和風凌辱エロゲーの主人公兼ヒロインの兄に転生したんですが何か違う 作:ビシオ
遅くなり申し訳ございません。素人故に自分なりに書いててなんかおかしいなーとかで見直しては書き直すばかりです。コンスタントに投下できる人は凄い。
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「単なる買い物じゃなくて、お話があるなんて珍しいことだわ」
伊予さんはそう言いながら、番頭さんと並んで僕の目の前を歩く。その度に二人の巨尻がブルンッブルンッと擬音を立てながら震えている。褌で食い込んだ尻の肉が凄いのだ。僕も褌は履くのだが、尻肉が薄いから尻の間は褌の布が見える。だというのに、この二人は尻肉が大きいので、褌の布が思いっきり隠れているのである。こんなに溢れるほどの巨尻なら擬音を立てて揺れるのもむべなるかな。
更には、背中越しからも爆乳が左右に揺れているのが見える。本来なら両腕に遮られて見えるものではないのだが、とても巨大なおっぱいなのでややはみ出るように見えるので非常に…………、それはもう非常に目とちんちんに悪い。ていうか褌なのに恥ずかしいって思わないのか…………。
そう考えたが、この世界は原作ゲームと違って貞操逆転しているのかと思い出した。理解はしていても、頭の中に原作ゲームのことがあるからどうしてもそっち方面を思い出してしまう。つまり二人が褌なのも、原作ゲームだと店主の雄太郎と番頭がどちらも男だったことを考えると男が褌一丁でいても恥ずかしくないことと同じだと理解した。そして、そういえば領地を見回りする時、農作業は褌の女性がやたら多かったなぁと今頃思い出した。
理解はしたが、納得しづらい。ていうか本当に形が良く大変大きなお尻なので冗談抜きで勃起してる。必死に霊力をちんぽに送って勃起しないようにしてるが生理的反応を防ぐのは中々難しく前かがみになってしまっている。辛ぇわ……。ていうか凄くいい匂いが伊予さんから漂っているし……。
「大体の妖魔の体液は人間にとっては媚薬みたいなもん。何故かって? これエロゲーですよ? これ以上の理由いります?」
っていう開発スタッフの説明を思い出してしまった。くそう、本当に媚薬みたいに興奮してしまうなんて。せめて冗談であって欲しかったが現実は非情である。視覚と嗅覚で攻められて勃起が一向に収まらぬ。武将めいた風に思って霊力で我慢をしても辛いでござるに候。
大事な話をするならここじゃなくてちゃんとした客間で、そう言われて今僕は店内に上がって二人の後をついて行っている。僕の後方には豆狸の幼女がちょこちょことついてきている。ただ豆狸の子は僕が心なしか若干の前かがみになってるのに疑問を抱いているようだ。頼む、バレませんように。
長い廊下を歩いて行くと、鍛冶場とは違う場所へと繋がる。その中で、客間に向かう途中に大きく襖があいてる場所があった。そこは大部屋で、中にはたくさんの子供達がいた。だが、その子供達の中に人間の子は一人もいなかった。番頭さんと伊予さんと同じく狸っ子が半分だが、残りは狐だったり猫だったり鴉と思しき黒い翼が生えていたりと多種多様だ。子供達は客間に向かう大人の女性二人を見ると、まるで子犬や子猫のように走って寄ってくる。
「おかあさん、もじがかけるようになったよ!」
「みてみてー!」
「だっこしてー!」
「おねえちゃんもだっこー!」
「はいはい、いい子いい子」
伊予さんと番頭さんに気づいた子供達は群がってくる。それらを優しい手つきで頭を撫でて抱き上げる。傍から見ると、体格差がありすぎて巨人と子供だった。二人の膝、よくて太腿あたりまでしか身長がない。それらのちびっ子達を筋肉があるからか、肩と片腕に二人も一気に抱き上げる。伊予さんもそうだが姉と呼ばれた番頭も力があり四人の子を抱き上げても平然としている。
「あれ? このおねえちゃんはだれー?」
「びじんなひと~」
「でも、なんかかわってる~」
「こんにちわ、宜しくね」
