今夜も彼氏を鳴かせたい!~そして俺は彼女に抱かれる~ 作:桃ノ木ネネコ
「ぷぷっ・・・くくくっ・・・あーはっはっはははは!」
すみれからの報告メッセージを呼んでいた沙由美は
堪えきれずに大爆笑していた。
「レ、レポート忘れてて・・・手足縛った状態で・・・
ナチュラルに1時間放置とか・・・ぷぷ・・・」
「先生、何を一人で爆笑してるんですか?」
部室にやってきた圭太が沙由美声をかける。
沙由美は笑いながらスマホを操作していた手を止めて圭太の方を見る。
「ふぅ~・・・ごめんね。ちょっと面白いメッセージが来たものだから」
沙由美はそう言うとスマホの画面を圭太に見せる。
そこには『レポートを忘れていてユキヤを緊縛状態のまま1時間の放置』とか
『相変わらず気弱になって鳴くところがかわいい』などが記載されている。
その文面を見た圭太は頬を赤く染める。
「・・・これって・・まさか?!」
「うん、すみれちゃんからの報告!いやぁ面白いわあのバカップル!」
沙由美はまだ笑っている。そんな沙由美を見て、圭太はため息をつく。
「また面白半分で変なこと吹き込んだんじゃないでしょうね?」
「すみれちゃんから『ユキヤ君を効率よく鳴かせる方法』
って聞かれたからつい・・・」
沙由美は悪びれもせずに答える。
(本当にこの人は・・・)
圭太は再びため息をついた。
「まあまあ、いいじゃない。別に悪いことしたわけじゃ無いんだし」
「そりゃそうですけど・・・」
圭太は苦笑する。
「しかしあのユキヤさんがヒイヒイ鳴いてるところは・・・
ちょっと想像できないですね。」
「そういった点ではすみれちゃん、才能があるのかもね。」
沙由美は笑いながら答えた。
「さすがに、ユキヤさんの事を縛り上げて、猿ぐつわまで噛ませて
放置してるなんて思いませんでしたよ。」
「ユキヤ君の事だから、抵抗しないでしょ?
すみれちゃんに酷い事は出来ないだろうし、
最初は心配だったけど、すみれちゃんも加減は
理解してるみたいだから、大丈夫みたいね。
プレイ中に相手の心を折るポイントを上手く掴んでるし」
沙由美は微笑みながら言った。
「それにしても、あの二人、付き合い始めてもう半年くらい経つのよね?
なのにまだこんな初々しい反応ができるものなのかしら?
なんか見てるとこっちが恥ずかしくなってきちゃうわ。
私達だってもっとすごいことやってきたのに・・・」
沙由美は少し顔を赤らめつつ呟いた。
「先生がそれ言いますか・・・?」圭太が呆れた顔で言う。
「えへっ♡言っちゃった♪でも、圭太君も嫌いではないでしょ?
むしろ大好物なんでしょ?ねぇ?言ってみて?
私のどんなところを責められて、
どうされたい? お姉さんに教えて頂戴。」
沙由美が妖艶な笑みを浮かべる。
「先生まで変な影響受けないでください!」
圭太は真っ赤になりながら叫んだ。
「あら、私はただ、あなたの願望を聞き出そうとしているだけよ?」
沙由美は圭太の耳元に口を寄せ、囁くように言う。
圭太の顔はさらに紅潮していく。
「~っ!わかりましたよ!言えばいいんでしょう!?」
圭太は半ば自棄になって叫ぶ。
「先生の胸は大きいのに形が綺麗だし、
ウエストはくびれていてスタイル抜群だと思います! あと、
太股とか腰回りはムッチリしていてすごく色っぽいです!!
一高校生男子として、目を奪われる存在です。」
「ふむ実に健全な高校生の意見ね」沙由美は圭太の頭を撫でる。
「はい、終わり。これで満足ですか?まったく、何言わせるんですか・・・」
圭太は疲れ切った表情で沙由美を見上げる。
「うん、合格。」
沙由美はニッコリ笑って、「圭ちゃんといるとホント面白いわぁ」と言った。
******
さて、その夜。
すみれのマンションでは友人の黄瀬ひなのたちを呼んで
女子飲み会が開催されていた。
「・・・とは言っても我々まだ19歳ですからノンアルコールですけどね」
「えへへへ」
「そういえばこの前、駅の近くに新しいケーキ屋ができたんだって!
