和風凌辱エロゲーの主人公兼ヒロインの兄に転生したんですが何か違う 作:ビシオ
誤字は気を付けててもやってしまう、そしてそれを指摘してくださる方、そこまで読んでくれてるということなので感動感謝です。
前話がちょっとだけ物足りないなって思ったのであとがき含めてそこそこ加筆修正しております。前話を読んでくださった方でお気づきにならない方もいらっしゃると思いますのでここで報告しますので、加筆されたのを読んでくださると幸いです。
市場から少し進んだところに次の区画の工業区がある。目的地の鍛冶場はその境界線上付近にできている。理由は配達コストを抑えるためだ。できたものをすぐに市場に持っていって売ることができるというのは強い。そこは現代になっても変わらない。高速道路の
カァーン……カァーン……
ガンガン……ガンガン……
ドォーン……ドォーン……
工業区画という場所の特性上、この打ち鳴らす音が昼間に消えることはない。夜の営業終了時間まで鳴り響く当たり前の音だ。そしてこれらの音はモノを生み出す尊い音だ。これが現代日本ならば騒音苦情とかのクレームを入れる無粋な奴がいるよな~と、前世のことを思い出しながら歩いていた。
そこに向かっている僕なのだが、顔は頭巾で隠して、胸には詰め物をしてる。これらの装備は、万太がくれた桐箱の綺麗な小包に入っていたものだ。小包には手紙やらお守りやらのほかに、こういう簡易変装装備も入っていた。小さい小包なのに中身はびっくり箱みたいに入る。中にある手紙には
「お前さんはどうやら価値観が違うみたいやからな、女に成り済ませるちょっとした変装装備を入れておくで。これらを装備しお守りを身に着ければ、大体の奴はお前さんを女だと認識するはずや。この世の女はマジモンのケダモノやからな、犯されたくなかったら素直につけておくんやで」
と書かれてあるのが入っていた。さらには追伸として
「ワイの福袋に劣るが、その桐箱をやるで。お前さんの持ち物も結構入るはずやしこれから有用な道具になってくれるはずや。大事に使いや」
とあった。
万太がくれた桐箱は、あの福袋の劣化版だと思えばいい。見た目に反して色んなものが入る、実際これはかなりのいい物である。実は原作ゲームで福袋のような容量を無視できるようなものは、ごく一部のSSRやURな袋系アイテムで、後は特殊な牛車しかない。市場巡りで運が良ければレア袋系アイテムが出てくるので、これを狙うプレイヤーは多い。僕は先ほどの市場巡りで手に入らなかったこともあり、それがほぼタダで手に入ったので、思わぬお宝がゲットできてホクホクである。
だが、ホクホクしてる場合ではなかった。自分自身に掛けていた暗示が解けたのもあるが、やはりこうやって価値観が違うことを言われると衝撃が未だに頭に鳴り響く。そう考えると、女と男の立場が逆なのもあるが、もしかしたら原作ゲームのキャラも逆転の可能性もある。双子の妹が、沙羅と由羅はゲームだと沙悟、由悟と男だったことを考えると可能性が高い。
だが、全てというわけではない。何故かと言うと叔父上だ。
叔父上は原作ゲームも、この世界も全くの一緒だった。というか、全部が逆転しているのなら叔父上が伯母上になるだけではなく、桃代姉さんや主人公の波羅もどちらも男になっていないとおかしい。親戚一同の場合、こちらは原作だと音声無しの文字のみだったので男とも女とも取れる。基本的に男だったと思うが、女の親戚もいないわけじゃないから微妙なところだ。…………と言っても、集まりを見る限り女性ばかりだったからこちらは逆転してるんだろうが。
双子のように変わっているのもいれば、波羅や桃代姉さんに叔父上のようにそのままの場合もある。なので、世界が逆転しているのはわかったが、後はキャラクターがどれほど変わっているかも考え、確認しなければならない。それによって対処も変わってくるからだ。
ただ、そうなると。都のデブ貴族とか種付けおじさんみたいな油ギッシュな人達がどうなっているのやら…………。そのままだったのなら、妹達を守るために行動するだけだが、もし双子のように性別逆転してたらどうなるんだろう…………。
もしかして、僕が犯されるのか……? いやいやまさか…………。と頭の中で否定しようにも、世界がそうなっているとゼロではない。何より、桃代姉さんとセックスした後、家人の紗和さんに激しく抱かれたことを考えると…………。
ブルリと全身が震える。
激しく犯されるかもしれない恐怖だ、だがそれと同時に股間に血流量が増えてくる。あの激しいセックスはとても気持ちが良くて忘れられそうになかったからだ。女性とあまり関わりのない前世だったし、女性に対しての恐怖があったから、あそこまで求められると悪い気はしない。寧ろ嬉しかった。
そう考えると、もしかしたら僕がこの世界の主人公ポジになるのか…………?
