「まるで、人間サマに犯されるためだけに生まれた種族、みてェじゃねェか!」
その言葉に、恐怖に歪んでいたエレナの瞳にはじめて、キッと力が込もった。
口を開け、彼女は激しく叫んだ。
「わたしは……わたしたちは、そんなことのために生まれて来たわけじゃありませんっ! あなたたちなんかの……
次の瞬間、ボクはエレナの顔面に拳を振り下ろしていた。
「ぎぃぁっ……ひっ、ひっ、ひっ」
エレナの顔面に打撲痕が浮かんだ。
鼻からダラダラと血が垂れた。その赤色は、彼女の白い肌によく映えた。
彼女は一瞬、なにが起こったのかわからないようだった。
しかし理不尽な暴力を受けたと気づき、恐怖で大人しくなった。
「ダメだろうがよォ? 自分がなんのために存在してるのかを勘ちがいしちゃァ、なァ?」
にやにやと笑いかける。
ぺたりとエレナの頭を包み込むかのように、両頬に手を這わせる。
「なァ、そうだろォ? ほら言ってみろよ……自分がいったい何者なのか」
互いの息がかかる超至近距離から、目を合わせる。
視線を逸らそうとしても、絶対に逃がさない。まぶたを強引に開かせる。
「いっ……ぅ、あ……ぃ」
エレナのやわらかい唇を親指でなぞったり弄びながら、返答を待つ。
しかし彼女は、恐怖に苛まれながらも、黙りを決め込んだ。
「くく……くははァっ! いや、じつにイイ。そっちのほうが俺もおもしろいからなァ」
そのまま”ボク”はエレナへと顔を近づけ、その唇を奪った。
彼女はその目を大きく見開いた。
「んんんぅ~~~~ッ!?」
エレナの小さな唇は、じつにやわらかかった。
そのあまりにも気持ちのいい感触は『甘い』と、そう幻想の味覚を生み出すほど。
「んんぅ~~っ! んんぐぅ~~~~っ!?」
涙を流しながらエレナは抵抗していた。
必死で首を逸らそうとするが、それは当然、叶わない。
「じゅるるるっ、ぴちゅっ……れろぉっ……!」
唇を貪り続ける。合わせ、吸い、舐める。
エレナはすこしでもボクを己の内側へと侵入させまいと、息を止めていた。
しかし、だんだんと呼吸がしんどくなってきたのか、はたまた、諦めという悪魔に囁かれたのか……。
その唇がわずかに開いた。
瞬間”ボク”はその隙間にリング状のさるぐつわを噛ませていた。
それによって彼女は口は、強制的に開かれたままとなる。
開いた歯の奥へと、舌をねじ込み口内を凌辱する。
彼女はボクの舌を噛み切ってやろうと反抗するが、さるぐつわがそれを許さない。
「んーっ! んーっ! んぅうううううう~~っ!」
異物感に恐怖を覚えたようにエレナが呻く。
限界まで開いた目から、涙が止めどなく溢れていた。
彼女は、自身が汚されていく感覚に耐え切れなかったのだろうか。
口内を犯されながらも陵辱されながら、両親への謝罪を口にしていた。
「ごぇ、なぁぁい……おほぅさん、おはぁさん……」
奥のほうへ引っ込んでいたエレナの舌に、ボクの舌が絡みつく。
狭い口内に逃げ場はなく、彼女の舌はただ嬲られることに耐えるしかできない。
ボクはその口内を満遍なく舐め上げたあと、ついでとばかりに大量の唾液を流し込み……それでようやく舌を引き抜いた。
粘度の高い唾液の橋がボクと彼女の唇にかかった。
「おぇ……ぅ、ぐぅえ……!」
エレナはなんとか口の中に溜まったボクの唾液を吐き出そうとする。
が、噛まされている棒のせいでそれもうまくいかない。
どころか、仰向けの体勢のせいで唾液はのどのほうへと流れ込んでいく。
ボクは自分の舌に絡まった、ミツのように甘い彼女の唾液を「ゴクン」と音を立てて飲み干してやる。
「あァ、じつにうまかったぜェ?」
「……っ!」
エレナは『汚らわしい!』と言わんばかりに目元を険しくし、反抗の意を示した。
じつにいい、ボクの嗜虐心を刺激する瞳だ。
ボクは彼女の口中へと指を突っ込むと、ぐちょぐちょとその中をムチャクチャに掻き回してやった。
「ぅぐ、ごぇあ……ひゃ、ひゃめてぇっ!」
舌をつまみ、のどを突き、頬をぐりぐりと撫ぜる。
やがてエレナは耐え切れなくなって――。
――ゴクンっ!
と音が聞こえた。
ニヤァとボクの口角は自然と上がり、反対にエレナは慟哭した。
「う、う、うぅううう~~~~っ!」
両手を拘束され、さるぐつわをかまされ、鼻血を流し、慟哭するエレナ。
その姿はひどく愛おしいほどに、じつにボク好みだった。
「さァて、と。じゃあ、そろそろ触らせてもらうとすっかなァ」
言いながら、わざとゆっくり手のひらをそこへと近づける。
気づいたエレナが、ボクの手元を凝視する。
「んぅーーっ! んぅーーーーっ!」
身体を震わせて言葉にならぬ声で叫んでいる。
どうせ「止めて! 触らないで!」とでも言っているのだろう。
その反抗する態度が、余計にボクを興奮させていることにエレナは気づかない。
やがて、手のひらはそこへと到達する。
彼女の乳房へ、ボクは触れた。
「んんぅうううううう~~~~っ!」
エレナは身体をよじって、ボクの手から逃れようとする。
ったく、揉みにくいな……。
――ゴッ!
ボクは淡々とエレナの顔を殴った。
そして、脅す。
「だれが動いていいっつったァ?」
エレナはビクビクと身体を震わせ、再び大人しくなった。
ボクはその怯えた視線に満足し、改めて彼女の乳房に手を這わせる。
彼女はぎゅっと目をつぶり、その感覚に耐えようとしていた。
その目からは涙が流れ続けていた。
(あァ、イイ表情だ……!)
ボクはエレナの乳房を揉みしだく。
最初は全体をゆっくり、そして徐々にそれを変化させ全体をこねるように、ときには押しつぶし、弄ぶ。
彼女の乳房はとても小さいが、それでもきちんと感じられるやわらかさがあった。
じわりじわりと手のひら全体でそれを楽しむ。
そのときだった。
変化が起きたのは。
「――ぅ、んっ!」
エレナの口からかすかに、声が漏れていた。
それはどこか……どこか甘く、切なさを感じさせる声だった。