※この作品はR-18です。

カナンの騎士列伝 −無貌鬼と白銀の戦姫−   作:Recent

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106話 男の浪漫★

ーーー征服歴1500年11月 王都カルネアス ミスト侯爵家別邸ーーー

 

 呆れ顔のミランダに急かされ屋敷に戻ったアレク達は、ミランダと同じように呆れ顔で待ちぼうけを食らっていたヴォルスやレオポルド、そしてリーズやレナ達に羞恥で顔を赤くしながら謝罪した。

 その後ミランダ主催で行われた、アレクの”カナンの騎士“襲名を祝うささやかな宴では、二人共散々にからかわれ、豪華な食事を食べ終わると逃げるように寝室に逃げ込んだ。

 

 寝間着に着替えた2人は、疲れ切った顔で溜息をつく。

 

「うぅ…まだちょっと顔赤い気がするわ…」

「俺は早速この仮面に感謝したよ…」

「それはそれでどうかと思うわよ?」

 

 禍々しい龍の仮面を外したアレクは、決闘の時よりも消耗した様子でソファに座り込む。

 

「お疲れ様、アレク」

「ああ」

 

 帰ってきた時には泣いてしまったせいで言えなかった労いの言葉を、エリカは優しい笑顔で告げる。

 疲労でうつらうつらしているアレクを見たエリカは、何かを思いつきニヤリと笑う。

 

 そんなエリカを眠たげな目で見たアレクは、若干嫌な予感がしたが、疲労で思考が妨げられ制止出来なかった。

 

「とっても頑張ったアレクに、ご褒美をあげるわ!」

 

 どや顔のエリカはアレクの隣に座ると、ポンポンと自分の膝を叩く。

 

「………」

「………(ニコニコ)」

 

 アレクは無表情に、エリカは輝くような笑顔で互いを見つめ合う。

 

「…誰の入れ知恵だ?」

「フッフッフ、よくぞ聞いてくれました。リーズが言ってたのよ、膝枕は男の子のロマンだって!」

「……」

「フリッツもリーズに膝枕してもらってすぐに元気になったそうだし、遠慮しなくていいわよ!」

 

 しれっと性癖を暴露されたフリッツに心の底で黙祷を捧げたアレクは、誇らしげに豊かな胸を張るエリカをジト目で睨む。

 

「いらん、俺はもう寝る」

「だから遠慮しなくても良いわよ、膝くらい貸してあげるわ」

「いやだから…」

 

 このまま誘惑に乗ってエリカの膝枕を受け入れたら、明日の朝にはこの家の女性陣のからかいネタが増える事になるのが確定的に明らかな状況に、アレクは疲労で朦朧とする頭で悩む。

 エリカ本人は善意で言っているので尚更断りづらいし、考えてみれば今更ではないかと、少しずつアレクの男としてのプライドが欲望に敗北しゆく。

 

 そしてアレクは敗北した。己の欲望に、ひいては男の浪漫に。

 

「あら、やっと素直になった?」

「……まあ、そうだな」

 

 アレクは体の力を抜き、エリカの脚の上に自分の頭を乗せる。

 乗馬で鍛えられ引き締まった太腿には、下品になり過ぎない程度にしっかりと脂肪がついており、アレクの頭を柔らかく受け止める。

 アレクは頭に感じる柔らかさと温もり、そしてエリカと密着した事でより濃くなった彼女の甘い体臭と爽やかなミントの香水に香りに、疲労した肉体と精神が癒されてゆくのを感じていた。

 ついでに体の一部に血が集まっている感覚も。

 

「どうかしら、アレク?」

「…視界の八割が胸だ」

 

 ゆったりした寝間着でもしっかりと自己主張するエリカの胸は、太腿の上から眺めるとアレクの視界の殆どを占拠している。

 

「あら、お嫌い?」

「…絶景だ」

「恥ずかしげもなく言い切ったわね…」

 

 吹っ切れて羞恥心を捨てたアレクにエリカの方が若干たじろぐ。

 

 ともあれ、リラックスしてエリカの豊かな双丘を堪能したアレクは、重くなった瞼を閉じる。

 

 白いエリカの手が、アレクの頭を撫でる。

 

