「ふ、ふははは! この馬鹿者。何が「喜んで」だ! 第一、私とお前では年が離れすぎだろう」
なんて言うが、乙音の年齢はせいぜい二十台後半から三十代前半くらいだろう。この世界の結婚感はよくわからないが、あなたの常識に当てはめれば何も問題ない。というより、イイ女に年齢は関係ない。
「……ふふ、お前は変わっているな。だが、先ほども言った通り、私は裏玄武頭領でいる限り、誰かと夫婦になるつもりはない。……だが、そうだな。お前がそこまで言うのならば、お前に抱かれている間に限り、夫婦の真似事をしてやろうではないか」
起き上がった乙音はあなたの腰にまたがる。そして、すでにたっぷりと濡れそぼった女の穴にあなたのペニスを押し当てる。
「では旦那様。この私、裏玄武頭領にしてあなたの妻である乙音の肉壺……とくと味わうがいい♡」
ジュプンッ! という音と共にあなたのペニスが乙音の膣内に飲み込まれる。刹那、凄まじいうねりと肉ヒダの絡みつきがあなたの肉棒を襲った。
「おっ♡ おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ♡」
同時に、乙音もまた突き込まれたあなたのペニスがもたらす快楽の奔流に顔を天井に向けながら野太い嬌声をあげる。挿入されただけだというのに、その体は小刻みに震え、ペニスと膣壁の間から透明な雫を吐き出しあなたの陰毛を濡らす。
(な、なんという男根♡ この私が挿入されただけで達してしまうなど……。こんな、こんな男根は初めてだ♡)
震えるだけで動かない乙音。ここまでされっぱなしだったあなたは反撃とばかりに腰を動かし始めた。
「はえっ!? ま、まて貴様♡ まだ動く……んおぉ♡」
残念ながらヤる気スイッチの入ったあなたにその声は届かない。あなたは乙音の最奥を目指し膣を何度も何度も掘削する。
「おっ♡ おっ♡ ひゃ、ひゃめろ♡ あんっ♡」
乙音の口から可愛らしい喘ぎ声が漏れる。咄嗟に口を抑えながらあなたを見遣る乙音に、あなたはニヤケ顔を我慢できなかった。興奮がさらに高まり増々腰の動きが早くなる。
「んひぃぃぃぃぃ♡ このたわけ♡ たわけぇ♡ 貴様の様な助平はやはり野放しには出来……はぁん♡」
だから搾り取ってやると言わんばかりに乙音の膣内が激しく蠢き、あなたの射精感が急速に高まっていく。
「おっ♡ ほっ♡ ん? 出る? 出るのか? いいぞ出せ♡ そのまま出せ♡ お前の夫精子、私の妻子宮に出せぇ♡」
びゅるるるるるるる! びゅぶっ!
膣内射精の許可と同時に、あなたは限界まで乙音の膣内にペニスを押し付けながら一気に精液を解き放った。鈴口からどくどくと溢れる濃厚ザーメンが乙音の中をあっという間に白濁に染める。
「んおぉぉぉぉぉぉ♡ 来た♡ 旦那様の特濃子種汁来たぁ♡ あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
♡」
熱さも量も規格外なあなたの精液を注がれた乙音は城内に響き渡るかのような声をあげながら絶頂の時を迎えた。裏返りそうなほど目を上に向けながら、だらしなく舌を出すその顔は、威厳ある裏玄武頭領とはとても信じられないほど淫靡であった。
「ふうっ……♡ ふうっ……♡ ん……? ふ、ふふ……♡ おい、どういう事だ旦那様? 今、射精したばかりだというのに、何故私の中で硬いままなのだ♡」
あなたのペニスで精液を攪拌するかのようにぐりぐりと腰を動かす乙音。そんなもの、答えは一つだとあなたは言う。
「くく♡ 呆れた性欲だな旦那様♡ 仕方ない。妻として、お前が満足するまでじっくりと付き合ってやろうではないか♡」
乙音の腰が再び動き始める。こうして、あなた達は第二ラウンドを開始したのだった。
さて、以上があなたと乙音がSEXする事になった経緯である。そこへ通りがかった神夜があなた達の情事を目撃してしまったのが事の真相だ。
(し、信じられない。どうして師匠とロッドさんが……)
「おおっ♡ はあっ♡ ま、まだこんなに硬くしおって♡」
激しく交じり合うロッドと乙音。その姿は神夜の抱いていた男女の交わりとは大きく違っていた。
(私の知ってる夜伽は……男の人と女の人が、お互いに愛する気持ちを伝えながら交じり合う行為。あんな……あんな獣みたいに腰をぶつけ合う行為なんて私は知らない)
「ん♡ また口づけか? 仕方ないヤツめ♡ ちゅっ♡ じゅるるるる♡」
動く腰を止めないまま乙音は自らロッドへ唇を捧げる。絡み合う舌に押し出された唾液が互いの口の端から外へ漏れだし厭らしく光る。
(なんて厭らしい口づけなの……。あんなに舌を絡ませて。よだれでべちゃべちゃ。……ハーケンさんは、あんな風にしてくれた事ない)
