◇
ゆきかぜの部屋を後にした凜子は、リーアルにつれられて先ほどと同じ部屋に戻って来ていた。どうやらここが自室ということになるらしい。だが後輩がベッドも使えず無機質な機械に繋がれたまま休んでいるのに自分だけ部屋を与えられたということに、どこか申し訳なさを感じてもいた。
しかし一方で、リーアルに無理矢理見せ付けられたゆきかぜの訓練の光景に、相棒を嬲られる怒りだけではない感情が浮かんでいるのも自覚していた。これまで見たことのなかった後輩のあられもない姿を見て、言葉に出来ない感覚を覚え、今も下腹部の辺りが少し疼く気がしている。
(ち、違う! 私はゆきかぜの痴態を目にして興奮などしているはずはない! ……冷静になれ、ペースを乱されるな。あれはおそらく私を動揺させようと見せたもの、相手の思う壺にはまってどうする! 心頭滅却……どんなことがあろうと、ゆきかぜを信じてまずはこれからの2週間を耐えるだけのことだ……!)
自分に言い聞かせ、静かに呼吸を吐き心を落ち着ける凜子。そんな彼女の様子に気づいているのかいないのか。リーアルは気にかけた様子もなしに寝室のベッドへと腰掛けた。
「さて、奴隷娼婦としての本格的な活動は明日からになるが、その前にまずはお前の身体をチェックしてやるとしよう」
「身体のチェック……?」
「そうだ。ここに来い。俺が直々にお前の身体の具合、感度、弱いところを調べてやろう」
粘りつくようないやらしい笑みに不快感が走る。その嫌悪感を隠すことなく口が開かれていた。
「ふざけるな! 貴様などに私の身体を……」
「そうか。では俺の命令に従えないということで、賭けはもうお前の負けでいいんだな?」
ギリッと歯を鳴らし俯く。そう、もうゲームは始まっているのだ。これから先、こういう理不尽な要求に対しても逆らうことはできないのだという重い気持ちのまま、凜子はリーアルが腰掛けるベッドの横へと座った。
「くっ……。好きにすればいい……」
「『私を抱いてくださいませ、ご主人様』だ。……まあその辺りは追々教育していってやる。最初は胸からだ」
恥ずかしい衣装を脱がせ、右手が肩の下から回される。それから両手が隠すものをなくしたたわわな果実に触れた。押せば返ってくるムッチリとした弾力を楽しむかのようにリーアルの五指に力が込められ、形がひしゃげられていく。
「ううっ……。はぅん……」
僅かこれだけで色っぽい息をこぼしてしまう斬鬼の対魔忍。ゆきかぜの痴態に興奮していたかもしれないという部分を差し引いても、以前より遥かに胸の感度が上昇し、ほんの少しの刺激だけで身体が熱を持ち始めたと感じていた。
(やはりあの化け物に犯されたせいで……私の身体は……)
凄惨な凌辱の記憶が蘇る。触手によって全身を犯し抜かれ、さらにオーク達に輪姦され続けた。本来ゆきかぜが1週間以上かけて行われる調教メニューのほとんどをスキップという事象に、自分の身体は短期間のうちに淫らに作り変えられてしまったと凜子は痛感していた。
「なるほど。やはり媚薬効果のある体液は効果覿面だったらしいな。数十倍に薄めてもまだ強力な媚薬といわれるものを原液で浴びたのだ、狂っていてもおかしくはない。それにしてもいい揉み心地だ」
「うるさ……。うぅん……!」
「胸だけでこの反応、少し前まで男を知らない身体だったとは思えんぞ。お前の強靭な精神力のおかげで、本来ありえない速度で身体が開発されたにもかかわらず、壊れずに理性を保っていられるか。なかなか面白い」
独り言の間もギュッギュッと荒々しく胸を揉みしだかれる。その度に凜子の口からは甘い吐息が漏れ、乳首が段々と立ってきてしまっていた。
「あぁ……。あ、あんっ……」
「乳輪も乳首もまだまだ綺麗なピンク色でありながらこの感度か。予想通りこれなら媚薬ローションも擬似凌辱も必要なかったな。ほらどうした、もう乳首が勃起しているぞ? そんなに触ってほしいのか?」
「あふぅっ……。だ、黙れ。静かに……う、ううんっ……できないのか……?」
「プライドの高いお前は言葉でも責められた方が嬉しいのではないか? それだけの強気な性格でありながら、しかしその本質はマゾとみた。化け物共に触手で犯されている時も、オーク共に輪姦されている時も、完璧な自分が崩されていく背徳感に酔いしれていたのではないか?」
「ふざけ……ううあぁっ!」
否定の言葉は、やはり甘い声によって続けられなくなってしまう。そんな自分が情けなく思うと同時、醜悪な男の手によってその声を出してしまっているという事実に失望してもいた。
(だらしない……! なんでこんなはしたない声が漏れてしまうんだ……。だがこの男の手つき……。くっ……う、うまい……!)