「よしよし、本当に良く頑張ったわねアレク」

「……ああ」

 

 エリカは、出会った頃のアレクの厳しい顔を思い出し、クスリと笑う。

 絶死の戦場を生き抜いた、無愛想でやさぐれた、誠実で捻くれ者な男が、ほんの半年でこの国で最強の騎士となった。その数奇な運命に、そして彼をそんな運命に巻き込んだ自分自身に不思議な可笑しさを感じて。

 

「ねえ、アレク」

「どうした?」

「ありがとう、私を助けてくれて」

「…助けられたのは俺の方だ。お前がいてくれなかったら、俺は何度も死んでいた」

「それは私もよ。貴方に初めてあった時、私は何も知らない小娘だった。貴方が私の為に過酷な戦場を肩代わりして、私が熟せる任務を割り当ててくれてた事を、私は知らなかった」

「そういう命令だったからな」

 

 スペイサイド州で、アレクは第931独立遊撃大隊に配属されたエリカが万が一にも危険な目に遭わないようバーナードとカレウスに極秘裏に命令されていた。面倒な任務ではあったが、アレクにとっては数ある理不尽な命令の一つでしか無かった。

 

「わかってるわ、貴方が迷惑してた事も含めて」

「それでも、お前は助けに来てくれただろ?」

「フフ、そうだったわね」

 

 最終的に、エリカはバーナードに逆らいアレクを助けに戦場へ飛び込んだ。

 

「今だから言うけど、あの時にはもう、あなたのこと好きだったもの。自分でも無茶したなとは思ってるのよ?」

「そうか…」

「そうよ」

 

 エリカが身を乗り出し、アレクの顔を覗き込む。

 

「大好きよ、アレク。誰よりも強い貴方が。無愛想で、捻くれ者で、誠実な貴方が」

「俺もだ、エリカ。お前の真っ直ぐな生き方が。世間知らずで、大雑把で、気高いお前の事を、愛してる」

 

 これでは互いに褒めているのかけなしているのか分からないなと、アレクとエリカは苦笑する。

 

 そんな会話すら愛おしく感じて互いに見つめ合っていた二人だが、ふとエリカが違和感に気づく。

 

「ねえアレク?」

「……なんだ、エリカ?」

「貴方の一部がすごーく元気になってるみたいだけど?」

「………生理現象だ」

 

 エリカがジト目でアレクの股間を、寝間着を突き破りそうな程に勃ち上がったアレクの逸物を流し見る。

 アレクはバツが悪そうに目を逸らすが、股間の逸物は本体の意に反して自己主張を続けている。

  

「ふーん、そっかぁ…そっかぁ」

「おいエリカ、これはっわぷ」

 

 起き上がろうとするアレクの頭を、エリカの豊満な胸が抱きとめる。

 アレクからは見えなくなったが、エリカの顔は喜悦でニヨニヨと笑み崩れていた。愛する男が自分の体に興奮してくれることに優越感と、蕩けるような下腹部の痺れを感じて。

 

 

「貴方へのご褒美、膝枕だけじゃ足りなかったみたいね」

「エ、エリカ!?」

 

 

 エリカの胸からなんとか顔を上げたアレクが、本気で困惑して慌てた声を上げる。

 珍しく慌てふためくアレクの姿に悪戯心を刺激されたエリカが、シュルリと寝間着の前をはだけ、その下に抑え込まれていた豊満な2つの乳房がまろび出る。

 眩しいほど白い2つの肉果実は、若さゆえかそれともしっかりと鍛えられているからか、重力に負けることなく誇らしげに前に突き出している。

 

「な…」

「ふふ、遠慮しなくて良いわよ。貴方へのご褒美だもの、好きなだけ見ていいし、触ってもいいし、その…吸っても……良いわよ?」 

 

 最後だけ流石に恥ずかしそうに言い淀むエリカに、アレクは揚げ足を取る余裕もなく目を見開く。

 

 目の前に自分の手でも余るほど大きな、惚れた美女の乳房が揺れている。隠すものもなく、くすみのない白く瑞々しい2つの肉果実が、薄桃色の先端を尖らせてアレクを誘う。

 遮るものが無くなりより濃くなったエリカの甘い体臭がアレクの脳を侵し思考を鈍化させ、元々疲弊しでいたアレクの脳から誘惑への抵抗力を奪ってゆく。

 

 だが、僅かに生き残っているアレクの理性が、己の今の姿を冷静に見極めている。エリカに膝枕された状態で乳房に口をつけようとしているという、男としての尊厳とか色々な物が粉々になりそうな姿を!