ちびっ子達がこっちにトコトコやって来たので、それらに視線を合わせるように屈んで挨拶をする。変装がちゃんと効いてるからか、僕を女と認識してくれている。だが変わってるというのが少しわからないが、まあ大丈夫だろう。伊予さんが困ったような顔をして僕に声を掛ける。
「お客さん、騒がしくてごめんなさいね」
「いいえ、気にしていません。それに子供が元気なのはいいことですから」
「おやぁ、あんたは人間なのに珍しいでヤンスね。人間にとっちゃ、半妖の子なんて嫌いでしょうに」
「僕は別に嫌いではないですよ。尤も、害を成すなら話は別ですが」
番頭さんの言葉に返答する。
この世界に住んでる人達ならば、嘗ての大戦で文字通りの生存を賭けた争いだったから恨みつらみもそうだが不信感も汚泥のようにたまっていることだろう。まぁ千年もかけたらその汚泥も減っていってはいるが完全に消えたわけではない。
一方、転生者である僕はなんとも思っていない。
ぶっちゃけ、害があるかないかの判断でしかない。そこは半妖だからってことじゃなくあらゆることについてはこう考えてる。
人間、半妖、妖魔、獣、全てにおいて害があるなら対処する、害を成さないなら放置する。シンプルイズベスト、この考えが一番わかりやすいからこうやってるってだけだ。元にいた前世日本でも、熊とか猪が人間の里に降りてきて人を襲ったり作物を荒らすなら排除、そうじゃなく大人しく山に籠っているなら何もしない。たったそれだけのシンプルな答えである。
後はまぁ俗物的かつ性的な考えになってしまうが、ここにいる半妖の子達はとにかく可愛い。エロゲーに一部を除きブスが存在しない理論が働いてるせいか、大体美男美女である。わかりやすい悪党なら醜悪なツラだがそれは大体男だし、女の場合はあまりない。原作ゲームならば。
なので、可愛い子や美人を殺すとかそういうことはしたくない。まぁ、害を成すなら別だがそうじゃないなら命を奪うようなことはしたくないと考えてしまう。尤も、僕の領地を荒らしてたあの人狼みたいなのだったら討伐するけども。流石に被害が出てる時に美人がどうのこうのなんて言ってられないし、そこまで甘ったれたことを言うつもりはない。
「ほらほら、あっしと母ちゃんはお客さんと大事な話があるから、お前たちはここでおとなしくしておくでヤンス」
「えーやだー」
「おねえちゃん、あそんでー」
「おかあさんだっこしてー」
「こらこら、あっしらを困らせないで欲しいでヤンス」
「何だったら一緒にいても構いませんよ、お話はこの子達にも関わりあることですし」
廊下を歩いている時に子供達に捕まった体なので、ここから子供達を置いて行こうとするもぐずって拒否しまとわりつき始めた。それを困ったようにする二人に対し僕はこう言った。
「本当? ごめんなさいね、お客さんに騒がしい思いをさせてしまって」
「いえいえ」
「ならこのまま客間に向かうでヤンス」
伊予さんがこう言うが、単にこのままだと時間を取られるからさっさとやった方がいいかなと思って言っただけである。ちびっ子達は僕らと一緒に向かうことになった。
「粗茶でヤンス」
「あ、どうも」
番頭さんが入れてくれたお茶を飲む。…………ちょっと美味しくない。そう思ってしまうのは、交易品で高級茶買って飲み続けていた弊害だろうか。前世は庶民でお茶の味なんてわからなかったものだが、転生したこの世界だと美味しいお茶を飲み続けてたら味の違いがわかってしまって驚きです。ステータスやら何やらのゲーム的なものが関わってるせいかな? と思わなくもない。
「お口に合わなかったらすまねぇでヤンス。御覧の通りのむさくるしい場所でしてねぇ」
「いえいえ、そんなことないですよ。ちょうど喉が渇いていたのでありがたいです」
「お茶請けを頂いてごめんなさいね? 本来ならこちらが出さないといけないのに」
「わー、これすごくおいしい!」
「おねえちゃんありがとー!」
「気にしないでください、孤児院だと聞いたので元から差し上げるために買ってきたものです」
だが、美味しくないとしても決して表情に出さないし、出すわけにはいかない。顔は頭巾で隠しているおかげで誤魔化せるし、目元を笑うようにして対応する。周りにいるちびっ子達は、僕が持ってきた饅頭や金平糖を食べて喜んでおり、伊予さんがそれについても礼を言うが先ほど言った通り孤児院の子達から敵意を持たれないように買ってきたものだ。
