漆黒の騎士王、新宿、ラブホテル…何も起きないはずがなく? 作:すこやかおにぎり研究所
甘い。甘い。ひたすら甘い。一口サイズのチョコでもつまんでいるかのような間隔で唇が重なっていく。
「ん、……ふふ、まな板の上の鯉……いや、ベッドの上のマスターよ、いつにも増して無防備だな? されるがまま、では私も張り合いに欠ける。……ほら、なにかあるだろう。たとえば身体に触れるだとか――」
ぼんやりとした思考回路をなんとか動かし考えてみる。
「身体……身体……えっと、こう?」
「…………マ、マスター」
「?」
とりあえず目についた部分――頭を撫でてみたものの。
「いや……お前はそういう奴だな。……うん、色気のあるアプローチを期待した私が悪かった」
「す、すみません」
しかし、特に止められる様子もなく。
アルトリアはじっと目をつむって、されるがままでいてくれる。
「……気持ちいい?」
髪をやさしく梳くように、その次は輪郭をなぞるように。……無意識なのか、手のひらにぐいっと体重をかけて頭を預けてくるのが大きな猫みたいで微笑ましい。
「アルトリア、もうキスはいいの?」
む、といつものむっつりフェイス。少しからかうつもりが彼女を煽ってしまったらしい――と、気付いたときにはもう遅く。
……あ、これ食べられる。例えじゃなくて物理的に。
――噛みつくようなキスが襲ってくる。
激しいのに優しくて、乱暴なのにとても甘い。
「んん、……んむっ、は、――……っ!?」
挿し込まれる舌、ぬめる熱に、絡まる唾液。
……部屋の中が静かだから余計に音が響く気がする。
くちゅくちゅと粘っこい水音は恥ずかしいし、息継ぎするたびに声が漏れてしまうのもちょっとだけ気まずい。
……でも、困ったことに……この人、全然止めてくれる気配がない。
口の中は敏感さを増して、にゅるにゅると舌を嫐られるたびに腰から脳まで痺れるみたいな感覚が弾けては消えていく。胸から広がるたしかな熱は、全身をじっくり融かすように巡り巡って、意識まで侵していくようで。
もうだめかも。……そう思った時、ようやく彼女が離れてくれた。
「ぷは――」
何分ぶりの新鮮な空気だろう? それとも十何分、もしかしたら数十分? ……酸欠気味の頭はうまく働いてくれない。
――それでも、目の前で濡れた唇をぺろりと舐めてみせる彼女だけははっきり認識することができた。
「ふぅ……とりあえずこの程度にしておいてやろう。……どうした? 始まる前から『もうお腹いっぱい』とでも言いたげな顔をして。メインディッシュはこれからだぞ」
「ぼ、暴食……!」
こちらがまだ呼吸を整えているのもお構いなし。食いしん坊な王様の指先がつつ、と喉元を撫でて、ゆっくりと降りていく。
――胸元のボタンを外されていく。ひとつ、またひとつ。
風呂敷をほどかれるお弁当箱の気持ちになってきた。……彼女のお腹を満たせる自信はまるで無い。せめて少しでも美味しく食べてもらえればいいけれど。
「うん、そこらの一般人からよくぞここまで鍛え上げたものだ。子犬のような顔立ちのわりに成犬さながらといった体つき――過酷な旅路と訓練の最中には眠れない夜もあっただろう」
「あ、ありがとうございます」
腹筋を確かめるように、あるいは労るように撫でられる。……優しい手つきが心地よくて、でもちょっぴりくすぐったい。女性にまじまじと身体を見つめられる気恥ずかしさも合わさって、余計肌が敏感になってしまっているような。
――腹筋、胸筋、そして脇腹。白くて細い彼女の指が素肌をなぞっていくたびに、情けないほど甘い声が吐息と一緒に溢れ出る。身をよじれば密着されて、ますます逃げ場がなくなって。……こちらより小さく柔らかい彼女の身体がぎゅむっと押し付けられるたび、否応なしにイケナイ気分を煽られていってたまらない。
「……ほう? マスター、私の脚になにやら固いモノが当たっているが――」
「ちょ……ひ、膝っ……!」