化け物の触手による人ではありえない刺激とも、オークによる乱暴で荒々しい刺激ともまた違う。女の身体を知り尽くし、悦ばせ方を熟知している男の手の動きだった。加えて先ほど指摘されたプライドの高さは事実。敢えてそこを指摘し嬲ってくるような言葉責めは、先日の凌辱では未体験であった。
「そろそろいいか。乳首を弄ってやろう」
敏感な部分を避けてその周囲を責めていた手の動きが止まり、頂へと迫る。親指と人差し指の腹でコリッと乳頭を刺激された瞬間、2つの双丘を中心に凜子の全身に稲妻が駆け抜けた。
「く、ううああああああぁッ!」
一瞬意識が飛び、視界が明滅する。ベッドに座っていたにもかかわらず、凜子は自分がどんな姿勢を取っていたのかさえわからなくなっていた。
(な、何だ今の……何だ今のぉ……!? 乳首抓られただけで、まさか、私……!)
その彼女の心を見抜いたかのように、背後から耳元へと声が囁かれる。
「イッたな、凜子?」
ビクッと身体が反射的に震える。それから必死にそのことを否定しようと口を開いた。
「ちっ、違う! 私はイッてなど……!」
「そうか。ならばもう1度確かめてみるか」
「待て! 今のは……うぅふああああああぁッ!」
再び凜子の身体が跳ねる。だが今度は意識を繋ぎとめたまま、胸の先から訪れる悦波を確かに感じていた。
「おや、イかなかったのか。ではさっきのもイッてないのかもしれんな。しばらく弄って試してみるとしよう」
「やめっ……! んんっ……う、んっ……あ、あ、ああっ……」
先ほどまでと異なり、今度は撫でるような優しい刺激。一瞬前に感じた痛みは甘い疼きとなり、さらに愛でるような指の動きによって増幅されていってしまう。
(だ……ダメだ……。これはダメだ……! 鋭い刺激がない代わりに、乳首が切なくなってくる……! こんなことで……私の胸……くうっ……!)
憂いを帯びた艶かしい吐息が漏れる。それを見透かしたかのように、突如指が力いっぱい敏感な頂を押し潰した。
「はひゃあああああああぁぁッ!」
再び身体中に電撃が走る。少し前と同じように自分がどうしているのかもわからなくなり、ようやく少し落ち着いたときにはただ荒く呼吸をすることしかできなかった。
「今度はイッたな」
もはや否定できない。認めざるを得ない。今凜子は、自分を罠に陥れた憎むべき張本人の手で、それも胸だけで気をやってしまったのだ。
「ううっ……。くっ……」
「胸についてはよくわかった。素晴らしい爆乳の上に感度も良好。これなら客も喜ぶだろう。さて、次は性器だ。そのぐちゃぐちゃになった布を取り去り、仰向けに寝て足を開け」
顔をしかめながらも、凜子は命令に従う。ベッドに仰向けになって股間を隠していた布を取り、そこで言われた通り濡れていることに気づいた。胸責めだけでこれほどまでに発情してしまっているという事実を突きつけられ、淫らになってしまった身体への恨めしさが募る。
「ほう。予想通り綺麗だな。中も……鮮やかなピンク色だ」
無防備に晒した淫裂が、無骨な指によって差し開かれる。既に肉びらは開いており、その奥の膣口は物欲しげにヒクヒクと動いていた。
「みっ、見るな……! 恥ずかしい……。見ないでくれ……!」
「そうはいくか。奴隷娼婦の身体は隅々まで調べる必要がある。……ふむ、やはり胸だけで身体は完全に出来上がっているな。クリトリスが痛々しいほどに勃起しているぞ。それに小陰唇が開き切ってその奥からは愛液がどんどん溢れてくる。いやらしいメスの匂いがプンプンするな」
「だ、黙れぇっ! ペラペラと耳障りな……!」
「そうか。では俺の変わりにお前自身の身体に喋ってもらうとしよう」
どういう意味かと問おうと口を開いたところで――。
「うひゃあああああああああぁんッ!」
飛び出してきたのは嬌声だった。
「あ、あ、あんっ……! な、何をして……! ふぁあああああっ!」
「見ればわかるだろう」