「さてと、お嬢さん。貴方のお名前を教えてもらってなかったわね。良ければ教えてくれないかしら?」
「はい、えっと、僕は綾絶
そういえば僕は女装しているんだった! と今更ながらに思い出してしまう。なので、とっさに思いついた名前がこれだ。実に安直。
「おやぁ? 綾絶家と言えば数日前にここに来た北方守護総代じゃないでヤンスか? お嬢さん、そこの関係者だったりするでヤンス?」
「ええ、当主代行をさせていただいています」
「あらあらまぁまぁ、四方守護の一角の当主代行がこのようなむさくるしいあばら家に自ら足を運んでいただけるなんて、恐縮至極でございます」
番頭さんはあまり理解していないようだが、伊予さんは四方守護の頭とも言うべき人間がわざわざやって来たことに背筋を正し綺麗な土下座で挨拶をする。その姿をみて、番頭さんもこりゃ拙いと気付いたのか、伊予さんの横に並んで慌てて正座をする。ちびっ子達はあまり理解しておらず首を傾げている。
「頭をお上げください。本来ならば面会の予約を入れるべきなのでしょうが、こちらが急に押しかけて来たのですから、寧ろ頭を下げるのはこちらです」
そう言って、僕も返礼するように土下座で挨拶をする。このままだとお互い謝罪合戦になるのだが、伊予さんは理解してくれたようですぐに頭を上げてくれた。
「では失礼して…………。して、何用でございますか?」
「はい、二つほどお願いしたいことがございまして」
そう言って、僕は内容を話し始めた。
一つは、孤児院の子を労働力として引き取ること。もう一つは、武器防具を中心とした道具作成の依頼である。
前者は単純に人材募集である。原作ゲームでは、ここの孤児院で育った子はある程度教育が施されているのでそれなりに使える労働力や戦力として期待できるのだ。まぁ、戦力のほうはすぐ使えるわけではないが、簡単な労働力なら勘定に入れることが出来る。
では孤児院から引き取る際、なぜ人間の方ではなく半妖のほうを引き取るのかというと、スペックの差があるからだ。人間は強くないが補充しやすく、半妖は強いが補充しにくい。この中世和風ファンタジーな皇国では貧しい村で口減らしの為に売られる人がそこそこいる。だが、半妖の場合は口減らしで追い出されることは余りない。これは単純に半妖の力に利用価値があるのもあるが、差別対象である故に村や町での鬱憤晴らしなどとして利用されることがあるからだ。
人間とは、自分より下の存在がいると安心する生き物である。それは人間に限らず動物でも群れのボスとその取り巻きという風にランク付けされているから別段不思議なことではない。だが人間の場合は動物と違って知恵がある。何か問題が起きたり、大変な事があったとしてもその被差別階級のモノに押し付ければ自分達は楽が出来る。不平不満があったら押し付ければ、上に向かうはずの矛先を逸らすことが出来るので、地味に有効なのだ。故に大事なサンドバッグとしてどこも大体は手放そうとしないのだ。
後は半妖のもつ妖力も関係している。
人間の場合は霊力持ちは僕の家みたいなわかりやすい貴族や武家は持っているが、村や町での平民が持つということはあまりない。持ってたとしても妖魔退治にすらならないような微力なものだったりして不安定だ。まぁ、だからモグリの平民退魔師が消えないわけだが。
そんな不安定かつわかりにくい人間と違い半妖は何かしらの力を確実に持っているので、いちいち検査する手間が省けるのである。雑多な平民よりも確実に力があるというのがわかるので、それを利用して村に利益を与えるようにしているのだ。
ここまで書くと馬車馬の如くこき使ってる人間にメリットしかないように思えるが、しっかりとデメリットがある。それは、サンドバッグにしてたら半妖がキレて覚醒し村や町が滅ぶ、っていう事件もそこそこ起きるのだ。半妖と言えど人間みたいに知恵を持っている。故に、理不尽な扱いで恨みつらみを溜めて爆発ということが起きるので人間にとってメリットばかりではない。
