漆黒の騎士王、新宿、ラブホテル…何も起きないはずがなく? 作:すこやかおにぎり研究所
「えっと……アルトリアはいいの? オレにばかり構って――最後まで気持ちよくなれてないよね?」
余計なお世話だろうか、なんて思いながらも訊ねてみる。
このまま彼女に一晩中いじめられるんだろうか――という懸念もあるけれど、やっぱり一緒にこういうことをしている以上、お互いちゃんと気持ちよくなれたら一番良いんじゃないかと思うし。
「そんなことか。心配せずとも、私の方は問題無い。貴様が身もだえ辱められる様子だけで十分――だが、そうだな」
突然のマウント解除。そしてこちらの真横に寝そべってきたかと思えば、耳元へ向かってこう告げられる。
「次は貴様がリードしてみろ、立香。攻守交代だ、私が下になってやる」
***
「緊張する……」
横たわる彼女の白い脚をそっと掴んで、ゆっくり左右に開かせる。
先ほどまでの交わりの跡――愛液と精液の混ざりあったものが彼女のそこから溢れ落ちる様子は、経験の浅い自分には刺激的すぎる光景だった。
「……なんか、本当にエッチなことしてるんだなって」
アルトリアが一瞬視線をそらしたような。
「この期に及んでよくもそんなピュアな台詞を……。ええい、さっさとしろ! こちらまで恥ずかしくなってくる!」
「ご、ごめんなさい」
姿勢を整えて、先端をゆっくり沈めていく。
少しずつ少しずつ、迫ってくる快感を噛みしめながら。
ずぶずぶと腰を沈めていけば、やがて全てを包み込まれるような感覚に囚われて――そこでぴたりと、それ以上先に進めなくなってしまった。
「行けるところまでは入った……のかな。アルトリア、大丈夫?」
さっきまでと違い、主導権をこちらに受け渡している以上感じ方も変わるはず。ただでさえ小柄な肉体に男性のそれを受け入れてるんだ、負担がかかってないはずない――なんて思っていたのだけど。
「ああ、気にしないで続けろ。少々苦しさはあっても耐えられない程ではない。……そもそも貴様は気遣いが過ぎる。そういうのは時として相手の神経を逆撫でするだけだぞ」
彼女の表情には苦痛の色があるどころか、むしろ口の端が僅かにつり上がってすらいる。……なんだかこの状況を楽しんでいるような。
「私とてサーヴァントだ、多少手荒に扱われたところで壊れるような身体ではない。……ま、まあ、お前がそんな不届きな奴だとはちっとも思っていないがな」
「……ありがとう、アルトリア」
――ゆっくりと腰を動かし始める。
最初は小刻みに前後へ揺するように、慣れてきたら少しずつストロークを大きく。
そうやってしばらく動いていけば、次第に彼女の声にも艶っぽさが混じり始めた。
「……ん、そうだ。その調子……だいぶコツが掴めてきたようだな、いいぞ。もっと激しくしても構わない」
それなら、と少しずつ動きを早めてみれば、肉と肉がぶつかり合う音と水音が室内に響き渡る。
……腰を振るたび、彼女の顔に快感の色が浮かぶ。普段とはまた違うその様が新鮮で、見ていてすごくドキドキする。
「――キス、してもいいかな」
「っ……お前の好きなように、赴くままに貪れ、立香――」
そっと身体を近づけると、彼女は両腕で抱きしめるように受け入れてくれた。唇を重ねて舌を絡めれば頭の奥がぼうっと熱くなる。
中はもうすっかり馴染んでいて、それでいて突くたびにきゅうっと締め付けてくるのがたまらなく心地良くて。
……好きな人が自分に身体を許してくれている。このひと時だけでも、心を委ねてくれていることが本当に嬉しい。
――だんだんと、腰の動きが速くなっていく。アルトリアの方からもぎゅっとしがみついてきて、身体全体で抱き合ってお互いの体温を共有しあう。
言葉にできない想いが胸の中でいっぱいになって、気づいた時には自然と身体が彼女を強く求めていた。
「アルトリア、アルトリア……! 好き、好きだよ……大好き」
返事の代わりに背中へ回された腕に力がこもる。それが何よりの答えで、だから自分も負けじと力を込めて。
「……マスター、立香……もっと、もっと奥へ……っ」
――促されるまま、最奥に自身を押し付けていく。
きゅうきゅうと収縮する感覚に、彼女もまた限界が近いのだろうと察する。
……そして、それはこちらも同じだ。
「っ……、そろそろ、っ……!」
「ん、いいぞ、っ……。中に出せ――私が全部受け止めてやる」
不適でどこか愛情深い笑みと共に、腰に脚を絡み付かせられて。
――そのまま搾り取られるように。
彼女の
寝かせすぎていた下書きを微調整してようやく投稿。
次があればエピローグになるはず。