短くそう答えると、リーアルは中断した行動を再開する。凜子の股間に顔をうずめ、そこからはピチャピチャという唾液の音と、ジュルッという啜るような音も聞こえてくる。
「や……やめろっ……! 私のあそこ……ううっ……舐めたり吸ったりするなぁ……!」
数多くの女を調教してきた、と言う娼館の主の舌による妙技に凜子は完全に振り回されていた。声を押し殺すこともできずに漏れてしまい、シーツを握り締めてただ終わることを待つしかできない。
「う、あ、あああっ……! そんなところを……ふううっ……犬のように舐めて……うああっ……たっ、楽しいか……?」
挑発気味に質問を投げかけても、答えの代わりに返ってくるのは淫靡な水音のみ。言葉で嬲られなくなった代わりに、その音のせいで身体がより昂らされていくように感じていた。
(く……くそっ……! こいつ、黙って舐め続けて……。あぁ……ダメだ、嫌なはずなのに気持ちいい……! こんなのを続けられたら……お、おかしくなってしまう……!)
クリトリスと言う鋭敏な箇所への舌責めは確かに快感の波となって凜子の身体を駆け抜けていた。しかし決定的な一撃が来ない。決壊させるにはあと少しが足りない。
「うぅ……。あ、あぁ……。うぅん……はぁ、あぅん……」
気づけば凜子の口からは甘い吐息しかこぼれなくなっていた。これもまたリーアルの持つテクニック。敢えてあと一歩、というところで刺激を緩め、凜子が絶頂を迎えられないよう、巧みにコントロールしているのだ。だが普段は怜悧でクールな対魔忍も、この状況ではそのことに気づく余裕すらない。寄せては返す波のような快感の中で、それに身を委ねつつ、しかし最後の一押しが訪れないことにもどかしさを感じ続けることしかできなかった。
(も、もっと……。もっと激しいのがほしいぃ……! クリトリス気持ちいいけど……これじゃイけないんだ……。うぅ……ダメだとわかっているのに……あの時みたいな刺激を求めてしまっている……!)
脳裏をよぎる触手と亜人による暴虐。本来なら苦しいはずであったあの時も、この勃起器官からは絶えず全身へと甘美な響きが駆け抜け続けていた。その時のような刺激が欲しい。もっとめちゃくちゃにしてもらいたい――。
「……ッ!」
その願いが叶えられたのは突然だった。凜子の心が揺らいだまさにそのタイミング、陰核への甘噛みという待ち望んでいたとどめを刺された。心の準備も出来ぬうちにやってきた、これまでの波を越える悦波に一瞬息が詰まり、わずかに遅れてから凜子はよがり狂った。
「あ、ああああああああああぁッ! く、クリっ……それッ……! うあひゃああああああああああああんッ!」
乳首を責められたときを越えるほどの絶頂に襲われ、再び視界がチカチカとホワイトアウトした。股間からはプシッ、と潮が吹き出て、ずっと股間を舐り続けていた男の顔とシーツを汚していく。
「あ、あああぁ……。す、すごいぃ……」
「潮を吹くほど気持ちよかったか。しかしご主人様の顔を汚すというのは、奴隷娼婦の行いとしては感心できんな」
「はぁ……はぁ……。すみま……ッ! ち、違う! 何を言わせる!」
思考能力が低下していたところへの咎めの言葉に、反射的に謝罪の言葉を口に出しかけてしまっていた。しかしこれはリーアルを喜ばせてしまったらしく、潮のかかった顔をシーツで拭いつつもいやらしい笑顔を浮かべていた。
「クックック。段々素直になってきたではないか。とはいえ、それも本来なら『申し訳ありません、ご主人様』が正しいところだが、まあいい。本当はもう少し、指も使おうかと思ったが必要ないようだな。今すぐにでもチンポが欲しいと、お前のここはおねだりしているぞ」
「そっ……そんなこと……!」
「本当に思っていないのか? さっきクンニされている間、もっと激しく虐めて欲しいと心の中では思っていたのではないか?」
「ぐっ……。くうっ……」