そこら辺は村長など上の存在の匙加減がモノを言うのだが…………。成功してる方を数えるほうが早いくらいに成功例は少ない。まぁ、その場合上は完璧に制御してたけど、下の連中が勝手にやらかしてドカン。下の連中が色々とやりくりしてたのを、上の連中が考えなしに押し付けたりしてドカン、等々だ。要はバランスがとれていなかったのが原因だ。
なので、僕が引き取って世話をするというのは、言わば孤児院を巣立った後の就職先を斡旋するようなものである。原作ゲームでもそうだったが、これは相手にとってほとんどデメリットがない。僕のような名家以外でも商家や武家などがその妖力を欲するために、こういう孤児院や市井にいる半妖をヘッドハンティングすることがあるが、こういう時名家であるほど信用が高い。名家は利用すれども長期的視野を持っているのがほとんどで、半妖が不自由しないように色々と世話を焼くのだ。
世話をするという飴を与えて、その後に鞭もとい馬車馬の如くこき使う。だが、村のような憂さ晴らしに使うようなことはしない。単純に勿体ないからだ。その半妖の妖力は退魔師の補助として有用なので、そっち方面でこき使うのであって村のような憂さ晴らしにすることはあまりない。
名家の憂さ晴らし要員は補充しやすい人間の下人で、村の場合は半妖、という風に別れている。なので、これが村長などだったら断られるが僕みたいな名家や武家だと違うのを知っているので、奉公先としても安心なのである。尤も、一応はという但し書きがつくが。補充しやすい下人より、壊れにくい半妖をサンドバッグにする名家や武家もあるっちゃある。だが、僕はそういうことはしないし、下人相手にも憂さ晴らしするようなことはしたことがない。人材が勿体ないからだ。
それらの奉公先として、こちらは受け入れる準備がありますという旨の説明をする。伊予さんが、僕の説明を聞いて口を開く。
「お話はわかりました。娘達が巣立った後の勤め先になってくれるのならば、こちらとしても拒否はしません。ですが、半妖の子の扱いについての不安がありますし、二点目のことがあるのでいきなり了承というわけにも行きません」
まぁ、そうだろうな。いきなり来て了承が取れるわけもないだろう。何より、先ほど挙げたように半妖はその存在故に使い潰され、体のいい鬱憤晴らしに使われるかもしれない。一応僕が名家の者だから、という肩書のおかげでこう話が出来るって感じだ。これが地位の低い家だったらもっと大変だろうというのは想像に難くない。寒村の村長ならば速攻で拒否されている。
「はい、伊予さんの仰る通りです。ですが、その信用は二点目の依頼で確保できると思っています」
「…………一点目は娘達のことに関わるので多少の心配はあれど断る要素はありません。ですが、二点目に関してはあまりやりたくないというのが本音です。特に武器防具については」
二点目はまあ難色を示した。これも当然だろう。原作ゲームでも難色を示した理由が、もう大戦は終結したし、妖魔の数が減って人間の勝利が確定してるもんだし、自分は朝廷に数百年規模で貢献してきたからこれ以上やる理由はない。という表向きの三点の理由を説明した。
どれもが一理あるが、裏の理由は鵺を中心とした妖魔が再起を図っているのだがその計画に雄太郎が一枚噛んでる。だが、雄太郎がこれ以上強い武器を作ってしまうとこちらの出血がひどいことになる。なので、そういう依頼が来たら拒否してほしいと言われているのだ。
何故、裏切り者扱いされた雄太郎が一枚噛んでるのかというと、自分達狸一族もこのままだと順調に数が減って滅ぶ可能性が否定できないからだ。都の外では裏切った当初から迫害されて大分数が減っている。流石に時間が経ってしまったら一族とはいえ関係ない連中だしで恨みが減ってるが、下の階級扱いにされてこき使われてしまっている。言うなれば、人間の村にいる半妖みたいなものだ。
更には、自分自身もそうだが一族も帝の呪いがあるので数を増やすのが非常に難しい。その上に作る子供は一匹だけなので、バックアップがないのである。なので存続と繁栄のために鵺の計画に参加しているというわけだ。
