※この作品はR-18です。

野比のび太 ~地獄の卒業旅行~   作:雛月 加代

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第十二章:お酒の恐怖 3

「・・・・・・・あれ?」

 

ゆっくりと、意識が戻ってきた。周りを見回すと、ジャイアン、スネ夫、静香、アカメ、レオーネ、チェルシー、シェーレが横になってるのがわかる。全員、寝息を立てながら熟睡していた。だが、こんな所で寝たら風邪を引いてしまう。それに直接床で眠ってしまっては、体を痛めてしまう。律儀なのび太は静香たちをそれぞれの部屋に運んだ。一番大変だったのは、ジャイアンだった。熊並みの体型をしている為、担ぐのに一苦労した。

 

「よし・・・・最後はクロメだ・・・・・・・。」

 

そう言いながらクロメを担ごうと手を伸ばすが・・・・・・・・・・・

 

バタン!!!

 

睡魔に襲われ、のび太はその場に倒れる。ダメだ、もう指一本動かせない。幸いクロメはベットで寝ていた。仕方ない。このまま、寝てしまう。最後の力を振り絞り、ポケットに入っていたリモコンのボタンを押した。

 

「・・・・・・・おやすみなさい・・・・・・・・。」

 

バタン!!!

 

のび太はその場で意識を手放した。だが明かりが消えた数秒後、クロメが身を起こし、のび太に声をかける。

 

「のび太?そんな所で寝たら、風邪引くよ。」

 

何とか返事ををしたいが、全く動けない。意識が無いと判断したクロメはベットから起き上がると、床で寝ているのび太の体を担ぐと、ゆっくりとベットの中に入っていく。そしてのび太の体にクロメは抱きついた。

 

「やっぱりのび太と一緒でないと寝れない。」

 

危ない誘拐犯のような事を言い出した。クロメはのび太を抱き枕代わりにする。

 

「ふぅ・・・・・・・これで落ちついて寝れる。」

 

背中に柔らかい感触が、そしてすべすべの太ももが、のび太の腰辺りをすりすりと撫でていく。

 

「ねえ、のび太の一番好きな人って誰なの?」

 

クロメがのび太を抱きしめている腕に力を込める。

 

「・・・・・もしかして・・・・・お姉ちゃん?」

 

のび太はアカメと一緒にいると、やけに嬉しそうな顔をする。それを見る度に、クロメは内心心を痛めた。自分はのび太の事も姉の事も大好きなはずなのに・・・・・・・・・・。

 

「私は、のび太の事が大好き。この想いはお姉ちゃんにだって負け無いよ。」

 

のび太の肩に捕まって伸びをするようにしたクロメが、のび太の顎に指を添えてくる。そのまま強引に頭だけを、自分の方へと向ける。

 

「のび太・・・・・・・」

 

チュッ

 

二つの唇が重なった。

 

「・・・・・・・のび太、お休みなさい。」

 

クロメはのび太の背中側で寝息を立てていた。

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