そうなったとしたら、僕が妹達の代わりに抱かれるのか…………?
そういう疑問が浮かぶが、バカな話だと否定はできない。寧ろ、考えた方がいいだろう。だが、僕はそうなったとしても妹達を守るという使命は変わらない。
僕が犯されるのは別にいいが、妹達が犯されるのは防ぎたい。そういう決意があった。あの原作ゲームのような酷い凌辱シーンを再現したくない。そのためなら…………、体を張ることも考えないといけないのかな…………。
そう色々考えながらも足を運ぶ。万太がくれたお守りと簡易変装のおかげで周囲の人達は僕のことを少女と見てくれるらしい。後、あまり言いたくないが僕の顔がいいことも変装に作用してるようだ。地図を見て、住民に尋ねたりしてようやく目的地についた。
中々立派な店構えの前に僕は立つ。店頭に商品は置かれているが、店番の人はいないようだ。多分、奥に引っ込んでいるのだろう。
店の看板には「刑部の鍛冶場」と立派な字が書かれてあり、店舗の大きさは結構大きく、ここらの工業区画では上から数えたくらいの立派な敷地面積がある。だがこの大きさは、鍛冶場としての大きさではない。ここは、鍛冶場兼孤児院としての役割があるので、敷地面積も広いのだ。半妖はいつの時代でも差別の対象だ。それは、千年前の大戦時からもそうだが、そこから時代が進んでもなお変わらない。だが、流石に千年前と比べると緩和はされているようだ。
だが、緩和されると言って所詮は妖魔との混じり物。当然ながら平民に素直に受け入れられるわけもなく、追いやられる存在だ。かと言って朝廷が音頭を取って半妖を排除するというのも面倒である。何より、人妖大戦時から半妖が増えた結果、完全な排除は難しくなった。中には、有能な半妖もおり人類に平伏し貢献しているものもいるので、有能ならば利用しようという考えもあった。故に、朝廷もだが各大名も半妖の存在は認めているし取り立てたりもしている。中には、重臣の地位を与えている家もあるようだ。
しかし、利用すると言ってもそれは登用された半妖であって、それ以外の半妖は不穏分子扱いされている。だが、都の各所にバラバラに存在されても困る。なので、朝廷は戸籍を作ると同時に孤児院を作り上げ管理する方向にした。
その孤児院はほとんどが人間用であるが、半妖のみを扱う孤児院がここである。ここのみにしているのも、一か所にまとめて監視しやすくしてるというのがよくわかる。工業区画という、低層住居専用地域なのも差別の表れだ。
そしてこの店の主は数百年も変わっていない。原作ゲームでも有名な鍛冶師。「伊予の刑部」こと隠神刑部。この都では半妖の鍛冶師として偽って生活しており、名は雄太郎という。「隠神刑部の鍛冶師」や「刑部の雄太郎」といった名前で呼ばれている。
三大狸の一匹を元ネタにしており、本人もこのゲームでは凶妖として名を馳せている。狸の妖魔としての強さを持ちながらも鍛冶師としての力もあるので時には前に出て戦うが、大半は武器防具を作成する妖魔聯合の後方支援を担う重要人物であった。人類は、彼の作る武器とそれを扱う妖魔に何度も煮え湯を飲まされた。唯でさえ肉体面で人類より強い妖魔が、素手や妖力のみで戦っていただけでも厄介なのに、武器防具を装備するのである。多くの武士が強化された妖魔に倒され屍を築き上げていった。
だが、天正帝の呪いにより大幅に妖魔は弱体化した。そして、彼の作る武器防具も効果を発揮できなくなった。これは、呪いが武器防具に対して影響を及ぼしたというわけではない。彼の作る道具は、使い手の能力で左右される仕組みになっている。つまり、使い手の能力が高いならばそれ相応の力を発揮するが、呪いによって弱体化してしまうと上手く発揮出来なくなってしまうのだ。
これは、原作ゲームでもそうだが帝の呪いはある意味ゲームシステムを利用した形になってる。武器防具や各種道具は、誰でも扱える奴と、限られた奴とに大別することができる。例えば、一番ランクが下のコモンクラスの刀は能力設定が無いので、剣士以外の薙刀士だろうが弓使いだろうが、銃士、陰陽師、退魔師等々すべての職業が持てる。農民すら普通に持てて扱えるほどだ。