ちなみに、裏切り者扱いされた雄太郎ではあるが、原作ゲームが始まる当たりかちょっと前あたりになると、逆に他の妖魔一族から頼られてる状況になっている。これは、彼が経営している孤児院が理由だ。妖魔を半妖と偽って匿えば最低でも一族の血の者が生き残ることになる、雄太郎の孤児院はそれが出来るしそれを見破る天正帝も既に死んでいるので、裏切り者から一転して駆け込み寺扱いになってしまったのだ。
そして今までも受け入れて、育て、立派に成長させるまで面倒を見て来た実績があるので、下の連中は知らないので裏切り者扱いだが、上の連中は知ってるのでもう既に許している状況であり、逆に頼ってる面もあるほどだ。尤も、許しているのも本当に自分たちの存続危機になってる中唯一のオアシスみたいになってしまったという背景が理由だが。これがなかったら今でも裏切り者扱いなのは間違いない。
この裏事情は原作ゲームを知ってるならわかっていることだ。僕は友人程ではないとはいえ覚えているし、今の難色を示した会話もゲーム通りの内容だった。なので、原作ゲーム通りの展開になるだろうということは予想できる。男と女が逆転していることに目を瞑れば、だが。
そして、ここからが話の肝なのだが、エロゲー故にここから協力させる選択肢が二択しかない。それは、体を使って協力するか、大金を払って協力するかである。
だが、僕はそこから更に選択肢を用意する。
「二点目を拒否する理由はわかりました。ですが、武器防具はたまにでいいのです。それよりも、道具関係を中心にやって欲しいのです。そして、それらを作るためにも貴方方をわが領地に招待したい。無論、客人扱いとしますので不自由なく過ごせることをお約束します」
武器防具は作ってもらったら楽になるのは間違いないのだが、それらをいきなり押し付ける気はない。それよりも、有用な道具を作ってもらった方が遥かに役に立つ。農具から始まり、水車やら旋盤やらとにかく作ってもらいたいものがあるのだ。
そして、道具を作ってもらって領地の生産力を上げて経済を良くして金の巡りを良くするのが僕の目的である。武器防具は作ってもらわなくても、それまでの奴や妹達への育成でどうにかなるし、金が溜まれば都合のいい時に大金で依頼すればいいだけだ。
更には、たまに領地にやって来てもらい、領内にいる引き取った孤児達を見てもらえばいい。そうすれば、理不尽な扱いをしてるかどうかの確認を自分の目で行えるからだ。これならば、伊予さんが心配する半妖の扱いに関してクリアできると思う。もし理不尽な扱いをしてると思ったのなら、その時にそちらに戻せばいいし、その時の迷惑をかけた慰謝料も払う気がある。
こうすれば、半妖の子の扱いについてや、道具の作成依頼の両方をクリアできる。そう算盤を弾いたので、それらを説明した。
僕の説明を受けると、伊予さんも番頭さんもしばし考え始めた。その後
「母ちゃん、この話受けた方がいいと思うでヤンス。母ちゃんが武器を作りたくないっていうのも理解してくれてるし、妹達が奉公先で無事かどうかの確認も出来るし、他の話を持ってきた連中に比べたらかなり利点があるでヤンス」
番頭さんは理解してくれたようだ。そして、伊予さんも溜息を一つつき
「お話は理解しました。娘達のことを思えばこれ以上の条件はないでしょう、謹んでお請けいたします」
そう言うと、番頭さんと並んで深々と頭を下げる。
「いえいえ、こちらとしても受け入れてくれたようで何よりです。後、武器防具に関してですが、こちらは伊予さんの気分が乗った時で構いません」
「そうですか、私としてもあまりやりたくないので押し付けないだけでもありがたいですわ」
「後、他の話に関しては────」
「ちょっと! それわたしのだよ!」
「ちがうよ! これはわたしの!」
話し合いを遮るように、ちびっ子達が喧嘩を始めた。どうやら、あげたお菓子の取り合いをしているようだ。それがそのままどったんばったん大騒ぎをして、もみ合いの喧嘩になる。大人二人が止めようとするも、喧嘩が激しさを増し妖力を持つようになり、それらの波動が部屋内に無差別に放たれるようになってしまった結果────
バシャッ!!