 

「エリカ…俺は別に…」

「ふぅん、じゃあこれはしまうわね〜」

「あっ」

「すごーく残念そうな顔してるわよ?」

「くっ…」

 

 エリカがわざとらしく寝間着を着直そうとすると、アレクが思わず声を上げ、エリカがしてやったりと笑う。

 完全に弄ばれているアレクが悔しそうに顔をしかめる。

 

 

 

 こうして、アレクサンダー・ウォーカーは敗北した。敗因は男の浪漫であったと、後に供述している。

 

 

「さあアレク、召し上がれ」

「……後悔するなよ?」

「それってどういう…っひゃん!」

 

 吹っ切れた顔でアレクが目の前の乳首に吸い付くと、どや顔でアレクを弄んでいたエリカの口から、甘ったるい喘ぎ声が漏れる。

 

 

「あぅ、やめっそんな強く吸わな…っやん!」

 

 汗の塩味と、ほのかな甘みのあるエリカの乳首に吸い付いたアレクは、()()母乳の出ないエリカの乳を絞るように揉みしだき、弾力のある乳首に甘噛してその背徳的な感触を味わう。

 

「あうぅだめぇぇ、まだっ、()()そこ出ないのにぃ」

「プハッ、その割にはお前も気持ちよさそうだな?」

「そんな事なひぅぅん」

 

 攻守が逆転して余裕のなくなったエリカが言い返そうとするが、逆の乳首も同じように責められ情けない喘ぎ声を上げる。

 

「なんだ、お前の方が気持ちよくなってないか?」

「そんにゃことなひゃうぅっ、そこぉ汚いっからぁ!」

「前にも言っただろ? お前の身体に汚いところなんて無いさ」

 

 アレクの舌がエリカの豊かな双丘の麓をなぞり、二つの丘の境目に溜まった汗を舐め取る。

 エリカの顔が羞恥心で耳まで赤く染まるが、アレクからは胸が邪魔で見えない。

 

「あぅっ…アレクうぅ」

「うあっ!?」

「ひゃん!」

 

 エリカがアレクの頭を抱きしめ、汗で濡れた双丘にアレクの顔が埋まる。

 濃密な雌臭に息が詰まりそうになったアレクだが、本能に従って柔らかな乳肉に吸い付き、瑞々しく甘いエリカの豊乳を堪能する。

 最早腕に力の入らないエリカは、自分の自慢の胸を好き勝手に楽しむアレクを止めることは出来ず、敏感になった胸から与えられる快楽に悶える。

 

「はぅあっ…ひうぅぅぅん♡」

 

 乳首を絞り出すように揉みしだかれ、先端を強く吸われたエリカは、声を抑えることも出来ず甲高く喘ぎ、はしたなく涎を垂らしながら絶頂した。

 

 

「はぁ…はぁ……もぅ…エッチ」

「誘ったのはお前だろ」

 

 恥ずかしさを誤魔化すようにむくれるエリカを、アレクは呆れた顔で慰める。

 

「うぅぅ、もう立てないわ。アレク、抱っこして?」

「はいはい、お姫様」

 

 甘えた声で抱っこを強請るエリカをお姫様抱っこしたアレクが、豊満な乳房を丸出しにしてその先端を尖らせ、お漏らししたように股間を濡らすエリカをベッドへと運ぶ。

 

「ねえアレク、今度は私のおっぱいじゃなくて()()()で、気持ちよくなってね?」

「ああ」

 

 期待するようなエリカのはにかみ顔に、股間の逸物を更に硬くしたアレクもまた獰猛な笑顔で応えた。

 

 

 

 結局、深夜まで()()()()二人は、家主のミランダに再びからかわれる事となる。

 

 




これにて継承編、及び本作の第一部完とさせて頂きます。

暫く幕間を挟んでから、本格的に”カナンの騎士“アレクの躍進を描いてゆきたいと思います。
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