反射的に反論の言葉を飲み込んでしまう。ほんの一瞬でももっと激しく責めて欲しいと思ってしまったことは事実だ。そのことが愉快だったのか、リーアルはフンと小さく鼻を鳴らす。
「やはり図星か。だがわかったのではないかな? お前の身体は化け物の体液によって淫らに改造され、その後の凌辱を経て女として開花したのだ。どうだ、子宮が疼くだろう? 俺のこいつが欲しくてたまらないだろう?」
「そんなもの……。あ、ああっ……」
そそり立つ男のシンボルを目にして、凜子は続きを言えなかった。逞しいそれに瞳が釘付けとなり、意識しないうちに生唾を飲み込んでしまう。
「フッ。俺のことを犬とか言ったようだが、お前の方が涎を垂らしておねだりをする犬のように見えるぞ。では、そのおねだりに応えてやるとしよう」
「い、嫌だっ……。やっ、やめろっ」
口ではそう拒否しつつも、身体はオスを求めてしまっていた。逃げたいと思う心に反してベッドから動くことは出来ず、秘裂からは止め処なく女の蜜が零れ落ちる。いよいよ男の身体が迫ると、心臓が激しく鼓動し始めた。
(私は……期待しているのか……? こんな男に犯されることを……)
とろんと潤んだ瞳が好きでもなんでもないはずの男の顔を捉える。そんな女の顔により気分をよくしたか、微笑を浮かべつつ膣口へと逞しいペニスがあてがわれた。
「ではいくぞ」
「ううっ……。ふうぅっ!? あ、あ、あああああああああッ!」
まだきつい膣内をメリメリと肉槍が割って進む。だが凜子は痛みを感じず、ここまでの前戯で完全に準備が整ってしまっていた身体は、その動きを純粋に快感として享受していた。
(き、来た……! 入ってきたっ! 私のオマンコにチンポ来たあッ……! ああぁッ……こ、これだ、これだあぁッ……!)
かろうじてこれまで気丈さを保っていた顔は、途端にだらしなく蕩けた。抗えない。否定できない。自分は浅ましくペニスを求めてしまっているのだと思いつつ、現在感じる快楽への背徳感で心が昂る。
「あああっ……。はあぁっ……」
「ほう……! これはなかなかの名器だ! あちこちから肉ヒダが絡み付いて実に心地いいぞ! それに……ククッ、随分といい顔をするようになったじゃないか」
ようやく太い肉棒が根元まで埋没する。オークには及ばないものの、一般的な男性のサイズと比較すれば十二分に大きいといえる巨根を飲み込んでも、凜子の崩れた顔には苦痛の色は浮かばなかった。そのことに気をよくしたか、リーアルは一度腰を引き、打ち付けなおす。
「くひゅうううぅぅんッ!」
肉と肉がぶつかり合うパァンという音が響き渡り、その衝撃で凜子の爆乳が揺れる。
「遠慮はいらないようだな」
2度目は先ほどより遥かに早く。次はさらに早く。こなれてきた膣壁を抉り、肉の凶器が抽送速度を増していく。
「お、お、おおおッ! チンポ、チンポ来てりゅうぅ……! は、激しすぎてぇ……!」
「だがお前のここは悦んでいるのではないか?」
「く、くうっ……! わ、わかってるけど言うなぁ! う、うあああぁ、あぁぁああん!」
「ハハハッ! 自分で認めるか。チンポを入れられた途端素直になったな! まったく可愛い奴め」
言いつつも腰の動きは衰えない。凜子もまたそれにあわせるように腰を振り、より大きく、深くペニスを受け入れていく。
「おおああッ! あっ、あっ、あっ、ああああああッ!」
「そんなにいいか。ではもう少しサービスしてやろう」
不意に、甘い声を上げる口が塞がれた。
「んむっ……! んふうぅっ……。うぅん……」
歯の付け根や歯茎を確かめるかのように舌が這う。口腔内を割って進み、凜子は無意識に舌を絡ませてしまっていた。
(あぁ……キスしてる……。私、こんな男とキスしてしまっている……! なのに……すごい……気持ちいい……! こ、これはダメだ、ダメになってしまう……! 身体が……身体が覚えてしまうぅ……!)