そこからランクが上がっていくと、必要技能などが設定されるようになる。レアクラスになると、剣士熟練度や筋力値、技能値、といった設定されたステータスを越えないと武器の性能を発揮できないようになる。農民が持っても振りはしてもダメージが減るし、特殊効果がついていても発揮されないなどだ。
帝の呪いはこれを利用した形になってるのだ。妖魔のステータスが大幅にダウンした以上、刑部の雄太郎が作った各種道具に武器防具は軒並み性能を発揮出来なくなってしまったのである。必要ステータスが設定されてたので、それをいつも上回っていたのが急に下回ったのだからさもありなん。
唯でさえ妖魔のステータスが下がってるのに、頼みの綱である武器防具の性能が発揮できなくなった以上、以前ほどの強さを出せなくなるのは当然だ。これにより、数多くの名前付きの凶妖が討ち取られた。帝は、己の命を使って妖魔にダブルパンチを食らわせたのである。
妖魔の旗色が悪くなった後、それでも数多くの妖魔は抵抗した。刑部の雄太郎はというと帝の呪いを受け以前のような作成が出来なくなった。全く作れないわけではないが、本人の力が下がったので以前のような強い武器防具が作成出来なくなったのである。妖魔とは基本利己的な存在である、捕らえた人間を道具のように利用し、降伏したとしてもボロ雑巾になるまで使い潰す。そしてそれは同胞たる妖魔に対しても同じだ。雄太郎は自身の作成能力が呪いによって落ちてしまった事で自分のみならず一族に危機が訪れると判断した。そして、一族全てを守ることは出来ぬが狸という種を守るために最も身近な部下と、最愛の正妻と息子を引き連れてあっさりと降伏した。そればかりか、己の特技を利用し同胞の妖魔に数多くの武器防具を作り上げたのと同様に、信頼の証として人類に道具を作った。これにより、更に妖魔の討伐が加速したのは言うまでもない。
刑部の雄太郎が、弱体化した妖魔でも扱える道具を開発してたのなら妖魔達はまだ抵抗出来たし勝ちの目も幾分かはあった。だがそれが無くなってしまったので一気に戦況がひっくり返ってしまったのである。当然の事ながら、他の妖魔達からは裏切り者扱いされ妖魔の中で最上級指名手配扱いされ、最優先での始末対象となった。だが、朝廷もそれを理解しているし有能な妖魔であるため優先保護対象とし、これからも人類に貢献するならば厳重な警備で雄太郎と引き連れた家族を守ることを確約した。
尚、裏切り者扱いされたのは当人ではあるが、それ以外の一族や近縁はどうなったかというと見事に排除の対象となり、多くの狸達は同胞たる妖魔に追われ殺され数が減っていった。
それだけでなく、狸一族や村に住む者も捕まえ、村に残した配下に妻や息子も捕まえ朝廷に雄太郎の身柄の交換要求をしたほどだ。村に残していたのは、単純に引き連れる時間がなかった上に、これから降伏しに行くのに大勢を引き連れていったら妖魔達にバレてしまうからだ。故に、雄太郎が引き連れて行ったのは彼にとって最愛とも言える存在のみを厳選し、残りは断腸の思いで後ろ髪を引かれながらも黙って置いて行ったというわけである。
朝廷はその要求を当然拒否。妖魔聯合はその裏切り者の雄太郎に対して、捕らえた一族を都の防壁の上から見えるような位置で公開処刑した。雄太郎は都の防壁の上から腹心の配下に妻や息子達が処刑されたのを見て、滂沱の涙を流しはしたが彼らを救おうとはしなかった。それだけでなく
「これからも狸の妖魔を殺しつくしてやろう! 一族が繁栄しないようにしてやろう!」
と宣言する妖魔聯合に対して
「一族など、ここから幾らでも作ってやるわ!!」
と、自身の立派なイチモツと金玉を見せつけて反論したほどだ。