ぐりぐりとわざとらしく、"そこ"に意識を向けさせるように――ズボン越しに伝わるのは、彼女のまぶしい太ももに、普段はブーツに覆われた小さな膝の骨ばった感触。
芯を捉えるようにすりすりと、あるいは包み込むようにふにふにと。サディステックで優しい刺激がじわりとそこに染み込んで、奥底から込み上げてくる熱がまた全身に広がって――。
「そんなに鼻をくんくん鳴らして……ふふ、図体こそ立派になってもまだまだ貴様は子犬のようだ。『待て』ができる程度には躾がされているようだが、お前を取って喰おうと企てる悪いサーヴァントを相手にして澄ました顔のひとつもできないようでは……先が思いやられるな?」
呆れた口調とは裏腹に、声色はどこか優しく甘い。
……これじゃどっちが
でも嫌な気がしないのは、そこに彼女からの親愛が不思議と感じ取れるから。厳しい態度にちょっぴり意地悪な言動、その裏に隠された真心はいつだって温かい。
――ああ、やっぱり好きだなあ。この人のことが、心から。
ぼんやりとした思考の中でも、それだけはしっかり確信できる。
「む、そろそろ解放してやらねばはち切れるのも時間の問題か……。魔力供給という
……いつの間にベルトまで緩められていたんだろう。下着ごと一気に脱がされるズボン、抵抗する間もなく露わになる下半身――びよんと勢いをつけて飛び出した自分の"それ"がしっかり上を向いて、ぴくぴく震えているのが見える。
「…………。…………、………えっち!」
「ふ、生娘さながらのリアクション……。流石我がマスター。逆にそれでこそ、というまであるな、これは」
くすりと嗜虐的な笑みを向けられながら指先で軽く小突かれる。
――瞬間、甘い電流が身体を駆けたように思えた。
触れられるたびに腰が跳ねては声が漏れる。ほんの小さな刺激なのに、脳までしびれるような錯覚。……このままもてあそばれていれば、栓が外れるのも時間の問題だと思う。
「『待て』。――うん、良い子だ。くれぐれも粗相の無いように。……いいな?」
こつん、と額同士を軽く合わせられる。
至近距離で視線を交わせば、彼女の金色の眼には情けない顔の自分が映っていた。
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かんしゃぁ〜(行頭スペース入れてくれるやつ)
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2023/04/11
続きどう書いていったらいいか分からなくなってしまったのでツンデレTS美少女と親友くんがイチャコラする台本形式の短編を休憩として書いたら思いの外筆が乗ってあと物語的な導入が書ければ投稿できる段階までまとまったんだけどできね〜書けね〜FINAL FANTASYと化したのでこっちに戻ってきたらここまで書けた。
新宿のシナリオ再読すると結構アルトリアオルタ変なノリで変なこと言ってる(藤村先生/ジャガーマンとかドゥムジにも通じるような感じの…こう…)ので可能な限りそれっぽい仕上がりを目指したい所存。AIになんて任せてられるか!!!!! どけ! 貸せ! 俺がやる!!!!
(例のごとくAIのべりすと使(いつつハチャメチャに無視しまく)って書いてるけど、少なくともプレーンな状態だと出力文が「その場の雰囲気に対する模範解答」の域を出ない印象→必然的に「見てろ、こう書くんやぞ」となる)(他人から見ていい感じに書けてるかは不明)
手癖で書くと地の文担当な藤丸くんの方がそういう感じになりやすいので軽く縛りプレイ。こっちはこっちでなるべく「ゲームの選択肢を通して表示される台詞」に近い雰囲気になるよう心がけてるけど書き手の私信や感情が分かりやすく漏れ出てる部分も少なくないね! アルトリアオルタさんだいすき!!!!
次回更新日未定!(次はアルトリアが自分の局部触らせたり若干素股っぽく擦りつけて焦らしてからようやく挿入に至る…はず) ここまで読んでくれてありがとう!
2023/06/24 最後2行追加