今度みんなで行かない?美味しいらしいよ!」
「行きたい!」
「分かった、じゃあ予約しとくわ」
「日にち決まったら教えてね。」
女子同士の他愛ない会話が繰り返される。
そして女子会と言えばメインの話題になるのは・・・男の話だ。
「ところでさー、彼氏持ちの人は何か変化あったりした?」
「私は特に何も無いかな。いつも通り一緒に帰って、
一緒にご飯食べに行って。」
「うちもそんな感じ。まぁ普通が一番だよ」
「そっか。すみれは彼氏とどんな感じ」
「まぁ、ぼちぼちやってるかな」この「ぼちぼち」に
どれだけ深い闇が潜んでいるかは友人たちは知らない。
「でもな~、茶木くんとすみれが
ここまで上手く行ってるのはちょい意外だったよ。」
「うん、私もあんまりいいうわさ聞いてないし」
「すみれのカレシ、女癖悪いらしいじゃん」
「あ、それ聞いたことあるかも」
「え?そうなの?」
「なんかね、すみれの元彼とか友達が結構そういう事言ってるんだよ。
だから私はちょっと心配してたんだけど。」
「確かにあのルックスだから女の子に不自由してないから、
大体付き合って2ヶ月ぐらいでポイ捨てするって聞いたことあったし」
「マジ?やば」
「すみれは大丈夫なんだよね?」
「ん、今のところは問題無いよ。浮気癖も今のところ収まってるし。」
「よかったぁ。すみれの彼氏が
懲りずに浮気するような奴だったらどうしようと思ってた」
「一体どんな魔法を使って浮気癖を止めたの?」
「う~ん・・・ただちょっと可愛がって『浮気しないで』
ってお願いしただけだよ」
「はははっ、すみれらしいね」
「すみれの言う事なら何でも聞くんじゃないの」
「それはどうかな。案外頑固だし。
それにお仕置きしないとまた繰り返すだろうから。」
「へぇ、すみれにもそういう一面があるんだ」
「そりゃそうだよ。好きな人には意地悪したくならない?」
「なるなる。あたしもしょっちゅう圭太君を困らせてるもん」
「分かる。こっちを向いて欲しくてついからかいたくなっちゃうんだよね」
・・・こうして女子会トークは夜遅くまで続いた。
****
「んじゃ遅くなったからそろそろお開きね。」
「じゃあね~またやろうね~」
友人たちは帰っていく。「ふぅ、やっと終わった。」
すみれは伸びをして息をつく。
「ふぅ・・・」
そしてベランダのサッシを開ける。
「はい、よく辛抱しました。」
そこには全裸でベランダの手すりに手錠で両腕を固定され、
アイマスクと猿ぐつわされたユキヤが、
エアコン室外機の横で小さくなって座っていた。
「うっううう、うぐっ!」
ユキヤは声にならない声で必死に何かを訴えている。
「ごめんね、寒かったでしょ?
頑張ったご褒美にいっぱい可愛がってあげるね。」
そう言ってユキヤに近づき、彼の頭を撫でる。
「うっ、うぐうっ!うぐうっ!!」
しかしユキヤは激しく首を横に振る。
「そんなに嫌がらないで。ほら、これ見て。」
すみれはユキヤのアイマスクを取ると、スマホを取り出す。
画面にはユキヤの痴態が映し出されていた。
ユキヤは思わず目を見開く。
「可愛いでしょう?こんなに可愛くて、
気持ち良くしてあげたくなるような男の子なんて他にいないもん。」
ユキヤの耳元でささやくように話す。
「もう二度と浮気しようと思わなくしてあげる」
「うっ、うっ、ううっ!」
ユキヤは泣きながら首を振る。
「今更遅いの。ユキヤ君は私の物なんだから。
これからはずっと私が可愛がってあげないとね。」
すみれは微笑むと、猿ぐつわを外し、ユキヤにキスをする。
ユキヤの唇に舌を這わせ、口の中にねじ込むようにしてユキヤの舌を求める。
ユキヤは顔を背けようとするも、すみれは両手でユキヤの顔を押さえつける。
そして今度は自分の唾液を流し込んでいく。
「うっ、うっ、ううっ・・・」
ユキヤはそのすみれの行為を受け入れざるを得ない状況になっていた。
涙を流すユキヤを見て、すみれはクスリと笑う。
「さ、中に入っていいよ」
すみれの言葉を聞くなり、ユキヤは無言で立ち上がり、部屋へと入る。
「うん、良い子だね。」
「・・・」
ユキヤは何も答えず、部屋の隅に体育座りする。
「ねぇ、こっちに来て。」
すみれはベッドの端で正座すると、ユキヤを呼ぶ。
ユキヤは黙ったまますみれに近づいていき、優しく抱き寄せられた。
すみれはユキヤの頭を抱え込み、髪をクシャクシャにする。
「・・・」
ユキヤはされるがままにしていた。
「ユキヤ、愛してるよ。」
すみれはユキヤの頬に手を添え、じっと見つめる。
そして優しくキスをした。
つづく