「うわっ!」
「「「「あっ!」」」」
暴れた余波で湯呑が吹っ飛び、中のお茶が僕の体にぶちまけられた。服がびしょぬれになる。
「こ、こ、こ、これはご無礼をしましたっっ!! どうか平にご容赦を!!」
「コラァ!! お前たちも謝るでヤンス!!」
伊予さんと番頭さんが二人揃って慌てて土下座し、騒動の発端となったちびっ子達の首根っこを文字通り掴んで頭を無理やり下げさせる。
「頭を上げてください、この程度のことなど些事です」
僕はといえば服が濡れただけなので、これ以上の謝罪は不要と言う。
というか、この程度のことなんて妹達がたまにやる喧嘩に比べれば軽いものだ。妹達が何かを言い争って喧嘩をした時は、この時なんか目じゃないくらいの霊力の波動がくる。それに比べればさざ波である。ただ、その喧嘩をした後度々記憶が飛ぶが、それは恐らく僕が霊力の波動に当てられて気絶したからだろう。やだ…………この程度で気絶するなんて長男弱すぎ? って度々思ってしまうが。
そう思っていると、大人二人は頭を上げ、そして原因のちびっ子達にそれぞれ拳骨をお見舞いする。威力が凄かったのか、それを喰らってその場で倒れるちびっ子。余りにいい音がしたのでつい
「あの、だ、大丈夫ですか? 強く殴りすぎたのでは?」
「いえいえ、滅相もございません。名家の方にご無礼を働いた身、この程度の拳骨など安い物です。本来なら切り捨てられても私は文句を言える立場にありません」
いきなりス〇ーキの如く物騒なことを言うが、良く考えたらそりゃ無礼討ちするようなことだったと理解した。だが、そんな血生臭いのを見る趣味はないのでやめさせるのも含めて言う。
「元はと言えば、僕が一緒に連れて行っていいと言ったのが発端です。ですので、その拳骨を見たことで仕打ちはこれで終了とします」
上から目線の物言いは余りしたくないが、立場上名家の僕と半妖の彼女とでは前者のほうが上になる。その僕がこれ以上は不要と言った以上、彼女がさらに罰を与えることをするのは僕に対する無礼となる。それを理解したのか、番頭さんと共に深く頭を下げた。
「寛大な処置に感謝いたします。この子達にはきつくいいつけておきますので」
「はい、それで結構です。ではそろそろお暇させてもらいますね。詳しい話は後日また」
話は途中であったが、そろそろいい時間になるのでお開きにして帰ろうとした。だがそれを番頭さんが止めた。
「いやいや、お嬢さんの服を濡らしたままじゃマズイでヤンス。そろそろ冬に差し掛かるし、濡れたままだと風邪をひくでヤンス」
番頭さんの言う通り、そろそろ寒くなる時期なので流石にこのまま出ると風邪をひくかもしれない。だが、替えの服を貰うなりなんなりすればいいし、近くに平民用の着物屋があったのでそこで買えばいいかなと思っていた。
そう思って近くの着物屋で安い服を買うということを言うつもりだったが、伊予さんがそれを聞いて閃いたような顔をし
「そうね、このままだとお体に触ります。お嬢様、狭い場所ですが我が家の風呂で体を温めてください」
そう言うと、僕の手を掴んで立ち上がり。そのまま行こうとした。
拙い!!! 僕が男だとバレる!!!