触手と亜人の凌辱では味わうことのできなかった、唇を重ね合わせて舌を絡ませ合うディープキス。恋人同士が交わしているかのような甘い錯覚に心が揺れ、より相手を受け入れてしまう。被虐的な快楽とまた異なる、包み込まれるような感覚と同時に膣内の駆け抜ける恍惚感によって、凜子の心はメロメロになっていた。
「んんぅ……んちゅっ……。むぁ……ぷあぁ……」
「キスもお気に入りのようだな。このまま続ければキスだけでイきそうだ。……そういえば報告に面白い内容があったのを思い出したぞ」
絡み合った唾液の糸を引きつつ唇が離れる。次にそれは、両腕の付け根にある窪みへと吸い付いた。
「あはあぁぁっ! そこ……ひゃあぁッ!」
「おやおや、適当な報告かと思ったら本当だったか。腋の下を舐められて感じるとは変態だな!」
舌が腋窩を這うたびにくすぐったさと同時にえも言われぬ心地よさが広がる。待ち焦がれていたペニスを受け入れ、舌による愛撫をされつつも、巧みな性技によって凜子は挿入後に絶頂の高みに昇れないようコントロールされている。そのもどかしさに加わるように、感じてはおかしいはずの場所で感じてしまっているという背徳の味がスパイスとなって、ゾクゾクと全身を駆け巡っていく。
「メスの匂いがプンプンするぞ。汗と合わさって甘酸っぱい匂いと味だ」
「い、いやあぁっ……。そんなこと言うな……匂い嗅ぐな、舐めるなあぁッ!」
訴えを無視し、なおも腋の下は舌で舐めしゃぶられる。同時に腰もゆっくりと動かし、精神的にも肉体的にも凜子は追い込まれていった。
「ああああっ! はあぁっ……。うぅん、あ、あ、あぅっ……」
「どうした、凜子? 切なそうな声を上げているな」
腋から口を放してわざとらしく、ニヤニヤと笑みを浮かべながら娼館の主は問いかける。だが普段なら気丈に反論できるはずの美少女剣士に今はそんな影もなく。震える声を喉から搾り出していた。
「うっ、ううっ……。イッ……イかせて……くれ……」
「ん? 何だと? よく聞こえなかった」
わざとらしい方法で恥辱心が煽られる。それでもやはり身体はもう耐えられず、懇願の言葉を口にしてしまう。
「くうっ……。い、イかせてくれ……! 折角チンポ入れられてるのに……入れられてからまだ1度もイけてなくてつらいんだ……。このままでは……おかしくなってしまう……!」
「そうか。お前は好きでもない男にチンポを入れられて身体を悦ばせ、唇と腋の下へのキスでもよがり狂い、挙句絶頂まで求めるほどの変態というわけか」
「ううっ……! く、くうぅ……」
恥ずかしそうに凜子は顔を逸らしたが、リーアルは満足そうだった。
「まだ最後の一歩は踏み出せないようだな。だがいいぞ、訓練もなしにプライドの高いお前がおねだりをしてくるとは考えていなかった。望みどおりイかせてやろう」
緩慢だった腰の動きが急に鋭くなる。余裕を失い、凜子は歓喜の声を振り撒いた。
「お、おおああああぁッ! そ、そんな急にいいいぃッ!」
「だがここは悦んでいるぞ? こうやって激しくされるのがいいんだろう!」
グチュッ、グチュッと愛液の中をペニスが動く音が響く。しかも力任せのオークとは違う。百戦錬磨の娼館の主は絶妙に角度をつけ、感じる部分を的確に責めていた。膣の中でも特に弱い箇所、Gスポットを責め立てられ、凜子は髪を振り乱して悶絶する。
「んおおおおおおおおおおおぉぉッ!? そ、そこおおおおおおぉッ!」
「やはりな。お前はGスポットが弱いか。ではこっちはどうかな」
今度は力任せだった。ズン、という衝撃と共に男根が根元まで押し込まれ、凜子の呼吸が一瞬止まる。
「かはっ……! あ、あ、ああああああぁッ!」
「こっちは子宮口……Pスポットと呼ばれるところだ。本来ならここの開発には少々時間がかかるが、お前はもう立派な性感帯になっているようだな」
一度引き抜かれ、再び押し込まれる。それだけで身体中の血液が沸騰しそうなほどの錯覚を覚えていた。