実際問題、雄太郎の性欲は凄まじく、狸一族は狐や鬼、烏天狗といった有力一族の中で数が最も多かった。その多い理由が彼がせっせと子作りしていたからである。たんたん狸の金玉は~と歌うほどの、信楽焼の狸のような立派なふぐりがついており、そこから生成される精液の量も凄まじい。
あるイベントシーンスチル画では、精液風呂なんてバカエロゲーを思わせるシーンがあるが、それを作るのが雄太郎である。これに入れられた女性の退魔師は耐えられるはずもなく発情し、雄太郎に抱かれて子を産まされる。当然ながら、原作ゲーム主人公たる波羅も孕まされるシーンがあるほどだ。
朝廷に降伏した後も武器防具作成という貢献をし、他にも理究衆の要求する道具作成にも応えて研究開発を促進し、朝廷からの信頼を勝ち取った。その結果、工業区画の一等地とも言える場所を与えられ、時には鍛冶師筆頭として役職を与えられて朝廷に参内すら許されたほどだ。だが、全てがよかったわけではない。
武器防具作成をしたのは確かだが、本人も帝の呪いを受けているので強力な武具の作成が出来なくなったのである。尤も、それでも人類側の鍛冶師で筆頭を務めることが出来たほどだから最優秀だったのは間違いないし、妖魔の鍛冶師として働いていたことに比べればこちらに寝返っただけでも儲けものである。都の平民にも受け入れられたし、酒や食事もしっかり貰い、土地を貰って店を構えることすら許可された。都には雄太郎以外にも半妖や降伏して寝返った妖魔はいた、だがここまで優遇されたのは本人の働きが優秀だったからに他ならない。だがそれほどの貢献をしても、子作りに関しては許されなかった。
まだ天正帝の治世であり、天正帝が妻を寝取られて妖魔絶対殺すマンとなりつつも、有能ならば降伏した妖魔を受け入れて利用する強かさを発揮した。だが、その利用は非常に苛烈でありミスがほとんど許されぬほどだ。使えぬと判断すると容赦なく研究材料として利用した。天正帝自ら、妖魔の頭蓋を開き脳を弄くり実験する様を見せられて、恐怖しなかった者はいない。それは、臣下だけでなく雄太郎を含めた朝廷の軍門に下った妖魔全てに言えることであった。
特に雄太郎は、性欲が我慢できず歓楽街で大金を出して遊女を買いその精力で避妊に失敗し孕ませた。その後、それを隠して出産した子を育てていたのだが天正帝の「黒き瞳」によって見破られ、彼の目の前で実験材料にされた。出産した遊女も公開処刑にしたほどだ。
天正帝は、妖魔は全て残さず滅却すると言いつつも、有能ならば取り立てて重用した。雄太郎の能力を認めていたし、その鍛治能力を褒め参内すら許した。だが、子を作ることだけは許さなかった。
…………否、正確には子を作ることは許可はしている、だがその許可とは今手元にいる子を全て失ったのならば、という但し書きがつく。
理由は単純だ、子が全ていなくなったのなら一族の存続が出来ないのでそれを防ぐためだ。だが、数を増やすことは許さない。これには理由があり、妖魔は人間の男より性欲が強いが種が付きづらい。しかし、数うちゃ当たる戦法で沢山の女を抱けば孕ませることが出来る。そしてそれをそのまま許すと、都の人口比が半妖に圧倒され支配がひっくり返るからだ。天正帝はそれを理解していたために、一族の存続は許すし子を作ってもいいが一人までと決めた。これは雄太郎に限らず他の妖魔達にもそう決めた。
雄太郎が引き連れた一族は配下も含めてそれなりにいるし、子も妖魔との戦闘で失われたものの数人残っている。子を作りたかったら今残っている子を全て失ったらと、条件を付けた。それでも作りたいのならば今いる子をその手で全て殺せ、さすれば一人は許可してやる。天正帝にそう言われたものの、それは流石に出来ないので条件を受け入れた。
だが、ムラムラしていたので我慢できずに抱いて避妊に失敗して作ってしまったのである。その結果が公開実験であった。それを見せつけられた雄太郎は、目を閉じ耳をふさぎ拒否したものの、それらを全て開かれ聞かされ最後の最後まで見せつけられた。