先ほどまでとは打って変わって急に積極的な行動をする彼女の突然の行動に驚く。
「あ、あの! よそ様の風呂を借りるなんて失礼なので結構──うわっ!」
そう思って抵抗するが、それを防ぐかのように僕をお姫様抱っこした。顔に、腹に、膝に、伊予さんの巨大な体と爆乳が当たって勃起しそうになる。というか、いきなりで急展開すぎて頭が回らなくなる。何より抱っこされたことで彼女のいい匂いのする体臭を直で嗅いでしまって余計にボーっとしてしまう。
番頭さんに視線を送るが、彼女は僕が女だと思っているからか、抱き上げることを訝しんだりせず頷き
「確かに、多少は濡れたので体を温めた方がいいでヤンス」
「私はこのままお嬢様の体を洗います。貴方は新しい服を用意してきて頂戴」
「合点でヤンス!」
そう言うと、番頭さんは拳骨をお見舞いしたちびっ子を抱きかかえ、残りの子達を引き連れて出ていった。大部屋に残ったのは僕と伊予さんだけとなる。
その伊予さんがニンマリとした顔で僕の顔を覗き込む。
「うふふ、じゃあこれから一緒にお風呂に入りましょうね」
「あ、あの、その、本当にお風呂はいいんで」
「体が濡れてしまったからだめよ。それにこれから私の娘達の世話を焼いてくれるんだから、お互い裸の付き合いで親身になりましょう? そうすれば、貴方の依頼で拒否した武具の作成をしてもいいわよ?」
急に話し方がなれなれしくなってきて戸惑うも、話す内容は捨てがたい。だが、やはりこの状況はマズイ。万太さんの手紙でも書いてあったが貞操逆転したこの世界だと、このままお風呂で喰われてしまう。
「ですが、その、僕は女ですし。女同士に興味は──」
「嘘おっしゃい、貴方男でしょう?」
逃げるための嘘を言うも速攻で黙らされた。即バレしたことに戸惑う。
「い、いや僕は女──」
「あの程度の変装と術式で女と偽るなんて、大したことするわねぇ? 私の目は誤魔化せないわよ?」
ニッコリと笑いながらも薄目を開ける。そこから見えた目は捕食者の目だった。
ガツンと殴られた衝撃を受ける。今まで変装で上手く行ってたと思ってたのに、それはバレてたのか。
頭巾で隠れていても、僕の目に動揺が走ったのを見逃さなかった彼女はさらに畳みかけた。
「胸辺りから術式の反応がするから恐らくお守りか何かでしょうね。娘達は騙せても、私はこの程度最初から見破れるわよ?」
目は口程に物を言うとはこのことだろう。僕の考えたことに返答をする。それらが全て見透かされたような答えなので、動揺が走り動悸が激しくなる。
ま、まさかと思うがこの後は──
そう思った矢先、彼女は両手で抱えていた僕を片手で抱え直し、空いた手で僕の頭巾をはぎ取り────
「んぢゅうぅぅうっ♡」
「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛♥!!」
僕の顔を掴んで熱烈なキスをしてきた。美人で大人の女性に急にキスされたことで、頭が真っ白になる。
その熱いキスで一気に腰砕けになった僕を両手で抱えなおし
「さぁて、お互い未来のためにお風呂で親身になりましょうね~? ♡」
僕を抱きかかえたまま、お風呂へと向かっていく。
僕は逃げたくても体が完全に弛緩してしまって動かない。
頭に思い描いた危惧が形になり、これからどうなるんだろうという不安と同時に、股間のちんぽは期待を表すかのように天を突いていた。
その股間の象徴を見て、伊予さんは益々笑みを浮かべ軽やかな足取りで巨尻を震わせながら目的地へと向かっていった。
サブタイいいの思いつかなかったので某作品からインスパイアです、お目汚し失礼。
次回エロなんで頑張ります。
陛下の自称、どっちがいい?
-
朕
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余