「お、お、おおおおおおおおあああああああッ! あっ、あっ、あああああああッ!」
「ははは! 気持ちよすぎてまともに声も上げられんか! このまま続けてはお前が壊れてしまい兼ねんからな。そろそろ子宮に直接出してやるとしよう!」
ピストンのペースが一気に上がる。正常位での激しいセックスに凜子の爆乳がブルンブルンと揺れ、声のトーンが上昇していった。
「あっ、あっ、あっ、ふああああああああぁッ! も、もう……イッ……!」
「イくか? いいぞ、遠慮なくイけ。いや、何度かは既にイッているのだろうが」
リーアルの言うとおりであった。Gスポット、Pスポットという女体の性感帯2箇所を責められた時に軽い絶頂は迎えていた。だがそんな波を遥かに超える、巨大なエクスタシーの波が訪れようとしている。その時を待ちわびるかのように、無意識に凜子は両手と両足を目の前の相手へと絡み付けていた。
「ああああああぁッ! イクッ……イクッ! イッくううううううううううううぅッ!」
触手に犯されたあの時と同じように。オークに輪姦されたあの時と同じように。凜子は全身を震わせて深過ぎる絶頂を極めた。同時に子宮口にぴったり押し付けられたペニスから熱い濁流がほとばしり、子宮を満たしていく。
「ひゃあああううううぅッ! あ、熱いいいいいぃぃッ! こんなに熱いの膣内にたくさん注がれて……うあああっ! 妊娠するかもしれないのに……また……イッちゃううううううぅぅッ!」
1度目の絶頂が終わる前にまた絶頂。降りてこられない最中の中出しに、普段の凜子の顔からは想像出来ないほどに表情は蕩けていた。卓越した性技とともに叩き込まれたアクメはこれまでとは一味異なり、不気味な充足感が身体を支配する。
(これ……凄過ぎるぅ……! 化け物やオークと違う……。なにこれぇ……?)
しばらく精を放っていたリーアルがようやく肉棒を引き抜いた。膣から溢れた精液がゴポリと零れ落ちる。
「どうだ? 触手やオーク共が相手では味わうことが出来ない本物の絶頂、本物のセックスの味は?」
「あぁ……ふぅぁ……」
「クックック。気持ちよすぎて声も出ないか。無理もない、触手もオークも所詮は力技だからな。……さて、だが休むにはまだ早いぞ」
ベッドで完全に脱力し切って荒い呼吸を続ける凜子に、リーアルは無情に言い放った。肩に手を伸ばし、うつ伏せの姿勢へとひっくり返す。
「あんっ……」
「膝を立ててケツを上げろ。……そうだ、それでいい」
完全に惚け切った凜子は思考も働かずに言われたとおりにしてしまう。お尻を突き出した無様なポーズを強いられているにもかかわらず、文句ひとつなくその格好を取ってしまっていた。
「オークの物を受け入れたのであれば、こっちも余裕そうだな」
言うなり、今しがた精を放った箇所の上、不浄の穴へと中指が押し込まれた。
「お、おおおおおおッ!? そ、そこおおおおぉッ!?」
「そうだ、アナルだ。触手にもオークにもここを可愛がってもらったんだろう? ならこんな指ぐらい、何と言うことはないじゃないか」
その主張は間違えていないかのように、中指は第一関節を経て第二関節、そして指の根元まで飲み込んでしまう。排泄器官への、本来とは逆方向の侵入に、凜子はシーツが千切れるほどに爪を立て、身体を震わせていた。
「おっ、おおおあああああぁッ! それっ……それえッ……!」
「ふむ、膣ほどこなれていはいないか。だがすぐに慣れる。既に快感も感じてはいるものの、嫌悪感が勝っているという状況のようだからな。少し慣らしてやろう」
中指がゆっくりと抽送される。その度に凜子の口からは喘ぎ声ともまた違う声が漏れ、先ほどまでとも別な悦波に悶えた。
(これ……これえぇッ! お、おかしい……! 私……お尻の穴で気持ちよくなっちゃってるぅ……! 何で……何でぇッ!? こんなの絶対に変なのに……お尻……熱くて……耐え方が……わからないぃ……!)