ハーケンのキスは優しくて幸せな気持ちになれる。……それなのに、今あの二人がしているキスの方がより互いを愛しているように見えるのは何故だろう。
自分の知らない行為を次々に披露するロッド達に、神夜はすっかりくぎ付けとなっていた。もはやその場から立ち去るという考えは彼女の頭にはなく、無意識に回していたはずの手を自らの意志で動かし始める。
「……んん♡(私……何でこんな事。でも、止められない……)
服の上からでは物足りないと、神夜は露出させた勃起済みの乳首をコリコリと弄りながらスパッツの中に手を入れる。愛液が滲み始めたそこを指で擦り、快楽を引き出す。
「―――うふふ、お楽しみですわね」
「え……!?」
己を慰めながらも視線だけは決して逸らさない神夜の背後に、いつの間にかネージュが立っていた。咄嗟に声をあげそうになった神夜の口に、ネージュは素早く手を当てる。
「しーーーーー。声を出してはせっかくの二人の時間の邪魔になってしまいますわ」
「……ど、どうしてネージュさんが?」
慌てて衣服を整える神夜にネージュは悪戯が成功した様な表情で答える。
「ふふ、そろそろあなたが来る頃だと思っていましたので」
そう言って、ネージュは中の様子を覗き見る。そこでは彼女の夫と乙音が言い訳出来ない状態で絡み合っていた。
「あ、あのあのネージュさん。これは、その……」
プロポーズされたばかりなのに浮気現場を見てしまった彼女がどれだけ傷つくか。そう心配する神夜をよそに当のネージュは涼しい顔をしている。
「? ああ、別に私怒ってはいませんわよ?」
「え、そ、そうなんですか?」
「ええ。むしろロッドのお嫁さん候補が増えて嬉しいですわ」
「え?」
なんかとんでもない事を言われた気がする……。神夜は宇宙ネコになりそうだった。
「え? え? ロッドさんのお嫁さんはネージュさんですよね?」
「そうですわ。……ですが、ロッドのチンポは私だけが独占していいものではありません。あのチンポはもっとたくさんの女性を幸せにするはず。それがロッドのハーレム計画ですわ」
「ハーレム……計画。じゃ、じゃあ、師匠がロッドさんにその……抱かれているのは彼が師匠をお嫁さんにするために」
「いいえ。オトネさんがロッドとSEXしているのは……あなたの為よ」
「…………………はい?」
あなたの為? あなた……つまり自分の為? 何で乙音がロッドとSEXするのが自分の為になるのだろう?
今度こそ宇宙ネコになった神夜にネージュは説明する。
「ねえ、カグヤさん。あなた、フジザクラの中でロッドにオッパイとかお尻とか見られていたの気づいていたかしら?」
「え? あ、そ、そうですね。気づいてました」
自覚していても他人に指摘されると恥ずかしいのか神夜の頬が赤くなる。
「それだけロッドから見たらあなたが魅力的なのよ。だからあなたをお嫁さん候補にしたかったんだけど……。どうやらオトネさんもロッドの視線に気づいていたみたいなの。それでね、ロッドがあなたにエッチな思いを抱かない様に自分が彼の性欲解消の相手をするって決めたらしいのよ」
「私が……お嫁さん候補?」
ロッドの本心を聞いた神夜が抱いたのは戸惑いと……若干の喜びだった。そんな事、ハーケンにも言われた事は無い。彼は好意を伝えて来てはいても、伴侶になってくれとは一度も言ってくれていない。それなのに、出会ったばかりのロッドは自分をお嫁さんとして求めてくれようとしている。たとえそれが自分の容姿が好みだったからだけだとしても、確かに求めてくれているのだ。
「だけど不思議ね。……ほら、ご覧になってカグヤさん。あの蕩け切ったオトネさんの顔。……あれが義務感の為だけに好きでもない男に抱かれている女の顔かしら?」
そう言われて神夜は改めて乙音の様子を伺う。いつの間にか対面座位になってロッドの顔を見つめる乙音の顔に嫌悪感や悲壮感など欠片も感じられない。むしろ目の前にいる男への隠しきれない情だけしか見えなかった。
「んんっ……♡ ど、どうした♡ ……はっ♡ このたわけ♡ ああ、私も愛しているぞ、旦那様♡」
乙音の耳元で囁くロッド。すると彼女の顔が喜色に染まる。
「ふふ、ああやってロッドは行為の最中でもたくさん愛を囁いてくれますの。それが増々互いの想いと興奮を高めてくれますのよ」
ネージュの解説を耳にしながら、神夜はギュッと拳を握った。
(…………ずるい)
乙音は自分の代わりにロッドに抱かれている。それはつまり……
神夜の視線が睨みつける様なものに変わる。その瞳に宿るのはさきほどまで抱いていた戸惑いではなく……まごうことなき嫉妬の光であった。
(ずるい。ずるいです師匠。本当ならお嫁さんになるのは私のはずだったのに……。ロッドさんは私の旦那様になってくれる人だったのに……!)