妖魔の中でも凶妖の一角であり、時には自ら作った武器を振るって敵対する妖魔を滅ぼし、人類と戦った勇ましい雄太郎であったが、これには完全に心が折れた。天正帝は雄太郎にとって恐怖の対象であり絶対に逆らえないと上下関係を正しく叩き込まれた。
……いやぁ、目の前で子供の頭蓋を麻酔無しで開かされ、脳クチュであっあっあっあっされてるのを見せつけられて、心折れない人もとい親はいないでしょって僕を含めたプレイヤーは思ったものだ。天正帝が生きていたころは、妖魔にとって暗黒の時代であったとある凶妖が言っていたがそりゃそうだろうって答えしか出てこない。色々とエグい方法で妖魔の七,八割を滅ぼしたのが天正帝なのである。そりゃ怖いよ。
でも仕方ないよね、だって妖魔が虎の尾を踏み竜の逆鱗を引き剥がし地雷原でタップダンスを踊ったんだから。穏やかな人ほど怒らせてはならないとはよく言うがそれが天正帝だったわけで、見事に修羅と化したのだ。しかも、天正帝はその名の通り扶桑皇国の皇主である。故に、ありとあらゆることを決めることが出来るし命令も出来るし法律典範などの作成も出来る。触れちゃいけねぇタブー中のタブーに触れて滅びかかったんだから自業自得だ。
その結果、妖魔の数が減ったから増やすのが命題なのだが女性型妖魔が呪いで子供作れなくなった上に、弱い平民捕まえて孕ませても妖力が劣る上に知能すら獣程度にまでしか上がらない子が生まれるという悪循環。ある凶妖は
「生まれる子は段々と小さく馬鹿になっていく始末、このままだと我らは遠からず文字通りの獣と化し知識の継承も出来なくなって滅ぶであろう」
と本気で危機感を抱き、それを妖魔全体で共有している。言うなれば、僕が生きていた前世世界のようにヒグマのような強い害獣程度にまで落ちぶれてしまうのだ。
だから、強い退魔師の女を捕まえなければならないのだが、弱体化は天正帝が崩御しても解除されないので孕み袋と見ていた女退魔師からも下手すればボコボコにされる始末。どうしようかって所で原作ゲームの主人公たる波羅の登場というわけである。で、ゲームが女主人公が犯される凌辱エロゲーだから、エロを求めるプレイヤーにもゲーム内の妖魔達からしても犯され孕ませられる波羅はありがたい存在なのである。ある意味ゲーム内のキャラクターの目的とプレイヤーの目的が合致したと言えるだろう。
そして、原作ゲームだとこの有能な鍛冶師が作る武器防具で妖魔戦で活躍できる他、孤児院にいる半妖の子供たちを引き取って戦力として育成も出来る。孤児院の半妖は都の寺子屋に通っている他雄太郎からある程度の教育を受けているので、そこらの半妖を拾うよりかマシなのだ。但し、孤児院の半妖を引き取ることは特に拒否されないが、武器防具の作成は普通ならば拒否される。拒否される理由は、既に都の役職を半ば追放される形で辞職したし、もう大戦が終わって疲れたこともあるし、何より妖魔は段々と数が減っていく上に生まれる子も小さく馬鹿になっていってしまっているのを知っているので、嘗て裏切った身なれどせめてもの情けとして討伐を加速させる真似はしたくないというのが理由だ。
既に人類側がほぼ勝利しているから、放っておけば自然に妖魔は滅ぶ。ならこれ以上積極的にやる必要もないだろうし自分達狸は一定の勢力を保てるので余計な行動をする必要がない。何より、子供たちが弱体化し馬鹿になっていくのならば、それを防ぐために教育をしっかりしたい。そういう裏事情があるのだが、これは設定資料集で書かれた奴でゲーム内では親しくなった時のみ判明する。要は、面倒だからやりたくないのである。
そこで、大金を払って作ってもらうか、エロゲーらしく体で払うか、といった選択肢が複数あるのだ。
貞操守ってハッピーエンドを迎えたいのならば前者、RTA宜しく効率プレイやエロシーン回収したいのなら後者である。当然、エロゲー故に多くのプレイヤーが後者を選ぶ。
あれ? 子作り制限はあるんじゃなかったの?