膣での快感とは別物であるが故に、どうやって対処したらいいのかもわからない。そうして戸惑っているうちに新たな快楽が叩き込まれていく。既に触手やオークに犯し抜かれた場所ではあったものの、巧みな指の動きはそれらとはまた異なる感覚を与えていた。
「お、お尻ぃ……! ん、ん、んんあぁっ……」
「そろそろいいか。力を抜いて深呼吸しろ。ここはマンコとは違うからな」
上がっている息を懸命に整え、凜子は肩を上下させる。それを見て満足そうに微笑んだリーアルは尻肉を掴んで開き、先ほどまで中指で刺激していた蕾へと怒張を押し込んだ。
「おっ……! お、お、お、おおおおおおっ……!」
腸壁を割って男根が進むたび、唸るような声が凜子の口からこぼれた。だが声色に拒絶の色は無く、事実顔は先ほどまでと同様に蕩けたままだった。
「ふ、太いのおぉ……! お尻に入ってきてるうぅぅ……!」
「これで全部入ったぞ。……なんだ、早速気に入ったか? こうやって腸奥を小突かれるのがたまらないだろう?」
尻にぴったりと密着させた腰を僅かに動かし、先端部分が奥を抉る。
「んおほおおおおおッ! そ、それええええぇぇッ!」
アナルの奥をペニスが擦る度、凜子の口からはよがり声が止まらずに漏れていた。同時に身体の興奮を証明するかのように膣口が蠢き、先ほど出された精液が潮のように股間から流れ落ちる。
「くくく、あまりに気持ちよすぎてザーメン潮吹きしてるぞ。せっかく出してやったのに勿体無いではないか。ちゃんとオマンコを締めておけ!」
叱咤の声と同時、リーアルは平手を振りかぶり、躊躇なく振り下ろした。パーン、という乾いた音が部屋に響き渡り、痛みで凜子の身体が縮み上がる。
「ひああぁッ!?」
「ほう? これはいい締め付けだ。やはりお前は虐められて悦ぶマゾのメス豚だったようだな!」
奥を穿られながら、パシン、パシーンと平手がとぶ。だが苦痛なはずのスパンキングを受け、尻に手形がついて真っ赤に変わってしまっても、被虐の対魔忍には恍惚の表情が浮かんだままだった。
「ああああッ! あがぁっ、あああああッ!」
「アナルの感じる部分はそこだけではないぞ。ほら、ここはどうだ?」
それまでより浅く、角度をつけて肉棒を擦る。瞬間、歓喜の声を上げると同時に、股間からはまた愛液が吹き出していた。
「あひいいいぃぃ!? そ、そこぉ……し、しきゅぅ……!」
「そうだ、ケツ側から子宮を刺激している。どうだ、たまらないだろう?」
「それダメ……それダメえええええぇぇッ! 頭おかしくなるうううぅッ! も、もう何も考えられ……うあひゃあああああああああぁぁッ!」
粘膜を隔てて裏側から子宮を刺激される快感。未体験の感覚に、ほんの数度だけで、凜子は上半身を仰け反られて絶頂を迎えてしまっていた。ややあってから脱力したように上体をベッドへと沈ませ、荒く呼吸を溢す。
「あ、あ、あぁ……。はぁ……はぁ……」
「ケツでも余裕でイけるか。やはりお前は素晴らしい逸材だよ、凜子。これはどんな男でも悦ばせることの出来る、魔性の身体だ!」
興奮したように独り言を漏らしながら尻たぶをしっかりと掴むと、リーアルはギリギリまでペニスを引き抜いてから、力任せに押し込んだ。一瞬意識が飛びかけた凜子に構うことなく、再び抜きかけてから腰を叩きつける。
「うああああぁッ! あ、あ、ああああッ!」
「最後の仕上げだ。精液を出されて絶頂する味を覚えさせてやる」
膣にペニスを挿入している時同様、腰が激しく打ち付けられてのアナルピストン。それでも肛門が性感帯として急速に開発されてしまった凜子にとってそれは快感以外のなにものでもなく、いずれ来るであろう精液を待ち焦がれるだけであった。
(お、お尻ぃッ! わ、私のお尻がぁッ……! めちゃくちゃにされて、抜かれる瞬間も入れられる瞬間も気持ちよすぎるうぅ……! もう……もう何も考えられない……。精液……精液出してほしいぃ……!)