「おほっ♡ ま、また出すのか♡ いいぞ、思いっきり出せぇ♡」
最後のスパートとばかりに背面騎乗位に切り替えた乙音が猛烈な早さで尻を動かす。その体制はちょうど神夜に結合部が丸見えになるもので、まるで見せつけているかの様なその姿に神夜の嫉妬の炎はさらに燃え上がる。
(私も、私だってロッドさんと……!)
「んおぉぉぉぉぉぉぉぉ♡」
絶叫と共に乙音が仰け反る。ここで予想外の事が起こった。彼女が噴き出した潮が勢い余って神夜の元まで飛んできたのだ。
「きゃあっ!?」
思わず声をあげてしまう神夜。慌てて口を塞ぐも時すでに遅しであった。
「あらあら……どうやら気づかれてしまったようね♡」
声に気づいたロッドは乙音を優しく布団に寝かせると、勃起を隠す事もなくゆっくりと神夜の方に近づいてきた。そして、襖に手をかけた。
そこにいたのは尻もちをつきながらこちらを見上げる神夜と、その後ろに控えるネージュの姿があった。
「あ……ああ……」
驚くロッドを尻目に、神夜は勃起したペニスを凝視する。乙音の中に何度も吐精したはずのソレは湯気を立てながらも未だ雄々しくそそり立っていた。
絶妙な角度から注ぐ部屋の光が、神夜の顔に肉棒の影を作り上げる。その光景は図らずも「見せ槍」状態となっていた。
「お楽しみ中にごめんなさい、ロッド。ふふ、どうやらまだ満足していないみたいですし、せっかくだから私もお相手しちゃおうかs―――」
「あむっ♡」
その瞬間、神夜はいきりたったロッドのペニスを頬張った。予想だにしないおしゃぶりにロッドの腰がビクンと動く。
「じゅるるる♡ んっ♡ じゅぼじゅぼじゅぼ♡」
「まあ♡ あんなド下品に鼻の下まで伸ばしちゃって♡ 凄い食いつきですこと♡」
(大きい♡ 大きいよぉ♡ ハーケンさんよりずっと、ずっとぉ♡)
そのひょっとこの様な無様な顔は、とても楠舞の姫と呼ばれる可憐な少女がしていいものではないほどの下品でドスケベなものだった。
「どうしましたカグヤさん? いきなりロッドのチンポに食いついちゃって?」
「レロレロレロ♡ ……ぷは♡ ……せ、責任。責任とらないと♡ 元々、ロッドさんは私の体でエッチな気持ちになっちゃったんですよね? だから、私が責任とらなくちゃなんです♡」
「……との事ですが、どうします、ロッド?」
わかりきっている事をあえて聞くネージュ。そして、ロッドは返事の代わりとばかりにペニスしか見ていない神夜を立たせると、部屋の中に引き込んだ。
「あっ……♡」
そして、中途半端に開けられていた襖は今度こそ完全に閉じられた。まるで、邪魔するなと言わんばかりに。
「ふふ……。あとはあなた次第ですわよ、ロッド♡」
役目は済んだとばかりにその場を後にするネージュ。
「ん……ほぉぉぉぉぉぉぉぉ♡ こんにゃ、こんにゃおひんひんしらにゃいぃ♡ もっと、もっと突いてくらさいロッドさ……お゛お゛♡」
数秒後、獣のおたけびのごとき声が部屋の中から響き渡るのだった。
我ながら今回の流れは上手い感じで行けたと思っています。
今回は活動報告で募集した案を自分なりにアレンジして書きました。
よければ感想と評価。そして活動報告をご覧下さい。