プロローグ④ ★
ーーー征服歴1502年 王都カルネアスーーー
貴族街の一角に建てられた屋敷の一室で、アレクは蒸留酒を飲みながら、ソファで贔屓にしている小説の最新刊を読んでいた。
丁度主人公が、ドーピングで手に入れた力で驕り高ぶっている悪役を、積み重ねた修練と技工で圧倒する…というところで後ろに気配を感じたので、アレクは本に栞を挟むと、気配を消して近づこうとしていたエリカに声をかける。
「どうした?」
「むぅ…驚かせようと思ったのに、相変わらず勘がいいわね」
酒のツマミなのか、カットされたチーズの盛られた皿を片手に、エリカは頬を膨らませる。
「俺がお前の気配に気づかないわけ無いだろう」
「…そ、それなら良いのよ」
少しだけ嬉しそうに声のトーンを上げたエリカは、テーブルに皿を置き、アレクの隣に座る。
アレクの手からグラスを奪い、残っていた蒸留酒を飲み干す。
「ふぅ…相変わらず喉が焼けそうなくらい強いわね」
「それが良いんだろう」
エリカの持ってきたチーズを口に放り込みがら、アレクは彼女の持っているグラスに蒸留酒を注ぎ直す。エリカはその芳醇な香りを楽しみながら、一口琥珀色の液体を含むと、愛する夫に口づけする。
「ちゅ…んちゅ、ちゅぷ…ふぅっちゅう」
アレクの口に、エリカの甘い唾液で割られた蒸留酒が流し込まれ、アレクの喉を潤す。
口づけを終えたエリカは、妖しく微笑み、アレクの唇から漏れ出た唾液を舐め取る。
「ふふ…こっちの方が美味しいでしょ?」
「…ああ、確かにそうだな」
アレクはエリカを抱き寄せると、今度は自分からエリカの唇を奪い、舌を彼女の口の中へ侵入させる。
「わぷっ…ちゅぷ、ま…まっ…ちゅう、っん、ぷはぁ」
口の中を蹂躙され、自身の口の中に残っていた蒸留酒を唾液ごと舐め取られたエリカは、頬を赤く染めて荒い息を吐く。
「もぅ…いきなり酷いわよ」
「先に誘ったのはお前だろう」
照れ隠しに頬を膨らませる
そんなアレクに、エリカは赤い顔のまま体を寄せ、夫の広い肩に頭を乗せる。
「折角貴方と楽しくお酒を飲もうと思ったのに、こんなことされたら…我慢出来なくなっちゃうじゃない」
「それこそ自業自得じゃないのか…?」
自分にしなだれかかり、熱い吐息を耳元に吹き付けるエリカに、アレクもまた理性を削られて行く。
そして強請るように、顔を上に向けた妻の瑞瑞しい唇に触れるような口づけをすると、エリカの腰に手を回し、軽々と彼女を持ち上げる。
そしてエリカをベッドに横たえると、もどかしく上着を脱いでゆく。
鍛え上げた、そして戦場で数多の傷を負ったその肉体を、エリカはうっとりした顔で見つめる。
そして自分から、寝間着用の薄手のローブを脱ぎ捨て、情熱的な赤い下着と、その下の豊満な肉体を見せつける。
普段は冷めた色を、エリカに対しては親愛の情を宿すアレクの瞳に、情欲の日が灯る。
“ゴクリ”とつばを飲み込んだアレクが、その無骨で傷だらけの手で、エリカの豊満な胸を揉みしだく。
赤い下着に包まれたエリカの胸が形を変え、先端の突起が生地を押し上げて自己主張をする。
「あんっ!ああっ……もっとぉ……」
アレクの手の動きに合わせ、艶やかな声で喘ぐエリカ。
アレクは手を止めると、下着をずり下げ、今度は自分の舌でエリカの乳房を責め始める。
「ひゃうん!?やぁ……ち、乳首ばっかりぃ……!」
「唾液だけじゃなくてこちらもなかなか美味だな」
「やぁ…食べられちゃうぅぅ」
片方の先端ばかりを攻められ、エリカは無意識のうちにアレクの顔に手を伸ばし、彼の頭を抱きしめながら甘い喘ぎ声をあげる。
「はむ……ちゅぱ……じゅる、じゅるるるる」
「きゃぁん!!す、吸わないでぇ!!」
アレクの舌が激しく動き回り、エリカの乳首を吸い上げ、甘噛みする。
エリカの胸から口を離すと、今度は反対側の胸にしゃぶりつき、空いた手でエリカの太股を撫で回す。
「ふぁ……だめ、そこは弱いのぉ」
「知っているさ。だから触っているんだろう」
エリカの弱点を知り尽くしているアレクは、指先で彼女の秘所を刺激し続ける。
エリカはアレクの頭に抱きつくようにして、快感に耐えている。
「エリカ…そろそろ…」
「ハァ…ハァ…うん、早く貴方のを…ちょうだい」
アレクはズボンを下ろし、既に限界まで勃起したペニスを取り出す。
「大っきい……でも、これが欲しいの……んっ」
自ら足を持ち上げ、ぐっしょりと濡れて最早意味をなさなさくなったパンツをずらし、ヒクついている膣穴を愛する夫に晒す。アレクはそこに自らのモノをあてがい、一気に突き入れる。
「ああああああああああ!!!」
挿入と同時に絶頂を迎えてしまったエリカは、全身を痙攣させ、アレクを強く締め付ける。
「ぐっ……動くぞ」
「ちょ、ちょっと待って、まだイったばかりで敏感に……んぁぁぁ!!!」
アレクはエリカの静止を無視して、激しく腰を動かす。
「ダメェッ……またイクゥー」
エリカは再び絶頂を迎えるが、それでもアレクの抽送は止まらない。むしろより一層激しさを増す。
結合部からはエリカの愛液が溢れ、ベッドのシーツに水溜りが広がってゆく。
「出すぞ……くっ」
「出して……いっぱい中に……んぅぅぅぅぅ!!!」
アレクの精が放たれ、同時にエリカも達した。
アレクはゆっくりとエリカの中から肉棒を引き抜くと、そのまま隣に倒れ込み、荒い息を整える
「はぁ……はぁ……ねぇアレク…愛してる」
「ああ、俺もだ、エリカ」
アレクはそう言って、優しくエリカの頬を撫で、啄むようなキスをする。
エリカもそれに応え、そして徐々にキスが激しくなってゆく。
「ちゅっ……んっ、ちゅる、れろ、ちゅぷっ」
舌を絡ませ合い、唾液を交換し合う二人。
そして長い口づけを終えると、アレクはエリカの隣に寝転がり、彼女を引き寄せる。
「流石に…酔が回ってきたな…」
「ええ、そうね…お休みなさい」
「ああ…」
二人はお互いの体温を感じながら、静かに眠りについた。
今更ながら、ヒロインはともかく主人公は無事にこの時空に辿り着けるのだろうか…(次章で主人公は更に酷い目にあいます)