※この作品はR-18です。

野比のび太 ~地獄の卒業旅行~   作:雛月 加代

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第五章:覗き

「ね、ねえ。外から回るの・・・・?」

 

「ああ。この地図によれば抜け道がこっちにあるんだ・・・・・・」

 

「寒いな・・・・・・。マフラーとか取ってこよ!」

 

のび太は震えながらコテージの中に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のび太は大急ぎで部屋に戻ると、荷物の中からマフラーを探す。

 

「あっ、あった!」

 

そしてやっとのことでマフラーを見つけた。だが

 

「なにしてるの?」

 

ドキッ

 

いきなり背後から声をかけられ、驚いた。

 

「チェルシー!?いや、その、別に・・・・・・ヒマなんで、荷物の整理をしてたんだ・・・・・。」

 

なんとか誤魔化そうとするのび太。だがチェルシーはイタズラっ子のような顔でのび太を見つめる。

 

「あ〜、もしかしてお風呂を覗こうとしてる?」

 

「し、してないよ!・・・・・そんなこと。」

 

「そう?みんな恐いからさあ、覗きがバレたら大変だよ。」

 

「・・・・・・恐いって?」

 

「みんなで話してるとスゴイよ。『覗きがいたらどうしてやろう』とか、ちょっと同情しちゃうよ。」

 

「・・・・・・・・・・。」

 

チェルシーの言葉にのび太は内心震えだす。

 

「そんなだから、覗きは止めた方がいいと思うよ。」

 

「だから、そんなことしないってば!」

 

「アハハハ!そうだったね。」

 

チェルシーはクスクスと笑う。

 

「そんなに見たいの?」

 

「そ、それは・・・・女の子の裸を見たくない男子なんていないし・・・・・・」

 

「のび太も?」

 

「・・・・・・・うん。」

 

突然の質問に、思わず頭の悪い息が漏れる。

 

「それなら、見せてあげる。」

 

「え!?」

 

微かに頬を染めて、チェルシーはシャツをたくし上げる。その行動に思わず、目を瞑ってしまった。すごくドキドキする。ちょ、ちょっとだけ・・・・目を開けちゃおうかな・・・・・。だ、ダメだ・・・・・・見たいかと聞かれたら、見たいに決まっていて。だって、チェルシーは大切な女の子で、好意だって持っている・・・・・・・・それでも・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「隙あり!」

 

そう言われた瞬間、のび太はカッと両目を見開いた。

 

「ーーんんんっ!?」

 

唇に柔らかいものが当たっていた。何をされたか理解できない。のび太の目の前にチェルシーの顔があるという事実だけは、かろうじて認識できた。

 

「ちゅ・・・・・・ん・・・・・」

 

「っ!?んんんっ!?」

 

唇に押しつけられている柔らかくて甘い感触。神経全てがシャットダウンしたかのように、触れている唇の触以外に感覚がない。音もなければ、視界までない。頭の中は真っ白で。息をするのも忘れてて。

 

「ぅ、んっ・・・・ふはっ・・・・・」

 

そうこうしてるうちに、チェルシーがゆっくりと離れていく。

 

「それじゃ、そろそろ部屋に戻るね。」

 

それだけ言うと、チェルシーは部屋を出て行った。のび太はただただ、呆然とするしかなく、チェルシーの後ろ姿を見つめることしかできなかった。

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