と思うプレイヤーはいるだろう、僕もそう思った。だが、天正帝が崩御し、当時の重臣達も数百年も経てば普通に墓の下。何より、大戦から大分時間が経ちその間も今まで通りに鍛冶師として都に貢献し平民にも貢献しているので、未だに差別はされるものの大分受けいられている。何より、もう数百年も貢献しているので監視も形骸化しているのだ。
都に住まう妖魔や半妖も協力してくれるので、嘗てのように子作りしても隠し通せるほどになっているのである。
なので、子作り出来るのだ。まぁ、偏にエロゲーだからって理由で監視やら何やらが緩んでいると思って良い。
そして、ここまでが原作ゲームの設定である。僕も幾分か忘れてたりしてるところもあるが大筋はこうだった……ハズ。
だが、貞操が逆転したとわかってしまった以上、これがどう変わっているのか…………それを知るのが非常に怖い。
怖いが、妹達の為に有用な道具を作ってもらわなければならない。そう考え、声を出した。
「ごめんくださーい!」
店の奥に向かって声を出す。すると、ドタドタと軽めの音が聞こえてくる。
「はーい! なんでしょうかー?」
そう言いながらやって来たのはちっこい幼女小狸だった。茶髪のショートヘアーでくりくりした目が可愛い。頭には狸耳がちょこんと出ている。
「すいません、こちらの店主に用があるんですが」
「おきゃくさんですね? ちょっとまっててください!」
元気よく声を出して、小さい狸の尻尾を振りながら店の奥に引っ込む。恐らく呼びに行ったのだろう。そして、先ほどの軽めの音とは違ったドタドタとやや重めの音が聞こえてくる。音で大体わかるが恐らく大人だろう。
「はいはーい、刑部の鍛冶場にらっしゃい! 番頭のあっしが対応しますよ~」
そう言って店奥の暖簾から潜り抜けてきた人物は…………、大きかった。
先ほどの幼女みたいな茶髪だが、幼女が赤みがかった明るい茶色に対して此方は濃い色をしている。そして、肩に届くくらいの長さまで髪を伸ばしており頭には狸耳がちょこんと出ている。
そして、彼女は色々と大きかった。服装は小袖なのだが、それは上半身だけしか着ておらず、下半身はなんと褌一丁である。
背は僕より大きいのは当然だが、波羅の背を若干超えている。最愛の妹が目測だが180㎝以上だとすると、2mに届くか届かないくらいかだろう。
そして、それを支える両足が太い。太腿がとても太く、僕の腕どころか胴体くらいの太さがある。足を閉じてても前から尻肉が見えるほどだ。それでいて筋肉が少し見えているのだから鍛えているのもわかる。尤も妖魔は鍛えなくても筋肉がつくからこれが普通かもしれないが。
足は太くて腰も細い、だが胸はとても大きい。一般的な小袖を着ているだけなのに、胸が盛り上がって谷間が見えている。本人がラフな格好をしているのもそうだが、ノーブラなので胸の先端が盛り上がって乳首の輪郭が丸見えだ。そんな爆乳がゆさゆさ揺れながらやって来て股間に血が集まってくる。
それらがとてもスケベ過ぎたので、思わずまじまじと見てしまう。すると、見られた女性はややしかめ面をしながら
「お客さん、あっしは女に見られて喜ぶ趣味はないでやんす。冷やかしならお帰りなせぇ」
と言ってきたので慌てて要件を告げる。そう言えば僕は女装してるんだった。
「ええと、高名な鍛冶師である刑部の雄太郎さんに要件がありまして、お取次ぎ願いませんか?」
そう言うと、相手は首を傾げ
「刑部の雄太郎? 誰でやんすか? うちの母ちゃんの名前は伊予でやんすよ?」
「えっ?」
「まぁ、いいや。母ちゃんに用があるでやんすね。ちょっくら呼びに行ってくるでやんす!」
そう言うと、奥に引っ込んでいった。その際、巨尻を振りながら入っていったので、またもや股間に血が集まってくる。
だが、その血も一気に冷めてきた。
設定資料だと、ここの鍛冶場は孤児院も兼ねてるが半分以上が狸一族で経営している。一族というと聞こえはいいが寿命を迎えたり流行り病で無くなったりして狸の数は減っていっており、千年前のような数はない。
