もしも『あなた』が『ろうきん』の雑貨屋ミツハのお客さん第1号だったら? 作:サリオン
ミツハ「④か⑤にして♥」
「ポラロイドカメラをご所望ですか! お目が高いですね!」
「ポラロイドカメラ?」と首を傾げる『あなた』にミツハが説明する。
「ポラロイドカメラは、その場で一瞬にして、その瞬間を切り取った写実的な絵を生み出す魔法の道具です♪ 使い方なんですがここを覗き込んで映ったモノの焦点をここで合わせて……このボタンを押すと…… 」
ミツハはカメラをレンズを『あなた』に向けており、シャッターを押すと、フラッシュライトに『うお眩し!』と『あなた』が目をつぶる。
「はい! これで作業は完了です!」
ポラロイドカメラから出てきた写真を見せると『あなた』は驚く。
「この写実的な絵は、写真といいます! まるで本物そっくりですよね!」
『あなた』 は不安そうな表情を浮かべ出し、ミツハはなにかヘマをしたのかと焦った。
(え? え? なにこの怯えた様子は……なにかお兄さんの地雷をふんだ? 禁忌を犯したの?)
何だかんだいって、ここは異世界。
元の世界でも国が違えば、習慣、マナーなど異なるのだ。
異世界だとそれはより顕著だ。
『あなた』は、魂が抜かれるのではとの懸念を表明した。
「え…………魂が抜かれる…………?」
思わぬ返答に呆然とするミツハ。
(あ…………確か日本でも昔はカメラに撮られると魂が抜かれちゃうっていう迷信があったんだっけ? 今ではパシャパシャ撮影しまくりの世の中になっちゃったけど、そかそか、この世界の文明レベルは中世だし、そう思われても仕方ないよね。お兄さんには悪いけど、ちょっと溜飲がさがったよ!)
さきほどのスク水の一件で『あなた』との舌戦で負け、少しモヤモヤしていたミツハの気分は、『あなた』のポラロイドカメラへの反応で回復した。
「そんなことないっ! ないっ! 安心安全にお使いできますっ♪ ほらっ♪」
と、ポラロイドカメラで自身と『あなた』とのツーショットを撮影して、その写真を見せて、にっこりと微笑むミツハ。
『あなた』は写真とミツハを見比べて、すごい、すごい、そっくりだ! 、と興奮した面持ちだ。
その未開文明人丸出しの反応にミツハの気は良くなる。
(うふふ……これよこれ! この驚きの反応! この世界の人に写真を見せたらやっぱり衝撃的よね! わたしが発明したわけじゃないけど……地球の文明の利器ってことで、地球代表として、鼻が高いってものよ!)
「お兄さんも試してみませんか?」
ミツハは、『あなた』に使用させて、その反応を見たかったし、他にも意図があった。
ポラロイドカメラの使用方法を手取り足取り教えていくミツハ。
撮影という単語や、撮影するものは、人やモノや風景であることも教え、実際に『あなた』に店内や取り扱い商品を撮影させたり、ミツハ自身も被写体として、店員服姿を『あなた』に様々なポーズ(招き猫とか、だっちゅーの(『あなた』はきょとんとしてミツハにダメージあり))で撮影してもらったのである。
また、外にでて、ミツハ込みで雑貨屋ミツハの外観を撮影したり、その様子を周りで首を傾げる人たちをミツハと『あなた』は、顔を見つめてクスリと笑ったり、と穏やかな時間が過ぎていった。
「いやー。いっぱい撮影しましたね! お兄さんの腕もかなり上達しましたね! はじめは、ガッチガチだったので、ブレブレで見切れまくってましたもんね♪ それが今ではプロ顔負けですよ♪」
よいしょしまくるミツハ。
気分を良くした『あなた』は、多少は値が張るがポラロイドカメラを購入することにした。
「ありがとうございます♪ 今回だけですが、おまけにフィルムをおつけします♪ どんどん撮影してくださいませ♪」
『あなた』は、どんどん撮影すると請け負った。
ミツハは内心にやりとする。
(人ってのは、他の人がもっていない珍しいものをひけらかしたくなるものだし、写真なんていうこの世界では魔法みたいに摩訶不思議なものなんて、見せずにはいられなくなるってもんだよ! しかも、その写真には見たこともない不思議なモノが写っていて、それらの売るお店の店員は美少女ときた! 好奇心旺盛な人やちょっとロリコン気味な不純な動機も人も来てくれるね!! 今はとりあえず、少しくらいロリコンでもいいから店内に来て、何か一つでもいいか買って欲しいよ! その内、口コミに火がついて、人だかりができちゃうね! ふふんっ! これでお店の宣伝はバッチリだよ!)
