ある日、のび太たちが居間で寛いでいると
「のび太、これをやろう。」
のび助はどてらの袖から何かを取り出すと、のび太に向かって差し出した。
「えっ・・・・・」
差し出されたチケットを手に取ってみる。
「八方尾根スキー場、二泊三日の旅・・・・・えっ?パパこれって・・・・・」
「なあにお前の進級ならびに、シェーレくんの卒業兼進学祝いにと思ってな。ママとパパからの
ささやかなプレゼントってわけだ。」
「でもさ、僕達7人だけで旅行っていうのはさすがに不安だよ。」
すると玉子が居間に入ってくる。
「うふふ、それなら大丈夫よ。ドラちゃんがついててくれるから。」
「えっ?ドラえもんも?」
「当たり前だろ。お前は大切な家族を誘わないで行くつもりか?ほら、チケットをよく見てみろ。ちゃんと10名様って書いてあるだろう。」
のび助が言うとおり、チケットには10名とハッキリ書かれていた。
「まあ、お前も来年はいろいろと忙しくなるだろうから、今のうちにゆっくりと羽を伸ばしてこい。」
「ええ、そうね。私達の分まで、みんなで楽しんできなさい。」
「・・・・・・・・・。」
「アカメちゃんたちも・・・・・特に問題はないかな?」
のび助の提案にアカメたちは頷く。
「のび太・・・・・それにアカメちゃんたちも、思いきり楽しんできなさい。」
「『「『「『ありがとうございます。』」』」』」
その頃、
「おい。聞いたか、スネ夫?」
「うん、ジャイアン。大変な事になったね。」
野比家に仕掛けられている盗聴器で、話を聞いていたジャイアンたちは声を上げる。
「そうよね。もしのび太さんのタカが外れて・・・・・アカメさんたちを縛り、監禁、鞭打ち、そんなことになったら・・・・」
顔を真っ赤にし、動揺する静香。
「いや、いくらなんでもそこまでは想像しないけど・・・・」
「・・・・というか静香ちゃんって、結構アレなそうぞうするんだね。」
そう言いながら哀れみの表情を向けてくるジャイアンとスネ夫。
「//// ち、違うわよっ!別にあたしだって、いつもそんな想像してるわけじゃないからねっ!/////」
「『ふーん。』」
「なによ、その疑いの目はっ!信じてないの!?」
「わかったわかった、信じるよ。だから落ち着いて。」
「うぅ〜〜〜。」
「それよりも、どうする?僕たちはこのまま黙って放っておくつもりはないのだけれど。」
「あ、あたしだってそうよ!」
「じゃあ、ここはひとつ、僕たちもーー」
そう言って続けるスネ夫の提案に、静香は迷うことなく同意するのであった。
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