元々異形の生物の媚薬によって改造されていた箇所は、数々の女を落としてきた娼館の主の妙技によって完全に花開いた。絶頂と精液のことしか考えられず、凜子は快楽を貪り、より深くという欲求の元に打ち付けられる腰に合わせて自分も腰を動かす。
「どうだ? アナルセックスは気持ちいいだろう?」
「は、はひいぃッ! ケツマンコしゅごいれしゅうううぅッ!」
もはや呂律も回らなくなったメスの対魔忍に、リーアルは満足そうに笑みを浮かべた。
「そうかそうか。ではそろそろ出すぞ。精液を中に出されて、それでしっかりとイけ!」
「イきましゅうううぅぅッ! け、ケツマンコ、もうイくうううううううぅッ!」
凜子が悦びの嬌声を上げた瞬間、肛門を抉り続けていた男根から体液が迸った。2度目の射精だというのにその量は衰えず、大量の精液が直腸へと流し込まれていく。
「お、おおおあああああぁッ! ざ、ザーメン来たああああああぁぁッ! ケツマンコに中出しされてぇ……! い、イク、イク、イッグうううううううううううううぅッ!」
全身を大きく震わせ、凜子はアナルアクメを極める。そのぐちゃぐちゃに崩れた顔は恍惚としており、視点はどこを見ているのかわからないほどに虚ろで、舌はだらしなく口からこぼれていた。
「あぁ……。はぁ……あへぁ……」
壮絶過ぎる絶頂の余波に、時折全身を小さく痙攣させる。化け物の触手と、オーク達に犯された時同様、快感に包まれた身体はもう言うことを聞いてはくれなかった。
「ちゃんとアナル中出しでイったな。これは予想以上だ。素晴らしい、本当に素晴らしいぞ凜子! 今日は軽くチェックをして終わりにするつもりだったが……気が変わった」
言うなり、リーアルは凜子の肩を掴み、ペニスとアナルが繋がったまま、脱力しきった身体を無理矢理引き起こす。そして胡坐をかいた腰の上に凜子が乗る姿勢になると、僅かに持ち上げて、重力に任せてその身体を落とした。
「んおおおおああああああッ!?」
中出し後に抜かれることなく、さらに絶頂直後であった凜子の身体に引き裂かれるような衝撃が走る。
「これほど犯し続けたいと思った女は久しぶりだ。ここからは俺の楽しみのためだけにやらせてもらうぞ!」
「そ、そんな……! わ、わらひ、もうイきしゅぎて……」
「知っている。だがお前の身体と心はそう簡単には壊れん。それは既にお前自身が証明しているからな。遠慮なくいくぞ」
「ま、待っれぇ……! ほんろに……これいりょうは……!」
呂律の回らない口で懸命に訴えかけても今のリーアルを悦ばせるだけだった。嗜虐心をそそられた娼館の主は相手のことなどお構い無しに、身体を持ち上げて落とすピストンを始める。
「あ、あっがあああああああああぁあッ! こ、こわ、こわれりゅううううぅぅッ!」
まともな声さえ上げられなくなっても、凌辱の手は緩まることはない。どのみち「命令に逆らえない」という条件のせいで従うしかないのだ。
「安心しろ。あと3回も出したら終わりにしてやる」
「しょ、しょんあ……! あ、ああああらめ、らめえぇぇっ! まらイく、イくうううぅッ!」
絶頂を迎えすぎたせいでイキ癖がついてしまい、数度アナルへの抽送を受けただけで気をやってしまう。それでもリーアルは手を休めない。
激しすぎるセックスはリーアルが満足するまで続き、凜子はただただ喘ぎ続けることしかできなかった。
本当は3話と合わせて1話の予定だったんですが、長くなってしまったので分割。そういうわけで今回はペース早めです。