『あなた』に売ったポラロイドカメラの値段は正直赤字であるが、宣伝も兼ねているため、広告効果を考えれば結果的に黒字になるとミツハは考えていた。
それが『あなた』にお試しで撮影させた意図なのである。
『あなた』は、さっそくポラロイドカメラで撮影することにした。
被写体はもちろんミツハだ。
ただし……
「え……? スク水姿のわたしを撮影したい!?」
狼狽えるミツハ。
(コスプレイヤーでもないのにスク水姿を撮影されるなんて恥ずかしすぎるよ! ていうか、コスプレ女子でもいきなりスク水姿になって、なんて言われるのは、セクハラだし、その写真をどう使われるのか想像したくもないよっ! というか、お兄さんには店内でわたしがスク水姿を披露する権利を2回分もってたよ!)
『あなた』がスク水姿のミツハを撮影したいと言い出した理由は、言わずもがな。
だが、スク水を売るのを諦めてもらうかわりにスク水姿を見せることを約束した手前、その約束も破るのは、ミツハの矜持が許さなかった。
また、雑貨屋ミツハは、ただお金儲けのためではなく、夢を売る仕事なのだ。
お客さん相手の夢がミツハとは相容れないこともあろうが、よほど理不尽なことでなければ、のむべきなのだ。
特に来店第1号のお客さんなら特に……
例えそれが、夜のおかずのためであっても……
そのため、ミツハは、非常に不本意ではあるものの、
「ぐぬぬぬぬ……スク水姿を購入するのを諦めてもらうかわりにスク水姿を見せるって約束しましたね…………わかりました…………では、お店を一旦閉めます…………」
ミツハは『準備中』の札に切り替える。
今度はカーテンを閉めない。
何度もカーテンを閉めるのは不審に思われるし、スク水姿で商品と一緒に写るのは、まるで2階のアダルトグッズコーナーで露出撮影するようなもので、ミツハの精神衛生上よろしくない。
店員さんが普段からこんな露出をしているなどという不名誉な噂が広まれば、例えば十代の使用人の女の子たちなんかは敬遠するだろうし、来るのは出歯亀目的のロリコンな輩だらけである。
そのため、ミツハは釘を指すのを忘れない。
「あの……スク水姿のわたしはくれぐれも他の人には見せないで下さい……」
『あなた』は、キョドった様子で頷いたのだった。
(って、まるでお兄さんのためだけにスク水姿を披露して撮影会はじめちゃうのって、ジュニドルのファンサのチェキよろしく、お兄さん専用オナペットであることを公然と認めることになるんじゃないの!? しかも、さっきこのお店の中や外で撮影してたのは、エッチなビデオのインタビューシーンみたいになっちゃうよ!? 普段の服を脱ぐ前の姿も知っているからこそ脱いだ後の姿にもっと興奮するってもんだし! いやいやいや、それはわたしのうがち過ぎだよね!? って、脱いで裸になるわけじゃないよ!?)
傍から見ればそれまさにそうとしか見えなかった。
ミツハは顔を赤くしたり、青くしながらも、『あなた』に手招きして、
「店の奥へどうぞ…………スク水に着替えてきます…………」
とぼとぼと店の奥に消えていった……
スク水姿のミツハを撮影したいと言い出した『あなた』は……(どれか一つだけ選択)
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①やっぱりスク水姿の撮影を撤回
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②勃起見せつけながら撮影
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③勃起しまくり手コキしながら撮影
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④全裸を撮影したいと言い出す
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⑤我慢ならず襲いかかる
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⑥我慢ならず二次創作する