なので、家族経営をしているようなものなのだが先ほどの番頭は母ちゃんと言った。だから番頭と隠神刑部は推測だが血縁なのだろう。尤も、孤児院も兼ねてるからそれで引き取って母と呼ばせているのかもしれないが。
だが、それよりも重要なことがある。隠神刑部の雄太郎の名を出したのだが、そんな人物はいないと言った。そして、母と言った。ならば、これらから導き出される答えは────
番頭がやって来た音より、さらに重めの音が響く。そして、その人物は暖簾を潜ってきたのだが、番頭より背が頭一つは高い人物であり、もう少ししたら天井に頭が届きそうであった。
「あらあら、小さいお客さんね」
その人物は、番頭の女性を一回り大きくした人物であった。服装は作務衣だが、番頭と同じく上半身のみで下半身は褌である。先ほどまで作業していたのか、汗をかいている。
桃代姉さんが2mを越えているが、その桃代姉さんよりも少し背が高い。そして、それを支える足はぶっとく丸太のような太さである。それでいて、番頭よりも筋肉がはっきりとしており、やや見える腹は腹筋が少し割れつつも柔らかい肉が乗っている。そして、褌の下からやや陰毛がはみ出しており、これが大変目に悪い。番頭よりも尻が大きいのか、前から見える尻肉が腰当たりからも少し見える。褌で縛っているせいか、肉の食い込みが非常にエッチすぎる。
目に悪いと思って視線を上げると、これもまた暴力の化身だ。
胸が非常に巨大で番頭よりも大きい、人の頭ほどの爆乳が作務衣の下に収まっているがほとんど丸見えだ。その爆乳を支えるために晒しを巻いているが、それで出来ている谷間が非常に深い。肌が火に焼けているのもあり赤い山の谷間のようだ。晒しを撒いても乳首が大きく盛り上がっているのでこれもまた目に悪い。
それで視線をさらに上げると、美人顔がそこにある。
糸目であるが、整った顔立ちなので見ていて飽きは来ない。唇はやや太く、鼻もすっきりとしている。髪の毛は番頭より長くポニーテールにしている。もし解いたのなら、腰当たりまで伸びるだろう。髪の毛の色も番頭より濃い色でこげ茶だ。頭には幼女と番頭と同じく狸耳でちょこんと出ている。
他にも、肩や腕も盛り上がっており、筋肉がついているのがよくわかる。尤も鍛冶師という力仕事をする故に筋肉がつくのは当然だろう。
まるで、性の化身みたいなエロスの塊がそこにある。股間に血が否応なしに集まってくる。だが、それと同時に嫌な予感がする。
店主と思しき長身美女の鍛冶師は、髪をかき揚げながらやや前かがみにして僕に視線を合わせるようにして語り掛ける。その際胸がブルンと動いたので思わずそれを追ってしまった。
「初めまして、ここの鍛冶師をしている伊予と申します。小さいお客さん、私に何の用かしら?」
嫌な予感を振り払うように、質問をする
「あの、ここに雄太郎という名前の鍛冶師がいると聞いたんですが」
原作ゲームでは男だった、この世界ではどうなっているか。ほとんど答えがあるようなものだが、それでも聞かずにはいられない。
伊予と名乗った鍛冶師は、ほんの少しだけ片目の糸目を開き、眉をピクリと動かす。もしかして何か知っているのか? そう思ったが、返って来た答えは無常であった。
「雄太郎なんて存在しないわ、ここ『刑部の鍛冶場』の鍛冶師は私がずっとやっているわよ?」
たんたん狸の以下略な巨大金玉がなく、その代わりに立派な爆乳を揺らす長身美女からそう聞かされて、その場に崩れ落ちそうな衝撃が体全体を襲う。
その無常なる答えを聞いて僕は
「ははっ、マジかよ…………」
そう小声でつぶやくのに精いっぱいだった。
呪いによって妖魔が小さく馬鹿になる。要はもののけ姫の乙事主が言ったようなのと同じです。
伊予さんと番頭は、某AAキャラから強いインスパイア受けました。あの二人のエロAA充実しすぎ
艦これイベントALL甲と新艦娘全部ゲット出来ました、イェイ
多分次か次らへんでエロ行きたいなって思ってます